No.407961

【獣機特警K-9】エルザ解体整備中【K-9隊】

古淵工機さん

ロボットなんだから、徹底的にロボットらしいところ見せてもいいよねってことで、今回はエルザ隊長が分解整備されます。
オーバーホールネタは一度やってみたかったので。

◆出演
エルザ(http://www.tinami.com/view/375135 )

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2012-04-14 01:00:19 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:783   閲覧ユーザー数:715

ある日のK-9ルーム…。

まだ朝の7時だというのに、元気よく挨拶をしてリクが入ってきた。

「おはようございますっ!…あれ?隊長は?」

リクはきょとんとした様子で辺りを見回していた。

普段なら、すでにエルザが隊長席に座っている頃だが…。

「ああ、隊長なら今日、オーバーホールに行くってさ。このところハードな任務ばっかりだったしな」

「そうですね、オーバーホールでは仕方ありませんわ」

「オーバーホール?」

「そうそう。機体(カラダ)のすみずみまで整備してもらうんですって」

「へー…」

「一回機体(カラダ)をバラバラにされてな」

「へー、機体(カラダ)をバラバラに…」

と、二人の話にしばらく頷いていたリクだったのだが…。

「え゛…?」

「そうさ、腕から脚からお腹の中まで部品単位でバラバラにされるんだ」

「え、えーっと…」

リクは汗をダラダラと垂らし、その表情を引きつらせていた。

いつしか、ウーの背中にはどす黒いオーラのようなものが漂っていた。

「そして…整備するフリして、ワケのわかんねーギミック仕込まれて」

「あ、あわわわわわ…」

「…挙句の果てにはとんでもねえバケモノにされちまうんだぜ…w」

「そ、そんな!?」

「リク…ひょっとしたらおまえなんか目が覚めたら女の子にされちゃったりとか…wwww」

「い、イヤだああああああ!?」

と、悪乗りするウーの話を聞いて思わず頭を抱えて叫ぶリク。

その様子を面白がっていたウーだったが…。

 

次の瞬間、イシスのゲンコツがウーの頭を直撃したのだった。

「いてっ!?何すんだよ!?」

「ウー、子供にヘンなこと言わないでください」

「うわーん、怖かったよぅ」

「よしよし、リク君怖かったねー」

一方その頃、ラミナ市内にあるロボット病院。

ロボットは定期的に検査を受けるのだが、特に長い期間活動を続けているロボットは、オーバーホールを受けることになっている。

オーバーホールは、一般的に行われるメンテナンスとは違い、一度部品単位まで分解されてから整備、再組み立てを行う作業のことである。

エルザ・アインリヒトはちょうど、そのオーバーホールの時期であったため、今回ロボット病院を訪れていた。

『243番のカードをお持ちのお客様、25番窓口までお越しください』

「いよいよ私の番か…2年ぶりとはいえ、やはり緊張するものだな…」

エルザの額には汗が流れていた。その右手には番号が書かれたカードが握られていた。

 

「…はい、エルザ・アインリヒトさんですね。今日はどういったご用件でしょうか」

窓口では、ナースロボットが応対していた。

「ああ、実はオーバーホールの時期が来たんでね。これがその診察依頼書だ。よろしく頼む」

「はい、しばらくお待ちください。…確認しました。それでは41番のドックですね、そちらにて整備を受けてもらう形になると思いますー」

「ありがとう」

エルザはナースロボットに礼を言うと、そのまま41番ドックへ歩いていくのだった。

41番ドック。

その中には大きなベッド、というよりは検査台があり、その横にはいくつかのセクションに分かれたテーブル。

そして頭上にはマニピュレータが並んでいた。

「エルザ・アインリヒトさんですね。今回の整備を担当させていただく万代杏子(ばんだいきょうこ)です。どうぞよろしく」

まず出迎えたのは、先ほどのナースロボットと同じタイプだろうか。

違う点といえば、受付のロボットは黒猫形だったのに対し、こちらの杏子と名乗るロボットは三毛猫形である。

 

「エルザさんはオーバーホールを受けられるとのことですが、よろしければ足首のユニットも交換しましょうか?」

「いや、そのままで構わんさ。確かにこの足首では靴が履けないという欠点もあるが、ここを別のものと交換してしまうとまたいろいろと面倒だしな。主に作者がw」

「うわ、メタ発言wwww では、早速整備のほうに移らせていただきます。この整備台の上に寝てください」

「了解した」

そして、エルザは整備台の上に仰向けになった。

杏子医師はそれを見届けると、部屋の中にあるドアから、別の部屋へと移動する。

実はこの部屋はメインとなるドックのほかに、マニピュレータを操作するブースがある。

杏子はそのブースに移動したのである。

 

スピーカーから声が聞こえる。

『では、まず両腕から外させていただきますが、どうなさいますか?』

「そうだな、今までは電子頭脳の機能は停止させていたが…たまには自分がどういったプロセスで整備されるかを観察したいのでな。そのまま外してくれていい」

『かしこまりました』

すると、マニピュレータが動き、エルザの両肩と前腕部を掴む。

そして二の腕にあるハッチを開けると、その内部にあったボタンが押し込まれ、エルザの両腕はその付け根からゆっくりと引き抜かれ、外されていく。

腕を取り外されたエルザの肩は、接続部分があらわになっていた。

 

「なるほど、こうやって外されていくのか…随分優しいんだな」

『痛いのはお嫌いでしょ?』

「まあ、な…」

『それでは今度は両脚を外させていただきます』

同じように、マニピュレータが動き、太腿を掴む。

そして両脚が付け根から引き抜かれて運ばれていく。

エルザはその様子をただ黙って見つめていた。

やがて整備開始から数十分が経過…。

この頃になると、エルザの両腕と両脚は外装カバーを外されて内部メカの分解が始まっていた。

そして腰、腹、胸、そして頭も次々に切り離されていく。

クレーンで吊り上げられた胸パーツを見た杏子が呟く。

『はあ…羨ましいですねえ…』

「ん?私の胸がどうかしたか?」

やはりクレーンで吊るされたエルザの頭が、杏子のほうを見る。

『いや、私って幼女体形でデザインされてるんです。だから、あなたのような大きいお乳のロボットが羨ましくってw』

「ああ、そういうことだったのか、なんていうか、その…申し訳ない」

『あ、いえいえ、別に謝る必要なんてそんな!…あの、整備が終わったら、一回触らせていただけませんか?w』

「ああ、それなら問題ない」

と、会話をしている間にもエルザの胴体はさらに分解されていく。

食物破砕ユニット、補助バッテリー、バランサーといった主要機器が次々に取り外されて洗浄ブースへと送られていく。

そして、その大きなバストが特徴的な胸部も解放されていく。

『では、動力炉と頭部の方も分解させていただきます。ここから先は誤動作を防止するため、電子頭脳を停止させていただきますね』

「わかった。…しかし思ったより早いな」

『ここまでトラブルなしですからねー。それでは、頭部カバーを解放します』

「ああ、おやすみ…といきたいところだが、せめて会話ぐらいは出来ないか?」

『あ、それもそうですねー。わかりました』

そして、頭部カバーが開かれると同時に、エルザのまぶたはゆっくりと閉じられていく。

しかし、その耳は相変わらず杏子のほうを向いていた。

 

『どうです?今までの中で痛みとか、どこか苦しいとかそういう感じはないですか?』

「大丈夫だ。むしろ気持ちいいくらいだよ」

二人が話している間にも、エルザの部品は次々に洗浄台に送られ、洗浄が終了した部品は再び元通りに組み立てられていく。

両腕、両脚、胴体…そして、新品同様に整備された各部品が組み立てられる。

古くなって使えなくなった部品は新品に取り替えられていく。

やがて全ての工程が終わり、最終組み立てが始まった。

「あ、この感触は…腕が差し込まれたんだな」

右腕、左腕、そして両脚の順に組み上げられ、外装カバーも取り付けられていく。

さらに、頭部を吊り下げていたクレーンが移動すると、胴体に向かってゆっくりと降りていく。

そして、確かな感触とともに、エルザは自分の機体(カラダ)の組み立てが終わったことを感じ取った。

 

『終わりました。メインカメラを起動します』

エルザのまぶたがゆっくりと開き、瞳に輝きが戻る。

目の前には、先ほどまで操作ブースにいた杏子が立っていた。

「仕上がりは問題ないでしょうか?」

「ああ、すっかり元通りだ。若いのにたいしたものだな」

「では、動いてみて何かおかしいところはございませんでしょうか?」

「大丈夫だ。いたってスムーズ。良好だよ」

「ありがとうございます。全力を尽くした甲斐がありました!」

にっこりと笑顔を見せる杏子。その笑顔に見送られながら、エルザは41番ドックを後にしたのだった。

翌日。K-9ルームに、おどおどしながらリクが入ってきた。

「やあ、おはようリク」

「あ、あの、隊長?」

「ん?なんだ?」

「へ、ヘンなギミックつけられてないですよね…?」

その言葉を聞いたエルザはきょとんとしていた。

「何のことだ、リク?そんなことあるはずないだろう。君は何を言ってるんだ?」

「だ、だって、ウーお姉ちゃんが…」

その後ろでは、ウーが何やらこそこそと歩いていた。

「…ウー」

(ギクッ)

「ちょっと、私と一緒にトレーニングルームに来てもらえるか?」

エルザはそういうと、ウーの服を掴み、そのまま引きずっていく。

「え、あ、ちょ…」

 

数分後、ラミナ警察署内にはウーの悲鳴が響き渡ったのであった…。

 

 

 


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