No.469992

僕と君とやり直したい出来事と 第四問 

ハッピーさん

ただいまにじファンから移動中………

2012-08-14 15:29:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6820   閲覧ユーザー数:6768

―明久side ・帰り道―

 

 

明久「ねえ雄二?」

雄二「なんだ」

明久「僕が保健室で起きてからさぁ、なんか少しピリピリしてない?」

雄二「・・・ふん。気のせいだ」

秀吉「一体どうしたというのじゃ」

ムッツリーニ「・・・」

 

・・・何かあったのかな?

あんな遊び半分のケンカなんていつもの事であって、そんなに怒るような事でもないし・・・。

う~ん・・・。

 

明久「・・・ま、いっか」

 

どうせ考えるだけ無駄だしね。

 

ムッツリーニ「・・・秀吉?」

秀吉「む?なんじゃムッツリーニ?」

ムッツリーニ「・・・ストップ」

秀吉「?」ピタッ

ムッツリーニ「・・・はいチーズ」カシャ

 

―――!?秀吉の写真!!

 

秀吉「何故このタイミングで――」

ムッツリーニ「・・・夕陽の光で輝く姿は滅多に拝めない」

秀吉「はぁ・・・。ワシの写真なんて撮っても誰も買わんじゃろう―――」

明久「今の写真いくらで売ってくれるかな?」

秀吉「お主が買うのか!?」

 

・・・普通だよね?

 

ムッツリーニ「・・・500円」

明久「500円かぁ~・・・。もう少しなんとかならないかな?」

ムッツリーニ「・・・今ならこれも付ける」スッ

秀吉「待つのじゃムッツリーニ!?何故ポケットからワシの写真が出てくるのじゃ!?」

明久「買った~っ!!」

秀吉「もう何を言っても無駄そうじゃのう・・・」

 

これで僕のコレクションが増えた―――!

早速バインダーに―――ん?

 

明久「あれ?」

ムッツリーニ「・・・どうした?」

明久「僕のコレクションが―――」

ムッツリーニ「・・・これは!?」

秀吉「ワシの写真がビッシリじゃのう・・・」

 

いや、そこじゃなくて・・・。

 

明久「秀吉のチャイナ服姿の写真とかって買った事あったっけ?」

ムッツリーニ「・・・俺はそんな写真撮った覚えがない!」

 

それじゃあこれは?

 

ムッツリーニ「・・・明久。俺以外にも入手手段でもあるのか?」

明久「まさか。僕はいつもムッツリーニからしか買い取ってないよ」

雄二「・・・ん?それは――」スッ

明久「あっ!取らないでよ雄二!!」

雄二「ただ見るだけだ」ジッ

 

ん?その写真がどうかしたのだろうか?

 

雄二「・・・やっぱり」

明久「どうしたの?」

雄二「この写真に写ってるの―――秀吉じゃないぞ」

明久・秀吉・ムッツリーニ「「「!?」」」

秀吉「見せるのじゃ!―――これは!?」

ムッツリーニ「・・・な!?」

 

秀吉じゃないってことはつまり―――。

秀吉にすごく似ている誰かってことになるよね―――。

 

明久「まさかっ!?」ガバッ

 

写真を見る僕・・・。

 

明久「木下優子さん!?」

秀吉「なんで姉上の写真が・・・。ムッツリーニ?お主が間違えて渡したのかの?」

ムッツリーニ「・・・確かに。木下優子は秀吉と同じくらい人気があるため隣どうし置いてあったが・・・」

雄二「ムッツリーニが間違えて渡したっていうのは――」

ムッツリーニ「・・・ないと思う」

 

え・・・?

 

ムッツリーニ「・・・それにこれ。・・・この真ん中辺りから全部――俺が撮った覚えのない写真ばかり」

明久「それじゃあなんで僕が持ってるのさ?」

雄二「だから、なんで俺らがお前の知らねぇ事知ってると思うんだ?今の写真といい倒れた時といいお前は・・・」

明久「あははは・・・。ごめん」

秀吉「む?バインダーの最後のページから写真がはみ出しておるぞ?」

明久「へっ?本当だありがとう。僕がちゃんとはさんでないなんて珍し―――え・・・?」

 

なに・・・?

この写真・・・?

 

雄二「木下の姉と明久のツーショットだと!?」

秀吉「なんと!?そういう仲だったのか明久よ!?」

ムッツリーニ「・・・殺したいほど妬ましい!」

明久「ちょっと待ってよ!?僕そんな写真撮った覚えもなければ買った覚えもないよ!?っていうか、僕は木下さんとあの試召戦争でしか話した事もないのに・・・。こんなのおかしいよ!!」

 

なんでこんな写真が・・・!

 

雄二「それじゃあ合成写真か?」

ムッツリーニ「・・・それはない」

秀吉「ムッツリーニがそういうなら間違いないじゃろうな・・・」

明久「っ・・・」グラッ

 

・・・いや、僕は――知ってる?

でも何故―――?

っ・・・!何か僕の頭に―――!!

 

雄二「こ、これは・・・!」ガクガク

秀吉「これはお主と霧島のツーショットじゃな」

ムッツリーニ「・・・これはそれほど驚く事じゃない」

雄二「驚く驚かないの問題じゃねぇだろ!?明久これは一体どういう・・・事・・・だ?」

明久「ぐっ・・・」フラフラ

雄二「明久!?」

 

まただ・・・また何かが―――。

 

―――――

――――

―――

――

 

??『おいっいいじゃねぇかよ』

??『いやよ!そこどいて!』バンッ

??『・・・っ!やりやがったなこのアマ!!』ガッ

??『きゃっ!』

 

これは―――初めて見る・・・。

 

明久「くっ・・・!」グラッ

雄二「明久!」ガシッ

秀吉「大丈夫か明久!?」

 

・・・行かなきゃ。

 

明久「・・・」ザッ

雄二「っ・・・!どこ行く気だ明久!?」

明久「僕は行かなきゃならないんだ―――」フラフラ

 

そうだ―――。

僕は一度―――今の場所で誰かを――。

 

明久「あの”人”を守らなきゃいけないんだ!!」ダッ

雄二「明久!―――ちっ、行くぞ秀吉!ムッツリーニ!」

秀吉・ムッツリーニ「「承知!」」

 

 

―とある通学路―

 

 

??「いやよ!そこどいて!」バンッ

??「・・・っ!やりやがったなこのアマ!!」

??「きゃっ!」

 

今にも手を出しそうなタイミング・・・。

・・・間に合った―――!!

 

明久「おいっお前達!!」

??「あぁ?なんだテメェ」

明久「木下さんに手を出すな!!」

優子「え・・・?吉井・・・君?」

 

僕は不良たちの前に立ちふさがる―――。

 

 

 

 

 


 
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