No.412342

ゼロ~仲間を求めて~ EP1【プロローグ】

ぶるせらさん

ゼロの使い魔とFF6のクロスです。
小説を書くのが初めてで拙いと思いますので下手なのは何卒ご容赦して下さい。

2012-04-22 07:28:58 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:5602   閲覧ユーザー数:5530

 

ハルケギニア

 

この世界は始祖プリミルが

 

この地に系統魔法を伝えて6000年の歴史がある。

 

『貴族』――始祖プリミルが伝えた

 

4系統の魔法を使え

 

『風』『火』『水』『土』

 

そして始祖プリミルのみが使えたとされる

 

伝説の失われし系統『虚無』。

 

これらの魔法を使えて立場有る支配者を『貴族』と言う。

 

 

 

『平民』――系統魔法を使えぬ者たちと

 

系統魔法は使えど犯罪等『貴族』の位を失った者達の事を

 

『平民』と言う。

 

 

 

そしてトリステイン魔法学院

 

ここはハルケギニアの貴族の子供たちが魔法を学ぶ場。

 

学院の2年に上がり春の初期の頃には使い魔を召喚する儀式が行われている。

 

 

 

使い魔の儀式を行うための広場。

そこで一人の少女が今まさに『使い魔』を呼ぶための儀式。

 

『サモン・サーヴァント』を行っていた。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

爆発が起きる毎に同級生が嘲り笑い、少女に対する中傷を浴びせる。

その声が聞こえる度に、杖を持つ手が震える。

 

 

「また爆発かよ、流石『ゼロ』だな」

 

 

──何で──

 

 

「何度やっても『ゼロ』、時間の無駄」

 

 

──同じ様に生きてるのに──

 

 

「家柄だけが取柄の『ゼロ』の癖に」

 

 

──勉強だって頑張ってるのに──

 

 

「成功するわけないよ、『ゼロ』なんだから」

 

 

──何でみんなと一緒じゃないの──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──なんで私だけ…仲間外れなの…──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭髪が薄くなった教師が、彼女の肩に手をかける。

 

 

「残念だが、これ以上は…」

 

 

彼女にとってそれは死刑宣告にも等しい一言。

彼女は必死に教師に懇願する。

 

 

「お願いします!もう一度だけ!もう一度だけやらせてください!!」

 

 

 

 

 

少女の名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。

 

 

 

 

 

彼女の人生は血が滲むほど努力で築かれてきた。

座学なら学院でも常にトップだし、魔法の練習も誰よりもした。

しかし、練習は一切身を結ばなかった。

起きるのは爆発のみ。

系統どころか子供でもできるコモンマジックすら成功しない。

 

 

教師は彼女の努力は知っている。

だからこそもう一度だけの言葉を無碍に否定することはできなかった。

しかし他の生徒の手前、彼女一人に付きっきりになるわけにもいかない。

 

 

 

「わかった、ただしもう一度だけだ」

 

 

 

最後のチャンス。

彼女は神に願った

どんなことでもする、絶対成功させたいと。

今一度、精一杯精神を集中させた。

 

 

 

 

「宇宙の果てのどこかに居る私の僕よ!神聖で美しくそして強力な使い魔よ!!

私は心より求め、訴えるわ!!!我が導きに答えて!!!」

 

 

 

 

叫びにも似た呪文が唱え終わると同時に、今度は爆発が起きずゲートが現れた。

今までと状況が違う、だが彼女は他の生徒達のと何かが違うと感じた。

 

 

今までと違う気がすると。

 

違和感を感じて、少女はゲートに近寄って行った。

 

 

 

 

 

「・・・」

 

 

 

 

 

少女がゲートに近寄った途端、ゲートは強い光を発した。

 

 

 

 

 

そして 

 

 

 

 

 

 

 

「え?何これ・・・ッ! きゃぁぁッ!」

 

「ミス・ヴァリエールッッ!!!」

 

 

 

少女の身体が光に包まれて、少女は悲鳴をあげた。

そして教師が少女の身に異変を感じて、少女の名前を叫んだ。

 

 

 

(何が起こった!?、ミス・ヴァリエールに何があった!?光が強くて何も見えない…ッ)

 

  

 

 

教師も心配はするも何も見えずにいる。

徐々に光が収まって行くにつれその場を見れるようになっていく。

 

「ミス・ヴァリエール・・・?、ミス・ヴァリエールは何処だッ!?

何が起こったんだ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして少女の姿が消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

魔大戦

 

全てを焼き尽くした、その戦いが終わった時。

 

世界から『魔法』と言う力が消え去った。

 

そして1000年・・・

 

鉄、火薬、蒸気機関

 

人々は機械の力を使い

 

世界を蘇らせた

 

 

今また此処に、伝説となった『魔法の力を復活させ。

 

その強大な武力によって

 

世界を支配しようとする者がいる・・・

 

 

人はまた

 

その過ちを

 

繰り返そうとしているのか・・・

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

ガシュン・・・ガシュン・・・

 

 

吹雪が続いている丘の上。

 

そこに現在『ガストラ帝国』から3人が任務を帯びて、『ガストラ帝国』が開発した搭乗兵器『魔導アーマー』に乗って任務の地に向かっている。

 

 

「あの都市か?、魔大戦で氷漬けになった1000年前の幻獣か・・・」

 

魔導アーマーに乗っている一人の男がもう一人の男に話しかける。

 

 

「また、ガセじゃねーのか?」

 

 

そう話しかけられた男が返事を返す。

 

 

「フム。だがアレの試用許可が出る位だ、かなり確かな情報だろう・・・」

 

「生まれながらに、魔導の力を持つ娘か…魔導アーマーに乗った兵士50人をたった3分で倒したとか…恐ろしい…。」

 

 

男たちは後ろを向き息を呑む。

 

「・・・・・・・・・」

 

 

少女は何も語らない――

 

「大丈夫、頭の飾りの力で思考は止まってるはずだ。」

 

 

少女は何も考えれない――

 

「俺達の命令通りに動く。」

 

 

少女は命令されれば殺す人形だ――

 

「東から回り込む。行くぞッ!!」

 

 

 

 

 

 

ガシュン・・・ガシュン・・・ガシュン・・・ガシュン・・・ガシュン・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

炭鉱の町ナルシェ。

 

吹雪の続く中辿りついたその場所は、彼等の任務地であり目標がある町。

 

 

 

 

「この娘を先頭にして突っ込む!ザコには構うな・・・行くぞ!!」

 

「・・・・・・・」

 

二人の兵士の名前はビックスとウェッジ。

 

二人は強力な魔導戦士である女を先頭にして任務地である場所に向かおうとしている。

 

 

三人が魔導アーマーに乗り、進んでいると前方から数人が走ってきている。

 

 

「帝国の魔導アーマー!?とうとうこのマルシェにまで・・・!!!」

 

通常の武装をしている複数のナルシェのガード達と魔導アーマーに乗る帝国の3人の兵士達。

 

お互いが対峙し戦闘を行おうとしている。

 

数の理を考えれば人数が多いナルシェのガード達の方が有利に思われるが、彼等はたった3人だが魔導アーマーと言う強力無比な兵器に搭乗している。

 

 

「めんどくせぇ・・・ザコなんざ殺っちまえ!」

 

ビックスがそう言いウェッジも動こうとしたが、魔導戦士の女はビックスが言った瞬間にすでに動いていた。

 

「・・・・・・・」

 

ガシュンッ!・・・・キュィィィィィィン・・・・・

 

女が乗ってる魔導アーマーがナルシェの兵士達に向かっている。

 

魔導アーマーでの体当たりをしナルシェのガード一人を吹き飛ばす。

 

 

 

ボゴォッン!!・・・・・・・・・・・・グシャッ・・・・・・

 

体当たりを食らったナルシェのガードの一人は遠く離れた民家にまで吹き飛ばされ、壁にぶつかり潰れてしまっていた。

 

ヒュゥゥィィィィィィィィィン・・・・・・・・

 

 

魔導アーマーの砲身から、けたたましい音がしているがナルシェのガード達は一瞬で何が起こったか理解できていなくて、思考が停止している為いまだ動いていない。

 

 

ピュパァァァァァァァァァン!!!!!!!!!

 

 

魔導アーマーからレーザーが照射されて動いていないナルシェのガード達に向かっていく。

 

 

ドォゴォォォン!!!!・・・・・・・・・

 

一瞬にしてナルシェのガード達は一人の魔導戦士によって蹂躙された。

 

「ハ、ハハハ・・・一瞬で終わっちまったぜ・・・いくらザコって言っても早過ぎだろ・・・。」

 

「アレが味方でよかったと心底思うぜ・・・。」

 

 

ビックスとウェッジは味方である魔導戦士の女に恐怖した。

 

「・・・・・・・」

 

「まぁ良い、早く行くぞ。」

 

3人は進んだ、目標が鉱山内にあると情報があるので鉱山まで多数守っていたナルシェのガード達を圧倒的な力で蹂躙していきながら目標まで進んでいった。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

進んでいく途中、『ユミール』と言う雷を食うモンスターをナルシェ側が使ってきたけど強力な魔導アーマーを駆る3人には些細な事で有り、すぐに撃退もし目標である『氷漬けの幻獣』の所にまで来た。

 

 

 

「これが・・・氷漬けの幻獣?」

 

「ん?、なんだありゃ?」

 

 

 

ビックスが氷漬けの幻獣を見ていると、隣に居たウェッジが魔導戦士の女の前にある『鏡』に気づいた。

 

 

 

「・・・・・・・」

 

「おい、何があるかわかんねーんだから無闇に変な事するなよ。」

 

(つっても頭の飾りのせいで何もしやしねーだろうけどな・・・。)

 

 

 

ウェッジがそう思っていたら女の前にある『鏡』が光りだした。

 

 

「なっ何だ!!?おい、ビックス!何だありゃッ!!!」

 

「お前等!さっきから何やってるんだ!!!任務中だぞ!」

 

 

ボゴォォォォォォォンッッッッ!!!!!!!!!!

 

突如鏡が有った場所が爆発した。

 

 

「チッ・・・何が起こりやがった!?ガードの奴等が爆弾でも使いやがったのか!!?」

 

「クソッ!・・・何処に居やがる!!?、おい、誰だテメェッ!!ナルシェのヤツか!?」

 

「何よ・・・一体何が起こったのよ・・・ッ!」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

爆発が起こった場所に一人の少女が居た。

 

少女も何が起こっているのか解らず混乱している、ビックスとウェッジも何が起こったのか解らず此処に何故少女が居るのかも解らず混乱している。

 

この中で何も解せず冷静に一人沈黙をしているのは魔導戦士の女ただ一人だ。

 

 

「「「「・・・・・・・・・・・」」」」

 

「おい、テメー誰だ?ナルシェのガード達には見えねーけどよ?」

 

ウェッジが突如現れた少女に問う。

 

少女も何が起こったか解らず目の前に現れた巨大な何かに乗っている3人を見て驚いて混乱をしてたが、人語を発したのが判ったのか突如として声を発する。

 

 

「あ、アンタ達こそ誰よ!?て言うか此処は何処よ!!?私はさっきまでサモン・サーヴァントの儀式をしていて、使い魔を呼ぼうとしていたのにいきなりゲートが光だして吸い込まれて・・・・アーーーッ!!!もう解んない事だらけじゃない!!」

 

 

少女は未だ何が起こったか理解できずに混乱をしているが、この場所がさっきまで自分が居た場所とは違うと言う事だけは言葉を見る限りすぐに判る。

 

「あー、いちいちうるせーよ・・・おい、殺すぞ餓鬼・・・?」

 

「ガ、餓鬼ですって!?アンタ!!私が誰だか判っててそんな口利いてるのかしら!?どう見ても平民の癖に貴族に向かってその口の利き方!不敬よ!!?」

 

「おい!!うるせぇ!!氷漬けの幻獣が何か光りだしたぞ!!?」

 

 

 

突如現れた少女とウェッジが言い争いをしている中ビックスが氷漬けの幻獣に何か異変を感じて二人を咎める。

 

 

「あぁん?何だよビックス・・・って、おい!何か様子が変だ?何か不気味な・・・。」

 

氷漬けの幻獣が淡く光っている。

 

そう何かに共鳴しているような・・・。

 

「・・・・・・」

 

魔導戦士の女が惹かれる様に幻獣に向かって少しづつ歩いて行っている。

 

そして氷漬けの謎の幻獣が光を発している・・・

 

「な、なんだこの光は!・・・うわわわわっー!!!」

 

ビシュンッッ!!

 

「な、なんだー!?ウェッジ!おい!何処へ消えてしまったんだ!!?あ、か、身体が!!!」

 

ビシュンッッ!!

 

「・・・・・・・」

 

「な、何が起こっているのよ・・・さっきから・・・あいつ等何処に行ったのよ・・・それにあの氷の中のヤツなんなの・・・。」

 

少女も何が起こっているのか理解できずに居て突如目の前に居た二人が消えてしまったことに恐怖しているだけだ。

 

「・・・・・・・・」

 

魔導戦士の女と氷漬けの光っている謎の幻獣が何か共鳴をしている様だ。

 

そして突如魔導戦士の女の乗っている魔導アーマーが爆発しだした。

 

「・・・・・・」

 

「な、何よもう・・・イヤァ・・・帰してよ・・・元の場所に魔法学院に帰してよ・・・ッ!!」

 

女は壊れだした魔導アーマーをただ見ている、少女はただ、ひたすらに恐怖し泣き出している。

 

魔導アーマーの爆発でナルシェの鉱山内小規模の爆発で吹っ飛ばされた。

 

少女と女はその爆発に巻き込まれて怪我をしながら気を失った。

 

 

そして・・・・・

 

 

 

 

 

To Be Continued

 

 

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