No.447252

たとえ、世界を滅ぼしても ~第4次聖杯戦争物語~ 偽装工作(暗躍交渉)

壱原紅さん

※注意、こちらの小説にはオリジナルサーヴァントが原作に介入するご都合主義成分や、微妙な腐向け要素が見られますので、受け付けないという方は事前に回れ右をしていただければ幸いでございます。
それでも見てやろう!という心優しい方のみ、どうぞ閲覧してくださいませ。


今回はアサシンの巻・・・しかし行くのは遠坂邸だがなぁ!

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2012-07-06 15:24:15 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:873   閲覧ユーザー数:849

その夜、闇を駆ける影がいた。

その影は、一つの豪邸へと向かっていた。

誰が知ろう?

その影こそが、この聖杯戦争に参加するマスターの一人が使役する。

『アサシンのサーヴァント』に、他ならないという事を。

そのアサシンは恐ろしく速く、闇を移動する姿を捉える事は容易に非ず。

己の目の前に立ちふさがる、魔力の障壁すらなんなく突破していく。

 

その目的はただ一つ、己の与えらえた【任務】を遂行する為に、

豪邸―――――――『遠坂邸』へと潜入しようとしていた。

 

だが――――――――――――――

 

影が豪邸の庭園、その強力な防御結界を張り巡らせる中枢核たる大粒のルビーへ手を伸ばした瞬間、

その手は彼方より投擲された『剣』によって、刺し貫かれ縫いとめられた。

 

「………!」

 

声もなく、己の手を貫いた剣を凝視する暗殺者。

だがその激痛に悶える間もなく、その頭上に冷ややかな声がかけられた。

 

「地を這う虫ケラ風情が、誰の許しを得て面を上げる?」

 

 

そう、暗殺者の視線の先には、黄金の輝きを纏った影がそこに君臨していた。

さながらそれは絶対なる支配者としての風貌、金色の髪を逆立て、ルビーよりも深い深紅の瞳。

見る者が見れば、その芸術のような男がそこに立っていた。

されど、その瞳に宿るのは【己以外】の他者の存在を決して顧みる事のない、暴君としての意志だった。

 

更に、その男はアサシンのサーヴァントに攻撃し、見事その身を刺し貫いたのだ、

ならば、その男も同じように人間ではない、【彼】もまたこの戦争へ誘われしサーヴァント…!

 

 

 

              「貴様は我を見るに能わぬ。

    虫ケラは虫ケラらしく、地だけを眺めながら―――――――――死ね。」

 

 

 

…だが、アサシンのサーヴァントが考えれたのはここまでだった。

男の背後が揺らめき、黄金の輝きが降り注ぐ。

そしてソレは、先程の剣と同様にアサシンを貫き、抉り、破壊しつくしていった……

 

遠坂邸に侵入しようとした、アサシンのサーヴァント。

その最期は剣の弾幕で刺し貫かれて死ぬという、あっけない幕引きであった。

その一方的な虐殺ともいえる光景と、恐ろしい程までの戦力差、

そうして、影に対する黄金の戦いともいえない蹂躙は、幕を下ろした。

 

 

 

そう…………遠坂邸を監視する、あらゆる使い魔を通して監視する、

【マスター達が視ている】のを理解し、見せつけるように。

「………アサシンが、脱落した?」

 

そして、勿論この様子を見ていたのは他のマスターだけではなかった。

間桐雁夜もまた、自分の一番の【敵】として認識している遠坂時臣の屋敷はずっと監視していたのだ。

だからこそ、その展開を一部始終見続けていた。

出来る限り、聖杯戦争で雁夜が避けたいのは自分の暗殺だ。

いくら呼び出したサーヴァントが強力でも、自分が殺されたら意味がない。

その点については、雁夜は他のマスターよりも慎重だった。

自分が弱く、脆いのは承知している。

下手に動き回って、殺されては意味がないと、理解していたから。

だから今まで、こうして間桐の家に篭っていたのだが………

 

「これで、俺もこの家から移動しても大丈夫か………」

 

しかし、この家に籠り、聖杯戦争に参加するのは、雁夜にとっては拙かった。

 

(爺はいいが、桜ちゃんが…)

 

もしこの家が戦場になれば、一番危ないのは桜である。

それだけは、雁夜には容認出来ない。

彼女を救う為に参戦するのに、彼女を巻き込んでは意味が無くなってしまう。

確かにドラグーンが傍にいるが、今のアサシンを殺したサーヴァントを見て、考えが変わった。

 

(駄目だ…今のアイツは役に立たない、バーサーカーを維持するのに貸してくれた【指輪】でも、

逆にバーサーカーの戦闘にその魔力を全部回してしまう、

俺の魔力供給だけじゃ、アイツの魔力を完全に回復させるのは難しい。

ドラグーンでは、あのサーヴァントには勝てない!)

 

そうなると、やはり自分がこの家から離れ、動くしかないだろう。

今はとにかく行動しなければ…と考えて立ち上がり、玄関に向かって移動していく…と

 

「カカカ…どうした、何を急いでおる?雁夜。」

「っ…何の用だ、臓硯…」

 

かつっ、と杖をついて、間桐臓硯が、その姿を現していた。

何処から出てきた、とかそんな事を聞くのも馬鹿馬鹿しい。

どうせ今の今までこちらを監視していたのだろうと考えると、雁夜はその暗い相貌を睨みつける。

 

「ふん、貴様がこれからこの家を出ていく前に、一つ『良い事』を言っておいてやろうと思ってのう。」

「何…?」

「なぁに、大した事ではないぞ?

 ただ、貴様のサーヴァント共についての忠告じゃ…間違っても『信用等するでないぞ』、とな。」

「っ……!」

 

その言葉に顔を顰める雁夜に対し、にやり、と笑いながら翁は続ける。

 

「奴等とて聖杯に願いがあればこそ、貴様如きなんぞの召喚に応えたのだ

 …もし貴様がマスターとして無様な姿を晒そうものなら、寝首を掛かれてもしょうがあるまいて。」

「何が、言いたい…!」

「カカカカカ!まぁ精々この戦争を生き残るがよいわ!貴様のその無様な姿を晒してくるがいい!

 分不相応なサーヴァントを呼び出し、その力も使いこなせず、のたれ死ぬのが目に見えるがのう…?

 まぁ、どうしてもというならば、この家を寝床にするのも良かろうて…それを望めるのならば、な。」

 

臓硯はそう締めくくると、もはや雁夜の事等眼中にもないと言うかのように、

暗い闇の中へとその姿を消していった…。

 

「っ…言われなくても、信用何てしてない…!」

 

ぎりっ、と右手を握り締めて、雁夜はそう吐き捨てた。

そう、サーヴァントがどれだけ素晴らしくても、自分はそれに見合うマスターではないのだ。

だから彼等がどう考えているかなんて、そんなの分かりきっている事だった。

こちらが信用をする?そもそも、あちらがしてくれている筈がないのだ、と…

 

暫くその場に立ち尽くしていたが、雁夜は再び玄関に向かって歩き出す。

その姿は、ただひたすらに前へと進む事しか出来ない、殉教者のような危うさを秘めていた――――――――

――――――――そうして、視点は【彼】へと移る。

ベッドに横たわる少女の傍に、一人佇むサーヴァント、ドラグーンへと。

その表情はいつもの笑顔と違い、少し複雑そうな苦い笑みへと変わっている。

 

(カリヤの精神が乱れているな……何かあったか…ん?私とバーサーカーに対する不信が増してる?

大方、あの妖怪か…私が今傍にいないと見越して、カリヤを不安定にするような真似をしたか。

だが油断してくれる事に越した事はない、カリヤの状態がこちらに殆ど筒抜けだなんて思ってもいないだろうからな。)

 

…何故、ドラグーンは雁夜が臓硯に挑発された事に気付いているのだろうか?

いや、どうやら具体的な会話まで分かっていないようだが、

傍にいる事を拒まれ、桜を守れと命令されている以上、

少なくとも雁夜の現状をすぐに把握出来るのはおかしい。

しかし……ドラグーンとて、別に雁夜に魔力供給のパスを切られた訳ではないので、ある程度の情報はパスを通じて伝わってくるのだ。

しかも、何故だか、召喚事故の影響と言うべきか、

同時召喚はそのあり得なさで、マスターとサーヴァント二人のパスすら混線させてしまった。

実質、バーサーカーとドラグーンと雁夜の間では、【誰かの】不快感や猜疑心、そういった【強すぎる感情】がちょくちょく流れ込んでくるようになってすらいた。

これは拙いかなとは考えてもいるのだが、下手に介入するとソレに精神を呑まれる危険性があるので、今は放っておいてはいるが、いつかは何とかしなければならないだろう。

 

 

(まぁ、パスや爺は【まだ】そこまで気にするものじゃない、放っておいてもいいが……)

「…………かなり胡散臭いのにな、挑発されたとはいえ、もう少し落ち着いて行動してくれ、マスター」

 

 

むしろ、多少問題のあるその混線が、今回は役に立った。

マスター(カリヤ)の精神は少し無防備な所があるせいか、知りたい情報が流れてくる事もある。

ましてや執着する【敵】に関する内容ならば、精神の乱れで断片的にでも伝わってくるのだ。

 

『時臣』『金色のサーヴァント』『死んだアサシン』『脱落』『暗殺はされない』――――――――

ぼやけながらも視える光景、剣の雨に貫かれ、血の雨を降らせながら細切れになっていく暗殺者の姿。

 

ああ確かに、アサシンが死んだというのは理解できる。

あれだけの剣をその身に受けて、生きていたらむしろ不気味だ。

ならば事実、かのアサシンのサーヴァントは、死んだのであろう。

……しかし、この身は【暗殺者の恐怖】をよく知っている。

奴らは闇に紛れ、背後から強襲し、音もなく対象の命を奪う者。

それらは常に相手の隙を伺い、【必殺】の瞬間にのみ、その身を現すのだ。

だからこそ―――――――――――――この展開は、なんだか、【出来過ぎている】

 

 

「どうしたの?」

 

くいっ、と服の端を引っ張られた。

その感覚に視線だけ動かすと、ベッドで眠っていた筈の少女が、起き上がりドラグーンを見つめていた。

 

 

……ちなみに、何で霊体化してないんだ!?とかの言葉は今の彼には皮肉であろう。

本人はそうするつもり満々だったにも関わらず、数時間程前にマスター(カリヤ)にパスで言われてしまったのだ。

 

 

『どうせ一回姿を見られてるんだろ、なら時々桜ちゃんが頼んだ時は話し相手ぐらいになってあげろ。』

 

 

その時のドラグーンの表情を、雁夜が見られなかったのは、ある意味行幸だった。

正直その瞬間、ドラグーンは自分が【笑って】いられたかあんまり自信がなかったから。

 

(――――――――本当に、どうしてくれようか、あの『小娘馬鹿(マスター)』は!?

話し相手とか別にいらないだろう!寂しいかもしれないとか今の状況で言ってたら拙いぞ!

いくら【指輪】がマナ吸収に優れていても、これでは意味が無くなる!

ああでも蟲とかは確かに嫌だろうな…いや、それでも確かにあまり現界しなければ良いだけだが、

自分自身の体に対して、どうして同じように心配する事をしないのか……っ)

 

内心そう叫んでしまいたかったのだが、それでも命令は命令。

分かりました、カリヤ』と、了承したのが運の付き。

昨夜、【色々】と話した少女に対して、複雑なのも原因なのだが、

カリヤを優先したいドラグーンには、些か酷な命令だった。

 

(…まぁ、こうして現界している時点で、私も大概カリヤに【感化】されているのかもしれないが、な。)

 

そういった流れを思い出し、溜息交じりに苦笑すると、ドラグーンは声の主に問い返す。

 

「……ちび、まだ起きていたのか?」

「……ちびじゃないよ、桜だもん。」

「だが小さいだろう。」

「……(むっ)」

「こら、誰が黙れと言った、言いたい事があるなら言えばいい。」

 

む~……と不満気な空気を漂わす少女に、

それこそ呆れたと言わんばかりに、ドラグーンは少女・【桜】の横たわるベッドに腰を下ろした。

その姿に、ちょっと納得していないと言いたげな空気を漂わせながらも、桜は聞きたい事を言う。

 

「何が、『うさんくさい』の?」

「ああ、あれか、大した事じゃない……まぁカリヤがこれから戦う相手が色々やらかしただけだ。」

「っ、雁夜おじさんに何かあったの……?」

「違う、むしろこれからあるかもしれないだけだ。」

「そうなんだ……」

 

桜の表情が陰る、その胸に何を思うのか、ドラグーンには分からない。

それでも先日、話をした為か、微妙になら理解出来る点もあるのは事実だ。

能面のようだった顔に、多少の感情を持つようになったのならば、喜ばしい事なのだという事も。

だが、この娘を少しばかり利用する必要がある。

カリヤの守るべき相手でも、【ただで】サーヴァントの庇護を受けるのは不公平だろう。

籠の鳥で居続けるのを望むのか、空を舞う鳥になるのかぐらい、自分で考えてもらう。

 

 

――――――少なくとも、【カリヤの首輪】ぐらいには、なってもらわねばならないのだから。

 

 

「そうだな、どうしても心配なら、カリヤに『この家から出ないでくれ』と頼んだらどうだ?」

「え?」

「それか、私がお前を守るという立場をちょっと置いて、カリヤを影から護衛するか。

 ……しかしお前を守れと指示を受けているからな。

困ったな、【カリヤが危険な事】になっても、これじゃ助けに行けないな。」

「っ!?おじさんが怪我するの……?」

「怪我だけで済んだらいいがな、もしかしたら病気になるかもしれない、

 この時期に夜にフラフラ出歩けば寒さで苦しむかもな、この町は余りにも物騒な状態だし、な。」

「……!」

 

ぎゅっ、とシーツが握り締められる。

ドラグーンの言葉で、桜の心に残る『恐怖』が煽られる。

どんな形であれ、【雁夜の負担になっている】と、言われたのだ。

その結果が、【桜にとって】最悪な状況を幻視させた。

 

()を守って、雁夜おじさん(桜の味方)が、いなくなってしまう。』そんな未来を――――――――

 

「雁夜おじさん・・・ほんとに遠くへ行っちゃうの・・・?」

「・・・そうだったとして、お前はどうしたい?聞く前に自分で【それ】を考えろ。

 人に全部言わせるな、お前の気持ちを殺すな、その願いを一度口にしてみろ。」

「・・・私の、気持ち・・・?」

 

桜はただ言われた言葉を反芻する。

自分の気持ちなんて分からないのに、と塞ぎこんでしまいそうになる。

そこで……ふわり、と優しく頭を撫でられた。

驚いて顔をあげそうになったが、桜はそのままベッドに寝かされてしまう。

見上げれば、そこには『心底呆れています』という苦笑が見えた。

 

「ドラグーン?」

「あのな……そんなに難しく考える必要なんてないんだ。

 ソレが自分の中でどういう意味を持つのかとか、ソレをどう扱いたいだとか、そんなの後にしろ。

 ただ『失くしたい』か『失くしたくない』か、お前みたいなちび娘には、それだけで十分なんだよ。

 なぁ【サクラ】、お前は―――――――――今、『傍にいてほしい人』はいるか?」

 

 

 

 

            そうして、その【笑顔】を思い出した。

 

 

 

 

――――――――桜ちゃん――――――――

 

(雁夜おじさん……何で、桜に優しくしてくれるの…?桜は、いらない子なんだよ……?)

 

――――――――また皆で一緒に、遊ぼう――――――――

 

(おじさん……桜にはお母さんもお姉ちゃんももういないのに……何で?)

 

――――――――いつかまた、あの公園で一緒に――――――――

 

(どうしてそんな泣きそうな顔で笑ってるの…?どこか痛いの……?)

 

 

 

       ――――――――それは、おじさんが約束してあげる――――――――

     (ああ、そういえば……あの人だけが、『()を助けに』来てくれたんだ………)

 

 

 

そう、蟲がいっぱいの気持ち悪い場所から、自分を抱き上げてくれた人がいた。

苦しくて辛くて、何もかも見たくなくて目を伏せてしまった自分。

それを、必死な声で呼びながら、何度も何度も謝って泣いている人が居た。

 

『ごめんね、ごめんね桜ちゃん…!桜ちゃんはこんな家に来る必要なんてなかったのに!

全部俺のせいだ!俺のせいで桜ちゃんがこんな目に…っ!ごめんね、本当に、ごめんね…!

俺がこの家から出なければ、魔術師になるのを拒まなければ、あの爺に逆らわなければ、桜ちゃんが養子になることも、こんな思いをすることもなかったのに…っでも、まだ大丈夫、必ずお家に帰してあげるから、この家から出してあげるから、またお日様の下を歩けるから…!

お母さん達の所へ帰してあげるからね……!おじさんが、桜ちゃんを助けてあげるから!』

 

……黒い髪が白になって、体がボロボロになってうまく歩けてなくて、ご飯もあんまり食べれない。

昨日はおじさんの顔が、まるで別の人みたいに見えてしまった……でも……

 

 

(そうだ、あの頃みたいに()を見てくれて、()の為に泣いてくれた…()を、助けに来てくれた……!)

 

 

幸せだったあの頃、母と姉と一緒によく遊んでくれた、『雁夜おじさん』。

姉とは違い、父の期待に応えられないのが悲しくて、引っ込み思案だった自分。

そんな()に、当たり前のように優しく微笑んで、頭を撫でてくれたのは、他の誰でもなく―――――――

 

 

 

        「雁夜おじさん―――――――()を、一人にしないで。」

 

         あの笑顔が、自分は好きだから『失くしたくない』。

        そんな単純な【答え】、それが今、桜の中で目覚めた。

 

 

 

 

彼女を知る者がいれば、目を見張っただろう。

それは余りにも大きな変化だった。

濁っていた眼に、僅かばかりでも意志の輝きが宿っていたのだから。

故に、少女は決意する。

 

「ドラグーン……お願いがあるの。」

「何だ。」

「雁夜おじさんを、一人ぼっちにしないであげて。」

 

上手く言えない、でも、伝えたい言葉がある。

 

「いいのか?カリヤはお前の身の安全を優先したいんだ、その気持ちを【無視しても】いいんだな?」

「それでも、おじさんがいないのは、嫌なの。」

 

約束するよと、言ってくれた、あの人に。

 

「そうか、なら【私も】これで動く口実を手に入れられたな、感謝するぞ【サクラ】。」

「……………ドラグーンって、狡いね。」

「気にするな、世の中の大人は殆どが汚いぞ?カリヤはまだマシだが。」

「雁夜おじさんは、ドラグーンと違って汚くないよ?優しいよ。」

「…………お前も結構言うじゃないか、ちびの癖に。」

「ちびじゃないもん、桜だもん。」

 

 

ただ一つ、決して失くしたくない、この気持ちを―――――――

 

 

 

 

 

 

 

         ここに、物語は本来の道筋を変えて動き出す。

         運命を変えるには、まだ多くの壁が残るけれど、

         その一端を握るのは、春花の名を持つ少女である。

            奏でられるは悲劇か、喜劇か?

         その果てにあるのは絶望か・・・それとも・・・

【あとがき】

 

今回の偽装工作については、遠坂邸と間桐邸の2つで意味がありました。

時臣側の偽装は原作もそうですが、これは意外と気付けるのではないでしょうか…。

流石にアサシンを使い捨てるとは思わないでしょうが、なんか上手くいきすぎじゃね?と原作の数名が不信を抱くように、オリサヴァも首をかしげています。

雁夜おじさんの援護の為、今日もドラグーンは疑心暗鬼です(笑)

 

そして、臓硯の嫌がらせ行動に対し、ドラグーン&桜暗躍フラグが立ちました!(ピローン♪)

とはいっても、あくまでコレはフラグなので、実質暗躍するのはドラグーンだけですが。

また、ドラグーンは桜に微妙に揺さぶりをかけていました。

もしこれで桜が何もしないようなら、それはそれでやりようがあったのですが、

やっぱりバレタ時の事を考えるなら、ねぇ・・・?(笑)

しかし、桜ちゃんはおじさんへの気持ちを思い出し。

ドラグーンにおじさんへの援護を優先するように頼みます。

・・・計画通り(ニヤリ)な、展開ですね。

 

でも何だかんだ言って、ドラグーンは【桜】を見直しました。

それが「お前」やら「ちび娘」やらからの、『サクラ』呼びへの変更です。

ちょびっとですが、信用関係は築きつつあるドラ&桜、雁夜おじさんよりも英霊を早々に懐柔するとは・・・桜、恐ろしい子!

さて、次回は本編の前に幕間編を挟みます。

桜が感情を少しだけ取り戻していた理由、雁夜が気を失っていた間の物語。

二人のサーヴァントの、桜との出会い編のお話です。

幕間編その1「Cherryblossom」を、お楽しみに。


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