No.392310

SPECIAL EDITION MAGICAL GIRL LIRICAL NANOHA STRIKER’S “GREEED OF GREED”   欲望と姉代わりと弟出現

さて、もう8話目です。

早いもんだね全く・・・。

前回は切りのいいところで切ったつもりですが、何か納得のいかないところがありましたね・・・・・・。

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2012-03-16 01:23:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1545   閲覧ユーザー数:1511

SPECIAL EDITION MAGICAL GIRL LIRICAL NANOHA STRIKER’S “GREED OF GREED”

 

前回の4つの出来事!!

 

1つ!アンクがヤミーを使ってル・ルシエ一族の集落を襲撃!

 

2つ!集落に祀られていたコアメダルを使い、アンクはウヴァ・完全体の力を手に入れた。

 

3つ!アンクはカザリのコアを3枚、メズールのコアを1枚失う。

 

そして4つ!キャロは怒りでフリードを使って、アンクに攻撃を仕掛けた。

 

COUNT THE MEDAL'S!!

 

現在、アンクが使える欲望は・・・・・

 

タカ×3

 

クジャク×3

 

コンドル×3

 

クワガタ×3

 

カマキリ×3

 

バッタ×3

 

ライオン×1

 

トラ×2

 

チーター×1

 

サイ×2

 

ゴリラ×2

 

ゾウ×2

 

シャチ×1

 

ウナギ×1

 

タコ×0

 

プテラ×4

 

トリケラ×3

 

ティラノ×3

 

コブラ×2

 

カメ×3

 

ワニ3

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~アルガルヴェ・ル・ルシエ集落~

 

 

「あなただけは・・・!!絶対に許さない・・・!!殺してやる!!」

 

 

「やってみろよ小娘」

 

 

「うるさい黙れ!!フリード!!ブレストフレアァアア!!」

 

 

『ガァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』

 

 

キャロは怒りに燃えた一言と共に、フリードに極限まで貯めさせた火球を放たせた。ウヴァはそれを見ているだけで、何一つ行動を起こそうとしない。

 

 

ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

 

 

その火球は凄まじい音を起てて直撃した。

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・。や、やったの・・・・?」

 

 

キャロは肩で息をしながら、薄らと笑みを浮かべて笑った。

 

 

「す、凄いよキャロ!!」

 

 

パートナーであるエリオはまるで自分の事の様に喜んだ。

 

 

「うん!!ありがと「ちっ。この程度か・・・・」・・・・え?」

 

 

キャロが声のした方向に顔を向けると、そこには無傷のウヴァが何事も無かったかのように立っていた。

 

 

「そ・・・・そんな・・・・・・」

 

 

キャロは力を失ったかのようにガクリと崩れ落ちた。

 

 

「召喚!!鋼竜クシャラダオラ!!」

 

 

村長はウヴァの隙を突いて、鋼が命を持って竜と化したようなドラゴン『クシャラダオラ』を召喚した。

 

 

「見たことの無い生物・・・・。貴様・・・転生者か」

 

 

ウヴァは転生者であろう村長を睨みつける。

 

 

「わしは・・・いや、俺は原作には介入しないつもりだった・・・。だが、これだけは見過ごせるかぁ!!!クシャラダオラァ!!」

 

 

『グォオオオオオオ!!』

 

 

ビュゥウウウウ!!!

 

 

クシャラダオラはそれに応えるかのように咆哮を上げ、口から竜巻のような風を発射した。

 

 

キュィイイイイイン

 

 

ウヴァはそれを避けて、その姿をアンク怪人態へと戻し、右腕に力を貯める。

 

 

「クシャラダオラ!!もう一発だ!!」

 

 

『ガァア「ラァ!!」ァアアアアアアアアアア!!?!』

 

 

ドォオオオオン!!

 

 

クシャラダオラが再び風を発射しようとした瞬間、アンクは火炎弾を発射させた。それは見事にクシャラダオラの口に命中し、クシャラダオラはそのまま息絶えた。

 

 

「ク、クシャラ」

 

 

グシャ

 

 

「失せろ。目障りだ」

 

 

ゴォオオオオオ!!

 

 

アンクは息絶えたクシャラダオラに近寄ろうとする村長の首を撥ね、さらにその首もろとも体を炎で燃やしつくした。

 

 

「あ・・・あぁ・・・そんな・・・・、そ、村長様ぁ・・・・・」

 

 

キャロは顔を手で覆い隠して、悲しみにくれた。

 

 

『EXCEED CHAGE』

 

 

バシュゥ!!

 

 

「グッ!?」

 

 

村長を殺したアンクは、一息つく間もなく、紅い円錐状のエネルギーにロックオンされる。その射線上をみると、ファイズが雄たけびを上げながらこちらに突っ込んできた。

 

 

「お前だけは!!お前だけは許さねぇええええええええええ!!!ハァ!!」

 

 

ドン!!

 

 

「駄目ッ!!アキラァ!!」

 

 

なのはの止める声も聞かず、ファイズは空に跳び上がる。そして空で一回転すると、跳び蹴りの体制を整えた。

 

 

「クリムゾンスマッシュ!!!」

 

 

 

そしてファイズは、必殺技・・・クリムゾンスマッシュを放った。

 

 

「グッ・・・、ククッ、グリードを・・・!!嘗めるなァ!!!」

 

 

ジャラララララ

 

 

「「「「「「「「「なっ!!?」」」」」」」」」

 

 

しかしアンクとて無策というわけではなかった。なんとアンクは、クリムゾンスマッシュが直撃する寸前、自身をメダルへ分解したのだ。対象を失ったターゲットスコープは消え、ファイズは地面に衝突する。

 

 

「ヅァ・・・・!!」

 

 

「今度はこっちの番だ」

 

 

『シャチ!ゴリラ!チーター!!』

 

 

バキィ!!

 

 

「ウグッ!?」

 

 

ファイズが痛みに悶えている間に、アンクは素早く変身を解いてベルトを装着し、オーズ・シャゴリーターへと変身した。そして、ファイズを空中に殴り飛ばして、落ちそうになれば再び殴り飛ばすという事を繰り返し行った。

 

 

「クハハハハ!!そらそらぁ!!早くなんとかしないとこいつが死ぬぞォ!!」

 

 

バキィ!!

 

 

「グァアア!!?」

 

 

「や・・・やめて・・・。お願い・・・やめてぇ!!!」

 

 

「アキラが・・・アキラが死んじまうだろ!?止めろよぉ!!」

 

 

「キヒヒヒヒッ!!止めてほしけりゃ力ずくで止めてみろよぉ!!まぁ、止められないだろうがな!!あははははは!!!」

 

 

ズドン!!

 

 

「ゴッ・・・!!」

 

 

なのはとヴィータが必死に懇願するも、オーズはそれを止めようとはしない。しかし、それも終わりの時が来た。なぜなら、オーズは誤って、ファイズを下に叩きつけてしまったからだ。

 

 

「あ・・・。・・・・・チッ。興が削がれたぜ。とっとと殺してセルに還元するか」

 

 

オーズはファイズを持ち上げる。その鎧はあちこちに亀裂や罅が入っていて、寧ろついていない場所を見つけるのが困難であるぐらいに傷ついており、仮面は約4分の1が失われていて、所々火花を噴いていた。

 

 

「さぁ、GAME SETだ」

 

 

ブン!!

 

 

キキキィン!!

 

 

『スキャニングチャージ!!』

 

 

オーズはファイズを上に乱雑に放り投げ、そして必殺技の構えに入った。

 

 

「い・・・いやぁ・・・・いやぁああああああああああああ!!!」

 

 

「オラァアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

ズドォン!!

 

 

なのははもうこれ以上ないような声で絶叫した。他のメンバーも必死に手を伸ばすも、先程のウヴァによる電撃が効いていて、うまく立つことが出来なかった。そして無情にも、青く光るゴリバゴーンは放たれた。

 

 

『スキャニングチャージ!!』

 

 

「セイヤァアアアアアアアアアア!!!」

 

 

ドゴォオオオオオオオン!!

 

 

「なに!?」

 

 

しかし、そのゴリバゴーンはファイズに届くことはなかった。なぜなら、何者かによってその必殺技は妨害されてしまったからだ。

 

変身を解除したアンクはすぐにその人物を見つけた。しかし、もその人物は、オーズ・ガタキリバコンボと寸分変わらぬ姿をしていたのだ。

 

アンクはオーズもどきを睨みつけた。

 

 

「貴様・・・。何者だ」

 

 

「何者ね・・・。少なくとも君は知っているはずだけど?」

 

 

「なに!?」

 

 

オーズもどきは変身を解除する。そこには、長い黒髪を風に靡かせた女のような顔をした男がいた。

 

そしてその男はアンクにとって驚くべき言葉を口にしたのだ。

 

 

「僕の名前はヘイル・ヘイストン。君の弟さ」

 

 

「何だと!?」

 

 

アンクは驚愕したようにオーズ・・・いや、もう一人の自分を凝視する。

 

するとヘイルは溜息を出して、言葉を紡ぎ始めた。

 

 

「それにしても、この男は醜いね」

 

 

「あ?」

 

 

アンクはヘイルの予想外の言葉に顔を顰めるも、それを知らない振りをしながらヘイルは話を続行する。

 

 

「だってそうじゃないか。たかだか才能が開花しなかったぐらいで悪の道に奔ったんだよ?」

 

 

「・・・・黙れ」

 

 

アンクが右腕と翼を発現させるも、ヘイルはまるで何かに浸って陶酔するかのように話を続けた。

 

 

「僕は君なんかとは違う。才能に恵まれ、人望もあり、何より自分の正義もある。君みたいな、頭首の成り損ないなんかじゃないんだ」

 

 

「黙れ・・・!!」

 

 

「つまり君は」

 

 

出来損ないなんだよ。

 

 

ヘイルがその言葉を出そうとした時には、既にアンクはヘイルの前にいて、右腕を振りおろしていた。

 

 

「グゥ!?」

 

 

ガキィン!!

 

 

ヘイルは瞬時に自身のデバイスである剣型のデバイス『カリバー』を展開してそれを防ぐ。

 

 

「てめぇに何がわかる・・・。戦場を知らず!!ぬくぬくと温室で育ち!!親や周りの愛情を一身に受けてきたお前に!!一体何がわかるんだ!?!あぁ!!?」

 

 

キュィイイイイイイン

 

 

ゴォオオオオオ!!

 

 

アンクは一度ヘイルから離れ、グリードへ変身すると同時に、炎を放った。ヘイルはキツイ表情でプロテクションを張るも、徐々に亀裂が入り始める。

 

 

「このまま燃え尽き「待ってジン!!!」!?」

 

 

アンクは突如かけられた声を見つけようと、炎を止め、あたりを見渡した。

 

すると後ろにその人物はいた。

 

その人物は金髪で修道服を着ており、その顔は美少女ともいえる顔だちだった。

 

その人物は、アンクが子供の時から死ぬまで世話になり、そして、八神はやて達機動6課もよく知る人物でもあった。

 

 

「カ、カリム!?どうしてこんな処に!!?」

 

 

その人物とは、機動6課を陰で支え、予言や助言をしてきたはやて達の恩師『カリム・グラシア』であった。

 

 

「・・・・・・ジン」

 

 

カリムははやてを一瞥して、アンクに近づいていく。しかし、ヘイルがそれを遮った。

 

 

「お下がりくださいカリム少将。あのような化け物に近づいては・・・」

 

 

パァン!!

 

 

何とカリムは、ヘイルの頬を引っ叩いたのだ。それも、ヘイルが吹き飛ぶぐらいの勢いで。

 

 

「・・・フン。随分と久しいなぁ・・・。カリム」

 

 

それを見たアンクは口端を歪めて笑った。カリムは真剣な表情でそれを見ていた。

 

 

「ジン」

 

 

「・・・・・・」

 

 

ドスッ

 

 

「うっ!!」

 

 

アンクは彼女の腹に拳を入れ、気絶させた。同時に、アンクはカリムを肩に背負い、自前の転送魔法陣を展開させて逃走した。

 

 

「カ・・・カリム・・・。カリムゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!」

 

 

カリムとアンクが消え、多数の死者を出したル・ルシエの村で、はやての悲鳴が響き渡った。

 

 

~惑星ムディ・アンクのアジト~

 

 

「ん・・・。ここは・・・?」

 

 

カリムが目を覚ました場所は、アンクのアジトだった。カリムは立とうとするが、後手に縄で縛られており、動くことはできなかった。

 

 

「よぉ。目ぇ覚ましたか」

 

 

「ジン・・・・」

 

 

カリムが声のした方向をむくと、アンクが右手が何かの機械を弄っていた。反対の手にはおそらくコアメダルと思われるものが握られていた。アンクはカリムの言葉を聞いて顔をしかめる。

 

 

「悪いが、俺はジン・ヘイストンとかいう名前じゃない。今はアンク・エドゼロンで通してる」

 

 

「分かったわジ・・・、いえ、アンク」

 

 

カリムは名前を言いなおして、本題に入ろうとした。

 

 

「単刀直入に言うわねアンク。私に貴方のやろうとしていることを教えてほしいの」

 

 

「・・・・知って如何するつもりだ?」

 

 

アンクはそんな発言をしたカリムをにらみつける。それは、自分はいつでもお前を殺せる。それを表しているかのような顔だった。

 

しかし、カリムはそれに怯む事無く、言葉を紡ぎ続ける。

 

 

「貴方の手助けをしたいの」

 

 

「・・・・手伝いはいらん。それと、別に話してやってもいいが・・・・」

 

 

「分かってる。これからの事は絶対に、誰にも洩らさないわ。それに関しては、私の命をかけてもいいわ。だからお願い」

 

 

そう言ってカリムはアンクをじっと見つめる。その瞳には一片の曇りもなく澄んでおいた。それを見たアンクは、一度溜息を吐いてから、コアメダルと端末を隣に置いて憎々しげに今までの事を話し始めた。

 

 

~十数分後~

 

 

「そんな・・・・、そんな事って・・・・・・」

 

 

「・・・・それが現実だ」

 

 

今までの事を話し終えたアンクはそれきり黙りこみ、カリムは信じられないといった表情を浮かべていた。しかし、そんな表情も少し経つとなりを潜めて、スッと立ち上がった。

 

 

「・・・・アンク」

 

 

「あぁ。お前を聖王教会まで戻してやる。・・・・・これから何をするのかは、自分で考えてこい」

 

 

そう言ってアンクは、隣に置いておいた端末を手にとって、転送用の魔法陣を展開させる。カリムはそれに乗った。

 

 

「おい」

 

 

「は・・・い!?」

 

 

チャリィン

 

 

アンクがカリムを呼び止め、カリムがその方向に顔を向けると、何かが飛んできて、そのままカリムの額に何かが入り込んだ。

 

 

「な、何を入れたんですか!?」

 

 

「面倒くさい事になっても困るんでなぁ。お前の体にコアメダルを入れさせてもらった」

 

 

「アンク!せめて人の了解をe」

 

 

パシュゥ!!

 

 

アンクはカリムが四の五の言う前に、転送魔法陣を起動させ、カリムを教会の前に送った。

 

 

『楽しそうですね陛下』

 

 

「・・・・楽しそうじゃない、楽しいんだよ。これから起こることになぁ」

 

 

『は?』

 

 

ピピッピピッ

 

 

プライムが疑問形で返すと同時に、プライムのクラックシステムにコールが入った。

 

 

『陛下。新しい情報が入ったので少し見て「その必要はない。内容は大体分かるからなぁ」は?』

 

 

「大方、カリムが捕まったんだろ。やつらの事だ。たぶん、裁判にかけずに死刑確定&執行だろうな」

 

 

そう言ってアンクはいつものタジャドルとは違う、タトバコンボの紋章が入ったマントを羽織り、転送ポートに立った。

 

 

『どちらへ?』

 

 

「・・・・・・助けに行ってくる。俺の・・・・姉貴をなぁ」

 

 

その言葉を言うと同時に、アンクは転送された。それを見てプライムはこう感じた。

 

 

『・・・・陛下はまだ、感情をお捨てになれないのですか』

 

 

その声色には、若干の呆れとともに嬉しさが混じっていたようだった。

 

 

~NEXT STAGE~


 
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