No.413645

そらのおとしもので童話をやってみよう その3+その4

BLACKさん

今回も前々回のようにそらのおとしもので童話をやってみようと思ったら話が短いのが4作出来たため、2回に分けて投稿することにしました。

前々回の投稿作品

そらのおとしもので童話をやってみよう その1+その2

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2012-04-24 22:21:51 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:953   閲覧ユーザー数:939

 

その3

 

 

そらのおとしもので赤ずきん

 

 

とあるところにカオスと言う幼女が居ました。

ある日、カオスは守形に言われて美香子の所にお使いに行ってくれて頼まれたので行くことになりました。

その時カオスは安全の為に赤ずきんを被っていくことにしました。

カオスは美香子の家に行くために途中にある森を抜けようとします。

その森の中にはお花畑がありました。

 

「うわぁ~、お花畑だ~」

 

カオスはお使いを忘れて道草をしてしまいました。

その様子を見る一匹もとい一人の男、ガタッさんでした。

 

「誰が、ガタッさんだ!」

 

だって名前出てないんだもん、ダイダロスと違って…。

 

「くっ、シナプスのマスターと言えばよかろう」

 

ひとまず、ガタッさんもとい、シナプスマスターは木の陰からカオスを見ていました。

 

「おのれカオスめ、自分の使命を忘れおって……」

 

カオスは元々このシナプスマスターの元に居ましたが、色々あって今は離れている。

 

「こうなったら奴の行く先に待ち伏せをしてそこでカオスを連れて帰ることにしよう」

 

要は美香子になりすまして、カオスを待ち伏せし、誘拐しようと言うもの。

 

「そうなれば……。こうしてはいられんな、すぐに行くとしよう」

 

しかしこのアホは気付いていなかった。

そんなことをしようとした時点で自殺行為であることを……。

 

 

「~♪~♪~~」

 

ここは森を抜けた先にある美香子の家、そこには美香子が何かを磨いて鼻歌を歌っていた。

磨いている中、玄関のドアが叩かれる音が聞こえてくる。

 

「誰かしら? はぁ~い」

 

美香子がドアを開ける。するとそこにはシナプスマスターが立っていた。

 

「あら、あなたは……」

「貴様がミカコか?」

「そうだけど?」

「ならば貴様の命をもら………」

 

シナプスマスターが襲い掛かろうとした瞬間、美香子は握っていた拳銃を向ける。

 

「え?」

「私の命を何かしら~」

 

シナプスマスターが家の中を見てみると家の中には銃がいっぱいあった。

ちなみに今美香子が持っている銃は先ほどまで磨いていたもの。

おまけに拳銃ではなくショットガンレベルの威力のあるマシンガンと言うのが恐ろしい。

 

「…………」

 

シナプスマスターの顔に汗が流れ始める。

 

「じゃあ私の頼み、死んでくれるかしら~」

「………」

 

シナプスマスターは急いで逃げるも追いかける美香子。

 

「おーーーーほっほっほっほっ」

 

銃を乱射して追いかけてくる美香子。

 

 

「♪~♪~」

 

道草を終えたカオスが美香子の家の前へとやって来た。

 

「コンコン」

 

カオスが声に出しながらドアを叩く。

 

「はぁ~い」

 

家のドアが開き、そこから美香子が出てくる。

 

「あら、カオスちゃん」

「今日は守形お兄ちゃんのお使いで来たよ~」

「英君の? じゃあ上がって」

「おじゃましま~す」

 

カオスが家に上がる。

 

「!」

 

家の中を見てみると銃だけでなく、あるものまで吊るされていることに気づいた。

 

「ねえ、あれどうしたの?」

「返り討ちにしてあげたのよ~」

 

そこにはなんと反対に宙ずりにされて、顔を隠されたシナプスマスターが吊るされていた。

 

「そんなことよりお茶にしないかしら?」

「うん♪」

 

こうして何事もなくお茶とお菓子を振舞われるのであった。

 

 

 

終わり

 

 

その4

 

 

そらのおとしものでジャックと豆の木をしてみた

 

 

 

とある場所にイカロスとニンフとアストレアと言う美少女達が牛から絞り出される牛乳で生活をたてていました。

ところがある日、牛乳を出す牛が乳を出せなくなってしまい、困り果ててしまいました。

 

「デルタ、この牛売ってきて」

「は~い」

 

アストレアはニンフに言われ、牛を売りに町に出かける。

その途中の道である女性がアストレアに声をかけてきました。

 

「あ、師匠」

「アストレアちゃん」

 

師匠と呼ばれた女性は美香子と言い、アストレアの知り合いだった。

 

「アストレアちゃん、その牛をどうするの?」

「ニンフ先輩に売ってこいって言われたんです」

「……だったらアストレアちゃん、これと交換しない?」

 

美香子は豆を取り出す。

 

「豆ですか?」

「でもこれ、ただの豆じゃないのよ。この豆を土に植えれば天まで届く蔦が伸びるのよ~」

「なんだがすごそうですね~、分かりました!」

 

こうしてアストレアは牛と豆を交換してしまう。

そしてアストレアはそのまま家に帰っていき、イカロス達に説明した。

 

「はぁ~、デルタ、あんた完全に騙されたわね」

「騙された?」

 

アストレアは馬鹿なので騙されたことに気づいていない。

 

「ですがせっかくもらった豆、埋めてみる」

 

イカロスはアストレアから豆をもらって庭に植える。

 

「これで天まで上がる蔦が出来るんですね!」

「絶対できないわよ」

 

それから翌日になる。

 

 

「嘘…」

 

ニンフは驚きを隠せなかった。

 

「ほらニンフ先輩見てください! 師匠の言った通りになりましたよ!」

 

庭にはなんと植えた豆から本当に天まで届くような蔦が伸びていた。

 

「でもなんで、会長はそんなの持ってたのかしら?」

「そんなことより登ってみましょうよ~」

 

と言いながらも既に登りはじめていたアストレア。

 

「あ、待ちなさい! デルタ!!」

「待って…」

 

ニンフとイカロスもアストレアを追って蔦を登る。

 

「ねえ、こんなことしなくても私達、羽で飛べるわよね」

「それは言わないお約束」

「……そうね」

 

ニンフは反省し、登り続ける。

そして蔦のてっぺんは雲を突き抜けており、てっぺんまで登りきると雲の上に一つの家があった。

 

「あ、家がありますよ」

「少し小さいわね」

「行ってみる?」

「もちろんです!」

 

3人はその家の方へと行ってみると……。

 

「「で、でかい!?」」

 

ニンフとアストレアはとても驚いた。

小さく見えたのは大きい家が遠くにあったからであった。

 

「なんでこんなにでかいのよ?」

「さあ……」

「とりあえず入ってみる?」

 

イカロスが2人に尋ねる。

 

「私は止めておくわ」

「ニンフ先輩~、面白そうですから入ってみましょうよ~」

 

アストレアに引っ張られてニンフも巨大な家の中に入っていく。

扉は閉じられていたが、イカロス達の力は並みではないので、簡単とまではいかないが、そんなに苦労せずに開けれた。

 

「誰もいないみたいね」

 

3人が家の中を見て回る。

するとそこには鶏がいた。

 

「鶏?」

「こけー」

 

鶏が卵を生む。その卵はなんと金色だった。

 

「に、ニンフ先輩! これ、金ですよ!」

「ちょっと待って調べるわ」

 

ニンフが調べてみる。

 

「これ……本物の金よ」

「ニンフ先輩、この鶏持って帰りましょうよ」

「そうね、この鶏の産む卵を売ればかなりのお金になるし……、アルファーもいいわよね?」

「え、うん」

 

そして3人は鶏を持って帰ろうとすると……。

 

「誰か来る!」

 

ニンフのレーダーに反応がある。

 

「隠れて!」

 

3人はひとまず物陰に隠れる。

家の中に入って来たのは巨大な男の子、智樹だった。

 

「はあ~あ、寝よ」

 

智樹は帰って来てすぐに寝ようとする。

 

「今のうちに逃げましょう」

 

イカロス達は逃げようとする。

しかし……。

 

「女の子の気配!」

 

智樹は女の子の気配がしたのでいきなり起き上がる。

イカロス達は隠れる暇もなかった。

 

「見つかった!」

「女の子発見!」

 

智樹は無類の女好きだった。

 

「逃げるわよ!!」

 

ニンフ達は逃げる。

 

「待てーーーーーーーって鶏も持って帰るな!」

 

智樹は後を追う。

 

「逃がすかーーーーー!」

 

智樹は体が大きく歩幅も大きくすぐに追いつくと思ったが、イカロス達は思ったよりも早く走り、蔦のところまでやって来る。

 

「降りるわよ!」

 

イカロス達はすぐに蔦を伝って地上に戻る。

 

「待てーーーーーー!!」

 

智樹も急いで蔦を伝って降りようとする。

 

「デルタ!」

「はい!」

 

アストレアはchrysaorを持ち出して、蔦を思いっきりぶった切った。

 

「う、う、うわあああああああああ!!」

 

智樹は地面にまっさかさまに落ちて行った。

 

「何とかなったわね」

「はい…」

「………」

「いてててて」

 

しかし智樹は死なずに起き上がった。

 

「嘘!?」

「な、なんで?」

 

智樹がギャグで死なないのはお約束。

 

「こらあああああ! お前ら! 家に帰れなくなっちまったじゃねえか!」

 

智樹はそのことで怒りだす。

 

「こうなったら……」

 

イカロスはカードを取り出し、そこから小さな懐中電灯を出す。

そしてその懐中電灯の光が智樹を照らすと智樹の体は小さくなった。

 

「これでマスターも一緒です」

 

こうして智樹はイカロス達と暮らしたとさ。

 

 

 

 

 

めでたしめでたし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わり

 

 

 

 

おまけ

 

 

作者「童話物語集はひとまず終わり」

カオス「短かったね」

作者「だってそらおと風に考えるとどうしてもそのままにはできないもん」

カオス「いいんじゃない?」

作者「まあ俺は書きたいこと書いてるだけだからな。

それと次回の投稿は『スーパーヒーロー大戦』のネタバレになる前回の投稿でも言ってるけど、見てる人の層が全然違うからここで一応告知しておくけど、次回は『そらおと』ではありません!」

カオス「じゃあ何?」

作者「俺が考えたクロスオーバー系の予告…、まあこれも『スーパーヒーロー大戦』のネタバレ感想の奴に書いてあることだから大きくは言えんな。まあその予告で出てきた作品が関与してるものだな。ただし、作品としての接点は全くない。ただ何となく書いてみただけだ。しかし構想そのものは2年近く前からあったな」

カオス「古いね」

作者「ただ書くのがつらく、短いけどな。それでもようやく書けてよかったと思う」

カオス「それで元は何?」

作者「『魔法少女リリカルなのはStrikerS』のキャラがあることのためにある作品とコラボする話だな。まあその作品が格闘ゲームだから、書くのに苦労した。とりあえず気になる人は次回にでも…。

それでは!

ああ、それと『そらおと』関係のは2つほど書いたし、最近はまた別の単発でのクロスもの書こうかと画策中」


 
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