No.345170

恋姫外史アナザー・とりあえず一刀第二十八話

アキナスさん

大荒れの予感・・・

2011-12-09 13:15:55 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5809   閲覧ユーザー数:4750

武道大会開催三日前

 

 

「さあ!来るがいい!!」

 

「いつでもいいわよん♪」

 

仁王立ちでそう叫ぶ卑弥呼と、その横でマッチョポーズを取っている貂蝉。

 

「行くぞ!凪!」

 

「はい!」

 

それに対し一刀と凪は、それぞれの手に気を集中し始める。

 

そして

 

「ダブル・・・」

 

「「気合弾!!」」

 

同時に気功弾を放った。

 

二つの気功弾は回転しながら卑弥呼たちに向かっていく。

 

「フン!」

 

「ヌッフーン!」

 

それを卑弥呼たちは二人がかりで受け止める。

 

少しづつ体が後ろに運ばれる卑弥呼たち。

 

しかし・・・

 

「カアッ!」

 

「ハアッ!」

 

気合と共に気功弾を弾いた二人。

 

気功弾は空へと消えていく。

 

「まだだ!!」

 

その時既に、一刀と凪は卑弥呼たちに走り寄っていた。

 

そこから左右に飛び退き、

 

「クロス・・・」

 

「ボンバーーー!!」

 

二人でラリアートの体勢で挟み撃ちにした。

 

「甘いわ!」

 

「当たらないわよん!」

 

見え見えの合体技に、受け止めてカウンターを狙おうとする貂蝉と卑弥呼。

 

が・・・

 

「と見せて・・・」

 

「クロス延髄だーー!!」

 

フェイントで延髄斬りに移行した一刀と凪。

 

貂蝉たちも受け方を変えて止めようとしたが、わずかに間に合わず・・・

 

バキャーン!!

 

激しい音と共にクロス延髄が二人に決まった。

 

蹴りで挟みこまれる貂蝉と卑弥呼。

 

そして・・・

 

 

 

 

 

「なかなかの一撃だったぞ」

 

「私も首が痛いわん・・・」

 

立ったままコキコキ首を鳴らす卑弥呼と貂蝉。

 

「・・・あれでも倒れないとはな」

 

そして地面に仰向けで倒れている一刀と凪。

 

あの後、少しぐらついた貂蝉と卑弥呼であったがすぐ二人の足を掴み、投げ飛ばしたのだった。

 

「免許皆伝とはいかんが、これなら恥ずかしくない戦いが出来るだろう」

 

「・・・そうか」

 

「・・・だといいのですが」

 

あまり自信のなさそうな一刀と凪。

 

この一ヶ月近く、散々二人とやりあって、初めて入れた渾身の一撃でも倒せなかったのだ。

 

自信も失せるというものだろう。

 

「自信を持っていいわよん。私達二人にまともに当てる事が出来る人間なんて数えるほどしかいないんだから」

 

「うむ、貂蝉の言うとおりだ。ワシ達に当てた褒美に、二人にいいものをやろう」

 

「いいもの?」

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

三日後

 

「ではこれより!三国一武道大会!始まりで~~す!」

 

「「「「ワーーーーーーーー!!」」」」

 

盛り上がる武道会会場。

 

「実況は私!みんなの妹、地和ちゃん!」

 

「「「「ほああああああああ!!」」」」

 

会場内のシスターズファンからいつもの叫びが聞こえてくる。

 

「そして解説には完璧超人、華琳様をお迎えしておりま~~す!」

 

「よろしく」

 

足を組んで座りながら答える華琳。

 

「まず簡単に規則を説明します。細かい物を抜かすと、二人一組で戦い、片方が失神、場外、戦闘不能になった時点で試合終了。武器は刃引きの物を使用。対戦の組み合わせは一回戦ごとにクジを引いて決める。などがおおまかな規則です。次に、対戦の順番ですが・・・」

 

地和が資料を見ながらトーナメントの対戦表を読み上げる。

 

 

 

一回戦

 

第一試合  春蘭・秋蘭対雪蓮・祭

 

第二試合  愛紗・鈴々対紫苑・桔梗

 

第三試合  華雄・恋対霞・星

 

第四試合  翠・蒲公英対季衣・流琉

 

第五試合  真桜・沙和対蓮華・思春

 

第六試合  一刀・凪対明命・亜莎

 

第七試合  焔耶・白蓮対猪々子・斗詩

 

 

「以上が対戦の組み合わせになります!どうですか華琳様?」

 

「・・・前半に強者が固まりすぎてるわね。後半の試合は少し盛り下がるかもね・・・」

 

「確かに・・・」

 

「それと、三組ほど意外な組み合わせがあるわね」

 

「ああ、その事でしたら調べはついてます。ええっと・・・」

 

地和が資料をめくっていく。

 

「霞・星の組は酒を一緒に飲んでいた時勢いで決めたそうです」

 

「彼女たちらしいわね・・・」

 

苦笑いをこぼす華琳。

 

「一刀・凪の組は一刀のほうから誘ったんだそうです」

 

「へえ・・・どんな意図があるのかしら?本当に退屈させない男ね」

 

華琳は、今度は面白そうに微笑んだ。

 

「焔耶・白蓮の組は・・・」

 

「おおかた他に組む相手がいなかったんでしょう」

 

「・・・そうです」

 

哀れ・・・・・・

 

 

 

 

選手入場にて、二つの事が起こった。

 

一つは・・・

 

「「「「ざわ・・・ざわ・・・」」」」

 

会場内でざわめきが起こる。

 

選手たちも一点に視線を集中させている。

 

その視線の先にあるのは一刀と凪の姿。

 

ざわめきの原因は二人の服装にあった。

 

二人が着ているのは、ド〇ゴンボールに出てくるような〇と文字のついたお揃いの胴着で、〇の中に書かれていた文字は

 

一刀は(漢)

 

凪は(女)

 

二つ合わせると・・・

 

 

 

「なかなか似合っておるではないか」

 

「苦労して裁縫した甲斐があったわねん♪」

 

製作者二人が満足そうに客席から眺める中、一刀は割と楽しそうだったが、注目されて凪は顔を真っ赤にしていたそうな・・・

 

 

 

 

 

二つ目は・・・

 

「ちょっと待ったあ!!」

 

選手が揃った所で二つの小さな影が会場に舞い降りた。

 

二人は犬と猫の仮面をつけていた。

 

二人は武道会の飛び入り参加を希望したが、既に枠はないと言ったところ・・・

 

「弱体組にはご遠慮ねがいましょうか?魏延さん。公孫賛さん」

 

犬の仮面を着けたほうが突然そう言い放つ。

 

「焔耶落ち着け!」

 

「離せ!これは私達の名誉の問題だ!!」

 

愛紗に取り押さえられながら叫ぶ焔耶。

 

白蓮は

 

「・・・はは。どうせあまりもの組さ・・・」

 

しゃがんでのの字を書き始めてしまった。

 

「アンタ達に名誉なんてあったの?」

 

ブチッ!

 

焔耶は愛紗を振り切り仮面の二人に突っ込んでいった。

 

が、

 

「てい!」

 

「のあっ!」

 

犬仮面は水面蹴りで焔耶を転ばし、

 

「にゃあ!」

 

猫仮面が肉球つきの武器を焔耶の頭部に振り下ろす。

 

ガツン!

 

「グゥッ!」

 

そのまま焔耶は倒れ伏した。

 

会場はシーンとなった。

 

この後かなり揉めたが、結局この二人の飛び入り参加は受理された。

 

 

 

 

かくして

 

 

 

 

波乱の武道大会は

 

 

 

 

幕を開けたのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

久しぶりに時間が出来たので調子に乗って投稿です。

 

・・・うん。やりすぎですね。

 

とりあえず、勢いで決めたこの組み合わせ。

 

果たしてどんな試合が繰り広げられるんでしょうか?

 

そんな所で次回に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地獄のコンビネーション!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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