No.467623

ハイスクールD×D×D 第3章 戦闘校舎のフェニックス 第27話 LG、始まります

グランドさん

LG開始

2012-08-09 13:56:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3438   閲覧ユーザー数:3327

第27話 LG、始まります

 

Side龍道 総司

 

「総司、そんな装備で大丈夫かしら?」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

何処かの武器屋でありそうなやり取りを俺は母さんとする

とりあえず赤龍神帝の籠手と白龍神皇の光翼は使わない方向で行く

これに関してはリアス先輩たちにも口止めしているし余り使うつもりは無い

 

(それが正解だな。俺たちも目立ちたくないしな)

 

(私もそれに賛成です)

 

「それじゃあ母さん行ってくる

橙には結構協力してもらったし完全勝利を目指さないとな」

 

「そうね。でも、出るのは基本ピンチの時のつもりでしょう?」

 

「そのつもりだよ母さん。まあ、レミリアの言ってたことが一番の理由だけど」

 

「ああ、あれね。幻想郷と外の世界の両方に脅威が訪れるという運命を見たという話ね

外の世界の脅威を解決するカギはリアス・グレモリーたちであり

幻想郷の異変を解決するのは総司とレミリアを含めた10何人か

おそらくデュエルモンスターズがらみなのは間違いないわ」

 

「?」

 

「私が何も考えずにデュエルモンスターズを広げたと思ったの?

もしそうだとしたら総司、あなたもとんだロマンチストね」

 

「え?面白がってやってたんじゃないの?」

 

「実は幻想郷と外の世界に世界の境界線を越えて闇のカードとそれを扱う者が何人も来たのよ」

 

「!?成程、確かにそれは幻想郷に広める理由としては十分

もしかしてフランの時のインフェルニティ・ディスピアー・ドラゴンも…」

 

「その通り、世界の境界線を越えた何者かの影響でデュエルモンスターズの精霊界と幻想郷はつながったのよ

だから幻想郷のデュエリストには精霊を持つ者が多い、いや殆どがそう

あなたも知ってるでしょう?あの妖精のもとに居た「青眼の光龍」の精霊や紅魔館の者たちの精霊たち

中でも「機械竜 パワー・ツール」と「琰魔龍 レッド・デーモン」と「煉獄龍 オーガ・ドラグーン」

そしてあなたの式である黒歌の持つ「セイヴァー・ローズ・ドラゴン」は特別な精霊

そして遊城 十代達がこの世界に来たのもこの世界に来た闇のカードを扱う者たちのせい

恐らくその2つが幻想郷の異変のカギになる事は間違いないわ

そして外の世界と幻想郷を最も行き来しているのはあなたよ

外の世界の脅威はあなたに任せたわ

外の世界が崩壊しても幻想郷の存続には大きな支障を下すことになるからね

まあ、権力が必要なときは私言いなさい

現四大魔王・元聖書の神・堕天使総督・京都の妖怪・海外の神々

彼らぐらいだったら私は扱き使えるから」

 

どんな権力だ!というかそれは権力じゃなくて圧力の間違いだろ!

と思いはしたが口には出さない、それが俺だ

 

「母さん、元聖書の神という言葉は出さない方がいいと思うよ

彼は今はそれを口に出されることを嫌がってるしもう昔の事だ」

 

「それもそうね。今はただの神力を持った幻想郷の住人

どちらかというと魔界の住人かしら?」

 

「確かに、神埼とイチャラブしているんじゃないかな?」

 

「私の力が必要なときに入ってください。もはや私は聖書の神としての力は失ってますが」

 

「たしか彼の口癖だったよね、それ」

 

「ええ、そのとおりね

彼は今では私より遥かに弱い存在だけどそれでも外の世界では十分な強者

それに元とはいえ聖書の神だからそちら関係では力を貸してもらえるしね」

 

俺と母さんがそんな会話をしていると話しかけてきた人がいた

 

「紫さま、総司、そろそろ時間になります」

 

藍姉さんだ。もうそんな時間なら行かないとな

 

「それじゃあお札はここに入れてっと」

 

俺は改造制服の袖の部分に着けたホルダーにお札を入れて準備を終えさせた

ちなみに俺の恰好は改造制服を着た格好だ

両方の袖にはお札を入れるためのホルダーを付けている

そして腰には橙に創っておいてもらった妖刀を改造したものがある

銘は妖刀紅桜(ようとうべにざくら)だ

血を吸えば吸うほど鋭さを増し刃こぼれも血を吸えば直る

そして折れても血を吸えば直ると言う業物だ

そして一番の特徴は俺が改造して加えた吸った血に含まれている力を吸収すると言うもの

例えばの話だがあの焼き鳥の血を吸収すれば不死鳥の業火と復活と言う力をこの刀は得る

しかも能力の発動は使い手が念じると発動するという素晴らしい代物だ

ただしこの妖刀を持つにはとある条件があるんだけど

まあそれは兎も角、俺はスキマを開いて母さんに

 

「行ってきます」

 

と言うとオカルト研究部の部室に行った

ちょうど俺が部室に向かったときにイッセーはアーシアとイスに居座っている

恰好はアーシアだけがシスター服で残りは制服だ

木場は学生服に手甲とすね当てを装備し剣を壁に立てかけている

白音は椅子に座り、本を読んでいる。手にはオープンフィンガーグローブを付けている

朱乃先輩とリアス先輩はソファーでお茶を飲んでいる

そしてアーシアは何故かパチュリーと似たような帽子もかぶってる

 

「あれだけの扱きに耐えたんだ。不死鳥如きに勝てない道理はない!」

 

「総司の言う通りよ!修行前のあなた達ならともかく今のあなた達は一人一人が上級悪魔並みの実力を持ってる!

ライザー如き、今の私たちの敵ではない!」

 

俺がみんなに声をかけるとそれに反応してリアス先輩も声をかける

それに反応する皆は力強く頷いている

そりゃそうだ、たかが不死身だったらそれに近いのが何人か呼んだ中にもいるしな

そりゃあ不死身くらい怖くないだろ

大体フェニックスの不死身は本当の意味で不死身じゃない

精神力が切れたら復活できないなんて言う役に立たない不死身だ

妹紅とか輝夜とかの不死身が本当の意味での不死身だ

もしくは俺とか母さんか。能力でいろんな境界を弄ればそれくらい簡単だし

 

俺がそんなことを考えていると時間が経ち開始10分になると魔法陣からグレイフィアが出てきた

やっぱり咲夜に似てるよな、この悪魔

 

「皆さん、準備はお済みになられましたか?開始十分前です」

 

グレイフィアは現れると俺たちは立ち上がる

そろそろ母さんたちも見学を始めた頃だろう

なんだかスキマネットワークという意味不明なものを使ってレミリア達と観戦するそうだ

ついでに秘封倶楽部メンバーである蓮子とメリーもそれで観戦するらしい

一応蓮子とメリーも幻想郷に住んでるしな、あの事件の日から

 

「開始時間になりましたら、ここの魔法陣から戦闘フィールドへ転送されます

場所は異空間に作られた戦闘用の世界。そこではどんな派手な事をしても構いません

使い捨ての空間なので思う存分にどうぞ」

 

成程ね

 

「それじゃあこのLGが終わったらその空間貰っていいですか?」

 

「別に構いません。それ以前に悪魔があなた方ご家族に逆らう事はあり得ません」

 

本当に母さんなにしたの!?

まあいっか、とりあえずその使い捨ての空間とやらを別荘にしようかな

萃香にでも手伝ってもらうとするか

 

「あの、部長」

 

俺がグレイフィアと話しているとイッセーがリアス先輩に話しかける

 

「何かしら?」

 

「部長にはもう一人、『僧侶』がいますよね?その人は?」

 

ギャスパー・ヴラディの事か

グレイフィアさんは何故か俺の方をその言葉を聞いた途端見てくる

まさか?

 

「彼の事を忘れてました

リアスお嬢さま、彼は総司さまに任せろという伝達が来ております」

 

「!?」

 

「やっぱりか。俺だったら停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)なんてものは効かない

そしてかなりの強者であるから彼の世話を任せると言う事か」

 

「だいたいその通りでございます

何よりも総司さまは吸血鬼とご婚約されていると紫さまから聞いております」

 

その瞬間、空気が凍った気がした

 

「おい総司、お前ハーレム作ってたのか?」

 

「言うな!これは龍道家の血筋の呪いなんだ!」

 

「ふざけるな!リア充は消え失せろ!」

 

俺に向かってイッセーが殴りかかってくるのをとりあえず止める

 

「イッセーさま、時間も無いので説明に移らせてもらいます

今回の『レーティングゲーム』は両家の皆さまも他の場所から中継でフィールドでの戦闘をご覧になります」

 

それだけならまだいいんだけどね

 

「更に魔王ルシファーさまも今回の一戦を拝見されておられます。それをお忘れなきように」

 

「追加で言うと師匠たちも見てるぞ

もし途中でリタイアしたら……分かるな?」

 

「「「ガクガクブルブル!!」」」

 

俺の一言でイッセーたちは震えだした

よーく分かってるようだな

 

「大丈夫?どうかしたの?」

 

「「「いいえ!なんでもありません!」」」

 

リアス先輩はそれが気になったのか3人に質問するが大丈夫だと答える

大丈夫じゃなさそうだよ

 

「そう、それならいいわ

それよりグレイフィア、お兄さまが直接見られるの?」

 

「その通りです」

 

「現魔王のサーゼクス・ルシファーが直々に見るのか」

 

「あ、あの、いま、部長と総司が魔王様の事を部長のお兄さまって……

俺の聞き間違いでしょうか?」

 

なんだ、まだ知らなかったのか

 

「現魔王の旧名はサーゼクス・グレモリー。リアス先輩のお兄さまが現魔王だぞ」

 

「総司さまの言う通りでございます

先の大戦で魔王さまは致命傷になられまして、亡くなられました

しかし、魔王さまが居られなくては悪魔はあり得ません

なので現在のルシファーさま、ベルゼブブさま、レヴィアタンさま、アスモデウスさまは個人名ではなく役職名なのです

なのでサーゼクス・ルシファーさまはリアスお嬢さまのお兄さまであり魔王さまなのです」

 

グレイフィアが俺に続けてイッセーに詳細を説明する

 

「サーゼクス・ルシファー―――。『紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)』、それが先輩のお兄さまであり最強の魔王なのさ

ただし、何があったかは知らないし知りたくもないが母さんの支配下にあるそうらしい

堕天使総督や聖書の神も母さんの支配下にあるそうだ」

 

「なぁにそれぇ?」

 

イッセーがAIBOな反応をする

そしてグレイフィアは俺に対して驚愕の反応をしている

当然か、聖書の神は死んだはずなのだから

 

「総司さま、後でお話があります

『レーティングゲーム』の終了後に着いてきてください」

 

「いいですけど完全封鎖なうえ最重要機密事項としてください

もしくは契約(ギアス)で縛ると言う事でお願いします」

 

「分かっております

これは魔王さまがたのみの最重要機密となる事でしょう」

 

俺たちの話の趣旨が分からなくて混乱している顔のグレモリー眷属の皆

そりゃそうだ、聖書の神が死んだという事実を此奴らは知らないんだからな

 

「それではそろそろ時間です。皆さま、魔法陣の方へ

なお、一度あちらへ移動しますと終了するまで魔法陣での転移は不可能となります」

 

「スキマでの移動はありですか?」

 

「ありですが出来るだけ行わないことを推奨します」

 

「分かってますよ。最終手段です」

 

俺とグレイフィアの会話が終わると共に魔法陣は輝きだし転移が開始した

そしてオカ研の部室と似た場所に移動した

成程ねえ、これだったら木材を持って来て萃香に手伝ってもらえば結構でかいのが創れそうだな

本物を見ると空間の質以外全く変わっていないっていうのがすごいな

小説を読んでいた時も驚いたが此処までの物なのか、素晴らしいねこれは

 

『皆さま。このたびグレモリー家、フェニックス家の「レーティングゲーム」の審判(アピーター)役を担うこととなりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでございます』

 

ほうほう、成程ね

そういうラインで外と繋いでるわけか

なら完全に切り離して龍道家と八雲邸とマヨヒガにでもラインを繋げようかな?

ちなみに龍道家は外の世界で八雲邸とマヨヒガは幻想郷にある

何故八雲邸なのかというと分けるため昔の呼び方をしている

 

『我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます

どうぞ、よろしくお願いします

さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアスさまとライザーさまのご意見を参考にし、リアスさまが通う人間界の学び舎「駒王学園」のレプリカをご用意いたしました』

 

確かにレプリカだな。空が白いし

どうにかして昼と夜を付けないとな

 

『両陣営、転移された先が「本陣」でございます

リアスさまは本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室。ライザーさまの「本陣」は新校舎の生徒会室

「兵士」の方は「プロモーション」をする際、相手の「本陣」の周囲まで赴いてください

なお、今回の「レーティングゲーム」はリアスさまの仮下僕として龍道 総司さまが参加なされます

龍道 総司さまの駒の扱いは「異端(イレギュラー)」となっており駒特有の能力はございません

もしこの決定に反対する者がいた場合、スキマ行きにすると賢者さまが言っておりましたのでお忘れなきようにお願いします』

 

その瞬間、どこかの空気が凍った気配がした

何と言う脅しだ!スキマ行きにするとか!

 

「全員、この通信機器を付けてください」

 

朱乃先輩はイヤホンマイクタイプの通信機器を配る

それを俺たちは耳に着ける

その時付けながら部長は「戦場ではこれで味方同士やり取りをするわ」と言う

イッセーが魔力が無いからこうするしかないんだけど

有ったら間違いなく念話を使うよな

 

『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで

それでは、ゲームスタートです』

 

キンコンカンコーン!

 

学校のチャイムが鳴り響き狩りが開始された

勝負ではなく狩りだ

幻想郷住民に鍛えられたグレモリー眷属は原作よりも遥かに強い

恐らく幻想郷の下位から中位くらいの強さは確実にある

 

Sideout

 

Sideレミリア・スカーレット

 

「とうとう始まるわね」

 

「そうねレミィ、あの不死鳥擬きがどれだけ戦えるか見物ね」

 

「すぐ終わるんじゃないかい?まあ精神力しだいだけどねえ」

 

「私はあのライザーとか言う焼き鳥の「騎士」が気になります」

 

「焼き鳥だったら私も食べていいかしら」

 

「幽々子さま、お腹を壊しますよ」

 

「それは嫌だからやめておくわ」

 

「私はイッセー君がどれだけ赤龍帝の力を使いこなせるかが気になるわね」

 

『それなりには使いこなせると思うわよ』

 

私たちは総司とのライザー戦を観戦するために来たのだけど人数が多いわね

私たち紅魔館組に白玉楼組、それに霊夢や魔理沙に魅魔までいる

総司の師匠と言う事で魅魔とは会ってみたけどかなりの実力者ね

何故、今まで知らなかったのかしら?

 

「ねえねえお姉さま、お兄さまはどれくらいで勝つかな?」

 

「そうねフラン、遊ぶつもりらしいから結構かかるんじゃない?」

 

私はフランのした質問に対して答える

そう、たかが不死擬きでは総司にとっては遊びにしかならないからね

それよりあの咲夜に似たメイドが言った吸血鬼の方が気になるわね

吸血鬼と言う事は私たちの同族

それも神器持ちだからハーフである吸血鬼

確か前に噂で聞いた事が有るわね

神器と言うのは建前でスカーレット家のフランドール並、もしくはフランドール以上に危険な能力を持っているから追放されたという吸血鬼の噂を

かつてのフランよりも強力かもしれない力の持ち主ね。どんなものなのかしら?

会ってみたいわね

 

「私はあの焼き鳥を壊してみたいなあ

不死身ならいくら破壊しても壊れないんでしょ?」

 

暴走はしないけど流石もとがフランの狂気だけはあるわね

ランカがとんでもないことを言っている

まあ、私もグングニルで串刺しにしたいと思っていたからランカのこと言えないけど

 

「だったらあたしはレーヴァテインで切り刻んでみたいな」

 

フラン、あなたは狂気がなくなったはずよね

何でそんなこと言ってるのかしら?

 

「だったら私はマスタースパークを打ち込むぜ!」

 

「私は夢想封印ね」

 

どうやらみんながみんなあの焼き鳥を潰したいみたいね

まあ、総司が潰すのを見て代わりとしましょうか

 

「だったら私は新しく作った虹符『レインボーエレメント』を試してみようかしら」

 

パチェまで物騒なことを言い始めてるわ

というか何時そんな新技作ったのよ

 

Sideout

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択