No.377353

真・恋姫無双 (修行編) 第四章

カイさん

皆さんこんばんは、カイです。
今回は、北郷流の氣功術の説明です

2012-02-13 21:22:22 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:5551   閲覧ユーザー数:4409

中庭

今此処には、二人の人が囲碁を指している

 

 

1人は華琳、もう1人は一刀である

華琳「一刀、春蘭と秋蘭の修行は如何なの?」

 

一刀「順調だ、と言いたい所だが、ちょっと伸び悩んでる」

 

パチ

 

華琳「伸び悩んでいる?如何言う事?」

 

パチ

 

一刀「読んで字の如くさ、春蘭の属性は火、そして特性が、強化・具現化なんだ」

 

華琳「強化・具現化?それの何が問題が有るの?」

 

一刀「強化自体は問題じゃない、具現化が問題なんだ」

 

華琳「具現化?具現化って形に表す事でしょう」

 

一刀「そう、氣は元々形を持たない、だから想像と、創造が必要なんだ」

 

華琳「???」

 

一刀「つまり、頭で思い描く想像と、形にする創造が必要なんだ」

 

華琳「成る程、所で一刀」

 

一刀「うん?」

 

華琳「早く打ちなさい、貴方の番よ」

 

華琳は、一刀の持っている碁石を指差す

 

 

一刀「ああ!悪い悪い」

 

パチ

 

華琳「春蘭の問題はそれだけ?」

 

パチ

 

一刀「それともう一つ、微調整だ」

 

華琳「微調整?」

 

一刀「具現化は一番難しい特性なんだ、俺でも覚えるのに苦労した、具現化の一番難しい所は、形と質の維持・そして氣の微調整なんだ」

 

パチ

 

華琳「最初の維持は判るけど、微調整は何で?」

 

トン

 

一刀は、身を乗り出して、華琳の肩に手を置く

一刀「華琳、春蘭の頭の中に、微調整なんて言葉があると思うか」

・・・

華琳「ごめんなさい・・・」

 

周りが暗くなり、二人の上にスポットライトが当たっている様に見えた

華琳「春蘭の方は判ったは、秋蘭の方は?」

 

パチ

 

一刀「うん?・・・」

 

華琳「ほら、貴方の番よ一刀」(ニヤニヤ)

 

一刀「う、うう・・・ありません」

 

華琳「ふふ、これで四連勝ね」

 

一刀「はぁー、手加減ねえな」

 

実は四局目である

 

 

華琳「ほら、早く片付けなさい、もう一局やるわよ」

 

一刀「えー」

 

華琳「えーじゃないは、ほら早く」

 

一刀「判ったよ」

 

カチ、カチ

 

華琳「で、話戻すけど、秋蘭の方は如何なの?」

 

パチ

 

一刀「複合氣功で、止まってる」

 

華琳「複合氣功?」

 

一刀「複合氣功て言うのは、二つの属性を、合わせて使う技の事だ」

 

パチ

 

華琳「二つの属性を同時に?」

 

一刀「そうだな、判りやすく説明すると」

 

シュイン!

 

華琳「ッ!?それは青色の氣、水ね」

 

一刀の手が青色に光る

 

 

一刀「そうだ、これに火の氣を混ぜると」

 

キーン!!

 

華琳「えっ!?白くなっていく!?」

 

一刀「これが火と水の複合氣功、蒼の焔」

 

華琳「蒼の焔・・・」

 

一刀「攻守を合わせた、氣功術だ」

 

一刀の手が、蒼白い光に包まれていた

華琳「攻守を合わせた?どう言う事?」

 

パチ

 

一刀「二つの氣の効果を合わせた、と言うべきだな」

 

シュン!

 

華琳「効果?」

 

一刀「前に話したろう、ほら火は攻撃とか」

 

パチ

 

華琳「ああ、そうだったわね・・・うん?ちょっと待って一刀、だったら風・水・土の守りが三つ有るのは何故?」

 

一刀「実は、それぞれ守れる物が違うんだ」

 

華琳「守れる物が違う?」

 

パチ

 

一刀「秋蘭が使う風神壁は、物理攻撃しか防げない」

 

華琳「物理攻撃だけって、まさか!?」

 

一刀「そう、氣弾などの、氣功術は防げない」

 

パチ

 

華琳「じゃあ、水は」

 

一刀「相変わらず勘が鋭いな、氣弾など氣功術は防げるが、物理攻撃は防げない」

 

華琳「そう言う事、だからあの時春蘭と戦った時、体が青く光っていたのね」

 

パチ

 

一刀「そう言う事、ちなみに名前は水神壁だ」

 

パチ

 

一刀は、碁石を打ちながら説明した

 

 

華琳「じゃあ、土は?」

 

一刀「土は両方だ」

 

華琳「両方?・・・もしかして、物理・氣弾?」

 

一刀「ああ、だが土一色の人間は、大抵後方援護などの補助型なんだ」

 

華琳「待ちなさい、じゃあ黄蓋は?」

 

パチ

 

一刀「間違いなく、土一色だろうな、恐らく特性が強化・放出なんだろう、稀にそう言う人間がいる」

 

華琳「そうなの?」

 

一刀「ああ、そして、水と風の複合氣功・風水壁は、両方を防げる様になる、属性・特性・効果・・・この三つを理解して、使いこなした時初めて北郷流の氣功術は力を発揮する」

 

華琳「成る程ね・・・早く打ちなさい」

 

一刀「え?ああ!」

 

パチ

 

一刀は、慌てて碁石を指した

華琳「でも、何かしらの負荷も掛かるんじゃないの?」

 

一刀「複合氣功は、氣の消費が激しいんだ、二つの属性を使うのには相当な体力を消費して、氣に替えなきゃいけない」

 

華琳「じゃあ、秋蘭が使っていたあの、水雷風雨は?」

 

パチ

 

一刀「あれは未完成だ、本来は二つの氣を混ぜた矢を作らなければいけないが、まだそこまで到達していない秋蘭は、水・風で分けて矢を作らなきゃいけないんだ」

 

パチ

 

華琳「効果の方は?」

 

一刀「貫通・守りかな」

 

華琳「案外、複雑なのね」

 

パチ

 

一刀「完璧に見えて、完璧ではない・・・種を明かしてしまえば如何と言う事は無いんだよ色々ね」

 

パチ

 

一刀「勝負合ったな」

 

華琳「え?・・・あら、やっと一勝ね、一刀」

 

一刀「ふうー、やっと勝てたぜ」

 

春蘭「おお!此処にいたか」

 

一刀「うん?やっと来たか」

 

中庭に、春蘭と秋蘭がやってくる

 

 

秋蘭「華琳様と、囲碁を指していたのか」

 

一刀「ああ、二人が来るまでね」

 

華琳「私の四勝一敗だけどね」

 

春蘭「何だ一刀、四回も負けているのか」

 

一刀「華琳相手じゃあ、仕方ないだろう」

 

そう言い終わると、一刀は席を立つ

一刀「いつか全勝してやるからな、華琳」

 

華琳「ふふ、楽しみにしてるは、もし全勝できたらご褒美を上げるわ」

 

春蘭・秋蘭「「!?!?」」

 

一刀「後悔するなよ、絶対全勝してやるからな!!」

 

一刀は、華琳を指差してそう言い放つと、背を向けて、中庭から出で行った


 
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