No.448878

ストライクウィッチーズの世界へ~(とある傭兵と戦闘機)第九話


  魔法力発現~

2012-07-08 10:03:17 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2633   閲覧ユーザー数:2555

 

 芳佳「・・・アちゃんっ、フィリアちゃんっ!!」

 

私は芳佳の呼びかけで目が覚めた

 

ここはどうやら医務室のようだ

 

 「・・・ん・・・静かにしてくれよ・・・」

 

 芳佳「・・・ッ!!フィリアちゃんっ、気がついたんだねっ!!」

 

その後私はあの日の夜、気を失って海へ落ちた事を聞いた

 

あの任務から丸二日経っていた

 

でもなんで私は医務室で寝ているんだ?、別に自分の部屋でも良かろうに

 

 ミーナ「・・・・フィリアさん」

 

黒いオーラを放ちながらスタスタと歩いてくるミーナ中佐、はっきり言って怖い

 

 「は、はい・・・何でしょうか?」

 

一応答える・・・丁寧に

 

 ミーナ「あなたはいつから魔法力をもっていたんですか?」

 

 「・・・分かりません・・・」

 

本当にわからないのだ・・・私がなぜ空中に浮く事が出来たのか

 

 ミーナ「・・・では質問を変えましょう。あなたは最近、動物と触れ合ったりしてませんか?」

 

 「してないと思い・・・」

 

言いかけた所で数日前の不思議な鳥の事を思い出す

 

 ミーナ「・・・心当たりがあるようね・・・」

 

全部話せ、と言わんばかりの圧力・・・素直に話そう

 

 「数日前、夜に部屋の窓を開けていたら鳥が窓の所に来ました・・・」

 

 ミーナ「あなたはその鳥をどうしたんですか・・・?」

 

どうしたって・・・その時・・・

 

 「何か不思議な感じがして、その鳥に向かって手を伸ばしました・・・」

 

 ミーナ「・・・なるほど・・・それがその鳥との使い魔としての”契約”となったんですね」

 

ミーナ中佐は使い魔との契約について詳しく話してくれた

 

 「・・・つまりあの鳥が私の使い魔になった・・・ということですか?」

 

 ミーナ「そうみたいね・・・ フィリアさん」

 

 「は、はい」

 

 ミーナ「あなたはウィッチとしてこの501基地に補助要員として配属ということにします

 

  階級はそうね・・・大尉待遇としての配属にしましょう」

 

なんかミーナ中佐は私をウィッチとしてこの基地で働かせるみたいだ・・・でも

 

 「何もしてないのに 大尉 ですか・・・」

 

 ミーナ「あなたにはそれ相応の階級だと思うけど?」

 

まあいいか、今までどうりでもいいのだろうから

 

 ミーナ「ちなみに、あなたの機体は零式艦上戦闘脚・・・宮藤さんや坂本少佐の物と

 

 同型の機体で今扶桑から補充物資と共に搬送中です」

 

ということはまだ空を飛ばないという事だな

 

だが・・・

 

 「でも私の相棒はどうするんですか?」

 

 ミーナ「安心して、一応ここに置いとくわ」

 

ミーナ中佐はニコッと微笑むと、部屋を出て行った

 

俺の相棒の武装は底をつき、燃料もあと一回分の出撃が出来るかどうか・・・

 

それに私以外の人間では操縦できない・・・

 

 「・・・下手にいじるのだけはやめてくれよ・・・?」

 

私は整備班の人が機体の解析とかをしないように願っていた

 

 

 

 

   ピクシー視点

 

 

 「・・・やっぱり磁場障害がひどいな・・・」

 

 RM「・・・ここが 円卓 ・・・なんか不気味ですね・・・」

 

新人の言うとうり、夜の円卓は不気味としか言いようの無い物だった

 

暗い空、わずかな月明かりが大地を照らし、磁場障害によって無線にノイズが入る

 

 イーグルアイ「・・・リーディ・・・」

 

司令が親友の名前をつぶやく・・・サイファーの父親でもある司令の親友は、この地で

 

永遠の眠りについている事だろう・・・

 

数々のエースパイロットを地面に引っ張り込んだその空間は、今もその面影を残している

 

と、無線のノイズが激しくなった

 

 無線「・・・フィリアちゃ・・・大丈・・・ですか・・・」

 

ノイズ紛れに何かが聞こえてきた

 

 RM「っ何ですか!?これ!!」

 

少女の声だ・・・しかもまだ幼い・・・

 

 イーグルアイ「・・・この通信波・・・ラリー、お前から出ているぞ!?」

 

 「何だって!?」

 

この無線は俺の機体から発せられているらしい・・・でもなんでだ?

 

 イーグルアイ「・・・まさか・・・ラリー、FACSを見てみろ」

 

FACS?、ああ、あの便利なシステムの事か

 

 「通信波チューナー・・・なんだこれは・・・」

 

周波数はエラー、だが ON RAIN となって無線はつながっている

 

だが異変は俺の機体だけじゃなかった 

 

 RM「こちらRM!! 電子機器、及び操縦回路切断、

 

 強制的にオートパイロットに切り替わりました!!」

 

突然RMが無線にわめき出した

 

そして俺の機体の中にミサイルアラートが鳴り響いた 

 

 イーグルアイ「何をしているRM、それは味方だ!!」

 

 RM「何だ何だ何だ一体何なんだッ!!」

 

 「落ち着け!!何があった!?」

 

 RM「機体がガルム2に向かってミサイルロック、制御不能ッ!! ベイルアウトするッ!!」

 

RMは機体から脱出するようだ

 

 RM「イジェークトッ!!」

 

RMは緊急脱出装置を使い、機体から射出される

 

だが制御を失ったはずのF-16は飛び続けそのF-16は黒く変色し

 

コックピットは赤く発光していた

 

無線からオープンチャンネルで聞こえてくる無機質な音・・・と言うより鳴き声は

 

明らかに敵意をむき出しにしていた 

 

 「ッ!! イーグルアイ、撃墜許可を!!」

 

 イーグルアイ「了解、撃墜を許可する」

 

俺はミサイルをかわしてF-16の後ろに回りこむ、そして

 

 「ガルム2、FOX2!!」

 

ミサイルをF-16に放ち、命中 F-16は粉々に砕け散った

 

 「なんなんだ・・・アレは・・・」

 

何かにとりつかれたように俺を攻撃してきた無人のF-16

 

そして無線から聞こえてきた少女の声・・・それは明らかにフィリアと呼んでいた

 

 イーグルアイ「・・・基地に帰還するぞ」

 

脱出したRMは基地の方から捜索隊を出して探すそうだ

 

 「・・・・・了解」

 

何か嫌な予感がする・・・それもヤバイ感じの

 

俺達はそんな不快感を感じながら基地へ戻る事にした

 

 

 

 

 

 


 
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