No.379247

スーパーヒーロー大集合! グミの大冒険! #5 キノコネットコーポレーション

enarinさん

○ボーカロイド小説シリーズ第6作目の”スーパーヒーロー大集合! グミの大冒険!“シリーズの第5話です。
☆ちょっと変わった、RPG風冒険小説です!
○今回はGUMIを筆頭とした“ボカロ達”が、色々なヒーローに変身して戦います。
○ゲームをプレイしている感じで、お読みいただけると有り難いです。

2012-02-17 12:32:07 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:427   閲覧ユーザー数:427

(ジューキの村・旅の宿“安全第一”・ロビー・朝)

 

 GUMI達一行は、朝食を取り、身支度を終えて、ロビーに集まった。そしてGAKUは昨日撮影した、謎の男の写真を見せながら、宿の人にとりあえず訊いてみることにした。

 

GAKU:昨日の闘技場の試合で現れた、この男なんですが、心当たりありませんか?

宿の人:うーん、やっぱり見たこと無いんだよね。一緒に消えちゃった鏡音建設の双子さんも、うちには泊まってなかったし

MEIKO:あら、これもいつものパターンとはやっぱり違うのね

GUMI:あの男の話通りなんですね。あの双子も現実世界から来たけど、私たちとは境遇が違う。敵味方で言うと、あの男側の人間

GAKU:では、あの双子の事で知っていることは他に何かありますか?

宿の人:う~ん、うちのお客さんじゃなかったから、あんまり知らないけど、村で知られている一般情報なら、いくつかあるよ

GAKU:教えてくれますか?

宿の人:いいよ。あの双子はね。村に倒れていたとか、そういうんじゃないんだよ。あのメイン道路を通って、二人で歩いて来たんだ。その後村長と会って、朝~昼は、同姓の建設会社のロードローラー運転手として働き、昼~夕方は、闘技場で村の興業に貢献していたんだよ。どこに“泊まっていた”というか“住んでいた”のかは誰も知らないんだけど、いずれにしても村のために頑張ってくれていたとは思うよ

MEIKO:なんかぺっちゃんこにしたの、悪い気がしてきた・・・

GUMI:仕方ないよ、お互い敵同士だったんだから

GAKU:しかし、この一般情報だけから考えてもあの男のスタンスは、“ここに来るように指示した”だけだな。あの男のセリフにあった“私が現実世界から派遣した双子”って部分だ。“派遣”ってそういう意味だったのか

MEIKO:“そういう意味”?

GAKU:僕たちは“倒れていた”って形だったし、特に指示を受けていた訳でもない。でもこの双子は、ちゃんとした目的を持ってここに来た。“ここで生活する”って重要な目的を持ってね

GUMI:なるほど、私たちのケースとは根本的に違うのね。昨日の意見交換で予想していた部分が“確定”に変わった気がする

GAKU:うん。とにかく、ここではこれ以上の情報は聞き出せないから、メイテイの街に戻ることにしよう。酔っぱらい集団だけど、宿の人とか施設関係者なら、ちゃんと話を聞いてくれそうだしね

MEIKO:いろいろありがとうございました。私たち、これから出発しますね

宿の人:気をつけてね。あ! あの道路、鏡音建設の話では、暫定的に安全に通れるようにしたそうだから

GUMI:ありがとうです!

 

 こうして、GUMI達一行はメイテイの街に、最短ルートのメイン道路を使って、移動する事にした。

(キノコネット・位置不明・秘密基地・ネルの部屋・朝)

 

 ガラッ!

 

プリマ博士:こら! 起きろ!

ネル:準備できてます!

ハク:食事後、いつでも出発できます!

テト:σ(・ω・)ゞ

 

プリマ博士:あ、あら、今日はしっかりしてるのね。ちょっと感心したわ

ネル:“今日も”ですよ~。それに~、今回は“尾行”だから、彼らが観光地に行けばそこに~、温泉に行けばそこへ~、って感じで、ヌフフフフ、半分観光じゃん!

ハク:今回は心ゆくまで飲めますから。地酒が楽しみです

テト:o(゚ー゚*o)(o*゚ー゚)o

 

プリマ博士:はぁ~、まぁそうなんだけどね。とりあえず御前様の指令を伝えるわ。「昨日の通り、食事が終わったら出発して貰って、メイテイの街で彼らを見つけ次第、尾行を開始するように」。以上。あ、そうそう、食事は台所のテーブルの上にある、おにぎりと、昨日のカレーの残りのチンと、たくあんで済ませてね

ネル:頑張ります!

プリマ博士:んじゃ、宜しく。あの戦隊には別行動を指示するから

 

 こうしてネルハクテトのトリオは、食事を済ませて秘密基地を出発した。

(キノコネット・メイテイの街・インフォメーションセンター・検索PCの前・昼)

 

 GUMI達一行はメイテイの街に戻り、そのままメイコの案内で、主に観光とニュース情報だがPC検索できる施設“インフォメーションセンター”に向かった。1台のPCの前に座ったのは、一番PCに詳しいGUMIだった。

 

 パコパコ・・・

 

GUMI:う~ん、やっぱり観光案内とニュースしか閲覧できないPCじゃ、私たちが欲しい情報はヒットしないわね

MEIKO:じゃあ、一般開放してある有料のネットPCコーナーに行きましょうか。この世界のネット情報だけになると思うけど、このPCよりは、もっと深いった情報が掴めると思うわ

 

 GUMI達一行は、メイコの更なる案内で、ネットPCコーナーに移動した。

 

(キノコネット・メイテイの街・インフォメーションセンター・有料ネットPCコーナー・昼)

 

 入ってすぐの所にあったプリンターで、あらかじめ学歩が撮った“あの男”の写真を写真印刷しておいたので、ネットPCに接続されているスキャナに取り込み、画像検索を行うことにした。

 

PC:UNKNOWN & NO DATA

 

GUMI:うーーーーーむ。手強いな~。これでもダメか・・・・。じゃあ、ワード検索に切り替えるか

 

検索ワード:『スナイパーウェア』

PC:UNKNOWN & NO DATA

 

GUMI:うぬぬ、やはり最初から“核心”ワードはNGでしたか。じゃあ、基本から行くわね

 

検索ワード:『キノコネット』

PCの辞書サイト:この世界の名称。ソフトウェア会社“キノコネットコーポレーション”(KNC)が運営、管理、開発している。大きな街としては、メイテイの街、等が挙げられる。通貨はマッシュ。各街村に闘技場関連施設があり、KNCの公認バトルによる収益金で、それぞれの街、村が、独立して運営している側面もある

 

GUMI:! 新しいワードが出てきたわね。それも、かなり重要そうなヤツ! じゃあ、こいつを検索するわね

 

***

 

GUMI達一行を尾行し、この光景を遠目から見ていた、ネル達3人は頭を傾げていた。

 

ネル:いきなり“スナイパーウェア”で検索してもだめだっつーの!・・・それにしても“キノコネットコーポレーション”ねぇ

ハク:ここの運営、管理、開発を行っている割に、それに見合うだけの“規模の大きさ”を持ってないのよね。競合会社がないから今の位置にいるんだと思うけど

テト:(´△`)Zzzz・・・

ネル:テト寝るな!

ハク:それにしてもあの人たち、ほんとに現実世界から来たのね。KNCはここの誰もが知っているはずの事なのに

ネル:あれ? 妖精って、こっち側の存在だよな。なんで教えなかったんだ?

ハク:そういえばおかしいわね?

ネル:まぁいいや、観察を続けよう

 

***

 

 GUMIはキノコネットコーポレーションの検索を行っていた。

 

検索ワード:『キノコネットコーポレーション』

PCの辞書サイト:この世界の“運営、管理、開発”を行っているソフトウェア会社。略名“KNC(Kinoko Net Corporation)”。社長はソフトウェアの開発責任者でもある“工藤 海斗”(くどうかいと。ハンドルネーム:KAITO)。会社所在地は、シリコンの谷。会社の一般見学のみ受け付けている

 

GUMI:会社とか社長の写真が全然掲載されてないし、HPのURLも何にも書いてないけど・・・みんな、これってもの凄く怪しいと思わない? ソフトウェア、この世界の管理企業、代表者は名前から考えて、たぶん男

GAKU:まぁ“キノコネットコーポレーション”って名前の企業は、現実世界では知らないけど、こっちではメジャーなんだろうね

ミク:でもミクは知らなかったミクよ? こっちの存在なのにミク・・・

MEIKO:いや、ミクちゃんは妖精だし・・・

 

 学歩は新しく買った、前より詳しいマップを広げた。

 

GAKU:うーん、シリコンの谷なら今からここを出発して、途中のカイセンの村で一泊して明朝出発すれば、昼には到着できるな。見学も予約制ってわけじゃないみたいだから、現地で頼めるだろ

MEIKO:このマップの説明では、観光名所でもあるみたいね。人もこの会社以外の目的でも往来するし、行ってみよっか!

GUMI:行きましょう! 絶対何かわかるはずです!

 

***

 

ネル:お、彼女たち、移動する事に決めたみたいだな

ハク:カイセンの村を経由して、シリコンの谷に入って、KNC本社へなぐり込みですか

テト:((≧ω≦))

ネル:んじゃ、見つからないように、尾行しましょうかね

ハク:次の村はカイセンの村ですか・・・。ふむふむ。ガイドマップに寄ると、海沿いの村で名前の通り“海鮮料理”が美味しいんですか。それと勿論、お酒も・・・じゅる

ネル:ふーん。銘酒“北の誉”(きたのほまれ)ってのが有名なんだ。私は飲めないけどね

ハク:じゅる・・・

テト:(゜□、゜)

ハク:あれ? テトは飲めないんじゃ・・・あ、これが目当てなのね

ネル:え? あー、あのあまーいスイーツの“雪ミルク”か。まぁ確かに私も飲みたいな

 

 ジャジャジャジャーン!

 

 ネルの携帯が突然鳴った。

 

 ガチャ

 

ネル:はい、ネルです

 

御前の声:バッカモーーーーーーーーン!。飲み食いの話は後にして、さっさと尾行するんじゃ!

ネル:は! はひ!

ハク:すみません!(絶対、荷物に盗聴器あるわ・・・・)

テト:━━(゚Д゚;)━━━

 

 こうしてGUMI達一行は、センターを後にし、簡単な食事をとり、カイセンの村へのルートを確認してから出発し、ネル達も見つからないように尾行していった。

(キノコネット・メイテイの街とカイセンの村の中間・海岸沿いの道・昼)

 

 GUMI達一行は、こそこそ声で会話していた。

 

MEIKO:(・・・・尾行されているわよね、絶対・・・・)

GAKU:(というか、“尾行している”あの3人、気づかれてないと思っているのか?)

GUMI:(とりあえず、あの男の捜査線上で浮かんでくる人物は、全部怪しんだ方がいいからね)

ミク:(それにしても、海岸で“山賊の格好”しても、カモフラージュにならないの、わからないミクかね?)

 

***

 

ネル:ふふふ、完璧な変装だな!

ハク:完全に背景にとけ込んでいるわよね

テト:( ̄▽ ̄;)

 

***

 

 そして、その地点から少し離れた、彼らからでは全く見つからない丘の上に、2台のミニ電動バイクが止めてあり、二人の人物が何らかの作業をしていた。

 

 少年はしゃがんで双眼鏡を片手で持ってGUMI達を眺めていた。もう一人の少女は携帯で誰かと連絡を取っていた。

 

 黄色い髪の毛、少年は寝癖頭、少女は大きな白いリボン。そう、彼らは“修復された”LENとRINだった。

 

RIN:こちらRINです。GUMI達一行の予想ルートは、今夜の宿泊地として立ち寄るだろう“カイセンの村”だと考えられます。はい。おそらく最終目的地は、シリコンの谷のKNC本社だと。・・・・わかりました。先回りして、闘技場の二人に彼らの撃破の連絡をしておきます。・・・・はい、それでは

 

 ピッ

 

 RINは電話を切って携帯電話を後ろのポケットにしまった。

 

RIN:全く・・・・。我々に深入りしなければ狙われなかっただろうに・・・。それにしても彼らも運が悪いというか。あの二人のいる所に立ち寄るとは。こっちとしては新規の召還社員を使わずに“介入者”を消せるから楽でいいんだが・・・

 

LEN:我々のプライベート情報はこの世界では完全にオミットされている。あの闘技場で起こった事が、ある意味不測の事態だったとはいえ、事情を知らない連中が見ても、意味はわかるはずがない。にもかかわらず、誰がどういう使い方で彼らを召還したのかわからないが、ここに来た彼らは、知らないはずなのに、KNC本社に向かっている。勘がいいのか、単にラッキーだったのか・・・

 

RIN:いずれにしても、“介入者”になってしまった以上、最後までつきあってもらわなければならないのよね

LEN:ところで、あの後ろの3人はどうする?

RIN:特に指令は受けてないし、あれで尾行していると思っている連中は、放っておきましょ

LEN:じゃあ、そろそろカイセンの村に入りますか。

RIN:そうね

 

 ブロン! ブロロロロロ!!!!

 

 二人はそれぞれの電動ミニバイクにまたがり、急ぎ足でカイセンの村に向かった。

(キノコネット・カイセンの村・門番の前・夕方)

 

 GUMI達一行は、日が落ちる前に、ようやっとカイセンの村に入ることが出来た。

 

 いつものように、一行は全員、門番にハンドルタグを見せた。

 

門番:OKだ。ちなみにここは海鮮料理と酒が旨い村だぞ

MEIKO:ごきゅ・・・

門番:ただ、あんたらは残念ながら、旨い酒と飯にありつく前に、一戦交えないとダメみたいだな

GUMI:またか~。まぁ慣れっこだけど・・・

MEIKO:(さっさと倒して宿に向かいたい!)で、対戦相手は誰ですか?

門番:いや、俺も知らないんだ。村の運営からは、あんたらを登録所で登録させた後、すぐに闘技場に向かわせてくれ、って連絡があっただけだから。マッチメイクは運営側とか登録所とかが行うことだし。ま、とにかく登録を済ませてくれ

GUMI:わかりました

門番:・・・・・死ぬなよ・・・・・・

MEIKO:え?

門番:いや、何でもない。あ、登録所と闘技場はこの道をちょっと行った先の左にある

GUMI:わかりました

 

***

 

(キノコネット・カイセンの村・登録所・夕方)

 

登録所:闘技場への登録は、40マッシュです。

 

 全員がいつものように支払った

 

登録所:これで登録は完了です。すでにマッチメイクの待機状態だったので、すぐに闘技場に向かってください

MEIKO:え? 待機状態って、私たち、誰かにあらかじめ到着時間を連絡してたっけ?

登録所:(危なかった)いえ、そう言うことではないです。対戦相手はいなくても、昼~夕方の時間までは闘技場を運営しないと行けませんので、相手がいない場合は“待機”しているんです

MEIKO:ふ~ん(怪しいものね・・・)

 

 GUMI達一行はいつもの通りと解釈して、隣の闘技場に向かった。

 

 登録所の女性は誰かに携帯電話をかけた。

 

登録所:RINさん、彼らは闘技場に向かいました。あの二人へ連絡お願いします

(キノコネット・カイセンの村・闘技場・夕方)

 

男性観客:姐さん! 今回も華麗にやっちまってください!

女性観客:キャーーーー! お姉さま、大好き~!!!!

怪しい男性観客:アニキ! 今回も頼みます!

怪しい女性観客:ほとばしる汗! 鍛えられた筋肉! ああ、ステキ・・・・

 

GAKU:う~む、今回の相手は観客の反応から考えて、華麗な女性と、マッチョな男性ってことみたいだな

MEIKO:ってことは、スピードタイプとパワータイプってことね。じゃ、今回もめ~こ人形とメグロイドXの出番って事かな

 

???:それは彼らを見てから考えることじゃないかな

???:僕もそう思うよ

 

MEIKO:ちょ! 双子姉弟!! どうしてここに!?

 

LEN:こちらにもいろいろ事情があるんだよ。あんまり深入りはしない方がいいと思うよ

RIN:それに今回の私たちは“セコンド”よ。あんたらの対戦相手は、この人達よ!

 

 赤いドアの奥から、身長の高い女性と男性が現れた。ピンク色の長髪の女性は、黒と金色が基調となったスリットの入った服を着ており、不思議な“ピンク色のタコ”を持っていた。同じくピンク色の髪でリーゼントの男性は、色合いは女性と同じ感じだが、肌がかなり露出した薄着であり、腕には同じく“ピンクのタコ”を持っていた。

 

女性:お初にお目にかかります。私の名前は“巡音ルカ”。まぁ“ルカ“とお呼びください

男性:Hello ! , My name is “Jim Megurine”. You may call me JIM.

 

MEIKO:や、やば、片方外人さんか・・・。ここは学生二人に任せる! 頑張って! GUMIさん、GAKUさん!

GUMI:わかりました

GAKU:了解した。ところでピンクのお二人さん、お仲間とは違って“現実世界の名前”を公然で教えてくれましたね。双子ともグルみたいだし、つまり全員あの男の仲間・・・

 

LUKA:まぁジューキの村でのこの子達の一件で、ある意味“カミングアウト”しちゃっているし、あなた達も同じ現実世界から来たわけで、もうわかっちゃっているだろうから、“本名”で名乗らせて貰ったわ。ジムも同じ理由

RIN:すんません、ルカ姐さん・・・

LUKA:いいのよ。あの人が大胆な行動に出てしまったのが、ある意味原因だし。それに、“介入者達”は私たちがここで消すから安心していてね

LEN:ありがとうございます

JIM:No Problem !

 

GUMI:随分“自信たっぷり”のセリフですね

LUKA:理由があるから、自信もあるのよ。“ハッタリ“じゃないわよ。まぁ戦ってみれば自ずとわかるわ。ね? JIM?

JIM:Yes. Proof of the pudding is in the eating.

 

MEIKO:え!? プディング?? なんでプリンが関係するの?

GUMI:あれは“英語の諺”なんです。“プリンの出来映えは食べてみればわかる”、つまり“何事も実際に試してみなければわからない”ってことで、近い日本の諺は“論より証拠”ですね

MEIKO:は~、さすが学生、博識ですな~、日本の将来も明るいわね

JIM:Oh!, nice !.

LUKA:そんなことより、そろそろコールして貰った方がいいと思うけど

GUMI:そ、そうですね。じゃあ、髭の方、お願いします

 

髭のリングアナウンサー:わかりました。それでは本日の最終マッチー! 赤コーナー! チャンピオンチーム! ハンドルネームー!お姉さんが『LUKA』、そして、外人さんが『JIM』!!!!

 

LUKA:みんなー! 今度もあっという間にやっつけちゃうからね!

女性観客:キャーーーー! お姉さま~!

JIM:A victorious goddess is with me!.Ha,Ha!,Ha!.

男性観客:アニキー!!

 

GAKU:しかし、凄い人気だな・・・

GUMI:“勝利の女神がついている”ね・・・・。大した自信だわ・・・

 

髭のリングアナウンサー:続きまして、青コーナー! 本日最後の挑戦者! ハンドルネームー!『GAKU』! そして、ハンドルネームー!『GUMI』!

 

観客:シーーーーン

 

GUMI:な、なんか、ヘコむなぁ・・・・

GAKU:“勝てば官軍“だ

GUMI:そうね! よし! 頑張ろう!

GAKU:ところで髭の人、“戦う前に持っている武器”は没収なんだろ? あの変なタコ、違反じゃないか?

髭のリングアナウンサー:あれは、あなた達がつけている“髪飾りとかベルト”とかの装飾品と同じで、今は武器ではないです。だから没収なしですよ。まぁ、彼らの変身を見ればわかります

 

LUKA:そう言うこと。今は可愛い私の装飾品よ。じゃあ、わかりやすいように変身してあげるわ! 変身!たこルカ!

JIM:OK!. Change, TAKO-JIM !.

 

 二人はそれぞれ“変身!”と叫んだのだが、何故か姿はそのままだった。しかし、それぞれ1個だけ変わった物があった。それは持っていた“ピンクのタコ”だった!

 

LUKA:たこルカ変化! ローズウィップ!

JIM:Hey!, Tuna Sword!.

 

 ルカが持っていたタコは、まるでバラの茎のような“とげとげがついたピンク色のムチ”に代わり、JIMのタコは、でかいマグロ型の大剣となった!

 

GUMI:ちょっと! あのタコ、やっぱり武器だったじゃないの! これは違反でしょ!

髭のリングアナウンサー:変身前は武器ではなかったんですから、無問題ですよ。では、あなた達のベルトとかも、ムチになる危険性があるから、はずしましょうか?

GUMI:ぐぐぐ・・・まぁ本体は変わってないから・・・やむ得ないわね。変身! メグロイドえーーーーっくす!!

GAKU:変身! 剣神ガクポ!!

 

 二人はいつものように変身して、とりあえず彼らと距離を取った。

 

剣神ガクポ:MEIKOさん、良かったな! 相手の武器、とげとげだらけで、穴だらけにあるところだったぞ

MEIKO:そうね、助かったわ!

 

メグロイドX:ところで、今回の作戦、割とわかりやすいみたいね。タッグ戦だし、ムチと剣だから、私はルカを担当するわ。剣神ガクポは、あのアニキをやっちゃってよ!

剣神ガクポ:もとより承知! せっかくのコレまでの無様な負けを取り返す“名誉挽回”のチャンス! 頑張りますよ! それに今回は途中のメンバー交代もないし

 

メグロイドX:よし! いっくぞぉ~!!!!

 

***

 

ナレーター(妖精ミク):はい。今回もいいところで切らせていただきました。というか“今回の戦闘シーン、長くなる予定なんだよね”って事らしいです。今回は適材適所の剣神ガクポさん。頑張って欲しいですね。ではミク~!

 

(続く)

 

CAST

 

GUMI(勇気めぐみ) & メグロイドX:GUMI

GAKU(神威学歩) & 剣神ガクポ:神威がくぽ

妖精ミク & ナレーター:初音ミク

MEIKO(咲音メイコ) & ぷりちーどーる・め~こ(め~こ人形):MEIKO

 

RIN(プレシオン・ライト、鏡音リン):鏡音リン

LEN(プレシオン・レフト、鏡音レン):鏡音レン

 

LUKA(巡音ルカ):巡音ルカ

JIM(巡音JIM):巡音JIM

 

ネル:亞北ネル

ハク:弱音ハク

テト:重音テト

 

御前:???

プリマ博士:Prima

 

髭のリングアナウンサー、観客、門番、登録所の女性、宿の人:エキストラの皆さん


 
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