「へ~、あそこって変な棟があるんだね~。」
海面を走っているコンはIS学園に建つ棟が気になっていた。そんなコンにISを装着した教員達が近ずき話しかける。
「そこの君、何してるの。止まりなさい。」
「おいおい、あんたら馬鹿か。そんなことしたら海に真っ先に沈むわ。」
コンの言葉に教員達は改めて気付かされる。
「じゃ、じゃあ私に摑まりなさい。」
「いやいやいや、それは流石に駄目ですよ。」
「どうして?」
「女性に男が抱きつくなんて、第一知らない人が抱きつくなんて痴漢以外の何者でもないですよ。」
「(たしかにそうだ。)」
そこにいた教員は皆同じことを思った。そうこうしている内にIS学園はもう目と鼻の先なまでの距離に達していた。だがそれは教員達から見れば目の前にいる少年の命の危険を表していた。海面を走れる速度のまま岩場に行けば確実に死ぬ。ジャンプしようにも海面、台もないそこにいる誰もがトマトの光景を頭に思い浮かべた。
「コ~~~~、コッコ~~~~~ン。」
その場を見ていた者は驚きを隠せなかった。海面をジャンプ台にし、学園を囲んでいる塀を乗り越えたのだから。そしてコンはIS学園に不法侵入した。
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海面を走っているコン。止めようと教員達が行くが・・・・・・・