No.360161

真・恋姫✝無双 呉~新たな外史で綴る物語~ [ 第十一話 ]

tawardsさん

 この作品は真・恋姫✝無双の二次創作となっております。

 ようやく第十一話になります。
 と言っても、第十一話はひとまず亞莎を登場させるために書いた話になっていますm(_ _)m

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2012-01-08 00:11:40 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5109   閲覧ユーザー数:4206

「「「「「………………………」」」」」

 

「「「「「………………」」」」」

 

「「「「「………」」」」」

 

 亞莎がどこにいるか失念していたため、皆、長い沈黙が続いていた。

 

「………どういたしますか~?」

 

 沈黙を破るように、穏が最初に口を開いた。

 

「う~む……しかし、どうすると言ってものう………」

 

「そうですね………一刀、お前は何かいい手は思いつかないのか?」

 

「そうだなぁ………貂蝉に頼んでみるってのは?」

 

「貂蝉に?」

 

「ああ。俺たちは貂蝉から、なぜこのような状況になったのか教えてもらっただろ」

 

「ええ」

 

「その時に蓮華たちにも説明してくれるって言うんで、書簡を渡して頼んだけど、貂蝉自ら説明しに行ってくれたってことは、皆がどこにいるか外史の管理者である貂蝉には分かっていたってことだろ」

 

「そっか、たしかにそうよね。ここにも突然現れたし」

 

「しかしじゃのう、貂蝉に頼むならどのようにして頼むというのじゃ?あの時はあやつの方から現れたのでは?」

 

「そうですよね~。あのときは突然現れて吃驚しましたから~♪……そういえば貂蝉さんは一刀さんのことをご主人様と呼んでいたような気がするんですが~」

 

「そういえばそうよね……あっ!?ひょっとして一刀ってホントはそっちの気もあるんじゃ……」

 

「はぁっ!?……違うっ!断じて違うっ!!俺にその気はないっ!!!」

 

「あははははっ♪冗談よ♪……でも、なんで貂蝉は一刀の事をご主人様って呼んでたの?」

 

「それは俺も分からないんだよなぁ。……ただその事はもう考えたくないけど……」

 

「それは別に今考える必要もないだろう。それよりも問題は亞莎の………」

 

「お話し中、失礼いたします」

 

 話が脱線しかけたのを冥琳が戻そうとしたところ、遮るように侍女が一刀たちの元へとやってきた。

 

「何かあったのか?」

 

 傍へ来た侍女に冥琳が訪ねる。

 

「はい。実は門の前に孫策様に会いたいと、訪ねてきた方がいらっしゃるのですが」

 

「私に?……いったい誰かしら……何て名乗ってるの?」

 

「それが……門の前を行ったり来たりしていたので、お声をお掛けいたしましたら、驚かせてしまったのか、長い袖で顔を覆われまして、小さい声で「孫策様に会わせてください」と言ったきりでして………」

 

「………………えっ!?ちょっと待って!……その子ひょっとして片眼鏡を掛けてなかった?」

 

 雪蓮は侍女から聞いた様子に、ある人物を思い描き、その者が身につけていた物を尋ねてみた。

 

「はい。ちらっとしか確認できませんでしたが、片眼鏡を掛けていたと思われます」

 

「………そう、わかったわ。後で迎えに行くから少し待っててもらうように伝えておいてちょうだい」

 

「かしこまりました。それでは、失礼いたします」

 

 侍女は頭を下げて、門の方へと戻って行った。

 

 

 

「「「「「………………」」」」」

 

「「「「「………」」」」」

 

 侍女が立ち去った後、しばし沈黙が続いた………

 

「………なあ、訪ねてきたのってやっぱり………」

 

「「「「………そう(ね)(だな)(じゃの)(ですね~)」」」」

 

「……亞莎……だよなぁ……」

 

 皆、同じ人物……亞莎の事を思い描いていた。

 

「……まさか亞莎がそんな行動を起こすなんて思ってもみなかったわ」

 

「そうですね~♪でも、亞莎ちゃんのことですからひょっとしたら書簡に書いていたことに気付いたのかもしれませんよ~♪なんたって、亞莎ちゃんは一刀さんに一途でしたから~♪」

 

「そうだな。……では、穏、あなたが亞紗を迎えに、私たちは執務室へ行くとしよう。それでいいかしら、雪蓮」

 

「ええ。あっ、でも一刀はひとまず自分の部屋へ戻っててちょうだい。後で呼びに行くから♪」

 

「えっ!?なんで?俺だって亞莎に会いたいんだけど?」

 

「いいから♪お願い。ねっ♪」

 

 雪蓮が両手を合わせて可愛らしく一刀にお願いする。

 

「っ//////……わかった。それじゃあ俺は自分の部屋に戻ってるから」

 

 雪蓮の頼み方に少し顔を赤くしながらも、一刀は自分の部屋へと戻って行った。

 

 

 

「……策殿、一刀だけ部屋に戻したということは、やはり……」

 

「もちろん♪ホントは皆集めてからって考えてたけど、この際ね。まぁ、亞莎のことだから気付いてる可能性もあると思うけどね♪」

 

「その通りだな。だが、気付いていない方が面白いのも確かだな」

 

「うわ~~、亞莎もだけど冥琳もホント変わったわね~。やっぱり一刀の影響かしら♪」

 

「そうじゃのう。まあ、あやつには全員、いい意味で変えられたということじゃな」

 

「そうね♪ホント一刀に出会えてよかったと思うわ♪」

 

「「「そう(だな)(じゃな)(ですね~♪)」」」

 

 

 

「さてっと、それじゃあ穏、亞莎を迎えに行って来て♪」

 

「はい~、わかりました~♪」

 

「では、私たちは執務室へ行きましょうか」

 

「「ええ(うむ)」」

 

 ひとまず話が終わり、雪蓮・冥琳・祭の三人は執務室へ、穏は亞莎を迎えに行った。

 

 

 

「……あら~♪やっぱり亞莎ちゃんでしたか~♪」

 

 門の前へとやってきた穏は、待っている人物を確認して、確信すると共に声を掛ける。

 

「……穏様っ!あっ、会いたかったでしゅっ!!……あぅ~//////……」

 

 亞莎は恥ずかしさの余り顔を隠してしまう。

 

「あははははっ♪亞莎ちゃんは相変わらずですね~♪」

 

「あぅ~……すみません……//////」

 

「さっ♪執務室で雪蓮様たちが待っているのでいきましょうか~♪」

 

「はいっ!」

 

 穏は亞莎を連れて執務室へと向かっていった。

 

 

 

「“ガチャ”…連れてきました~♪」

 

「……失礼します……」

 

 穏の後ろから亞莎が頭を下げて執務室へと入ってくる。

 

「亞莎、久しぶりね♪」

 

「………雪蓮様………」

 

「元気だったか?」

 

「………冥琳様………あっ、あぁっ……あああぁぁぁ~~~………」

 

 雪蓮と冥琳から声を掛けられた亞莎は、感極まり、泣き出した。

 

「……穏よ、お主の時と同じじゃのう」

 

「祭さま~~~、それは言わないで下さい~」

 

「まあいいじゃないの。私たちも嬉しかったんだから♪ねっ、冥琳♪」

 

「そうね。私たちのために泣いてくれる者がいる、それだけで嬉しいわね」

 

「ふふふふっ♪……さっ、亞莎、もう大丈夫かしら?」

 

「……はい。…雪蓮様、お久しぶりです。またお会いできて嬉しいです」

 

「ありがと♪私もよ。……ところで、亞莎はどうしてここに来たのかしら?」

 

「それは……あの……その……書簡を見て、どうしても我慢できず//////……それに『北刀』という方はどなたなんですか?………私は一刀様に………」

 

 亞莎は袖で顔を隠しながらも、雪蓮からの質問に答える。

 

「(あらっ!?……)…亞莎、ちょっとごめんね。……冥琳、それに祭と穏もちょっと傍に来て」

 

「「「ああ(うむ)(はい~♪)」」」

 

 三人が雪蓮の傍に来ると、亞莎に聞こえないように小声で話し始める

 

 

 

「ねえ、てっきり亞莎なら気付いてると思ってたんだけど……」

 

「あの様子だとどうやら気付いてなさそうね」

 

「そうじゃのう。じゃがその方が面白いから良いではござらんか」

 

「そうですね~♪亞莎ちゃんはどんな反応を見せてくれるでしょうか~♪」

 

「あの~、どうされたのでしょうか?」

 

 一人取り残されていた亞莎が声を掛ける。

 

「ああっ、ごめんね。……亞莎、さっきあなたが言ったことは、書簡の内容に納得がいってないみたいな感じだったけど?」

 

「はい。私は一刀様だけを………」

 

「そう、わかったわ。でも、新たに仲間になった『北刀』のことはこれから紹介するから、あなた自身の目で確かめて決めてちょうだい」

 

「ですがっ!!一刀様のことは………」

 

「大丈夫よ♪亞莎も必ず気に入るから♪もちろん私たちはそのつもりよ」

 

「えっ!?………冥琳様たちもですか?」

 

「「「そう(だ)(じゃ)(ですよ~♪)」」」

 

「………わかりました」

 

 亞莎はまだ納得いかないのか、少し俯きながら答える。

 

「……それじゃあ、呼んでくるから少し待っててちょうだい」

 

「………はい………」

 

 そして雪蓮は執務室から出て行った。

 

 

 

「“コンコン”…一刀~、入るわよ~?」

 

 雪蓮は一刀を呼びに来ていた。

 

「どうぞ~」

 

「お邪魔しま~す♪……さっ、一刀、執務室に行くわよ」

 

「……やっと亞莎に会わせてもらえるのか?」

 

「そうよ。でも、亞莎ってばホントに一刀に一途なのね~……少し妬けるわ」

 

「それは嬉しいな」

 

「どうしてよ?」

 

「だって、雪蓮に嫉妬してもらえるってことは、それだけ雪蓮に愛されてるってことだろ」

 

「うっ//////………一刀も言うようになったじゃない」

 

「そりゃ、どこかのお姫様達に鍛えられてるからな」

 

「ふふふっ♪それじゃ、早く執務室へ行きましょ」

 

「そうだな」

 

「あっ、そうだ!…一刀、ちょっと耳を貸して」

 

「何?」

 

 一刀は雪蓮に言われて、雪蓮の口元に耳を近づける。

 

「えっとね……“ゴニョゴニョゴニョゴニョ”……と最初に言ってちょうだい♪」

 

「はぁっ!?……何でだよ?」

 

「いいからいいから♪さっ、行くわよ♪」

 

「あっ!ちょっ………」

 

 一刀が何か言おうとしたが、雪蓮は一刀の腕を取って執務室へと歩きだしていった。

 

 

 

「お待たせ~♪……あら?亞莎、相変わらず見ず知らずの人は苦手なの?」

 

「はい………すいません」

 

 雪蓮と一刀が執務室へ来た時、亞莎は顔を隠してしまっていた。

 

「そう。なら、そのままでもいいわ(そっちの方がこっちとしても面白いしね♪)」

 

「ところで雪蓮、あなたはなぜ腕を組んでいるのかしら?」

 

「え~~、別にいいじゃない♪あっ、ホントは冥琳もこうしたいんでしょ~♪」

 

「なっ!?//////……いいから離れなさいっ!!」

 

「策殿、儂も早く離れてほしいと思っておるのじゃが」

 

「私もですよ~」

 

「は~い…(う~~、こらならもう少し一刀の部屋で甘えてくればよかったわ……)」

 

 雪蓮はしぶしぶ一刀から腕を離した。

 

(いったい、雪蓮様たちは何をなさっているのでしょうか………)

 

 顔を隠してしまっていた亞莎は、何が起きているのか分からなかった。

 

「さてっと、それじゃあ亞莎に紹介するわね。……ほら、さっき言った通りに♪」

 

「はぁ~~………わかったよ」

 

(………えっ!?………この声って………)

 

 亞莎は自分が一番聞きたいと思っていた、聞き覚えのある声に反応する。

 

「え~と……新しく仲間になった『北刀』と言います。これからよろしくお願いします」

 

「………………………………」

 

 亞莎は恐る恐る手を下ろして、自分の前に立つ人を確認するとそのまま固まってしまった。

 

「……亞莎?……亞莎ちゃ~ん?」

 

 雪蓮は固まってしまった亞莎の目の前で手をひらひらと振ってみせる。

 

「………………えっ!?ええっ!?ええええぇぇぇぇ~~~~~~~~!!!!!」

 

「ぷっ、くくっ、あははははははははっ♪」

 

「くっ、くっくっくっ♪」

 

「ははははははははっ♪」

 

「あははははははははっ♪」

 

 亞莎の反応に、一刀以外笑い出してしまった。

 

「はぁ~~~、やっぱりこういうことになるんだな」

 

 一刀は雪蓮たちの反応に盛大な溜息をつくのだった。

 

「えっ!?ええっ!?……雪蓮様っ!!いったいこれはどういうことですかっ!!」

 

「あははははははははっ♪………………あ~、お腹痛い………ごめんね、亞莎。改めて紹介するわ♪新しく仲間になった『北刀』こと、北郷一刀よ♪」

 

「亞莎、久しぶり。会いたかったよ」

 

「ひぁうっ!?……わっ、わわっ、私もお会いしたかったれす!……あぅ~//////……」

 

 亞莎は相変わらず一刀の前では緊張してしまうのであった。

 

 だが、ようやく亞莎も一刀と再会できたのだった………

 

 

 

 

 

<座談会>

 

作者 :新年明けすぎましたが、おめでとうございます!

一刀 :おめでとう・・・って、ホントに明けすぎだろ!!

作者 :すいませんm(_ _)m・・・先の構成も考えてざっくりとですがまとめておりましたので・・・

一刀 :そうか。それにしても前回の今回でもう亞莎が登場か。

作者 :はい。まあ、亞莎様はあなたに一途ですし、思い詰めたらどう行動するか分からないかな~と。

一刀 :その亞莎も登場してすぐ、雪蓮たちに・・・

作者 :ですが、吃驚されている亞莎様も可愛いじゃないですか。

一刀 :それもそうだな。それに、貂蝉に会わずに済んだしな。

作者 :あっ!!!・・・

一刀 :んっ?どうしたんだ?

作者 :・・・前回華佗印の胃腸薬をお願いしたじゃないですか・・・

一刀 :おおっ!そうだった!どうなったんだ?

作者 :・・・あるお二人が持ってきて・・・

?? :“ズドドドドドドドドッ”ぬっふぅぅぅぅぅぅぅんっ!

???:“ズドドドドドドドドッ”むっはああああああああっ!

一刀 :んっ?何か聞こえたような・・・

作者 :(きたっ!!)もっ、もうすぐ持ってこられると思うので、私は用事があるのでお先に“ダダダダッ”

一刀 :あっ!おいっ!!・・・まだ話の途中じゃねえか・・・

?? :ご~しゅ~じ~ん~さ~ま~~~~♪うっふぅぅぅぅぅん。

???:ご主人様~~~~~ん♪ぬふぅぅぅぅぅぅぅぅっ!

一刀 :どわああああぁぁぁぁ~~~~

?? :あら~ん、私達の熱~いベーゼよけるなんて、ご主人様ったら、て・れ・や・さ・ん♪

???:ご主人様はうぶじゃのう。

一刀 :そんなもんよけるわ!!つ~か、なんで貂蝉がいんだよ!!それに卑弥呼まで!!

貂蝉 :あらん、私たちは華佗ちゃんの胃腸薬を持っていくように頼まれたのよ♪

卑弥呼:ご主人様が欲しいと言ったそうではないか。

一刀 :それは確かに言ったが・・・てか、卑弥呼は本編に出てねえだろ!!!

卑弥呼:私たちには何の問題もない!!

一刀 :何でもありかよっ!・・・あっ!!(あんのやろう~知ってたから逃げやがったな##)

貂蝉 :さあ、ご主人さま~ん♪私たちが口移しで飲ませてあ・げ・る・わ~ん♪

一刀 :いやじゃああああぁぁぁぁ~~~~“ダダダダダダダダッ”

卑弥呼:ホントにご主人様はうぶじゃな。

貂蝉 :そんなこと言ってる場合じゃないわよ。早く追いかけなきゃ!!

卑弥呼:そうじゃな。・・・ふんぬぅっ!ぬふぅぅぅぅぅぅっ!“ドドドドドドドドッ”

貂蝉 :コォォォォォォォッ!うっふぅぅぅぅぅぅぅん!!“ズドドドドドドッ”

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

作者 :ふぅ~、ここまで逃げれば・・・“ダダダダッ”・・・げっ!!

一刀 :待ちやがれ~!!!“ダダダダッ”

作者 :何でこっちに来るんですか~~~~~~!!!“ダダダダダダダダッ”

一刀 :うっせえ~~!てめえも道連れだ~~~!!!“ダダダダダダダダッ”

貂蝉 :逃がさないわよ~~ん♪ぬっふぅぅぅぅん!“ズドドドドドドッ”

卑弥呼:待て~~~い!!むっはああああああああっ!!“ズドドドドドドッ”

作者 :いやだああああぁぁぁぁ~~~~・・・・・・“ダダダダダダッ”

一刀 :帰れええええぇぇぇぇ~~~~・・・・・・“ダダダダダダッ”

 

 


 
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