No.333372

寂しがり屋の女の子のために…… 拾話

DOWANNGOさん

こんにちわ~
それと今回もラジオコーナーはあります。
では、始まり~

2011-11-12 13:00:43 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3726   閲覧ユーザー数:3180

盗賊の本拠地は許緒と会った所からそんなに離れていない所にあった。

余程上手く探さないと絶対に見つからなかっただろう。

 

「敵の数は把握できているのかしら?」

 

「はい、およそ三千と報告がありました」

 

連れてきた戦力は千と少しだから盗賊達はその三倍の戦力だ。

だが、桂花は別に大したことではないという様な表情でこう言った。

 

「連中は統率力も無く訓練もされていませんから我々の敵ではありません」

 

「けれど策はあるのでしょう?糧食の件、忘れていないわよ?」

 

「無論です」

 

すごい自信だな。

ま、あの荀文若だからそれも当然か。

 

「説明なさい」

 

「まず、曹操様は少数の兵を率い、砦の正面に展開してください。

その間に夏候淵、夏候惇の両名は残りの兵を率いて後の崖に待機。

本隊が銅鑼を鳴らし攻撃の準備を匂わせれば敵は必ず外に出てくるでしょう。

その後曹操様は兵を退いて充分に引き離したところで夏候淵と夏候淵の両名で敵を叩きます」

 

ん?それってまさか……

 

「それはまさか、華琳様を囮にしろと言う訳か!」

 

やっぱりそうなるよな?

桂花も春蘭が反対するのは予想済みって顔だし。

しょうがない……なら納得してもらうか。

 

「なら春蘭と秋蘭が華琳を守れば良いだろ?

盗賊は俺と霍謹で叩く」

 

「ちょっ!劉郷さん!」

 

俺は春蘭に聞こえないように小声でこう言った。

 

「良く考えろ……春蘭が丁度良い時期に攻められると思うか?

敵を見た瞬間に突っ込むのが目に見えてるだろうが。

俺なら丁度良い時期を見つけて攻めるから俺に攻める役をやらせろ」

 

桂花は納得した顔になりこう言った。

 

「やはり敵を叩く役は劉郷さんと夏候淵にやらせます。

護衛は夏候惇と霍謹と許緒が」

 

「良し!許緒!華琳様を全力でお守りするぞ!」

 

「は~い」

 

こうして桂花の策の下、戦が行われることになった。

「あれ?華琳達が下がるのが思ってたのより早いな」

 

そう、俺が思っていたのよりも華琳達が下がって来るのが早かった。

何があったのだろう?

 

「華琳様達は無事の様ですね。

姉者も無事の様です」

 

秋蘭はそう言うと安堵の表情を浮かべる。

 

「良かったな」

 

「はい」

 

そして、しばらく経って……

 

「師匠、敵の殿です。

そろそろ攻めましょう」

 

「ああ」

 

俺は刀を抜いてそう返事をした。

 

「夏候淵隊!撃ち方用意!」

 

夏候淵の隊の兵士は弓をつがえて……

 

「敵中央に向けて、一斉射撃!撃てぃっ!」

 

矢を放った。

それにより敵の兵士に動揺が走る。

俺はそれを見て敵に襲い掛る準備をする。

 

「秋蘭、援護は頼むぞ」

 

「かしこまりました。

行ってください!」

 

それを聞いて俺は敵に襲い掛った。

「見ろ!深紅の劉旗だ!逃げろ!」

 

そんな盗賊の一人の言葉を聞いた盗賊達は一斉に逃げていく。

まぁ、俺はそれを逃がす筈もなく黒鷹で一気に先回りする。

 

「お?夜月か?」

 

俺の先には漆黒の霍の旗。

どうやら先回りしてたらしい。

 

「美蓮かな?」

 

美蓮だったら俺の行動を先読み出来るのが理解できる。

長い付き合いだからな。

 

「良し、追い付いた」

 

俺は黒鷹から降りて盗賊達に襲い掛る。

さぁ、翁仕込みの剣術を見せてやろう……

第三者視点

 

一刀は一振りで確実に敵の数を減らしていく。

その姿は味方に限らず敵にすらこう思わせていた。

 

『美しい』

 

一刀が剣を振う姿は正に舞い。

味方も敵もその姿に見惚れてしばらくここが戦場だと言うことを忘れさせた。

そして、敵がここが戦場だと思い出したのは自分達の戦力が始まったころの一割にも満たなくなった頃。

盗賊達は逃げ始めたが一刀の号令で兵達は盗賊達の殲滅を始める。

 

「賊を逃がすな!賊は逃がせばまた敵は民を襲う!情けをかけるな!情けは仇となって帰って来る!

賊を殲滅せよ!」

 

その号令と共に兵達は盗賊達を殲滅しこの戦は終わった。

一刀side

 

曹操軍本陣

 

「終わったよ~」

 

そう言って俺は夜月と一緒に本陣に戻って来た。

見ると全員が呆然とした顔で俺を見ている。

 

「どうした?」

 

俺がそう言うと皆ハッとしたような表情になり華琳がこう言った。

 

「流石剣神と剣神の剣ね。

良くやったわ」

 

「剣神の剣?」

 

夜月のことか?

いつの間にそんな風に呼ばれてたんだろう?

 

「結構前からそんな噂があったわよ?」

 

説明ありがとう、華琳。

それと心を読まないでくれると嬉しいかな?

 

「お前は顔に出やすいんだ」

 

だから心を読むなよ。

全く……

 

「それよりさっき夜月を俺の進路方向に先回りさせたのは誰だ?」

 

「私なのです」

 

そう言って美蓮が手を上げた。

やっぱり美蓮か。

 

「流石美蓮だな」

 

そう言って俺は美蓮の頭を撫でる。

 

「はうぅぅぅ……」

 

猫みたいに目を細めて相当可愛い……

だから俺はロリコンじゃない!

 

「「「………」」」

 

皆怖い!

何で!?さっきまで呆然としてた皆が鬼神みたいだよ!?

あ、鬼神って俺か。

 

「と、とにかく帰ろう!

ほら!桂花の兵糧の件もあるんだから!」

 

情けねぇ……

こんな風にしか話しをそらせないなんて……

 

「そうね、早く帰りましょう(ゴゴゴゴゴッ!)」

 

覇気が!覇気がとんでも無いことに!

俺が何をしたんだよーーーー!

数日経って

 

「はぁ……」

 

溜め息をつくしかあるまい。

実は今桂花の裁判的なことが行われている。

何でこうなったかを簡単に説明するとだ。

兵糧が足りなかった。

何故足りなかったと言うと理由は二つある。

一つ目は戦で俺が頑張り過ぎて兵の損害が少な過ぎた。

桂花の予想の半分の損害だったらしい。

二つ目は……

 

「しかし!季衣が!」

 

そう季衣だ(真名は戦が終わってから預けられた)実は彼女の食欲がすごかったのだ。

普通の兵の十倍は喰ってた。

よくもまぁ、あんなに入るものだと感心した。

 

「にゃ?ボク何かしたの?」

 

「季衣ちゃんは気にしなくて良いのです」

 

流石美蓮!

ナイスフォロー!

 

「予想外のことの所為にするのは敗者の言い訳では無くて?」

 

確かに正論だけどなぁ……

やっぱり有能だし……

少し助けてやるとするかな。

 

「なぁ、華琳、今回兵をあまり損耗せずに勝てたのは俺が頑張ったからだよな?」

 

「そうね。

だから、あなたには褒美をあげようと思うのだけど後にしてくれないかしら?」

 

「いや、今すぐ聞き届けてくれないと困る。

俺は桂花を助けて欲しいんだからな」

 

俺が褒美として桂花を助けて欲しいと言えばいくら命を取ると言っていても助けるしかないだろう。

部下への褒美は覇王は必ず聞き届けなければいけないんだから。

 

「……良いでしょう。

なら、お仕置きだけで済ませてあげましょう。

桂花、後で私の部屋に来なさい」

 

「はい……曹操様」

 

おい、何で顔を赤くしてるんだ?

まさか……そう言うことか?

夜月から聞いてたけど……露骨だなぁ……

 

「私のことは真名の華琳で呼びなさい。

良いわね?」

 

「はい……華琳様」

 

「ん?どう言うこと?」

 

「季衣、お前は純粋に生きてくれ……」

 

もし、季衣までそっちの道に走ったら……

想像しただけでも……

 

「何だか良く分からないけど分かったよ」

 

あぁ、良かった~

 

「ねぇ、兄ちゃん。

ボクお腹減っちゃった~。

街に着いたら何か食べに行こうよ~」

 

っ!何だ?今の言葉前にも聞いた様な……

 

「兄ちゃん?」

 

「あ、ああ、良いぜ。

何食いに行く?」

 

「どうしようかな~?

何にしようかな~?」

 

「おい、そんなに走り回るなよ。

こけるぞ」

 

「そんな失敗しないよ~

あ!」

 

季衣は石に躓いてこけそうになる。

 

「おっと!」

 

俺はこけそうな季衣の手を掴んで季衣がこけるのを防いだ。

 

「ほら見ろ。

こけただろ?」

 

「ありがと、兄ちゃん!」

 

「ああ」

 

こうして俺達は季衣と桂花と言う二人の新たな仲間を加えて城へと戻った。

後書きラジオコーナー

 

D(DOWANNGO)「DOWANNGOと!」

 

 

一(一刀)「一刀の!」

 

 

D 一「「後書きラジオ!」」

 

 

D 一「「いえ~い!」」

 

 

D「はい!始まりました!後書きラジオ!司会は私DOWANNGOと一刀でお送りします!

今日のスペシャルゲストはこの方!覇王曹操さんです!」

 

華(華琳)「呼ばれて来たけど……今回結構無理矢理終わらせなかった?」

 

D「ごめんなさい……それより質問に行きましょう!」

 

一 華琳「「逃げたな(わね)」」

 

D「質問と言ってもまた知り合いからのなんだけどね」

 

一「質問多いな。

お前の知り合い」

 

D「この前とは違う知り合いからだからね。

最初の質問は曹操さんへだよ」

 

華「何かしら?」

 

D「『この作品の華琳さんの歳は?』だって」

 

華「16よ」

 

一「え!?」

 

華「何よ!?一刀と同い年なのがそんなにいけないの!?」

 

一「いや、それにして背が『何か言ったかしら?』何でもありません」

 

華「なら良いわ。次に行きなさい」

 

D「は、はい!次は俺にだね『この作品はハーレム物なのか?』だって」

 

華「どうなの?」

 

D「ふっ、愚問だね……一刀は何だと思っているんだい?」

 

華「そうね」

 

一「………」

 

D「ちょっ!何してんの!?わぁっ!二刀流は駄目!二刀流で一刀の中で最も強い構え……ぎゃぁぁぁっ!」

 

一「え~っと次は~……『あの筋肉ダルマは出るのか?』だってさ。

早く答えてよ。作者」

 

D「う……イテテ……。まだ決まって無い」

 

一 華「「流石無計画駄文作者」」

 

D「うっさい……」

 

一「お、そろそろ時間だぞ」

 

D「あ~そうだね」

 

一「華琳も一緒に!」

 

華琳「ええ」

 

D 一 華「「「では、また次回で!」」」


 
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