No.401584

K-ON!+EXPLORES...第34話・泰広の過去part3!

ぎゃーすさん

うーん、ようやく話す描写が来ましたね

では

2012-04-02 08:39:09 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:504   閲覧ユーザー数:500

 

~圭哉ver.~

 

 

正「ここだ」

 

俺も2,3回程度見た事はある

家の中に入った事はないが

そこそこでかい一戸建てだ

 

律「泰の家でかいな」

 

正「とにかく家に入るぞ」

 

ピンポーン!

 

しばらくして・・・・・・

 

『ハ~イ』

 

ガチャン!

 

そこに出てきたのは・・・

 

『あら?正樹君、お久しぶりね』

 

泰広の母と思われる人物だ

いや、もう母親だろう

 

正「お久しぶりですおばさん」

 

泰母「もう~正樹君相変わらず固いわねぇ~」

 

正「いえ、そんな事は・・・」

 

梓「伯母さんどうも」

 

泰母「まあ梓ちゃんまで!お母さんは元気?」

 

梓「元気ですよ」

 

話によると梓の母親と泰広の母は姉妹らしい

泰広の母が姉で、梓の母が妹だそうだ

 

泰母「えっとその方達は・・・」

 

正「俺と泰広、梓が所属している軽音部の皆です」

 

全員「こんにちわ~」

 

泰母「こんにちわ泰広がいつもお世話になっています、皆さんベッピンさんばっかりね」

 

女全「・・・・・・//////」

 

圭「(泰広とは性格が全然違う人だな・・・)」

 

正「ところで泰広は今いますか?」

 

泰母「ええいるわ、予習をしているわよ。さぁ皆さんも上がって、上がって

 

全員「おじゃましま~す」

 

泰母「泰広呼んでくるわね」

 

 

=================================

 

~正樹.ver~

 

律「泰の家って大きいよな?」

 

正「ああ、俺の家よりもな」

 

楓「いいな~私もこういう家に住みたいな~」

 

正「お前はアパートで我慢しろ」

 

唯・澪「・・・・・・」

 

正「もう少しいい顔しろよ、まあでもいい話をするわけでもねぇが」

 

そうして・・・・・・

 

泰「やあ皆お揃いでどうしたの?」

 

正「おう泰広」

 

泰母「泰広、ちょっと私出掛けるから留守番宜しくね、出掛けるなら鍵をかけるのよ」

 

泰「はいはい、・・・で何かあったの?」

 

正「実はな・・・・・・」

 

俺は今までの事を話した

正直あまり乗り気にはなれなかった

だがこのまま過去からの呪縛にやられているのは俺もどうかと思う

俺は泰広に話を終えると・・・・・・

 

泰「・・・・・・」

 

正「なあ、いい加減話してやれよ、お前の気持ちも分かるが」

 

圭「皆がこんなに心配してくれてんだぞ、それに答えろよ」

 

泰「・・・・・・」

 

律「泰広話してくれ、一人で悩もうとするなよ」

 

紬「泰広君・・・・・・」

 

楓「私は泰君とはあって間もないけど、もっと相談に乗ってあげたい」

 

幸「俺も楓先輩と同じです」

 

梓「兄さん話してよ、私達いとこ同士でしょう?」

 

澪「私は泰広を一人になんてしたくない、だから、だから・・・!」

 

唯「全部話してよやっくん!!私達全部聞いてあげるから・・・!!」

 

泰「・・・・・・・・・・・・・・」

 

そして・・・・・・

 

泰「ゴメンやはり俺にはとても言えない・・・やはりとても話すことなんて・・・」

 

すると・・・・・・

 

ガシッ!

 

正樹が泰広の首下を手に掴んで・・・

 

正「てめぇはいつまで現実逃避しているつもりなんだよ、こんなにもいい奴らがいるのによ・・・ふざけた事抜かすな!てめぇはどこまで逃げるっていうんだ!!!!!」

 

ガンッ!

 

正樹は泰広の頬を思いっきりグーで殴る

 

楓「正樹止めて!」

 

圭「人の家なんだぞ!」

 

正「黙ってろ!!おまえはあの時助かった命に いつかけじめをつけるから、今は我慢して死ねって言うのか!ああ!?」

 

泰「・・・・・・・」

 

正「あいつに助かった命を安々と無駄にすると言うのか!?」

 

泰「・・・・・・れよ」

 

唯「えっ?」

 

泰「黙れよ・・・お前になんか俺の何が分かる!じゃあお前は・・・!あいつの気持ちを無視する気か!?」

 

ガンッ!

 

正「てめー・・・やんのかよ!かかってこいや!」

 

泰「言われなくても来てやる!!」

 

ドン!ボカッ!ドスッ!

 

楓「ちょっとちょっと!やりすぎだって!!」

 

圭「止めろお前ら!」

 

幸「止めてくれ先輩たち!!」

 

幸宏と楓が正樹を止めて、俺が泰広を止める

隣では唯、澪、紬の3人は泣いている

 

泰「止めないでくれ!」

 

正「てめーら離せよ!こいつはまだ目が覚めてねぇ!」

 

圭「暴れんな!」

 

楓「正樹、人ん家だよ!!」

 

律「2人とも止めろ!!」

 

幸「3人とも泣いてますよ!」

 

正「知るかよ!俺はただこいつにただ・・・!」

 

正樹が楓と幸宏の掴んでいる腕を振り切って泰広に殴りに掛かろうとしたその時・・・

 

紬「もう止めて!!!!」

 

紬が泣きながら大きな声で叫ぶ

そうすると正樹は拳を作った左(・)腕(・)を下げた

あいつ左腕を使うとは・・・やはり正樹のやつも・・・・・・

 

唯「止めてよやっくん!」

 

澪「止めて正樹!」

 

泰・正「「・・・・・・・・・」」

 

唯「2人が争っても何も起こらないんだよ・・・?なのにどうして喧嘩なんて・・・」

 

澪「私達仲間だろ!?2人とも幼馴染なんだろ!?なんで泰広は隠そうとするんだよ...?なんで正樹は暴力を振るうだよ...?」

 

そう言って泣き出す唯と澪

 

泰・正「「・・・・・・・・・・」」

 

圭「お前らはこれでもやるのか?また大切なものを失うつもりか?」

 

泰・正「「・・・・・・・・・・」」

 

そうして・・・・・・

 

正「ワリィな泰広・・・熱くなりすぎたわ」

 

泰「いや俺も悪かった、ゴメン正樹・・・」

 

何とか仲直りをした2人

しかし正樹は普段鍛えているのでなんともなかったらしいが

泰広は口から少し血が出ている

 

紬「泰広君口から血が...!!」

 

泰「大丈夫だよこれぐらい・・・」

 

そうしてしばらく黙り込む

泰広はテーブルの上にあるティッシュで口元を拭きながら・・・

 

泰「・・・・・・分かったよ、皆に話そう・・・俺の過去」

 

律「えっ?」

 

正「覚悟は決めたのか?」

 

泰「・・・うん」

 

圭「大丈夫なのか?無理すんなよ」

 

泰「・・・うん、ただここでは話したら母さんが帰ってくるかもしれない、だからあの場(・)所(・)へ行こう」

 

そうして俺達は泰広の家を後にした・・・

 

 

======================================================

 

 

俺は皆とあの場所へ向かっていた

そう遠くはない

俺は眼鏡を掛けなおして歩き始める

あれは・・・・・・?

俺に向かって歩いてくるのは・・・

 

泰「正樹・・・あれって・・・」

 

正「ああ間違いない、あの2人だ」

 

?「えっお兄ちゃん.........?」

 

??「どうしたの詩音?」

 

?「花音!お兄ちゃんが後ろに!」

 

??「えっ?・・・お兄ちゃん...?お兄ちゃん、ですよね...?」

 

泰「うん、久しぶり2人とも、俺の事覚えてくれたんだね」

 

?「忘れるわけなんかないよ、だって、お兄ちゃんは・・・・う、うわああああああん!」

 

??「お兄ちゃん!」

 

ガシッ!

 

2人が泣きながら俺に抱きついてきた

2人とも何か柔らかい物が・・・!///

 

泰「ちょ、ちょっと!2人とも止めて!///」

 

?「やだよ!!もう一生離したくないくらい!!」

 

泰「(べ、別の意味でも困るって!/////////)」

 

??「どうして私達に会いに来なかったんですかお兄ちゃん・・・」

 

正「お前ら離してやれ」

 

?「正樹お兄ちゃんもお久し振り~!」

 

??「正樹さんもお久し振りですね」

 

正「ああお前らもな・・・泰広、こんな偶(・)然(・)すごいもんだな」

 

泰「うん・・・・・・」

 

唯「やっくんその人達誰?」ゴゴゴゴ!

 

唯がやけに強い口調で俺に聞いてくる

 

幸「(唯先輩嫉妬してんな・・・)」

 

泰「ゆ、唯!何だか知らないけど俺の幼馴染の妹達だって!」

 

 

==================================

 

 

?「初めまして!私は姉の岩隈(いわくま)詩音といいます」

 

??「初めまして、妹の岩隈(いわくま)花音と申します」

 

唯「よ、よろしく|(て、手強い相手が来た!)」

 

澪「宜しくお願いしますね」

 

律「二人とも背が高いな~」

 

そういやこの2人はやはりあいつ似で背がとても高い

俺や正樹にはとても敵わないがこの年頃の女子にとっては高いほうだろう

 

楓「何年生なの~?」

 

詩「私(・)達(・)は中(・)学(・)3(・)年(・)で~す!」

 

楓「ちゅ、中3!!」

 

幸「何センチ?」

 

詩「えっと、私が166cmです」

 

花「私は確か165cmだったと思います」

 

幸「(ゲッ!俺と1,2cmしか差がない!)」

 

圭「どうした幸宏?」

 

幸「い、いえ、なんでもないです!」

 

紬「?」

 

正「ちょうど良かった、お前らも来い」

 

詩「いいですけど何かあるんですか?」

 

正「・・・こいつが昔の事話すから見守ってやってくれ」

 

花「お兄ちゃんまだ誰にも話していなかったんですか?

 

泰「・・・・・・」

 

詩「お姉ちゃんも言ってたの忘れたんですか?『1人で悩まないでね』って・・・」

 

泰「・・・・・・分かったよ、2人ともついてきて」

 

 

~10分後~

 

泰「ここだよ」

 

正「ここも3年振りだな」

 

澪「ここは.........?」

 

そう疑われても無理はないだろう

普通の人にとってはただの公園に過ぎない

だが俺にとっては非常に苦痛と言うものが浮かんでくる・・・

 

圭「よく考えたら泰広のあの事件は俺も詳しくは知らないな、俺も聞かせてくれ」

 

そういや兄さんは正樹のように幼馴染ではない

 

泰「分かった・・・・・・ここはね・・・」

 

ゴクリッ

 

皆の生唾を飲む音が聞こえる

 

泰「・・・俺の幼馴染・・・いやそれ以上の奴の思い出の場所・・・そして・・・

 

 

・・・・・・・この2人の姉の亡き場所でもあるんだ」

 

正「・・・・・・・・・・」

 

全員「えっ・・・・・・」

 

正「ああ、本当だ」

 

泰「そして・・・そいつの名前は・・・」

 

 

=======================================

※『』は回想シーン

~12年前~

 

泰母『ホラあいさつしなさい泰広』

 

泰『つじやすひろだよ、よ、よろしくね』

 

凛『わたし、いわくまりおん、よろしくね』

 

正『ぼくあずままさきだよ、よろしく』

 

凛母『凛音をよろしくね泰広君、正樹君』

 

泰『う、うん!』

 

正母『ちゃんと仲良くしなさいね正樹』

 

正『うん』

 

その少女の名前は凛音|(りおん)

凛の音と書いてりおんと呼ぶらしい

 

保育園の入学式で俺たち3人は出会った

それからも家が近かったのかとても仲が良くなった

 

~6年前~

泰広・凛音・正樹・・・小学4年

純・・・小学3年

詩音・花音・・・小学2年

 

泰『ま、待ってよ~!』ハァハァ

 

正『お前が遅いんだよー!』

 

凛『泰広君早くぅ!』

 

泰『二人が早すぎるだけだよ・・・』

 

凛『ほんじゃ、もっと行こう!!』

 

正『おうよ凛音!!!』

 

泰『そんな~休ませてよ、凛音、正樹~』

 

正『うるせ~早くついてこい!!』

 

凛『泰広君早く!』

 

=======================================

~5年前~

泰広・凛音・正樹・・・小学6年

純・・・小学5年

詩音・花音・・・小学4年

 

ピンポーン!

 

正『お~い凛音!遊ぼうぜ!純もいるぜ』

 

凛『ちょっと待ってて!』

 

しばらくして・・・・・・

 

ガチャン!

 

泰『やあ詩音に花音』

 

詩『お兄ちゃんこんにちわ!』

 

純『あれ花音は?』

 

花『こ、こんにちわ・・・・・・///』

 

かなりオシャレをした格好で出てきた

 

正『なんだその格好は!(笑)それじゃあ汚れたら大変だぞ』

 

花『お、お兄ちゃん・・・どう?似合ってますか?』

 

泰『うん似合ってるよ花音、かわいいね』ニコッ

 

花『・・・・・・!!!///////』

 

凛『・・・・・・・・・(花音・・・そんな・・・私ずっと我慢してたのに)』

 

泰『どうしたの凛音?』

 

凛『えっ!?いやいやな、な、な、なんでもないよ泰広君(汗)』

 

泰『???????』

 

正『あ~こいつニブチンだ!』

 

泰『え?俺?』

 

正『お前気がついてねぇの?やっぱニブチンだ~!』

 

凛『・・・・・・!//////』

 

泰『なんだよ正樹!教えてよ!一体なんだよ!』

 

正『ヤダね、自分で気づけ!』ダーッ!

 

泰『あっ逃げないで教えてよ~!』ダーッ!

 

純『待ってよ泰兄!正兄!』ダーッ!

 

凛『・・・・・・・・・・』

 

詩『お姉ちゃん・・・』

 

凛『なっ、何?』

 

詩『私もお兄ちゃんが・・・好き・・・///』

 

凛『なっ・・・なんでなの?』

 

詩『お兄ちゃん優しくてかっこいいの、だから将来私お兄ちゃんのお嫁さんになりたいの』

 

花『私もです、詩音と同じです。あんな良い人以外とても考えられないんです!』

 

凛『そう・・・(あれ?私なんか胸の中がモヤモヤする、どうして?なんだろうこの気持ちは・・・?)」

 

 

 

=======================================

 

 

 

泰「俺は凛音や正樹とはずっと一緒だった、保育園も小学校も。俺は毎日がとても充実していてこんな日々がずっと続いてくれたらなぁと思っていたんだ」

 

正「でもそれはあっという間に春の夜の桜のように儚く散ってしまった...」

 

澪「どうして.........?」

 

詩「・・・皆さんは2年前のこの町で起こった中学生殺害事件を覚えていますか?」

 

律「えっとぉ~確か何か『中学3年生の女子が同じ中学校3年生の女子を殺害した』ていうのだろ?」

 

紬「私も知っているわ」

 

圭「・・・・・・・・・」

 

幸「俺も知っています」

 

梓「私もです」

 

唯「うん、私も知っているよ」

 

楓「・・・・・・・・・?」

 

正「楓は知らなくても無理ない」

 

花「実は殺害されたのは・・・・・・・・・私達の姉(・)岩隈凛音なんです」

 

全員「えっ.........?」

 

 

こうして回りの空気に緊張と沈黙が走った...

 

 

 


 
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