No.372616

桂花エンド外伝 魏兵士Aは見た part6

続きですよ~

2012-02-04 00:47:34 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4164   閲覧ユーザー数:3568

   ~part5の続き~

 

 

 

   俺はアイツらを見かけたとき、全力で逃げようとした。

   だが、魏兵士Bに呼ばれて、ほかの奴らも気づいたようで逃げられなかった。

 

   魏B「酔いを醒ますには長すぎるんじゃないか?それに目を真っ赤にさせて、

      吐いたりしたのか?」

   魏A「吐いてないから、気にするな。」

   蜀A「まぁ、店の中に入ろうぜ。」

   呉C「そうだぜ、さっさと中に入って御使い殿の話の続きを聞かしてくれよ」

   魏A「・・・た・・・い・・ちょ・・・う」

   魏C「わかったから、ちょっと待てって!」

 

               バタッ 

 

   呉B「おい、大丈夫か魏Aよ。」

   蜀C「おい、急いで兵舎に運ぶから手伝え!!」

  ………………………………………………………………………………    ……………………………………………………………………………

   俺は蜀Cの言葉を聞いた瞬間、さっきまでのことを思い出し、目の前が真っ黒に

   なるのを感じながら、微かに聞こえた声を聴き、意識が途切れていくのを感じた。

 

 

   俺は目が覚めたら、見知らぬ寝台の中にいた。おそらく、蜀の連中が言っていた

   と思われる兵舎の仮眠室なのだろう。俺はすぐさま体を起こし、お礼を言いに行こう

   と思った時、ドアが開いた。そして、ドアを開けた赤髪で翠瞳の男が俺の目の前まで

   やってきた。

 

   ???「やぁ、急に倒れたと聞いたが、大丈夫か?」

   魏A「えぇ。貴殿が助けてくれたのですか?」

   ???「助けるというほどのことではないさ、一応を安静にしとけよ!」

   魏A「ありがとうございます。ところで貴殿の名前を聞かしてはくれませんか?」

   ???「俺の名は華佗。五斗米道〔ゴットヴェイドォー〕後継者で旅の医者さ。」

   魏A「かだ・・・・華佗・・・・!?」

   華佗「どうしたんだ?まさか、また体調が悪くなったのか!?」

   魏A「大丈夫ですよ、それよりも貴殿に聞きたいことがあるのだが、いいかな?」

   華佗「あぁ、俺に答えられることなら構わないぞ!」

   魏A「まず、俺はどれくらい寝ていましたか?」

   華佗「今は夕刻頃だから、約1日ほどだ。」

   魏A「次に、隊長が消えたことを皆は知っていますか?」

   華佗「な…なぜ、眠っていた君が知っているんだ!?」

   魏A「その反応で分かりました。では、隊長に頼まれたことって、なんですか?」

   華佗「!?………なぜ、それを君が知っているんだ!?」

 

俺は華佗殿が驚いている姿を見て、びっくりしている。まあ、俺も彼が華佗本人とは

   思わなくて、びっくりしているが。俺は隊長が華佗殿に頼んだことを必死に聞き出そう

   と思うが、その前に俺のことを教えなければ、ならないだろう。

 

   魏A「俺がなぜ、そのことを知っているのか気になりますか?」

   華佗「あぁ、気になる!!」

   魏A「俺はまず、隊長が消えた時に近くに居ました。」

   華佗「なっ!あそこには荀彧殿しかいなかったはずじゃ・・・」

   魏A「俺は荀彧様の後を尾行していました。」

   華佗「なるほどな、だがなぜあのことを知っているんだ!!」

   魏A「隊長が荀彧様に気付かれる前に、『そういや、あれは華佗に頼んだし任せるかな』

      と呟いたんです。」

   華佗「なるほどな。確かにあのことは誰にも聞かれるわけにはいかない、と一刀は

      言ってたからな。それにしても、俺は一刀の異変に気付けなかったなんて……」

   魏A「俺はその言葉の意味を知りたいのです、隊長がしようとしていたことは

      何かを、そして何思っていたのかを!」

   華佗「このことに関しては全てが終わってから伝えることになっていたんだが、

      君は今、知りたいのか?」

   魏A「はい!隊長の残した思いとは何かを残された者として、知りたいんです。

      お願いします、今教えてください。」

   華佗「君の熱い想いは俺に伝わってきた!!だが、これは決してまだ誰にも教えては

      駄目だからな、分かったか?」

   魏A「はい、分かりました!」

   華佗「一つ言っておくが、驚いたからって大声を出すのはやめてくれよ。

      ………黄蓋殿と周瑜殿を助けてくれ、というものだ。」

   魏A「…………えっ!?」

 

 

俺は驚きのあまり、大声なんて出なかった。

   なぜ、先ほどの戦いの前に華佗殿にそれを頼んだのか?

   敵であるはずの周瑜様を、味方のふりをしていた黄蓋様をなぜ助けてと頼んだのだろう?

   考えれば、考えるほど解らなくなった俺は華佗殿に聞いてみた。

 

   魏A「なぜ、隊長は周瑜様と黄蓋様を助けてくれと頼んだのですか?」

   華佗「あぁ、俺もそれが理解できなかった。だが、一刀は天の知識で知っていると

      言ったんだ。」

   魏A「天の……知識……」

   華佗「あぁ、俺は一刀に聞いてみたんだ『お前にとっては敵なんだろ?利があるとは

      思えない』的なことを。そしたら、一刀はなんて言ったと思う?」

   魏A「隊長は優しいから、いろいろ思い付くから解らないな。」

   華佗「一刀は言ったのさ、『敵だってさ、家族や身の回りに大切な人がいるだろ、

      だからさ』ってな。俺はその言葉を聞いたときに一刀を理解したんだ、

      ”一刀はこんな奴だから、周りの人々を笑顔にできるんだ”ってな。」

   魏A「た、たい・・・グス・・ちょう・・・・グス」

   華佗「だから今、俺は一刀の願いである黄蓋殿と周瑜殿を助けている、全身全力でな」

   魏A「華佗殿、二人が完治したら教えてくれませんか?」

   華佗「あぁ、一番最初に教えに行くし、会ってくれないか?」

   魏A「俺なんかがいいのですか?」

   華佗「あぁ、一刀の想いを二人に伝えてあげてほしい!」

   魏A「解りました、俺なんかでよければ。」

 

   こうして、俺は周瑜様と黄蓋様に隊長のことを伝えると誓い、

   二人が早く完治することを願った。

 

   あとがき 最近、平均睡眠時間が4時間のma0ですww

        いや~、華佗と話す機会をどのタイミングにするかで迷った挙句に

        ご都合主義?になってしまいましたね(@A@;)

 

        さて、次はいよいよ4年後になりますが、途中で冥琳と祭の回想が入るかな?

        たぶんww まあ、引き続き見てくださると嬉しいです!!

 

        誤字脱字がありましたら、教えてくださいね。ってことで、 ノシ

 

    追記、魏兵士Aの名前を募集します、そのほかの兵にも是非!

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
25
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択