No.374977

未来から来た子達 董卓√12

戦国さん

ん~・・完璧に忘れていたなw
書こうと思うと書けない。そんな感じがずっと続いて書いていなかったww

さて、この作品を忘れられているだろうと思いますが、未来から来た子達董卓√12話を投稿します

2012-02-08 21:40:27 投稿 / 全14ページ    総閲覧数:1718   閲覧ユーザー数:1612

暗い夜、虎牢関の門前に一人の青年が立っていた

 

名は未来光。『天の御使い』北郷一刀と同じ世界から来た青年であり、現在は董卓軍、山部隊、第二支部隊長を任されている。

 

『天の御使い』が羽織る純白の上着と違い、彼が着ているのは蒼いコート。しかし、月の光を浴びた時、鮮やかな光を放つ。

 

当然であるこの青年が着ているのもポリエステル製なのだから。だか、この時代の人間から見れば未知の素材だ

 

 

 

 

「・・・連合軍・・・・俺はお前たちを絶対に許せない!」

 

彼が放った言葉には憎しみと憎悪が込められていた

 

 

 

それは、数時間前にさかのぼる

 

 

「どけお前ら!今すぐそこをどかねえか!!」

「隊長!・・大丈夫ですか!」

 

虎牢関で魏続と高順にタンカで運ばれているのは二人の男女。男の方は二人の隊長、未来光。そして彼の隣にいるのは孫策だった

 

「光!・・・いったいどうしたの!」

 

姉の歩が見た時、光の体にはいくつもの切り傷が見えた

 

「っ!急いで空に見せなさい!」

「はい!」

「待ちなさい!」

「え?」

 

歩は光の隣にいた女性を見た

 

「・・・そこの女は・・・誰?」

 

さっきまで心配していた姉の顔とは逆にまるで親の仇を見るような目で見た

 

「っは・・・光隊長と交戦した敵の『孫策』です!」

「・・こいつが!・・光を!」

 

歩はすぐさま孫策に殴りかかろうとした

 

「ダメ!・・・歩・・・姉・・」

 

だが、光の言葉で止まった

 

「・・その人を・・・殴っちゃ・・・ダメ」

「光!・・でもこいつあんたを」

「・・・殴ったら・・俺・・歩姉嫌いになるよ」

「・・・っく!・・急いで・・二人を空たちに」

「っは!」

 

歩は何もせず、運ばれていく弟を見送った

 

「・・・馬鹿だよ・・・ウチ・・・大馬鹿だよ!・・・弟一人・・守れないなんて」

 

歩は自分が一緒について行かなかったことを後悔した。光なら大丈夫、光なら平気な顔で戻ってくると信じていた。しかし、彼女の予想は裏切られた。これが戦争なんだと。彼女は心底からそれを痛感した

 

 

 

「望・・・いったいあんた何をしているのよ・・・・・・早く戻ってきて来なさい」

 

 

 

そして、患者を診ている広間では

 

「・・・ひどい、傷・・・すぐに消毒を!」

 

光を見た瞬間、空は一瞬力が抜けた。だが、すぐに立ち直り兵に指示を出した

 

「・・・空・・早く・・孫策さんを診て」

「何を言っているの!光を診ないと」

「・・・華佗さんは・・・俺の方を診て」

 

光の目はまっすぐ華佗の方に向けた。まるで何かを託すかのように

 

「・・・分かった、君は俺が診よう」

「華佗さん!光は私が診ます」

「空君・・・君は『患者に敵味方はない』と言った!それはつまり、私情を入れないという事だ。それともその言葉は嘘なのか?」

「それは」

「・・華佗さんの言う通りだよ、空」

「光!・・・・分かった。孫策さんは私が全力で診ます!」

 

空はそのまま孫策と一緒に広い場所に移った

 

「それじゃ、君を診ようか」

「ああ・・・お願いします」

 

その後・・・光も華佗と共に部屋に向かった

 

 

そして、一時間後

 

「モグモグ、モグモグ」

「・・・信じられん・・さっきまでの切り傷が治りきっている」

 

治療し終えた光は持ち込まれる食事をだた夢中に食べ、華佗は感心しながら光を見ていた。それもそのはず、一時間前まではかなりの重症だった患者が今では元気よく食事している。さらに、身体についていた切り傷もすでにふさがっていた、ただ幼少のころからある彼の左頬にある二本の傷はそのまま残っている

 

「モグモグ・・華佗さん・・ゴク・・本当にありがとうございます。華佗さんが打った鍼のおかげでなんか体が軽くなりました」

「・・いや・・・正直俺も驚いている。君の回復力は凄まじい。おそらく、俺が氣を君の体に送った時に君の体の中にある氣が物凄い勢いで治癒効果を発揮したのだろう。普通の人間の氣の量だったらまずない」

 

「・・・氣ってこれの事ですか?」

 

光が手のひらを出すと、そこから白い炎が出てきた

 

「初めは楽進さんの技を真似たのですがいつの間にか白くなっていまして」

「・・・珍しいな、亜種の氣使いか。それに、ここまでハッキリと見えるのも珍しい」

「亜種?」

 

知らない単語が出てきたことに光は反応した

 

「・・・どうやら、君は氣の扱いをあまり知らないようだね。簡単に説明するぞ。『氣』と言うのは人間の身体に流れている力のことだ。大抵の人間はこの『氣』を扱うことができない。限られた人間だけがこの『氣』を扱うことができる。そして『氣』を扱える人間はそれぞれ属性を持っている」

「・・・まるでゲームみたいだな」

 

そして、華佗による『氣』に関する授業が始まった

 

 

一方、孫策と空はと言うと

 

「・・・ん」

「あ・・気が付きましたね」

 

孫策が目を覚ますとそこには、ウェーブのかかった少女が座っていた

「・・・ここは?」

「ここは、虎牢関の中です。あなた、光と戦ったんですよね」

 

それを聞いて、孫策は急に身体を動かす

「痛・!・・・そうだ、私・・・光に負けて・・そのまま気絶したのよね」

「そうですよ・・・その後、光が運んだのですが途中で倒れて。山部隊の兵さんたちがここまで運んでくれたのです」

「・・・本当に敵を治していたのね」

「ええ・・・それが私が出来る償いですから」

「・・・償い?」

 

空は少し寂しそうな顔をしていた。まるで、だれかが自分から離れてしまうかのように。

 

「・・・それで?私をどうするつもり?」

「この戦いが終わったらあなたの兵士さんたちと一緒に帰します」

「・・・変わっているわね。あの未来光もそうだけどあなたも相当変わっているわ。そして、甘い」

「甘くて、構いません。それが私なんですから」

 

空はただにこやかに笑った。それを見た孫策はただ呆然とその姿を見ていた

 

「それでは、食事を運んでもらいますね。私は広間に戻って他の患者さんを診てきます。何かあったら兵士さんに声をかけてください」

 

そう言い残し、空は部屋から出た。残された孫策は再びベッドに寝、天井を見た

 

 

「・・・本当に変わっている」

 

 

その頃、連合軍、孫陣では

 

「姉さんがさらわれた?!本当なの冥琳」

「・・・はい。目撃した兵士によると。未来光との交戦で負け、そのまま虎牢関へと連れて行かれたもよう」

「っく!亞沙!今すぐ兵を集めよ!我々だけでも虎牢関を落とすぞ!」

「は、はい!」

 

孫策の弟・・・ではなく妹の孫権はすぐに命令をだした

「・・・お待ちください、蓮華様」

「冥琳!姉さんがさらわれたというのになぜそんなに落ち着いていられる!それでも親友ではないのか?!」

「親友です・・・しかし、話を聞いてください」

「・・・何?」

 

そして、周瑜こと冥琳は光が話していたことを説明した

 

「・・・・つまり、この戦は初めから仕組まれていたという事か?」

「・・はい」

「・・・」

 

孫権は黙っていた。初めからどこかおかしいと思っていた。しかし、こう事実を聞かされると胸の奥が痛む

 

「それで、姉さんは無事なの?」

「あの、雪蓮です。こんなところで死にません」

「それもそうね」

 

周瑜の話を聞いて孫権は少し落ち着きを取り戻した。そして、彼女が今、姉のために出来ることはただ無事を祈ることだけだった

 

 

再び、虎牢関では

 

「一番班!曹操軍の兵士さん達を!八番班は公孫賛軍をお願いします」

「「「はい!」」」

 

再び仕事場に戻った空は救護班に指示を出していた。それを見ていた恋は少し不安になった

 

「・・・空、疲れていない?」

「あ・・恋さん。大丈夫ですよ、これくらい」

「(フルフル)・・・空・・・あんまり寝ていない。・・・疲れたまっているの・・・恋には分かる」

「・・・大丈夫です・・・あともう少しでこの戦いが終わるのです。ですから、やらせてください」

 

空のまっすぐな目に負けたのか、恋は諦めたかのように広間から出て行った

 

「・・・後、少しなんです・・・だから」

「空さん・・・急いでこっちに来てください!」

「あ・・・はい!」

 

空はそのまま、救護班の女性に呼ばれ救護に向かった

 

 

一方、張譲の悪事を暴いた月たちはと言うと

 

「月・・・後もう少しで虎牢関よ」

「うん・・・急がないと」

 

月たちは少数の部隊を率いて虎牢関へと向かっていた。彼女たちの後ろにはやや豪華な馬車が走っていた。そしてその中には彼女たちが見つけたもう一つの真実がいる

 

「劉協様・・・大丈夫ですか?ずっと、座られて身体とか痛くありませんか?」

「いえ・・・大丈夫です。それより、望さん・・・あなたが言っていたことは本当なのですか?」

 

劉協が外から顔を出すと望が馬に乗って走っていた

 

「・・・正直信じがたいと思います」

「僕だって驚いています・・・でも、この戦はとんでもない勘違いから生まれたのかもしれません」

 

馬車の中に乗っているのは劉協、劉弁、そして向かいには蔡邕こと真名は琳音と娘の蔡琰、真名は月音が座っていた。

 

「お母さん・・望さんの勘違いってどういうことですか?」

「私にもわかりません。でも望さんや詠さん、月様の表情から察するに何かあるのでしょうね」

「・・・・」

 

月音はまっすぐ望の顔を見ていた。凛とした顔だがそこが見えない何かが彼女には感じた。

 

「虎牢関にいけば分かるわ・・だから今は待ちましょう」

「・・・はい」

 

董卓軍は速足で虎牢関へと向かった

 

そして、戻って虎牢関では

 

「以上が氣に関することだ・・・分かったか」

「・・・大体の事は理解しました」

 

氣の授業を終えた光は脱力した身体で再びベッドに寝た

 

「さて・・・時間が経ってしまったが、俺はこれから広間に行ってくる。またけが人が来たみたいだからな。君はとにかく寝て体力を回復しな」

 

華佗はそう言って急ぎ足で広間の方へ向かった

 

「・・・寝よう・・今俺がすることはもしもの時のための体力回復だ」

 

光はそのまま深い眠りに入った。だが、彼は後悔しただろう、なぜ自分はこんなところで寝たのかと

 

 

その頃、空は敵兵たちの傷を手当していた

 

「はい、これでお終いです・・あとは栄養のあるスープを飲んでください」

「・・・なんで、俺たちを助ける?俺たちは敵だ!情けをかけるつもりか!」

「え?そんなことh『ならここでいっそ死んでやる!』・・っ!」

「グハ!」

1人の兵士が舌をかみちぎろうとした瞬間、どこから出したのか空の手には巨大なハンマーがあり、兵士を上に吹き飛ばした。誰もが唖然とした。あの天使のような女の子には似合わないような巨大なハンマーを軽々と振り回したのだ。

 

「命を粗末にすることは私が許しません!!私にとって患者に敵味方もありません!怪我人がいたら治す!それが医者の役目です!」

 

凛とした姿に兵士たちは見惚れた。ギャップ萌えと言うのか、あの容姿には似合わない武器だが強い意志を持つ姿は女すら見惚れてしまった

 

「私は全力で直します、董卓軍も連合軍も!」

 

 

 

 

 

「「それはこちらにとっては困るがな!」」

 

 

 

 

「え?」

ザシュ

 

 

 

 

皆が気が付いたとき、二人の兵。曹操軍と孫策軍の兵士が空の腹と背中に短剣で突き刺していた。

 

 

 

 

 

「・・・どうし・・・・」

ドサ

 

 

 

 

 

そして、侍女達の悲鳴が広間に響いた

 

 

 

「何だ?」

 

光が起きたのは女性の悲鳴が聞こえた後だった

 

「隊長!・・・大変です!空ちゃんが!」

 

光が起き上がると息を荒らした唯と嵐が入ってきた

 

「嵐さん、唯さん!空がどうしたの!」

「空が・・曹操軍の兵と孫策軍の兵に刺されました」

 

光は血が一気に引くのが感じた

 

「・・・嘘だろ?・・・なんでだよ!」

「・・・敵に腕の立つ軍医がいると情報が出たみたいで・・・おそらく、敵はそれを狙って」

「っく!そいつらはどうした!!!」

「っひ!・・・嵐が討ち取りました・・すみません、私たちがいながら」

 

光の身体から凄まじい殺気が出てくるのが二人には感じた。

 

「・・・・空は今どうしている?歩姉たちは?」

「空ちゃんは今、華佗に診てもらっています・・命が無事なのかどうかは分かりません。歩様は霞様、華雄様と共に混乱した兵、および暴動を起こそうとしている兵たちを抑えています。才様と恋隊長は孫策の部屋の前で待機。孫策の命を狙おうとしている者を抑えています」

「・・・・分かった」

 

光は上着を着、武器を持った

 

「隊長・・まさか」

 

 

「・・・止めるなら容赦しないぞ、高順、魏続」

 

 

 

光は真名ではなく二人の姓名を言った。それはつまり敵として認識していること。それは今まで以上の殺気をむき出しにした。もし、殺気だけで人を殺せる人が存在するなら光は最もその人に近い存在だと二人は感じた。

 

 

「「・・・え・・あ・・・・・たい・・・・」」

 

 

 

二人はあまりの恐怖で何も言えなかった・・・話すことも出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

ついていくことさえも出来なかった。

 

 

 

光は部屋を抜け出し、虎牢関の門の上に立った。彼が見えるのは『曹』、『孫』、『十』の我門旗。そして、その後ろには多くの旗が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・狩りを開始する」

 

 

あとがき

 

 

お久しぶりですね

言い訳なし、完璧にほったらかしにしていました

まあ、話が読めるこんな話に期待している人は少ないと思いますが

 

 

とりあえず、未来から来た子達を書かないと

 

では、また会いましょう

 


 
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