No.432371

ニュータイプとイノベイターが幻想入り 神の手助け

久々に投稿。

キャラの口調とかおかしいし、霊夢にそんな能力はないのにオリジナル設定みたいなノリで書いてた過去の俺……。

相変わらず戦闘シーンは下手です……。

2012-06-03 22:50:49 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1792   閲覧ユーザー数:1768

 『魔法の森』と呼ばれた場所に着いたのは数十分後だった。

 一見、普通の森に見えるのだがここには魔法に関係するような植物などがあることからその名前がついたらしい。確かに他の場所とは違った空気は感じれる。

「後少しで着くはずよ。早く行かないと!」

「待て霊夢! 慌てるな。落ち着くんだ!」

 焦っても判断に欠けてしまう。それだけは避けなければいけないが……。

「でも思ったよりそんなに数はいないじゃないか」

「確かにそうだが……ん? 何かが近付いて」

――ドォォォォン

 大きな音がした方に一斉に振り向くと、向かってきたのは箒にまたがって猛スピードでこちらにやってきた。

「霊夢じゃん! でそこの2人は……って今はそれどころじゃねぇ!」

 いきなり怒鳴ってきたのは、リボンの付いた黒の大きな帽子に黒い服に白のエプロンみたいな服で如何にも魔法使いって感じがする。この子が魔理沙って子か?

「私の家の近くで騒がしいって思って魔理沙と見に行ったらあいつらに襲われたのよ!しかも弾幕も上手く避けるし、当たったと思ったら当たる直前で消えるし!」

 文句を言ってるのは金髪のショートヘアの少女だ。青い瞳に青のワンピースを着てロングスカートを履いている。肩にはケープを羽織っており、頭には赤いヘアバンドをしている。

 そんな会話をしている間に2人を追いかけていた奴が見えてきた

「あの機体は何だ?」

 確かに大群ではない。3機の機体がそこにはいた。

1つは金色に輝くMS、百式。かつて赤い彗星と呼ばれた男が乗っていたな。

また1つは白いZガンダム、ホワイトゼータ。数多くあるZガンダム系の一つだが、あれは――。

そして最後の機体。通常より長いビームライフルを両手で持ち、背中には4つの細いビーム砲、全体的にごつく見える。見た感じガンダムというのは分かるが見た事がない。

「ねぇ2人とも、あのロボットはみたいなのはあんた達の世界のものなの?」

 構えながら霊夢が問う。後から来た2人も構える。

「あぁ、白と金は知っているが、あのごついのは知らないんだ。リボンズ、君の世界のガンダムか?」

「いや、僕も見た事無いよ。それより僕達も準備しなきゃ」

 そういうとリボンズの瞳が金色に輝き、周りに赤い粒子が出現しリボンズに纏っていく。

 右手にはビームライフル、左手には赤いビームサーベルを持ち、左腕の外側にはシールドをつけ、背中には4つの砲台をつけ先端が斜め下に向くように装備している。そしてなにより両肘から出ている赤い粒子――疑似太陽炉――が目に着く。あの映像で見た通りだ。

「ふぅ、まとめて相手をしてみたいけど、アムロ。白と金は君の世界のだろ?」

「あぁ。金はスピードに長けてる。白は全体的なバランスがいいし、変形して空中戦も出来る。最後のあれは分からないが一気に3機はきついぞ。ここは3チームぐらいに分かれる方がいい」

「それならアムロ、私達3人であの金色の相手をするわ。この2人も消耗してるからね」

「分かった。それじゃあリボンズ、白を頼む。俺はあの不明機と戦う」

「了解。今回は君に従うよ」

リボンズは苛立つような顔だったが了解してくれた。

「じゃあ集合場所は博霊神社にしましょう? あなた達じゃまだ地形が分からないでしょ?」

 確かにその方が分かりやすいな。俺とリボンズが黙って頷き了解すると霊夢達が動き出した。

「よし、魔理沙! アリス! あの金色をやるわよ!」

「分かったぜ。頑張るか!」

「ここが勝負所ね」

 3人は金色の機体――百式――に目掛けて弾幕を放ち、相手はそれを避ける。避ける間に3人は空中に浮かび百式の注意を促す。それをみた百式は3人を追いかけ、3人もまた追いつかれないようにスピードを調節しながら場所を移動する。

「なかなか考えたね。人間にしてはよくやる。じゃあアムロ、僕も移動するよ。君が過去に搭乗していた機体か……楽しみだよ。白いの、こっちだ!」

 いきなりリボンズはホワイトゼータに怒声を上げホワイトゼータの注意を促す。

 そんなことで動くのか、とか思いながら見てたらホワイトゼータがリボンズ目掛けて向かってきた。これは意外だ。あの機体達には俺達に言葉が分かるのだろうか……

「ホントに来たよ。こっちは僕に任せて、あいつの相手をよろしくね」

 その言葉を残し、リボンズとホワイトゼータは森の中に消えていった。

「頼んだぞ、みんな……」

 これで不明機と一対一になった。しかしこの異様な感じは何だろうか?ただのガンダムではなさそうだが……覚悟を決めよう。今はこいつを倒すのみ!

 サイコフレームを掲げ、緑の光――心の光――に包まれνガンダムを付ける。

「行くぞっ!」

 ビームサーベルを抜き、相手に接近する。相手も青いビームサーベルを抜き向かってくる。

――負けるか!

 変なプレッシャーを感じるも、僕は敵に挑む。仲間とまた会う為に。

「ったく、こいつ速すぎだろ! 弾幕が当たらねぇ」

 霧雨魔理沙、博霊霊夢、アリス・マーガトロイドは先ほどの森を外れ、人気の少ない草原まだ移動していた。

 3人は百式の相手をしていたが、なんせスピードが速い。短い距離を瞬間移動している感じでなかなか攻撃が当たらない。

「なんとかして動きを止めないといけないけど難しいわ。カウンターを狙うしかないかも」

 相手はビームサーベルを使った接近戦が得意だ。避けるのがやっとだが、その隙に弾幕を当てればいい。だが……

「当たっても弾かれんだよ。さっきアリスと2人でこいつに攻撃して命中したかと思えば弾くしさ。卑怯にも程があるぜ!」

 確かに百式に弾幕を当てど、全て弾かれてしまっている。こうなったら危険だけどやるしかない。

「魔理沙、アリス、援護してちょうだい。私が接近してダメージを与えるわ」

「そんなことしたら返り討ちに合うわよ!」

「そうだぜ。アリスの言う通りだ」

 2人は必死に霊夢を止めようとする。そんな説得も聞かず霊夢は言う。

「このままじゃ、埒が明かないわ。博霊の血の力を使って、感覚を最大まで上げれば何とかなるはず。お願い2人とも……」

「……分かったぜ霊夢。全力で援護するぜ!」

「ちょっと魔理沙!本気なの?」

 アリスは戸惑っていたが間髪をいれずに魔理沙は答える。その目はいつもの気楽な目ではなく真剣そのものだった。

「本気だぜ。霊夢の目を見てみろ。あの覚悟を決めた目を。真剣そのものだ。だからさ……」

「分かったわよ。全く、相変わらず無茶ばかりね」

「ありがとう、2人とも。行くわよ!」

 その声で魔理沙とアリスは構え、霊夢は目を閉じる。

――我が博霊の血よ。此処に力を示せ

 目を開けた瞬間、異様な空気になる。まるで霊夢の周りに何かが纏っているみたいだ。当の霊夢は右目が赤く光っている。それはあたかも血のように濃い赤のようだった。

 そんな霊夢を見た百式は危険を感じたのか、3人に向かってくる。どうやら相手から接近に持ち込んでくるようだ。

「相変わらず、良く見えるわ。2人とも頼むよ!」

 その声を期に魔理沙が弾幕を放ち、百式の足を止める。そしてすぐさまアリスの攻撃が始まる。百式が一瞬止まった間にアリスの操る数十体の人形が囲む。アリスの指と連動して動く人形達は個々に移動しながら弾幕を放ち続ける。それはアムロの操るフィンファンネルに似た動きだ。

 しかし百式はそれを難なく避け続ける。それが命とりになるとは思わないだろう。

「「霊夢!」」

 2人の声で百式は霊夢がいないことに気付いた。探すが気配が感じれない。

「遅すぎる。まぁ血を解放したからねぇ」

 上空を見上げると高速で接近してくる霊夢がいた。

 百式は反応しきれずに、霊夢が召喚していた陰陽玉に直撃し、その球が爆発して百式は倒れた。

 それと同時に霊夢の目も光を失い、異様な空気も消える。

「ふぅ~すごいな霊夢! 相変わらずの血の力だな」

「でも使ったら凄く疲れるのよね……」

 霊夢はフラフラしながら魔理沙とアリスの方向へ歩く。確かに相当の体力を消耗しているようだ。

――ガシャン

 その音は霊夢の真後ろからだ。3人はその方向を見る。

 先ほど倒した百式が立ち上がっているではないか。先ほどの霊夢の攻撃は今の状態での最大の攻撃力を持ったものであり、それに耐えたのか?

「くそっ、こりゃやばいぜ。どうする?」

 3人には戦う程の力を残していない。万事休すと思った時、3人の後ろから高速で何かが通って行った。その高速の物体は百式に向かっていき身体に突き刺さり爆発する。この追い打ちには耐えれなかったのか、百式は完全に倒れ消滅した。

「やれやれ、ちょっと手こずり過ぎじゃないのかな?」

 3人は後ろを向くと、そこにはリボンズの姿があった。3人に呆れたように声を賭ける。

「まぁいいか。3人とも大丈夫かい?って、そんな状態じゃ大丈夫じゃないな」

「ちょっと調子に乗り過ぎただけよ。であんたのはちゃんと終わったわけ?」

 リボンズを睨みつけるように霊夢が言う。

「もちろん。それほど強くなかったね。それはそうと……」

 突然リボンズが言葉を濁す。何かを感じ取っているように。

「アムロの相手が相当の力を持った者なんだが、一緒に援護しに行かないかい? と思ってたけど無理かな」

「いや、私は行くぜ。こんな異変少しでも早く解決したいからな」

 第一声は魔理沙だった。

「なぁ、2人も行くよな?」

 魔理沙はアリスと霊夢に同意を求めた。2人は、迷うことなく

「えぇ、早く行きましょ」

「当然行くわ。魔理沙、箒に乗せてくれないかしら?ちょっと辛い……」

 3人はリボンズの案に同意した。リボンズは急かすように言う。

「なら早く行こう。あれの実力は……アムロを凌駕しかねない」

 

 

 

「くっ……」

 こいつの実力は本物だ。通常より長いビームライフル、背中に装備している4丁のビームカノン、インコム、ビームサーベルで全てビーム兵器であり火力、パワー、見た目からは予想できないスピードなど高い能力を持っている。しかもIフィールドもあるらしく、こちらのビームライフルも効かない。でもまだ許容範囲なんだが、恐ろしいのは時折みせる――

――ALICESYSTEM発動

 直接頭に聞こえてくるこの声。そしてその声の主が一変する。

 目は赤く輝き、蒼いオーラを纏う。

 次の瞬間、恐ろしいスピードで接近し、隕石のごとくビームサーベルを突き出しながら突貫してくる。……仕方ない、こうなったら……!

 俺はそれを避けずに真向から受ける。ビームサーベルが僕の右肩を貫き、嗚咽が走る。空いた左手で相手の腕を掴み捕らえると共に、左腕にあるシールドに内蔵されているミサイルを構える。

「これで……終わりだ!」

――ドゴォォン

 ミサイルを放ち相手に命中、しばらく煙で視界が無くなるが相手のプレッシャーが消えていくのが分かる。

――やったか……でも傷が深いな。意識が朦朧とする……ミサイルの衝撃を直撃したのもあるか……

「みんな、すまない」

 そして僕は意識を失った。

「アムロの脳量子波を感じれない」

 リボンズ、霊夢、魔理沙、アリスの四人はついさっき爆発のあった場所、つまりアムロと不明機が戦闘を行っていた所だ。しかし、どっちも感じる事が出来ない。

――アムロは徐々に消えていって、奴は突然消えた……あの不明機は倒したから消えたかもしれないがアムロがいないのはどういう事だ?

「リボンズ、どこにも居ないわ……まさか」

「いや、それはないよ。さっきまで感じてたんだから。……一度、撤退しよう。君達の体力も限界だろ?」

「でも……」

「でもじゃない。戻ろう。アムロなら大丈夫なはず。また明日探そう」

 確かに霊夢達の体力は限界だ。なんせフルパワーで戦った後にすぐにアムロの援護に向かったのだから。

「確かにリボンズの言う通りだと思うぜ霊夢。また奴らが出てきても戦える自信は無いぜ……アリスも人形にコントロールをフルにやり過ぎで妖力が危ないみたいなんだ」

 アリスの方を見ると確かに顔色が悪い。妖力は使いすぎると死に至る事もあるらしい。

「分かったわ。とりあえず神社に戻りましょ。まずはそれからね」

 霊夢は渋々了解した。仲間が命の危険に晒されているのかもしれないのに戻るのは罪悪感があるが、仕方がない。見つけたらちゃんと謝ろう、そう霊夢は誓った。

 

第6章 山の神と分かり合おうとするもの

「アムロ……まだこんなところで死んじゃ駄目よ」

 周りが黒一色の世界。そしてこの声。幻想郷の単語を初めて聞いた場所だ。今ははっきりと聞き取れる。

「歴史に敗れし者と決着をつけたい者が幻想郷を攻めてくる。今はまだ……」

 そこで声は途絶えた。一体なんだ?幻想郷で何が起ころうとしてる?

 そして意識は光に導かれ目を覚ます。

 

 

音が聞こえる。何かを探しているような感じだ。その音で目が覚め起きる。

「っ!」

 肩に強烈な痛みが走る。肩を見ると包帯で固定し首に掛けている布で支えている状態だ。

「おい、無理して肩を動かそうとしなさんな。小さい穴が空いているうえに周辺は火傷、おまけに君の右肩を貫通してたんだから」

 赤い衣服と長スカートが一緒になっており、腕は白い袖に覆われている。胸の中央には小さな鏡、背中にはしめ縄を付け足を組んで座っていた。かなり変わった格好をした女性だが、なかなかの力の持ち主なのは分かる。

「あんたも災難だね。幻想郷に来て間もないのに、そんな大怪我してさ。出血がやばくて危険だったんだからな」

「貴方が俺を助けてくれたのか?」

「いや、私じゃないけど家族が助けた」

 あのガンダムを倒してすぐに気を失ったからな。まさか助けて貰えるとは……ありがたい。

「ありがとう。助けてくれて」

「ふん、私が助けたわけではないと言ったぞ? 筋違いだ」

「それでもさ。こうやって看病してくれてたから。ありがとう」

 女性は少し顔を赤くしそっぽを向いた。

「い、いいよ、別に……つか! あんたは例の外来人だろ? 新聞に書いてあった……アムロだっけ?」

 いきなり話を変えるか……もうちょっと落ち着いて欲しいもんだ。

「……そうだよ。で君は一体何者なんだ?」

「山の神の八坂神奈子。さっきから見てるけどさ、このしめ縄は気にしなくていいから」

 言い当てられた……というか、神様だったのか。

「すまなかった。神様なのに軽い口調で話してしまったな。申し訳ない」

「え? あまり気にしないで欲しいな。私には罪が多いから神って言えたもんじゃないからさ。普通に話してくれて大丈夫だ」

 その時、神奈子の表情が暗くなった気がした。あまり言いたくないらしい。なら話を変えようか。

「すまない。ところで、此処は何処なんだ?」

「此処は洩矢神社。博霊神社とは違って信仰集めしてるんだ。……あのさ、博霊神社分かるか?」

「博霊神社なら今日行ったばかりだから分かるよ。あそことはライバルみたいな感じなのか?」

「そういう訳でもないのだ。もう一人神が居るけど私とそいつは人々の信仰が無いと消えてしまうからな。まぁ今はまだ消えるようなことは無いんだけどね」

 神奈子は苦笑しながら言った。そんな事を言えるとは受けいれてるんだな。

 と此処でリボンズ達の事が心配になった。4人とも大丈夫だろうか……

「俺を助けた奴は何か言ってなかったか? 他にも誰か居たとかさ……」

「どうだったかな?確かそんな事は言ってなかったと思うが。何かあるのかい?」

「いや、戦いが終わった後、待ち合わせしてたんだよ」

「へぇ、やっぱり異変は起こってるんだね」

 神奈子の表情が真剣になる。さっきまでの明るいイメージは消え、神様らしくなった。やっぱり異変を見過ごす奴なんていないよな。

「白玉楼で起きたのはみんな知ってる。新聞に書いてあったから。で今度は何処で遇ったんだい?」

俺は異変の今分かることを詳しく話した。神奈子なら大丈夫だと確信したし、どちらにせよもし出くわした時の為に参考になって貰えればいいしな。

 

 

「魔法の森って結構遠いぞ! 戦ってこの妖怪の山まで来るなんて、どんな戦闘なんだよ……」

 俺と神奈子はずっと室内に居ても退屈なので外に出て散歩でもしながら話すことにした。

 洩守神社は妖怪の山の頂上にあって、そこから見た光景はなかなかの眺めだったな。秋が近いのか、紅葉が目立っている。神奈子の手を借りながらちょっとずつ下っている。

 先の戦いで俺達は魔法の森にいてそこから分かれた。俺の場合、あの3体と出会った場所、つまり魔法の森で対面していた。それがいつしか戦闘を行っている内にかなり移動したらしく、離れた妖怪の山の入り口で倒れていたらしい。神奈子やその家族に改めてお礼を言わないと。

「であんたは何で戦うのさ?」

「え?」

「え?じゃないでしょ! 君は戦うことに躊躇いは無いわけ?」

 初めて聞かれたな、そんなこと。どう説明したらいいのか……

「僕は……世界に人の心の光を見せる為に戦ってる」

「心の……光?」

 そう。あの時、アクシズを押し返していた途中にあの男に言われた言葉の答え。

 直接見たのは慧音との戦いが初めてだったがあれで確信した。あの暖かみがあれば妖怪も人も関係なしに分かり合えると。

「光か……戦いの中でそんなものが見出せるのか?」

「あぁ。でも戦いよりまずは対話かな。僕は戦いが好きなわけじゃないからさ。でもそれが通じない時は仕方なく戦うよ。大切なものを失いたくないから」

「あんたは自分の世界で戦って今も戦ってそれから出した答えがそれなのか……凄いね」

 そう言うと神奈子は立ち止った。どうかしたんだろうか、僕が尋ねるより神奈子の方が早かった。

「私も見てみたいな……そんな光を。見れるのかな?」

神奈子が振り向いていた。その目は希望に満ちている。

「見れるさ。誰にだってあるんだから」

「ありがとう」

 神奈子はその日最高の笑顔見せてくれた。

 

 

 

 俺はその日の夜、洩守神社に世話になった。巫女である東風谷早苗、もう一人の神様である洩矢諏訪子と神奈子の3人で過ごしている。普段は信仰集めをしているらしいが異変を知りそれから独自に調査していたと言う。しかし、原因は分からないしそんな報告も無いのでどうしようもないと思った今日、その異変に出くわした霊夢達と会い博霊神社で話を聞いていたらしい。特に霊夢は血の力をフルに使った為に当分は安静にしないといけないらしい。他は軽傷ぐらいで大丈夫だと言う。できるだけ早く見舞いに行こう。

「各地で異変がかなり起こってるわけでもないんならまだマシだけど異変ってのは嫌だね」

 神社の階段で座っていた俺に声を掛けたのは神奈子だった。神奈子は俺の隣に座って話を続ける。

「博霊の巫女を本気にさせる相手がいるなんて驚きだよ。恐ろしいな」

「霊夢ってそんなに強いのか?」

 確かにかなりの実力を持った奴だがどうなんだろうか。

「あの巫女はかなり強い。私も諏訪子も負けたしね。あの時は血の力は使ったらしいけど半分も出してないって言ってたし、でもなんだかんだで使ってなくても凄く強いよ」

 そうだったのか。でもその血の力をフルに使わせたあの百式はかなりの実力者だったか。

「アムロ、明日からどうするんだ?その怪我じゃ戦うのも難しいだろ?」

 神奈子の言う通り戦うのは難しい。せいぜいフィンファンネルで攻撃ぐらいだ。

「明日は博霊神社に行ってこようと思う。霊夢達が心配だからさ」

 怪我が治るまで此処に居たいが手伝いもあまり出来ないし、それなら霊夢達の様子を伺った方がいい。

 神奈子は暗い表情を見せたがすぐに笑顔に戻り

「なら私が明日連れていくよ! 一人じゃつまらないだろ?」

「あぁ。助かるよ。ありがとう」

 お礼を言うとまたもやすぐに赤くなり慌てる。

「い、いいよ……うん。も、もう中に入ろう。ちょっと肌寒いんだ」

ただお礼を言っただけなのに……あまり慣れてないのだろうか。

 そんな事を思いつつ、夜の幻想卿を見た。月明かりに照らされて紅葉が昼とはまた違った綺麗さを出している。また小さい明りがポツポツと光っておりここの眺めはまさに絶景そのものと改めて感心する。

 今日は早めに寝て明日に備えよう、そんな一人事を言い、神社の中へ戻った。

「すまない神奈子。わざわざ着いてきてもらって」

「い、いいよ。構わないさ。その怪我じゃ何かあった時、戦えないだろ?」

 ありがとう、とお礼を言う。普段はクールな神様だがすぐに照れるとは……神も人も同じなんだなとつくづく思う。

翌日、俺と神奈子は博霊神社に行った。霊夢達が心配だしな。しかも神奈子が着いてきてくれるとは助かったよ。道案内も兼ねて同行してくれた。いつかお礼をしないとな。

「誰か居るか?」

 神社の中に入り、声を掛ける。声に反応したのか奥の襖が開く。出てきたのはリボンズ・アルマークだった。

「やぁアムロ。怪我してるにも関わらず、元気そうじゃなか」

 リボンズは特に驚くことも無く会話をしてくる。

「昨日は災難だったね。あの機体を倒したようだけど君のダメージも多いようだ」

「まぁな。でも倒せたから結果オーライだよ。リボンズ、霊夢達は大丈夫なのか?」

「うん。大丈夫だけどしばらくは安静だね。魔理沙とアリスは妖力の使いすぎだったからまだ良かった。あの2人は山の巫女と一緒に帰ったはずだよ。でそこの山の神様に頼みがあるんだ」

「な、なんだよ」

 神奈子が神だとなんで分かったんだろうか。神奈子が動揺している。まぁ、いきなり当てられたら誰だってうろたえるか。

「霊夢の看病をいいかな? 僕とアムロは行くところがあるから」

「待てリボンズ。どこに行こうって言うんだよ?」

 いきなり着いてこいと言われても、最低限行き先場所ぐらい教えて欲しいぞ。

「妖怪と人間が本当に分かり合える為に頑張ってる寺だよ」

 


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