No.453257

青いチビの使い魔 第7話

だしィーさん

続・各キャラ説明

ゼロ魔の転生者・ジン=アー(以下略)
ルイズ、タバサハァハァ(;´Д`)。シエスタ、ティファニアおっぱいおっぱいヽ(・∀・)ノ。の健全な元男子高校生。NEEDLESSの全フラグメントとバグスペックを持たされて転生した。俺最強!と自負しているが、本性はヘタレ。ちなみにギャラクシーエンジェルを知らない。

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2012-07-15 11:10:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5396   閲覧ユーザー数:5142

ルイズSide

 

「それはホントなの?」

 

私は彼の話を聞いたが何というか信じがたいという感じで言葉を返した。

 

「ああ、本当だ。」

 

「ココとは別の世界ねぇ。しかもショウジュツ?っていうのが魔法の代わりにあるって急に言われても信じられないわ。」

 

「ソレが普通の反応だな。昔の僕ならお前と同じ反応をした。」

 

彼・・・リオンは私にそう言い返してきた。

あの召喚の儀式の後、私は意識を失ってしまった彼をジンに頼んでレビテーションで部屋まで運んでもらい、今まで彼を看ていた。その後リオンは夜まで目を覚まさず、先ほどやっと目を覚ましたので夜食を食べながらお互いの話しをしている。そういえばジンも私と同じで人間を召喚していた、一体今回の儀式はどうなっているのだろう。

 

「ふーん、ねぇリオン、その変な仮面外さないの?」

 

「思い入れがあるからな。それにあの儀式の様子から、あまり顔をさらしたくない」

 

「あー、そうね」

 

確かにリオンが素顔でいたら女子達がうるさそうだ。それにアノ女のこともある、気をつけなければ。

 

「ねぇ、リオンが使う晶術ってのを私見てみたいんだけど?」

 

「別にかまわないが僕は攻撃系の晶術しか使えないからココでは無理だぞ」

 

「む、それならしょうがないわね」

 

やっぱり私達が使う魔法とは違うのよね。

 

「ねぇリオンは元の世界にやっぱり帰りたい?」

 

この世界のどこかから来たのであれば時間を掛けてでも帰せるけど別の世界ならそうもいかない。私は少しだけ罪悪感を感じていると。

 

「先ほども話したが僕は本来なら死んでいたんだ、今更向こうに帰ろうとは思わない。まぁ未練が無いとは言えないが」

 

リオンはそう言ってくれて私としては安心する。

 

「それよりも僕の寝床をもうちょっとマシにしてほしい所だな」

 

リオンは皮肉気に部屋の隅にある藁束を見る。

 

「しょ、しょうがないじゃない! だって使い魔は何かしらの動物が出ると思ったんだから!」

 

「別に責めてる訳じゃないさ、出来れば藁を多くしてシーツと掛け布団をくれればいいと言ってるんだ」

 

「ふぇ? そんなんでいいの?」

 

私はリオンの要望に首を傾げる。

 

「ああ、旅をしていた時野宿なんてざらだったからな、それだけで寝られるとこは出来る」

 

「へぇ~」

 

リオンは向こうでは旅をしていたと言っていたけどホントなんだ。

 

「でもリオン。今は私の使い魔なんだし、旅をしてる訳じゃないから別に遠慮なんていいのよ。ちゃんとした寝床ぐらい私が何とかしてあげるわ。まぁ今日はもう無理だからそこで我慢してもらうけど」

 

「まぁ期待しておこう。今日のところは椅子で寝させてもらう」

 

リオンはそう言ってそのまま俯いて休み始めた。私もベットに入り明かりを消す。

 

「おやすみ、リオン」

 

「ああ」

 

そうして私達は眠りに着いた。

 

 

 

 

 

 ジンSide

 

 「お前は、ホントに、何なんだ!?」

 

俺は彼女に向かって叫んだ。儀式の後、俺は意識を失ったチトセちゃんとルイズが召喚したリオンをレビテーションでそれぞれの部屋に運び、俺は彼女が起きるまで部屋でのんびりしていた。そして夜になってから彼女は意識を取り戻し改めて自己紹介しあったのだが、

 

「は?今更何言ってるんですか?さっき自己紹介したじゃありませんか。」

 

「そう言う事言ってんじゃないんだよ。アンタさっきから自分勝手な事言いすぎたって事を指摘してるんだ!」

 

俺が召喚したチトセちゃん・・・滅茶苦茶自分勝手なんだよ!!最初は俺も美人だし少しくらいはって思ってたけどこの世界の事や俺の事、チトセちゃんの立場を説明したら、

 

「チッとんだド田舎惑星かよ。」

 

とか言い出したんだよ!その後も

 

「ご飯たべたい」「お風呂は?」「このベットで私は寝るから貴方床ね」

 

・・・・ってなんだよ!自分の立場分かってるのかってーの!そんで俺がワガママ言うなら追い出すぞって遠まわしに言ったら、

 

「いいんですか?私、自慢じゃないですが他人から同情されたり哀れみを受けたりするの得意なんですよ。しかも貴方の本性まで知っている、意味解りますよね?」

 

逆に脅された!!悪魔だ、悪魔がいる。俺もここまで言われて大人しく引き下がる訳にもいかず、

 

「チトセちゃん君は不治の病なんだろ、僕ならそれを治せる訳だけど、どうする?」

 

俺は完璧な脅しを仕掛けたが

 

「ああ私、小さい頃から病弱だったもので、今ではもう自分の意思で自由に病を発症させたり治したりする事が出来るのでご心配なく。」

 

と笑顔で言われた。もう人間技じゃないよ!俺はこのままでは打開策が見つからないのでチトセちゃんの事を聞き、対策を練ろうと思いチトセちゃんの事を聞いたが

 

「私は、トランスバール皇国軍近衛特別部隊ギャラクシーツインスター隊所属で主な任務としてはロストテクノロジーの回収や調査等、他にも反乱分子の鎮圧や・・・・・・・」

 

超SF単語の羅列をグダグダと聞かされた。そういえばさっきから宇宙とか惑星とかソレっぽい単語がたくさん出てきてたけどチトセちゃんってSFキャラだったんだね。オリキャラか? で、なんやかんやで今に至る。

 

「はぁ私ってなんて不幸なのかしら。王子様と思って唇を捧げたのに中身はこんな残念な殿方だったなんて。はぁぁぁぁ~。」

 

「俺は大切な使い魔の儀式で、お前の様なヤツが出てきて残念だよ。なんで召喚の門に入ってきたんだ?」

 

俺は一番の疑問を聞いてみる。

 

「別に好きで吸い込まれた訳じゃないですよ。先輩達と亜空間内で離れてしまって1人で漂ってたら変な鏡の様な物に吸い込まれたんです。」

 

「へ? もうちょっと詳しく教えてくれ。」

 

コレは詳しく聞いておいたほうがいいと俺の勘がいっている。

 

「え~、話すと長いんでイヤです」

 

「話せよ!?」

 

「はぁ~、しょうがないですねぇ。簡単に説明しますと、いつもの様に先輩達を貶め、亡き者にしようと画策して、特製の猛毒を混ぜたクッキーを差し入れにエンジェルルームに行ったんです。そしたらミルフィーユさんが、またロストテクノロジーを発動させてましてエンジェル隊の先輩方共々、亜空間に吸い込まれまったんです。その後は亜空間内でデブリの一つに追突されてしまい先輩とはぐれて、そしてさっき話した通りって訳です。はぁ、喋り疲れたんでちょっと飲み物持ってきてください」

 

「そこに水あんだろ!」

 

しかし、アレだな・・・ツッコミどころが多過ぎて対処できない。ってか職場の人間関係どうなってんだよ!?先輩殺そうとするって。・・・・・・俺は大丈夫だよな?

 

「なあ、チトセちゃんの先輩達ってどうなったんだ?」

 

もしかしたらこの世界の何処かに居るかもしれないし。

 

「さあ? まだあの亜空間で彷徨ってるんじゃないですか? ふっ、いい気味ですね。いつも私を蔑ろにするからいけないんです。ざまーみろ! おーほほほほほほほ!」

 

わぁー、ホントこいつろくでもないなぁ。もういいや、疲れたし寝よ。

 

「はぁ、わかった。大体理解出来たから、今日はもう寝よう。明かり消すぞ」

 

「え? あ、はい。それではお休みなさい」

 

そう言ってチトセちゃんはパジャマになって布団にくるまった。・・・・・・・・・・・一体何処からパジャマを出した? そして何時着替えた? もう俺は彼女の事で考えるのが辛くなり予備の布団に包まり寝た・・・・床で。

 

 

 

 

 

 タバサSide

 

「なぁ、お前の母親は何時治しに行くんだ?」

 

あの後部屋に帰ってきたキキが椅子に腰掛けながら聞いてきた。私も本当なら竜も手に入ったし、すぐにでも屋敷に帰り、母さまの心を取り戻したい。がしかし、あの男が屋敷に何もしてないはずが無く、私が妙な事をすればどうなるか分からない。

 

「今はまだいい」

 

「? どうしてだ、泣くほど・・うおっ!」

 

私は横に積んであった本を投げつけたが、キキは難なくそれを受け止める。本は大切に扱わないといけないのに。・・・キキがあんな事言うから悪いんだ。

 

「屋敷に監視が付いてる可能性がある」

 

「まあ、そうだろうな」

 

キキは納得した様子でさっき受け止めた本をテーブルの上に置いた。そういえばちょっと気になる事が、

 

「帰ってきたとき服が変わってたけど、どうしたの?」

 

「ん? 風呂入ってきたからだけど」

 

「・・・どこの?」

 

「地下にあったデカイ所」

 

あそこは確か警護用のゴーレムがいて使用中は生徒以外は入れないはず。・・・・あの、急に現れたり消えたりする魔法を使ったのか?

 

「ああ、そうだ。忘れないうちに聞きたいんだけど、お前んとこの王様って使い魔いるか?」

 

「・・・・判らない。」

 

キキは突然あの男の事を聞いてきた。

 

「う~ん、タバサが知ってる範囲でいいから王様の事教えてくれ。」

 

キキが何故あの男の事を聞きたがるのか分からないが、私はキキにアイツの事を話し始めた。私がまだ子供だった頃、お父様ととても仲がよかった事、お爺様が亡くなった頃はまだ協力し合っていた事、少しずつお父様と仲たがいし始めた事、そしてお父様を手に掛けた事、お母様に毒を飲ませた事、私は無意識に感情を抑えて平坦な声で話していた。

 

「・・・・・なぁ、仲たがいし始めた頃、そいつの周りに見かけない奴等とか普段持ち歩かない物を持つようになったってのは覚えてないか?」

 

キキが私の話を聞いて当時の事に質問してきた。あの頃の伯父の取り巻き連中に見かけない顔、それに持ち物。

 

「・・・分からない。あの頃は城中が慌しかったから、でも妙な剣を腰に挿す様になった」

 

「妙な剣?」

 

「詳しくは覚えてないけど、独特だったから印象はある」

 

「・・・そうか。・・・・・・・・あいつが・・・・・・から、可能性はあるな・・・・・」

 

キキは返事をすると黙ってしまった。ブツブツと小声で何か言っているが聞き取れない。キキはしばらくすると、

 

「よし、寝よう」

 

そう言って部屋の端に勝手に作った寝床に行き眠ってしまった。彼はたまに行動が唐突過ぎる。・・・夜も更けて来たので私も寝よう。本をベット横の棚に置き布団に入る。

 


 
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