No.338001

恋姫無双 普通の人と乱世を駆けろ! 第15話

ssnowwさん

しすいかんです~。

かゆーさんは死にませんよ?

2011-11-22 20:11:38 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3759   閲覧ユーザー数:3178

 

前回までのあらすじ

 

1 じっこしょーかい!

 

2 怒られた・・・星のせいだ!

 

3 連合・・・クルクル娘×2に会うのかぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

予定どうりに6日後に本拠地、易京を出発した俺達は特に問題もなく

 

連合の集合予定地に到着した。

 

白蓮の旗を見た金の鎧を着た兵士が駆けて来た。・・・アレは袁紹の所だな、確か。

 

「お名前と兵数を教えてください!」

 

「公孫賛だ。兵数は2万だ」

 

「お待ちしておりました、公孫賛様。ただいま軍議を行っていますのでお急ぎを」

 

「あぁ、んで総大将は誰だ?」

 

「それが・・・まだ決まっておりません」

 

「はぁ?だってウチは遅いほうだろ・・・?」

 

「詳しいことは分かりかねますが・・・」

 

「そうか、分かった。すまないな引き止めて」

 

そう白蓮が言うと兵は駆けていった。

 

「はぁ・・・行くか。一刀と桂花付いてきてくれ」

 

「あいよー(分かったわ)」

 

俺達は一際目立つ金色の天幕に入っていった。

 

 

 

~袁紹の天幕

 

 

「お~っほっほっほっほ!」

 

中から何か声がする。これを聞くのも飽きたな・・・。

 

「すまない、遅れたな」

 

といって白蓮から入っていく。中にはすでに十数人の諸侯の代表が揃っていた。

 

中には見覚えの在る人たちも幾つかいる。

 

華琳はまだ来てないか。

 

劉備も来てないな。なんて考えていると、

 

「遅れたわね。失礼したわ」

 

・・・華琳。久しぶりだな、全然変わらないな。春蘭も秋蘭もか。

 

そして華琳が入ってきて少し経った頃・・・

 

「すいませーん!遅れちゃいました!」

 

と言って劉備と関羽とはわわ軍師・・・もとい諸葛亮が入ってきた。

 

「全員揃ったようですわね。さ~て皆さん!私は袁本初ですわ!

 わたくしの下にこうして集まっていただき当然の事とは言え一応お礼差し上げますわよ。     お~っほっほっほっ!!」

 

なんか、前の世界でもこんなこと聞いたな。相変わらずイライラするな・・・。

 

「それでは皆さん!自己紹介にしましょうか」

 

「妾は荊州太守の袁術じゃ、よろしくしてやってもよいぞ。」

 

覚えてる・・・たしか孫策さんに謀反起こされたんだよね。

 

「私の名は馬超! 西涼の領主馬騰の名代として参加している!」

 

この人も覚えてる。確か蜀に行ったんだよね。将軍でいたよ。

 

「私は周愉だ。袁術殿の客将をしている孫策軍の軍師だ」

 

・・・前の世界でも、確か孫策さんこなかったよね。相変わらずフリーダムだね・・・。

 

「平原の相、劉備です!こっちは武官の関羽、軍師の諸葛亮です。よろしくお願いします!!」

 

・・・桃髪娘。やっぱり二人の軍師ははわわ、あわわだったか。

 

「私は、幽州太守の公孫賛だ。後ろにいるのは、武官の北郷と軍師の荀彧だ

 よろしく頼む」

 

ノーコメント・・・なわけもなく、天幕内がざわめく・・・。

 

俺達、そんなに名前売れることしたかな・・・?

 

「曹操よ、後ろにいるのは、夏侯惇、夏侯淵よ」

 

・・・ひさしぶりだなぁ。確か桂花いないから風と凛がもう居るんだっけ?

 

目の前に居るのは曹操・・・華琳に間違いないけど、俺が知ってる華琳じゃないからな・・・。

 

その後に数人が自己紹介を終えた。

 

「さぁて、自己紹介も終わった所で・・・よろしいですか!我が軍は強大!

 ならば優れた統率者がいれば華麗に勝つか美しく勝つかのどちらかしかないですわ!!

 ではこの連合をそんな勝利に導く強く、美しく、門地の高い統率者が必要なのはお解かりになりま したでしょうか?」

・・・これもなにか聞いたことあるな・・・。

 

こんな話が数刻も続く・・・ってかさ、前もそうだったけど袁紹が総大将やりたいの分かったから。

 

 

はぁ・・・・。

 

と、俺も呆れてため息をついていると俺の横から声がする。

 

「ねぇ、白蓮、私に策があるから、私たちが袁紹を総大将に指名しましょ」

 

「・・・そうか、桂花がそう言うなら・・・。

 私は麗羽・・・袁紹を推薦する」

 

えええええええ・・・・・!!

 

マジかよ・・・どうすんだー?

 

先鋒になっちゃうよ!

 

白蓮が言うと、周りから袁紹を支持する声があがる。

 

「それなら仕方ありませんわね!

 この名族の私!袁本初が総大将を務めましょう!お~ほっほっほっほ!!」

 

「それでは我々は汜水関、虎牢関を通って洛陽に向かいますわ。

 先鋒は…、白蓮さん、お願いしますわ。」

「了解した」

 

「作戦は後ほど伝えますわ!」

 

といって、軍議は解散、各天幕へ戻っていった。

 

 

 

~公孫賛軍、天幕

 

 

俺達は皆に、決まったことを話す。

 

「ということで~~~となった」

 

「先鋒ですか・・・われらの兵数では苦しいとおもいますが?」

 

「桂花に作戦があるらしい」

 

「なぁ・・・桂花、作戦ってなんだよ・・・?」

 

「え?そんなの簡単じゃない。

 汜水関の守将華雄は猪だから関から出して、一刀が一騎打ちで倒せばいいのよ」

 

桂花がそういった瞬間に天幕内の気温が一気に下がった・・・気がする。

 

「一刀が華雄を倒したらそのまま騎馬の機動性を活かして

 突撃して一気に制圧・・・以上よ」

 

「それって・・・策なんですか?」と渚

 

「……それ以前に守備側が一騎討ちに出てくる意味が解らないよ」

 

「あぁ・・・そうだな」と巴と円

 

「そんなことはいいから・・・どうにかして袁紹に*****」と巴と円・・・。怖いな。

 

「それは適当に罵って怒らせればいいわよ」

 

「桂花よ、罠だと解ってるのに出てくるわけないだろ」

 

「とにかく!これで絶対に成功よ!ちなみに一刀!

 一合で倒してね!でないと失敗するから」

 

「!・・・・あいよ」

 

と、俺達が作戦会議をしていると・・・。

 

「失礼するわよ」

 

と、金髪クルクル頭の華・・・曹操が入ってきた。後ろには、いつもの二人も付いている。

 

「ん?曹操か。何のようだ?」

 

「いえ・・・ねぇ、荀彧、北郷。私のところに来ない?

 今よりも待遇を良くしてあげるわよ」

 

「「「「なっ!!」」」」

 

人材マニアは変わらないようだ。

 

「悪いけど、俺はここを離れるつもりはないよ。

 ここでは・・・やるべきことがあるからさ」

 

「私もよ。ここは気に入ってるわ」

 

俺は殺気も出さずに優しく言う。

 

「なにっ!お前達・・・」

 

春蘭の言葉は、華琳によって遮られた。

 

「・・・構わないわ。駄目で元々だったから。

 でも、いつか必ず貴方達を私のものにして見せるわ」

 

「出来るものならね」

 

「ふっ・・・失礼したわね」

 

といって3人は帰っていった。

 

「・・・なんだったんだ?」

 

「「「「「さぁ?」」」」」

 

 

「白蓮ちゃーん!」

 

次にまた誰か来たみたいだな・・・。

 

例の桃色娘が入ってきた。

 

「おう、桃香か・・・。元気にしてたか?」

 

「うん、いろんな所で、賊の人たちを倒してたよ」

 

「公孫賛様、先ほどはありがとうございます。

 ですが、少し疑問があるんですが・・・」

 

とはわわ軍師、もとい諸葛亮。

 

用件は予想通り先陣についての事であった。

 

「いや、気にしなくていい

 こっちのほうが兵は多いからな」

 

「で、ですが騎馬隊では不利じゃないでしょうか?」

 

「そ、そうです、攻城戦では騎馬隊の性能は発揮できません」

 

諸葛亮、続いて鳳統が疑問を投げつける。

 

「うん。でも色々やってみるよ、駄目だったら後退するから心配しないで」

 

無論策はある。

 

しかし劉備達が本気で心配しているのかこちらを見定めに来ているのか解らない以上、全て

 

話す必要はない。

 

「そうですか」

 

「白蓮ちゃん、私たちも応援するから」

 

「あぁ、ありがとうな」

 

と言うと、劉備は帰っていった。

 

「はぁ・・・。

 あ!円、明日の朝、関を攻め始めるから、夜のうちに隠密の連中つれて

 潜入してくれ。作戦が成功したら、関を閉めようとする敵を足止めしてくれ」

 

「あいよ~」

 

「よし!皆、明日攻めるぞ。準備を怠るなよ~」

 

こうして、俺達は汜水関を攻めることになる。

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃ、行ってくるよ~」

 

「がんばってくだされよ一刀殿」

 

「がんばってね一刀さん♪」

 

「一合よ!一合!」

 

「・・・・・はぁ」

 

馬上なので俺は十天を持つ。

 

ちなみに乗っている馬は白蓮に貰った馬だ。

 

さすがに名前なしや普通の馬は可愛そうなので・・・ひまわりという名前をつけた。

 

理由は・・・聞かないで。かっこいい名前とか考えられないし、女の子って言うからw

 

そして俺は汜水関の前で、華雄に対して、挑発を行っていた。

 

「俺は諸侯連合軍が先陣、公孫賛軍の武官北郷一刀!! 

 汜水関大将華雄将軍に一騎討ちを申し込む!」

 

 

 

 

 

 

「何言うとるんやアイツ?」

 

城壁で連合軍を見下ろしていた張遼は単騎で突出してきて一騎討ちを挑んできた北郷と言う将を見、そう呟いた。

 

なんで有利な篭城側の大将がわざわざ表にでて一騎討ちしなければならないのか?

 

全くありえない話だった。

 

「ほほう? 名指しとあれば出て行かねばなるまい」

 

「そんなわけあるかい!」

 

全くありえない話にノコノコと出て行きそうになった華雄にツッコミを入れる。

 

「いやしかし武人としてだな……」

 

「武人の前に汜水関の総大将やないか!ちょっとは自重せえ!」

 

「知ったことか!あんな連中私の敵ではないわ!」

 

「あほぬかせ!賈駆っちに言われとるやろが!守りを固めろて。そうすれば、連合の兵糧が尽きてこの戦は終わる言うて」

 

「だが、武人として篭城など。私は我慢できぬ!」

 

「は~。ホンマに猪やな……月を守る思うて我慢してえな」

 

「む……そ、そうだな。董卓様の為に私たちは勝たねばならぬのだった」

 

はぁ。やっと収まったかいな。ウチ等の言う事聞かん癖に、月っちの事になるということ聞くんやからな。まあ、華雄は主命やからしかたないか。

 

「わかってくれて助かったわ……お、連中なんか言ってきよるで」

 

『華雄よ!お前は猛将と言われているようだな!だがなんだ!勝てないと見て篭城か?見損なったぞ!』

「なんだと!」

 

「ちょっ!落ち着き、あんな見え透いた挑発やないか!」

 

「ぐっ……そ、そうだ……すまない」

 

そういいながらも華雄の手は力強く握られて手が真っ白になっとった。

 

『こんな臆病者だったとはな!どうせ猛将と謳われていても勝てる戦しかしないで勝てぬ戦は出なかっただけなのだろ!』

 

「なんだとーーーーっ!!」

 

「言った傍から直ぐに挑発に乗るんかい!落ち着け華雄!挑発に乗ったらあかん!」

 

「うるさい!あいつらは私の武を貶したのだぞ!武人として黙っていられるかーーーっ!!」

 

と言うと

 

「我が武を馬鹿にされたままで居られるか!

 華雄隊!連合の奴等に我等の力、見せ付けてやるぞ!」

 

「・・・・仕方ないウチらもでるわ。深追いは厳禁やで?」

 

「まかせろ。華雄隊出撃準備!!」

 

「はっ!」

 

 

 

 

 

 

門が開いていく・・・孫策いなくても挑発成功しちゃったよ。

 

「よし!黒蓮、星!突撃は頼んだぞ!」

 

「は~い♪」

 

「任せといてくだされ」

 

 

 

「我が名は華雄!汜水関大将だ!望みどうり相手をしてやろう!」

 

城壁の上で苦々しく華雄を見下ろす張遼。

 

「来たか、華雄!・・・・・・いくぞ!!」

 

一刀が華雄へ一直線に駆けた!

 

「こい北郷!我が戦斧の血錆にしてくれる!」

 

華雄も馬を走らせる!

 

それと同時、門の裏で控えていた華雄隊三万が馬騰軍を殲滅する為門を開き

 

汜水関より飛び出した。

 

一刀は全力で溜めていた氣を開放する。

 

十天が光る。

 

「はあああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

一刀が声を上げる。

 

 

そして・・・キンッ!

 

一瞬の交差の後

 

一合たりとて打ち合う様子もなく、互いに疾風のように駆け抜け、そして馬が止まる。

 

一瞬の静寂の後……ドサッ、と華雄の体が馬から落ちた。

 

「致命傷にならないように急所は外してある

 汜水関が将、華雄はこの北郷が討ち取った~!・・・黒蓮!星!」

 

「よし!全軍突撃だ!!」

 

 

オオオオオオオォォォォ!!

 

公孫賛軍の兵達が雄叫びを上げながら汜水関に突っ込む。

 

騎馬隊の機動性を発揮し、あっと言うまに華雄隊を突破し、汜水関に取り付いた。

 

予定どうり円が扉を開ける。

 

そして、俺、星、黒蓮を先頭に汜水関へ進入した。

 

 

 

「なんや……これは?」

 

ありえない事が起こった。

 

1つは一騎討ちで、しかも一合で華雄が斬り捨てられ敗れた事。

 

1つは公孫賛軍がありえない速度で汜水関に到達していた事。

 

「まだや!門をしめぇ!!」

 

「無理です!敵と思われる部隊が進入していて、門が制御できません!!」

 

「だったら上から弓を射掛けぇ!!」

 

「無理です!華雄隊に当たってしまいます!」

 

「チィッ!虎牢関へ撤退する!食い物も武器もいらん!とにかく馬に乗って虎牢関へ走るんや!」

 

「華雄隊はどうしますか!?」

 

「・・・ウチらが逃げるまで時間を稼いでもらう・・・」

 

「・・・御意!」

 

「覚えときぃ北郷!華雄・・・敵はとるからな・・・」

 

 

こうして張遼隊は撤退していき、すぐ後に公孫賛軍により、汜水関の制圧が完了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

汜水関終了です。

 

手抜き?そうですね・・・。

 

あ、ちなみに華雄さんは死にませんよ?

 

次の話は、これを見た諸侯視点でお送りします。

 

駄文にお付き合いいただきありがとうございました!

 

あ!ちなみに一刀はこの世界の華琳と前の世界の華琳とは別人物としてみています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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