かつて、人類を二分した戦争が起こった。

とある天才が発明・開発し、あっという間に兵器転用された宇宙開発用パワードスーツ《インフィニット・ストラトス》。

『女性にしか使えない』という欠点を抱えた最強兵器は極度の『女尊男卑』という社会を生み出し、是正されないまま時が過ぎる。

その先に待っていたのは、『擬似IS』とも言える、パワードスーツの開発とそれを用いた一斉蜂起であった。

それは人類を『男』と『女』という二つの種族に分けての大戦争へと発展した。

その争いの中で、ISの中枢部品であるコアを作成できる唯一の存在を失った『女』は擬似的にコアの働きを代行できる人間を生み出そうとし、単独では代を継ぐ事が出来ない男もまた、その役割を担う存在を作りだしてゆく。

人が人を創るという、『倫理』が綺麗事にしかならない世界でその思いは生まれた。

『どうして、こんな事になったのだろうか』

篠ノ之束がISを開発したから？

ISが、女しか使えないまま放置されたから？

女尊男卑がまったく解消されなかったから？

それとも………？

そして思いは集まり、『彼ら』は『こんなはずじゃなかった世界』を変えるために動きだす。

そして、歯車をかけ違えるために一凪の風が旅立つ………