No.394370

唯の背中、唯の思い

十河さん

IS・・

ジャリバーを振るうオーズタトバ。

このあとすぐ・・!

2012-03-19 12:43:45 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2654   閲覧ユーザー数:2580

雲ひとつない青空とサンサンと太陽が輝き臨海学校へ向かうバスは走っていた。

唯はT時型のネックレスを弄っていた。

このネックレスは唯が異世界へ飛ばされ、そこで出会った可愛らしい少年から貰った物だ。

その少年は人の心の光を見せるために奮闘している。

唯も少なからず影響を受け、少し前向きになった。(主に恋愛面や生きるためにどうすればいいかなど)

しかし・・。

 

「・・・!?」

 

唯の目に写る窓の外の景色が霞んで見えた。

異世界にてオーズで戦った際プトティラコンボを使ってしまいグリード化が進行してしまった。

 

(帰ってきてからユリは何も言わなくなった。まだ戸惑っているのか?)

 

「唯~、どうしたの?」

「ああ、海は久しぶりだなと思ってな。」

 

隣のシャルが心配そうに声をかけてくるが唯は何もないように振る舞う。

バスは走り続け旅館に到着。

女将さんに挨拶を済ませる。

 

「ね、ね、おりむ~、お部屋どこ~?」

 

本音のその言葉に聞き耳を立てる女子たち。

 

「知らん。まぁ野宿でもいいけどな。」

「お~おりむ~逞しい~。」

「何を言っている。織斑弟、ついてこい。女子はさっさと部屋に荷物を置いて遊んでこい。」

「早く行かないとち~ちゃんの出席簿が来るよ~。」

 

さすがに出席簿は嫌なのか女子はさっとはけ、唯は麻耶と千冬と束についていく。

着いたのは・・。

 

「なるほどね。」

「お前を一人にしておくと就寝時間を無視する女子どもが現れるかもしれんからな。だから山田くんの部屋になった。」

「それにカンドロイドも配置しておくから大丈夫!」

「唯くん、よろしくお願いしますね。」

 

麻耶の挨拶を唯は会釈で返す。

 

「さて、今日は海に行くなり釣りをするなり好きに過ごせ。」

「姉さんは?」

「またあとで行くさ。・・お前の選んだ水着を着てな。」

「楽しみにしてる。」

 

唯は荷物を置いて水着に着替えて海に向かう。

 

海岸

 

「あっ唯くんだ!」

「うそっ!変じゃない!?」

「唯くん鍛えてるね~。腹筋割れてる~。」

 

唯が姿を見せただけで付近の女子は軽い騒動を起こす。

それを尻目に砂浜へと降りる。

 

「海・・。釣りではよく行くけど泳ぐのは久しぶりだな。さて、体を解してと・・。」

 

唯は準備体操を始める。

準備体操が終わり、立ち上がろうとすると背中に何かが当たる。

 

「唯・・。」

「一夏か、どうした?」

 

唯の背中に一夏の頭がコツンと当たっていた。

声はどこか悲しそうだ。

 

「唯の背中、キズが多いね・・。」

 

そう、唯の背中にはたくさんのキズがあった。

切られたキズや打撲傷などさまざまなキズがあった。

それは唯がずっと戦ってきた証。

ヤミーやドーパントといった怪人、ヤクザによる犯罪をコントロールしようとした警視総監、神室町を地獄に変えた科学者などさまざまな敵と戦ってきた。

だがその戦いで生まれた友情もあった。

ダニと呼ばれる刑事、ホームレス上がりの金融屋、極道18人殺しの元死刑囚、伝説の元極道、関西の龍、二人で一人の仮面ライダー・・いろいろな人達と出会い、別れも経験した。

それが唯の強さとなっている。

 

「・・そうだな。だけどこのキズの数だけ強くなっていると思うし、いろいろな人達と出会うことができた。」

「そっか、なんだか湿っぽくなっちゃったね。体操が終わったなら泳ごうよ♪」

「そうだな、せっかく来たんだから楽しまないと損だな。」

 

唯は久しぶりに楽しく泳いだりビーチバレーをしたりと充実した一日を過ごした。

 

同じ頃、黒幕が動き出そうとしていた。

誰もいない格納庫。

前にはトライアル前のISがあった。

 

「これを利用する。ドロシーが生み出す崇高な世界に奴は邪魔だ、さて・・。」

 

眼帯をした人物は紫のメダル二枚を体から出し、ISに投げ入れる。

 

夜・千冬の部屋

 

ここに千冬、束、六人の乙女がいた。

唯は酒とつまみを作りに厨房へ行っている。

 

「まぁ飲め。」

「い、いただきます・・。」

 

千冬と束はビールを飲み始め、一夏たちもジュースを飲み始める。

 

「さて、集まってもらったのは他でもない。まどろっこしいのは好きではないから単刀直入に聞く。お前たち、唯のどこが好きなんだ?」

「お~、それは束さんも気になるね。」

 

千冬のその質問に六人はボンと顔を真っ赤にする。

千冬はカラカラと笑いながらそれを見ていた。

最初に質問するのは・・。

 

「まずは一夏、お前はどこを好きになったのだ?」

「えっと、その・・。あの事件の時からかな・・。あの時は唯って知らなかったけど知ってからは単なるお姉ちゃんっていう感情から女の子として好きになった・・///」

「ふむ、そうか。」

 

千冬は二本目を開けながら箒を見る。

 

「次は篠ノ乃。お前はどうしてだ?」

「えっと、剣がなまってないか不安だったから・・。」

「なるほどな。唯にそのように伝えておこう。」

「やめて下さい!」

「冗談だ。」

 

次はセシリア。

 

「オルコットはどうしてだ?」

「あの目でしょうか。とてつもない闇を秘めていてその奥が気になったのだと思います。」

「ふむ、確かに唯は何かを抱え込んでいるように感じるな。」

 

次に鈴。

 

「凰はなぜだ?」

「私は・・中国であいつと会って守ってもらった背中が好きになりました。ライダーとしてなら私が一番近い位置に立っていると思います///」

「そうか。」

 

次にシャル。

 

「デュノアはなぜだ?」

「僕は唯から居場所をもらいました。セシリアと同じく目が印象的で僕たちの想像を絶する何かを感じました。」

「確かにゆいにゃんはいろんな経験をしているね。そしてそれはゆいにゃんの強さでもある。」

 

次にラウラ。

 

「ボーデヴィッヒはなぜだ?」

「わ、私は強さでしょうか・・?身体的な強さではなく心の強さというものを教えてもらったからだと思います・・///」

「そうか。あいつは頭が良くて家事もこなすし料理もできる。そして人の心に敏感だ。まあ告白するなら早めにした方がいいかもしれんな。」

 

千冬はまたカラカラと笑いながらビールを飲む。

離れた場所にて唯は聞いていた。

ちなみにつまみは味付け半熟卵とたこ焼。

 

(俺も前向きにならないとな。あいつみたいに。優柔不断だけどできればみんなと一緒にいたい。告白されたら拒みたくない。もう一人は嫌だ。)

 

いろんな思いが渦巻く中二日目を迎える。

 

次は二日目。

 

どうなるかは全く分かりません。

 

適当でご免なさい。

 

そして現在の侵食度

 

10段階中5段階(頻繁に景色が霞んで見えたりたまに味が感じなくなる。)

 

そして昴はロウきゅーぶ基準で行くと真帆だということに気づいた。

 

理由は覚えが早いところと人懐っこいところ。

 

唯は転校前の智花と紗季の複合型。

 

理由は負けず嫌いで粉もんにこだわりを持っている。

 


 
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