No.398218

真病姫無双 呉を見守るは最凶の忍 11

護衛さん

tinami内の妹属性を持つものタチよ!
ともに乱世をかけぬけるぞ!

2012-03-26 11:25:56 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:4310   閲覧ユーザー数:3594

一刀「先鋒は孫策になったんだっけ?」

一技「はい、そのように聞いておりますが・・・いかがいたしました?」

一刀「いや、誰かに見られてるような・・・気のせいだろう」

一技「誰か!『ハッ!』至急一刀様の警護に人員を「いらないだろ」ですが!」

一刀「誰かは知らんがむやみに仕掛けてくるつもりはないらしい・・それより、戦況どう見る?」

一技「そうですね・・・要点は一つ・・・あの堅牢な関からいかに守将を引っ張り出すか、この一点のみです」

一刀「報告では華雄と張遼らしいな」

一技「猛将と神速・・・敵には回したくありません」

一刀「ああ、だが華雄は猪と呼ばれることが多いらしいが・・・挑発すれば出てくるか」

一技「それはどうでしょうか・・・情報は入ってきてませんが・・・劉備の義妹、関雲長と張翼徳が援軍として入ってる可能性も捨て切れません」

一刀「そうだな、しかし嫌な配置だ」

一技「ええ、後ろは袁紹、前は曹操や孫策ですからね」

一刀「乱戦になれば逃げれなくなるな・・・今の内に部隊長に警告しておけよ」

一技「既に終えてます・・・『ガァァァン!ガァァァン!ガァァァン!』始まりますね」

一刀「敵はどう動くか・・・味方はどうするのか」

「ん?誰かでてきたみたいやな」

「ん・・・あれは、孫策!」

「なんや、知り合いかいな」

「ああ、私の仇の娘だ」

「ちゅぅことは・・・孫堅の娘っちゅうことやな・・・つよいん?」

「そこはわからん、最後に孫堅と死合いしたのはずいぶん前だからな」

「なんやいってるな・・・華雄への挑発みたいやね」

「・・・」

「かっ華雄?」

「・・・ぐぅぅぅぅ!うおぉぉぉぉぉ!」

「華雄隊でるぞ!この手で孫策の首取ってやる!」

「ちょっ!?まてぃ、あかんて!こりゃわなや!」

「ふん!罠など根元から叩き潰してやる!いくぞ!」

「どうしてもいくんやな?」

「ああ、止めるな」

「ほんならうちは退く・・・ええな?」

「ああ、私もすぐに合流する!門を開け!華雄隊いくぞ!」

「しぬんやないでぇ」

「出てきたみたいね・・・冥淋」

「わかっている・・・各々準備はいいか!?」

『おー!』

 

「・・・不自然ね」

「はい・・・孫策は何か考えがあるかと」

「敗走の振りをして後方に押し付けるつもりかしら」

「ですが、今の孫策に北郷、袁紹に押し付けてどのような徳があるか・・」

「それはわからない・・・けど、貴方も聞いてるでしょ?北郷と孫権の間でいざこざがあったことは」

「はい・・・傍から見る限り孫権は北郷に相との恨みを抱いてるようですが・・・」

「だからこそ敵を押し付けるか」

「私たちもとばっちりを受けないように離れるわよ!ただし他の諸侯に悟られないように」

『御意!』

一刀「まんまと挑発に乗った華雄が一直線に向かってきてるな」

一技「はい、あれが猛将猪華雄」

一刀「ほしいな」

一技「なっ!?本気ですか!?」

一刀「冗談でこんなことはしゃべらないよ・・・俺たちに将が少ないのは知っているだろ?」

一技「ですが!」

一刀「おっと、おしゃべりはここまでのようだ、全軍抜刀!そろそろくるぞ」

『はっ!』

 

華雄「孫策ぅぅぅ!」

孫策「相変わらず猪ね・・・華雄!」

華雄「シネェ!しねぇ!」

孫策「あれぇ?前より弱くなったぁぁ?」

華雄「キィィィサァァァマァァァ!」

孫策「チッ・・・ここは一旦引かせてもらうわ・・・全軍後退よ!」

華雄「ニガスカァァァ!」

孫策「(ありがたいわ・・・ドコまでも猪で)」

華雄「まてぇぇ!」

袁紹「今どのような状況か知らせなさい、斗詩さん」

顔良「はい、孫策さんの挑発により激怒した華雄が一直線に呉軍に突撃、勢いを殺しきれなく敗走の勢い。

孫策さんは北郷軍の間を縫うように逃げており、直に華雄と北郷軍がぶつかるかと・・・」

袁紹「なんですって・・・!では、急いで北郷軍へ兵を行かせなさい」

顔良「既にやっています!ですが・・・乱戦に突入したため・・・効果はあまり」

袁紹「そう・・・ですの。では、猪々子さんを前に、斗詩さんはできる限り情報を集めておいてくださいね。」

顔良「わかりました」

 

華雄「どこだぁぁあぁl!孫策!」

「うわぁ・・・着ちゃいましたよ・・・」

華雄「誰だ!きさまらは!?」

「始めまして・・・俺は北郷一刀」

「僕は沮授です」

華雄「そうか・・・ならば私も名乗らないとな・・・」

華雄「我が名は華雄!我を打ち負かせると想うならば掛かって来い!」

一刀「いや・・・別にいいし」

華雄「はぁ!?」

一技「ちょっと一刀様!?華雄を欲していたのではないのですか!?」

一刀「確かに有能な将だけどさ~・・・今のアイツの目には孫策しか映ってないし~」

一技「ないし~じゃないですよ!ほら、華雄さんも怒ってるじゃないですか!」

一刀「あいつが怒ってるのは開戦からだろ?唯でさえ兵が少ないんだ、無駄に戦って死なせたくないんだよ」

一技「それは・・・そうですが・・・」

華雄「キサマラ!さっきから何を訳のわからぬことを!」

『ブゥゥゥン!』

『ガキィィィン!』

一刀「ちょっと・・・いきなり何するんだ!大丈夫か?一技」

一技「はっはい!」

華雄「キサマラが戦場で訳のわからぬことをしていたからだろうが!」

一刀「だからっていきなり切りかかってくるな!この猪」

華雄「きさまも・・・きさまもかぁぁぁぁぁ!」

一技「ちょっと・・・何挑発してるんですか!?」

華雄「うがぁぁぁぁぁ!」

一刀「残念」

華雄「ぐふっ!?な・・・なんだ・・・」

『ドサッ』

一刀「猛将華雄、北郷一刀が討ち取った!武器を捨て投降しろ!」

『うぅぅ・・・華雄将軍・・・』

『華雄さま・・・』

顔良「袁紹さま・・・華雄は北郷さんに打ち負かされ、華雄隊はそのまま投降したとのことです」

袁紹「そう・・・ひとまず、落ちつきましょう」

『袁紹さま!』

顔良「何事ですか!?」

兵「はっ!孫策軍がシスイを落としたと・・・」

袁紹「・・・そうですか・・・数刻後、軍儀を始めますわよ」

『はっ』

 

北郷陣営にて・・・

華雄「うぅぅぅぅぅ・・・・」

一刀「どんな調子?」

兵「あ、北郷様・・・それが・・・」

一刀「一技が来たときと同じってことか・・・」

兵「はい」

一刀「まぁいい、お前は投降兵に華雄の無事を伝えて来い」

兵「はっ!」

一刀「いつまでも唸ってないで飯くらい食ったらどうだ?」

華雄「ふん、この姿でどう食えというんだ!?それに何だこの黒い紐は!」

一刀「鎖だよ・・・鉄でできた頑丈な紐とでもいえばいいのかな」

華雄「こんなもの・・・くぅぅぅぅ」

一刀「無駄無駄・・・力だけで外れるはずないだろ・・・それより」

華雄「何だ」

一刀「お前の知っていることでいい・・・劉備、天の御使い・・・この二人に関することを教えてくれ」

華雄「・・・・知らんな」

『ドカッ』「グフッ」

一刀「もう一度言う、お前の知ってることを吐け」

華雄「・・・知らん」

『ドンッ!』「グッ」

一刀「自分の立場がわかってないと見えるな・・・まぁいい、ほれ飯だ。ちゃんと食えよ」

華雄「ふん」『ペッ』

一刀「・・・誰か!」『はっ!』

一刀「華雄の戦斧をもってこい」

兵「はっ・・・ここに」

一刀「・・・」

『スパン!』『カラン・・・』

華雄「あ・・・ああ・・・私の・・・私の・・・戦斧が・・・」

一刀「こんな物もう不要だ・・・それにお前の体もな」

華雄「いっいたっ・・・やめろ」

一刀「やめろ?おいおい、言葉使いには気をつけろよ」

『サクッ』

華雄「ぐぁぁ・・・やっやめ・・・やめて・・・」

一刀「そう・・・それでいい、さぁお前の知ってることを聞かせてもらおうか」

華雄「・・・だから、知らないって『プスッ』きゃぁぁぁぁ・・・いたい・・・いたいいたいいたい・・・(ぐすっ)」

一刀「嘘はだめだぞ・・・戦華」

華雄「ふぇ?せん・・・か?」

一刀「ああ、そうだ。其れがお前の新しい名・・・そして真名になる」

戦華「戦華・・・戦華かぁ・・・えへへへ」

一刀「何を笑っている」

戦華「えへへ・・・あ、ごめんなさい」

一刀「・・・そんなにうれしいか?」

戦華「うん!私、真名なかったから!」

一刀「そうか・・・ソコにいるな?一技」

一技「はい・・・おります」

戦華「ヒッ・・・や・・・やぁ・・・」

一刀「そんなにおびえるな・・・すまないがこいつに飯を持ってきてくれないか?」

一技「わかりました・・・・しばし失礼します」

戦華「・・・あう・・・あうぅぅ・・・」

戦華「(はぐはぐ・・・ごっくん・・・はぐ・・・)」

一刀「そんなに急いで食べなくても逃げはしないさ・・・「はい」どうした?一技」

一技「なんでもありませんよ」

一刀「ふふ・・・そうか」

一技「ちょっと!一刀様!?」

一刀「しばしの休憩だ・・・そんなに気を張ってなくてもいいぞ、一技」

一技「では・・・すこしだけですよ・・・兄者」

一刀「こうしてお前とじゃれるのも久しぶりだな・・・ん?どうした戦華、そんな惚けた顔して」

一技「こら、みっみるな!」

戦華「ごっごめんなさい・・・でも・・・」

一技「なっなんですか」

戦華「・・・いいなぁ・・・お・・・おにいちゃん?」

一刀「ぷくくく・・・そうかそうか・・・おにいちゃんか」

一技「兄者?」

一刀「戦華「はい」お前も俺を兄と慕うか?」

一技「一刀様!?あ・・・兄者!?何を言って・・・」

一刀「まぁそういうな、どうだ?戦華」

戦華「えっと・・・一刀おにいちゃん?」

一刀「ああ、今はそう呼んでおけ。今日はここまでだ・・・一技、戦華。ゆっくり休めよ」

一技「はい」

戦華「うん」

一刀「おやすみ」

「「おやすみなさい」」

一刀「・・・・いつまでソコで見ている気だ?」

「・・・」

一刀「いい加減出てきたらどうだ?・・・それとも俺を暗殺デモするつもりか?」

「・・・」

一刀「・・・こんな夜更けに何のようだ?周泰」

周泰「・・・北郷一刀」

一刀「何だ?」

周泰「わ・・・私も妹にしてください!」

一刀「はぁぁぁ!?」

周泰「てへ♪」

 


 
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