No.338009

学園✝無双 六話

DOWANNGOさん

こんにちわ~
五話目投稿です。

2011-11-22 20:39:27 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2609   閲覧ユーザー数:2265

俺はAクラス戦争(俺命名)の状況を見ていた。

俺としてはそんな戦争をして欲しく無いのだが今回の件は俺の責任。

責任が取れるかどうか分からないがせめて見ていたかった。

さて、話は変わるがこの戦争のルールを説明しよう。

この戦争では各グループに陣が与えられる。

その本陣に居るグループのリーダーを倒せば良い。

つまり昔の戦争の様なものだ。

先程から敵の本陣に居るリーダーを倒そうと剣戟や罵倒が飛び交っている。

 

「この胸だけが取り柄の融通のきかない真面目女め!」

 

「この脳筋馬鹿!」

 

………

 

「この淫乱年増バツイチ女が!」

 

「このシスコン変態女!」

 

…………

 

「ツルペタ春巻き!」

 

「何だと!?お前だってツルペタだろ!」

 

……………ここは本当に学園か?

罵倒の内容が女子高生の物ではない様な気がするんだが……

まぁ、罵倒の内容は兎も角、敵を倒そうと一生懸命なのは分かった。

そして……

 

「頭が痛くなる戦争だって言うのも良く分かった……」

 

最後まで見ていたかったが諦めるしか無いだろう。

この頭の痛さは半端無い。

 

「保健室行くか……」

 

俺は女子高生らしからぬ罵り合いを聞きながら保健室へと歩いて行った。

第一保健室

 

「すいません、頭痛いんですけど……『冥琳さまぁ……そんなに焦らさないでぇ……』失礼しましたぁ~」

 

今のは気のせいだと思おう。

保健室の先生(女)が生徒二人(女)とイイコトしてたなんて気のせいだ。

そう言えばこの学校にはもう一つ保健室があったな。

確か生徒第一と言うことで学園長がもう一つ建てたらしい。

この学校の財力はすごいよな。

 

「さ~て、確かもう一つの保険室は二階だったな」

 

俺はそんなことを呟きながら二階へと上がって行った。

第二保健室

 

「ありがとうございます。華陀先生」

 

俺はそう言って第二保健室の責任者の『華陀先生』に頭を下げる。

もう、名前からしてこの人はあの『神医 華元化』の末裔だと言うことが分かる。

さっきまで針で治療してたけどあれは何だんだろう?

少し疑問だ。

 

「頭痛はもう大丈夫か?」

 

「ええ、平気ですよ。

それより第一保健室の先生って何て名前ですか?」

 

「ん?もしかして『見た』のか?」

 

『見た』と言うことは『あれ』は日常茶飯事なんだろうか?

誰か止めないのかよ……

 

「あの人は周冥琳先生だ。

『あれ』は日常茶飯事だから気にしないでくれ」

 

いや止めろよ。

性的な不純行為だぞ?

普通止めるだろ?

何で止めないんだよ。

 

「性不純行為は学園の意向で止めないことになってるんだ」

 

やっぱりこの学園はおかしい。

あれか?恋する乙女は止められないって言う奴か?

絶対馬鹿だ。いかれてる。

 

「この学園に常識人は居ないんですか?」

 

「居ないだろうな……」

 

「「………はぁ」」

 

窓から見た空はどこまでも蒼かった……

 

「北郷、そろそろ戦争は終わっている頃だ。

もう行って来い」

 

「はい、先生、お互い頑張りましょうね」

 

「ああ!北郷も!」

 

「ええ!」

 

そう言い合って俺達は堅く手を握り合った。

Aクラス教室

 

「北郷君!私達勝ったよ!」

 

そう言って抱き付いてきたのは劉 桃香だ。

他の二つのグループの面子は悔しそうな顔をしている。

 

「ああ、おめでとう」

 

これで無事に卒業できそうだ。

本当にありがとうな、劉さん。

 

「失礼するわよ~」

 

あ、出た。非常識極まりない変態筋肉学園長。

 

「もう一週間入るグループが決まったのね~」

 

は?今この筋肉変態学園長(以後長いので変態長とする)は何て言った?

『一週間』入るグループ?

 

「誰も『この三年間の学校生活で入るグループを決める』だなんて言って無いわよ?」

 

「「「はぁぁぁぁぁっ!?」」」

 

この変態長なんてこと言いやがる!

平和な学園生活が一気に遠のいただろうが!

 

「今回決めたのは『一週間仮で入るグループの順番』よ」

 

「ってことは俺は三つのグループに仮で入って俺がどこのグループに入るかを決めないといけないってことですか?」

 

「そうよ」

 

もし三つのグループに入らずにそのまま過ごしていたら三つのグループ内で実力で決められることになるだろう。

そんなことだけは避けたいが……俺は決められるのだろうか?

俺は昔から優柔不断だって言われて来たからな……

どうしよう……

 

「今日はここまでよ~

各自解散!」

 

貂蝉先生がそう言うと劉さんのグループ以外の生徒は各自帰る準備をする。

俺も帰る準備をする。

すると

 

「北郷君」

 

劉さんに呼び止められた。

俺は帰る準備を一端中止する。

 

「何だい?」

 

「自己紹介をしたいって思って。

まず私は劉 桃香よろしくね」

 

そう言って劉さんは微笑んだ。

純粋な笑顔だな。裏の無い笑顔だ。

 

「私は一度名乗っていたな。私は関愛紗だ。よろしく頼む」

 

すっごい真面目な人だな。

こう言う人って融通が効かないんだよな……

 

「わ、私は諸葛朱里でしゅ!」

 

そう言って諸葛さんはお辞儀をした。

うわっ、こう言うのは初めてだ……

はっ!俺はロリコンじゃないぞ。

手を出したら犯罪だ。

 

「えと、えと、えと、鳳雛里でしゅ」

 

そう言って鳳さんは諸葛さんの後ろに隠れた。

くっ!ロリコンじゃないロリコンじゃない……

はっ!俺は何を……

 

「鈴々は張鈴々なのだ!よろしくなのだ!」

 

元気な子だな~

こう言う妹が居たら大変だけど楽しいだろうな~

俺はシスコンじゃないけど。

 

「趙星。以後お見知りおきを」

 

何かお姉さんっぽい人だな。

こう言う人は的にまわすと厄介なんだよな……

敵にしないようにしよう。

 

「公孫白蓮だ。よろしく」

 

何か普通過ぎてリアクションが出来ない……

 

「馬翠だ。よろしくな!」

 

眉毛が特徴的だな。

それに男勝りな性格だ。

 

「馬蒲公英だよ~よろしく!翠姉さまの妹だから!」

 

何かずる賢さそうな子だな。

何でそう思ったのか分からないけど。

 

「魏焔耶だ。お前なんかに興味は無い。私は桃香様が全てだ」

 

え?君ってそっち系の人?

流石元女子高だね。

 

「厳桔梗じゃ。武術部で弓を教えている」

 

あ~こんな人居たな。

部活で何か銃みたいなの持ってたような気がするんだけど……

 

「私は名乗らなくても良いかもしれないけど名乗るわね。黄紫苑です」

 

特に思うことは無いな。

思うこととしたらでかいむnげふんげふん!

 

「……呂恋」

 

この子……相当強いな……

 

「陳音々音なのです。言いにくければ音々で良いのです」

 

この子の頭の奴はパンダか?

 

「へうぅ……董月ですぅ……」

 

ヤバイ、これはヤバイ。

ロリコンになろうかなって思ってしまう……

 

「賈詠よ。月に手を出したら殺すから」

 

……ツンデレ?

いや、何で俺は今この子がツンデレだと思ったんだ?

 

「袁麗羽ですわ」

 

何かお嬢様みたいな人だな。

こう言う人ってめんどくさいんだよな……

 

「文猪々子!よろしく!」

 

元気だな~元気が取り柄ってタイプだ。

 

「顔斗詩です。よろしくお願いします」

 

何か苦労人的な感じだな……

可哀想に……

 

「これで私のグループは全員だよ。

これから一週間よろしくね!」

 

そう言って劉さんは手を差し出した。

 

「ああ、よろしく」

 

俺はそう言ってその手を握った。


 
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