No.441174

仮面ライダークロス FOREVER AtoZ運命のガイアメモリ パート5

RIDERさん

ついに最終章です。ではどうぞ!

2012-06-24 08:20:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1465   閲覧ユーザー数:1452

翔太郎とフィリップはWに変身せず、二人がかりでエターナルを取り押さえにかかっていた。エターナルはそんな二人を振りほどき、フィリップに言う。

「せっかく仲間にしてやろうと思ったが、やめだ。お前は殺す!!」

言いながらマント、エターナルローブを脱ぎ捨てるエターナル。

「殺してやる!!」

これにより、エターナルの全身に装着されているマキシマムスロット付きコンバットベルトがあらわになった。

「させるか!フィリップは俺の相棒だ!相棒もこの街も、これ以上てめえの好きにさせねぇ!!」

翔太郎は反論し、

 

〈CYCLONE!〉

〈JOKER!〉

 

「「変身!」」

 

〈CYCLONE/JOKER!〉

 

二人はWに変身した。

 

その時、

 

「うあああああああああああああああああああああ!!!!」

 

真ソニックフォームになったフェイトが現れ、エターナルに斬りかかる。

「まだ…私は光輝の仇を!!」

「黙れッ!!!」

「あっ!!」

フェイトはエターナルに首を掴まれ、持ち上げられた。

「目障りな魔導師が…まずお前からだ!!」

「やめろ!!」

Wはフェイトを助けようとするが、エターナルがフェイトにエターナルエッジを突き付けたため、近寄れない。

「あっ…かっ…!!」

徐々に首を絞める力を強められ、苦悶の声を漏らすフェイト。彼女は絞められながら考えていた。

(このまま死んだら…光輝のところに…逝ける…か……な………)

死を覚悟し、目を閉じるフェイト。

 

次の瞬間、

 

 

 

 

衝撃波が飛んできた。

 

 

 

 

「うおあっ!!!」

エターナルは吹き飛ばされ、フェイトも宙を舞う。

だが、フェイトの身体は何者かに受け止められた。

「…う…ん…」

ゆっくりと目を開けるフェイト。その瞬間、

「あ…ああ…!!」

彼女の顔は歓喜にほころび、目からは涙が溢れた。

 

それもそのはず。

 

彼女を救ったのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「光輝!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女にとって最愛の人物であったからだ。

「おまたせ。フェイトさん」

光輝は笑顔で言い、

「光輝ぃ!!」

「おっと!」

フェイトに抱きつかれてバランスを崩しかけた。

『白宮光輝…本当に…君なのかい…?』

「幽霊じゃあ…ねぇんだろうな!?」

目を疑うW。

「生きてますよ。ちゃんと」

「白宮…光輝…馬鹿な!!お前は死んだはずだ!!セクレタリーからも、そう報告を受けたぞ!!」

激しくうろたえるエターナル。光輝は説明する。

「死にかけたけどね。」

 

 

 

 

 

セクレタリーの凶刃が光輝を襲う。

『くっ!』

しかし、光輝は今の段階で操れるアンリミテッドフォースを使って自身の肉体を強化し、片手でセクレタリーのナイフを受け止め、弾き返した。さらに、光輝はアンリミテッドフォースを行使する。

『帰ってお前達の主に伝えろ!僕は死んだと!!』

『…了解。』

セクレタリーの一体が言い、セクレタリー達は引き上げていった。

 

 

 

 

 

「つまりアンリミテッドフォースを使って、お前に僕は死んだ、と報告するよう、思考を操作したんだ。それからはドナルドにかくまってもらって、アンリミテッドフォースを利用したクロスドライバーの修復に専念。思考操作よりこっちの方が面倒だから、かなり苦労したけどね。だから今までみんなと連絡ができなかった」

今光輝が話したことが、光輝生存の真実である。

「そ、そんなことを…!」

なおもうろたえるエターナル。光輝はフェイトを降ろし、エターナルに言う。

「…お前のことは調べがついている。だが、僕はお前に同情したりはしない。お前は僕の仲間を、友達を…恋人を傷付けた!絶対に許さない!!」

怒る光輝は、修復が完了しているクロスドライバーを装着。

 

〈CROSS!〉

 

「変身」

 

〈CROSS!〉

 

クロスメモリを装填し、クロスに変身した。ちなみに、クロスメモリ、エターナルメモリ、インフィニティーメモリには、初めてクロスアンリミテッドに強化変身できるようになった際、シュラウドの手によって改修が施されているので、T2エターナルメモリの力は効かない。もっとも、今のT2エターナルメモリはメモリの無力化機能を失っているので、関係ない話ではあるが。

「さぁ、暗黒に沈め!」

クロスはレクイエムサーベルをエターナルに向け、久々に決め台詞を言った。

「暗黒に沈めだと?もう一度死ねと言うのか…この俺に!!」

逆上するエターナル。その時、

「うわあっ!!」

Wが不意に現れたルナの片腕に捕まり、ルナはもう片腕を縮めて屋上を登りながらエターナルに言う。

「克己ちゃん!こいつは私に任せて、克己ちゃんは早く上に!!」

「くっ!」

エターナルは逃げていった。

「待て!」

すぐに追いかけようとするクロス。だが、フェイトがクロスを止める。

「光輝!」

「…今まで寂しい思いをさせてごめん。でも今度は絶対、すぐに戻ってくる!だから…」

「…わかった。頑張って!」

「うん!」

クロスはエターナルを追った。

 

 

 

 

 

 

〈PERFECT JOKER〉

 

ブレイドはジョーカーフォームに強化変身し、炎を吹き払った。

「…俺は…お前なんかに負けない!!」

闘志を見せるブレイド。言葉を理解しているかどうかは不明だが、ネファステュリスは口の中に雷撃を溜める。

 

〈SPADE J,Q,K,ACE,JOKER〉

〈JOKER ROYAL STRAIGHT FLASH〉

 

「ラァァァァァァイッ!!!」

ブレイドはそれを見てジョーカーロイヤルストレートフラッシュを放つ。ネファステュリスも雷撃を吐くが、今度はブレイドの攻撃の方が上回っており、押し切った。

しかし、ネファステュリスは間一髪で上体を反らし、頭部への直撃をさける。これによってネファステュリスの胴体は打ち砕かれるが、頭部さえ無事なら、ネファステュリスはネファスカピティスという頭部だけで戦える形態になれるのだ。

 

だが、戦闘力は大きく弱体化する。

 

「はあああああああああああああ!!!」

それを見逃すブレイドではない。

「だあああああ!!!」

分離して逃げていくネファスカピティスに、ブレイドはジョーカーストレートフラッシュを放ち、倒した。

 

 

 

「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

レオンの上で咆哮をあげるオラングエラ。しかし、

「…調子に乗るんじゃねぇぞ…」

黙っているレオンではなかった。

「この猿野郎がぁぁぁぁぁぁ!!!」

オラングエラの顔面に向けて、レオンはハンドガンを乱射した。銃弾はオラングエラの顔面に全弾直撃し、オラングエラはひっくり返る。

「異世界の戦士よ!」

「我ら兄弟を使え!」

アグニとルドラが反応し、炎風剣アグニ&ルドラとなって飛んでいった。レオンはそれを掴み取り、炎と風を利用した双剣殺法でオラングエラを圧倒する。

「チェックメイトだ!」

レオンはアグニとルドラを離して再びアポカリプスを取り、逆手に構える。オラングエラは口から衝撃波の玉を連射して攻撃するが、

「バーストドライブ!!!」

レオンはアポカリプスを振って巨大な黒い斬撃を飛ばし、衝撃波の玉もろともオラングエラを両断した。

「猿知恵じゃ、俺は倒せねぇよ。」

 

 

 

「「はあああああああああああ!!!」」

ブロッサムとマリンは、炎を吹き飛ばした。そこへ、

「俺を使え!」

「私を使って!」

ケルベロスが三氷棍ケルベロスとなってマリンの手に。ネヴァンが雷刃ネヴァンとなってブロッサムの手に収まった。

「へっ!?ギ、ギターですか!?」

「オッケー!やってやるわ!!」

マリンはケルベロスを振りかざし、フュリアタウルスに打ち付ける。

「アチョーーッ!!」

そしてどこかのアクションスターのようなポーズを決めた。激怒するフュリアタウルスは、まごまごしているブロッサムに襲いかかる。

「あわわ…えーと…えいっ!!」

ブロッサムはネヴァンを掻き鳴らして電撃を放った。

「え?…やあっ!!」

再度電撃を飛ばすブロッサム。楽しくなってきたブロッサムは、さらにネヴァンを掻き鳴らして攻撃する。

「いえーい!ノリノリですっ!」

やがてフュリアタウルスに充分なダメージを与えた二人は、ケルベロスとネヴァンを離して、それぞれのタクトを取る。

「決めるわよ、ブロッサム!」

「はい!」

「「集まれ!二つの花の力よ!」」

タクトでフォルテッシモ記号を描いた二人は、そのエネルギーを纏い、

「「プリキュア!フローラルパワー・フォルテッシモ!!」」

突撃し、フュリアタウルスをハート型に貫通。

「「ハートキャッチ!!」」

フュリアタウルスをクリスタルドームで包み、

「「はああああああああああああああああああああ!!!!」」

エネルギーを送る。

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

フュリアタウルスは全身の炎が消え、残った身体は光の中に消滅した。

 

 

 

「ゲームセットまでのタイムなら、俺がカウントしてやる!!」

アクセルトライアルに強化変身したアクセルはマキシマムを発動。トリガーの銃撃をかわし、マシンガンスパイクを喰らわせ、タイマーを止める。

「タイムアウトだ…!」

「ぐああああああああああああああ!!!」

トリガーは爆発し、賢は塵となって消え、T2トリガーメモリはエターナルのもとに飛んでいった。

 

 

 

 

 

ルナと戦うW。

「くそ!てめえなんかに構ってる暇はねぇってのに…」

その時、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一枚のメダルが転がってきて、Wの足に当たった。

 

 

 

 

 

 

 

「あああ!ちょっとちょっと!」

そのメダルを追うようにして一人の青年が現れ、Wはメダルを拾う。

「…何だこれ?」

『メダルのようだが…』

「それ!俺のメダル!」

青年からメダルを返すよう言われ、Wはメダルを返した。

「何このイケメン?誰このイケメン?」

一人困惑するルナ。Wは青年に警告する。

「ここは危ない。早く逃げろ!」

「そうさせてもらうよ。」

素直に応じる青年。かと思いきや…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも逃げるのはそいつを倒したあとかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とんでもないことを言い出した。

「は?」

Wは耳を疑う。その眼下。青年は何かを三つはめ込むくぼみがついたベルトを装着し、先ほどWから返してもらったメダルと、あとから取り出した二枚のメダル。合計三枚を、くぼみにはめ込む。すると、くぼみを搭載したプレートが斜めに傾き、青年はベルトの右腰に装着されているスキャナーで、プレートをスキャン。

 

「変身!」

 

 

〈タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ♪タトバタ・ト・バ♪〉

 

戦士に変身した。

「俺は仮面ライダーオーズ!ここは俺に任せて、先へ行きなよ!」

オーズと名乗ったライダーは、ベルトと同じようにメダルを三つはめ込むくぼみがついた剣、メダジャリバーを手に、ルナに斬りかかった。

「あんっ!あなたは何者!?強くてイケメン!嫌いじゃないわ!」

ルナは変態じみたことを口走りながら、オーズを迎え討つ。

「嫌いじゃないわ!イケメンで強い!嫌いじゃないわ!」

同じような台詞を連呼しながらオーズと戦うルナ。と、ルナはオーズを両腕で絡め取った。

「私が抱き締めてあげる!」

ひたすら気持ち悪いルナ。ベルト、オーズドライバーのくぼみ、オーカテドラルの真ん中にはめてあるメダルを抜き、新たなメダルを投入。スキャナー、オースキャナーでスキャンする。

 

〈タカ!カマキリ!バッタ!〉

 

オーズは先ほど変身していたタトバコンボから、タカキリバコンボへコンボチェンジ。両腕からカマキリの鎌を模した剣、カマキリソードを展開し、ルナの腕を斬る。

「あらっ!切れちゃった!」

驚くルナ。オーズは構わずカマキリソードを振りかざし、ルナを斬る。オーズは言った。

「行くなら今のうちだよ!」

「誰だか知らねぇが、助かったぜ!」

走るW。やがて、タトバコンボに戻ったオーズは、ルナに言う。

「ライダーは助け合いでしょ?」

「おっしゃる通りだわぁぁぁぁぁぁーーっ!!!!」

ルナは暴走しながらオーズに向かう。オーズはメダジャリバーに三枚、変身に使うものとは別のメダルを投入し、剣の側面をオースキャナーでスキャン。

 

〈トリプル!スキャニングチャージ!!〉

 

「せいやぁぁぁぁぁぁーーっ!!!」

メダジャリバーを横薙ぎに振り、空間ごと相手を斬る必殺技、オーズバッシュを放った。

「か…克己ちゃん…!!」

ルナは爆発し、京水は消滅して、T2ルナメモリはエターナルのもとに飛んでいく。オーズバッシュによって斬り裂かれた空間は、時間が逆行するかのようにして修復された。ハードタービュラーに乗って飛んでいくW。

「頑張れよ!」

オーズはエールを送った。

 

 

 

 

 

エターナルと対決するクロス。

スペックではクロスが上回っているが、変身前の実力や戦闘経験の違いなどの要因が重なり、エターナルに押され気味だ。

「こんなものか?」

「ぐあっ!!」

エターナルに蹴り飛ばされるクロス。倒れたクロスに、エターナルが迫る。

「とどめだ!!」

エターナルエッジを振り降ろそうとするエターナル。だが、そのエターナルに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レゾリューム光線が直撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐああっ!!」

転がるエターナル。

「今の攻撃は…?」

クロスは起き上がる。そこへ、

「全く…無様だな、クロスよ。」

一人の男性が現れた。

「あなたは…?」

尋ねるクロス。男性は鼻を鳴らした。

「ふん…余を倒しただけでなく転生までさせた男が、この程度を相手に何を苦戦しているのか…」

「転…生…?」

クロスにとって、その言葉が当てはまる相手は一人しかいない。

「まさか…エンペラ星人…!?」

「…今は、天砕皇魔(あまくだきおうま)と名乗っているがな。」

そう、彼の正体は、かつてクロスが戦って倒し、転生させたエンペラ星人なのだ。

「貴様…何者だ!!」

怒るエターナル。皇魔と名乗った男性はエターナルに左手を向け、衝撃波を放った。

「ぐわっ!!」

吹き飛ぶエターナル。皇魔は苦笑する。

「これでも転生前の十万分の一以下だ。」

ちなみに、先ほどのレゾリューム光線もそれくらいの威力である。

「だが、余はそれに勝る力を得た。」

言いながら、皇魔はオーズドライバーに酷似した黒と白のベルトを装着。クロスに訊く。

「奴の名は何だ?」

「えっ?仮面ライダーエターナルですけど…」

「エターナル…永遠、か…いいだろう。」

皇魔はベルトに三枚メダルを投入し、右腰の黒いスキャナーでスキャンする。

 

 

「変身!」

 

〈クレアボヤンス!ヤリ!ホノオ!ク・ヤ・ホ♪クヤホク・ヤ・ホ♪〉

 

頭部が漆黒。上半身が濃い鉄色。下半身が紅の色に染まった、鎧を着たエンペラ星人のような姿になった。

「余は仮面ライダーエンズ。全てを終わらせる者!」

エンズと名乗ったライダーは、背部のリフレクターマントから三ツ又の槍、メダジャベリンを抜き、エターナルに向ける。

「お前の永遠も終わらせてやろう!!」

 

エンズはエターナルに挑んだ。

 

強い。エンズの力は圧倒的だった。エターナルを完全に上回っている。

「このぉぉ!!」

 

〈ROCKET・MAXIMUM DRIVE!〉

 

エターナルエッジにT2ロケットメモリを装填したエターナルは、ミサイルを飛ばす。

対するエンズはベルト、エンズドライバーのプレート、エンカテドラルの真ん中のメダルを取り換え、スキャナー、エンスキャナーでスキャンする。

 

〈クレアボヤンス!サイコキネシス!ホノオ!〉

 

エンズは今まで変身していたクヤホコンボから、クレサイホコンボにコンボチェンジし、飛んできたミサイルを念動力で操作。エターナルにぶつける。

「ぐわあっ!!」

倒れるエターナル。クヤホコンボに戻ったエンズは、メダジャベリンの柄にメダル投入口とプレートを出現させ、メダルを三枚投入してスキャン。

 

〈トリプル!スキャニングチャージ!!〉

 

「つあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!」

刺突を繰り出す。すると、メダジャベリンがエターナルに向けて伸びていく。

「くっ!」

エターナルは指を鳴らしてセクレタリーを一体呼び出し、盾にして自分は退避する。セクレタリーはエンズが放った物質、エネルギー、法則すら関係なく貫通する伸縮自在の絶対破壊槍撃、エンズアルカイドを受け、爆発した。エンズはメダジャベリンを戻し、舌打ちする。

「ちっ、逃がしたか…だが、お前にはこれで充分だろう?」

「…はい。あとは僕がやります!」

「…ふん」

エンズは去っていった。

「決着をつけるぞ!」

再びエターナルと戦うクロス。そこへ、

「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

サイクロンメタルにハーフチェンジしたWが現れ、メタルシャフトでエターナルに殴りかかった。

「『さぁ、お前の罪を数えろ!」』

決め台詞を言うW。

「今さら数えきれるか!」

反論するエターナル。クロスとWは協力してエターナルを追い詰める。サイクロントリガーにハーフチェンジして銃撃するW。レクイエムサーベルから光線を照射するクロス。

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

それらの攻撃の嵐をエターナルエッジでさばきながら突っ切るエターナル。

 

〈XTREAM!〉

〈UNLIMITED!〉

 

サイクロンジョーカーエクストリームと、クロスアンリミテッドに強化変身する二人。これを見たエターナルは風都タワーの風車部分まで跳躍し、全身のコンバットベルトに全てのT2メモリを装填。そして、エターナルエッジにT2エターナルメモリを装填。

 

〈ETRENAL・MAXIMUM DRIVE!〉

 

すると、エターナルの全身から緑色のオーラ、エターナルウェーブが溢れ出す。

「貴様らとはメモリの数が違う!俺の勝ちだ!!」

エターナルはエターナルエッジにエターナルウェーブを収束。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

必殺技の斬撃、ブラッディヘルブレイドで風車を切断する。クロスは落ちてくる風車をかわすが、Wは崩落に巻き込まれ、落ちていった。

「うわあああああああああああ!!!」

「翔太郎さん!!フィリップさん!!」

気付いて叫ぶクロス。

 

その時、セクレタリーが全滅している下の街から、風都全体から、仮面ライダーを応援する声が聞こえてきた。

「仮面ライダー!」「仮面ライダー!」「仮面ライダー!」「仮面ライダー!」「仮面ライダー!」

「仮面ライダー!」

とにかく街中から声援が聞こえる。戦いを遠く離れた場所から見ていた亜樹子は、目を閉じ、一筋の涙を流して願う。

(負けないで。仮面ライダー)

フェイトも願う。

(光輝。勝って!)

 

 

 

 

 

「ダブルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

意を決したクロスは飛び降り、Wを救出する。

 

 

 

そこで、Wは気付く。

 

 

 

 

風都中の風車が回り出し、空中に身を置く彼らに風を運んでいることに。

 

 

 

「…感じますか?翔太郎さん。フィリップさん」

「…ああ。これは…」

フィリップが言い、翔太郎がさらに肯定した。

「…風だ。この街に生きる人達の…風だ!」

次の瞬間、両者は光に包まれる。

 

 

 

 

光が消えた時、Wはクリスタルサーバが黄金に輝き、背中からマフラー状の翼を生やしたWサイクロンジョーカーゴールドエクストリームに。クロスは全身から黄金の光を放つクロスマイソロジーアンリミテッドに強化変身した。

Wは翼をはためかせ、クロスは光をさらに強め、エターナルに向かう。

「ちっ…うおおおおおおおおおおお!!!!」

エターナルはエターナルウェーブを収束したエネルギー球を放つ技、ネバーエンディングヘルで迎え討つ。

「「「はあっ!!!」」」

しかし、Wは両足蹴りでエネルギー球を破る。

「何!?」

そして、

「ぐおおおおおおおおおおおお!!!」

クロスの両足蹴りがエターナルに直撃した。

「こ…この感覚は…!」

エターナルはクロスの攻撃を受けて、ある感覚を理解する。フィリップが教えた。

「そうだ。これが…死だ!」

「…そうか…久しぶりだな…死ぬのは…」

クロスは告げる。

「もう一度眠れ。深淵の底で」

「…そうさせてもらうよ…ははは…はははは!!うあああああああああああああ!!!!」

エターナルは爆発し、同時にT2メモリは全てブレイクされた。

 

 

 

 

 

「ぐあっ!!」

ベルセルクは地を転がる。

「まだだ!!」

 

〈BERSERK・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「「デッドエンド」」

 

〈SLASH/BLAST・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「ベルセルクストライカァァァァァァァァッ!!!!」

「「オーバーキラーシュート!!!」」

互いに必殺キックをぶつけるベルセルクとソウガ。勝ったのは、ソウガ。

「くそぉ…」

そこで、ベルセルクは気付く。倒壊した風都タワーが、光に包まれて修復されていっていることに。

「ちっ…あいつは失敗したか…!!」

逃げるベルセルク。ソウガはそれを追わず、風都タワー修復の光景を見ていた。

「…なぁバージル。」

「…このような真似ができる者は、一人しかいない。」

ソウガは風都タワーへ走った。

 

 

 

 

 

マイソロジーアンリミテッドからクロスアンリミテッドに戻り、アンリミテッドフォースを使って風都タワーを修復するクロス。

「光輝!」

そこへフェイトが駆け寄る。

「光輝…」

「…ただいま。フェイトさん」

風都タワーの修復を終え、光輝は変身を解いてから、フェイトと抱き合った。翔太郎とフィリップは、微笑みながらそれを見ている。

「フェイトさぁぁぁぁん!!」

不意に乱入したブロッサムがフェイトに抱きつく。

「ご無事で何よりです!!」

「心配してくれてありがとう。」

「いえいえ~…あっ!あなたが光輝さんですね!?一真さんからお聞きしてますよ!!」

「もしかして、君が前に一真の言ってた、キュアブロッサム?」

「はい!!それで、フェイトさんとはどこまでいったんですか!?」

「えっ!?」

「キスしたんですか!?チューしたんですか!?(ピー!)や(ピー!)までしたんですか!?」

「失礼でしょうが!!」

乱入したマリンがブロッサムの頭をひっぱたいた。

「ほら、帰るわよ!」

「フェイトさん光輝さん!いつまでもお幸せに~!!」

ブロッサムはマリンに引きずられながら、自分達の世界に帰っていく。

「…ふっ」

それを見ていたレオンも、自分の世界に帰っていった。

「ず、ずいぶんと過激なんだね、プリキュアって…」

「う、うん…」

苦笑する光輝とフェイト。そこへ、ダンテとバージルが来る。

「光輝!生きてやがったかこの!!」

「ちょっ…痛いよダンテ!」

ダンテは光輝を小突き、

「よく帰ってきたな。お前が無事で何よりだ」

バージルは光輝の帰還を祝福する。

「ただいま。バージル」

そして、いつしか集まっていたクラスメイト達全員に、光輝は言う。

「ただいま。みんな!」

 

 

 

 

 

花火大会。

浴衣を着た光輝とフェイトは、光輝が直した風都タワー、そして、花火を見る。

「…フェイトさん。本当にごめんね…僕は最低な彼氏だ。」

「もういいよ。怒ってないし」

「…フェイトさん。」

「なに?」

真剣な目でフェイトを見る光輝。光輝は訊く。

「…フェイトさんのこと、フェイト、って呼んでいい?」

「…いいよ。光輝の好きにして」

「じゃあ…フェイト…」

「光輝…」

見つめ合う二人は、熱い口付けを交わした。

 

 

 

 

 

風都ホテルに戻った影斗は、アリウスに連絡する。

「おいアリウス!まだ俺が注文したメモリはできないのか!?」

「それなら完成している。」

「…何?」

「場所さえ指定してくれれば、すぐにでも届けよう。」

「風都ホテルだ!風都ホテルに送れ!!」

影斗は乱暴に電話を切り、荒い息を整えてから、笑う。

「ふふふ…これで勝てる!首を洗って待っていろ…仮面ライダーソウガ!!」

 

 

 

 

 

 

************************************************

コラボしてくださったキラーさん。ライオットさん。ありがとうございました!

 

というわけで…。

 

次回、

仮面ライダークロス!!

 

ダンテ「珍しいこともあるもんだな。」

バージル「タイラント…メモリ?」

ベルセルク「ウオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

第三十話

荒ぶるT/真の狂戦士

これが裁きだ!!


 
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