No.317760

真・恋姫無双 ~新外史伝第34話~

久しぶりの投稿で、何かグダグダになりました。

では第34話どうぞ。

2011-10-13 19:58:17 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:8453   閲覧ユーザー数:6550

今後に対しての会議終わってから、月たちは静養のため涼州に向けて出発した、そしてしばらくして

 

からのある日、一刀は星に連れられ、長安郊外に馬で遠乗りに来ていた。

 

これは、反董卓連合の時に星が恋の副将に付いた際、一刀に要求していた褒美(一刀と1日デートす

 

る権利)を行使して2人で出掛けていたのである。

 

「なあ星、どこまで行くんだ?」

 

「内緒ですよ、主」

 

一刀が星に行き先を聞くも星はいたずらっ子の様な笑顔をして、星は一刀に場所を教えずに連れて来

 

ていたのである。

 

町を出て半刻(一刻を2時間で計算なので、この場合は1時間で計算)してから、ある村に到着した

 

が、星は村の中を通過せずに、村の周囲をから回り込むように行き、そして村の外れの小屋に到着し

 

た。

 

そして星は

 

「主、先に小屋に入っていただきますか、中に入り奥を見れば分かります、私は用意する物がありま

 

すので後から入ります」

 

言いながら、星は何か準備をするため、小屋を離れた。

 

一刀は

 

「さて何があるのか?」

 

と言いながら、小屋に入り、星が言った通りにすると……。

 

 

 

「あ~~いい湯だ~~」

 

「でしょう、主」

 

2人は温泉に浸かっていた。

 

「しかし星、よくこんな場所を見つけたな」

 

「以前に訓練に来た時に偶然見つけまして」

 

言いながら、星は自らから準備して持ち込んだ酒とメンマを盆を浮かべながら一杯やり、そして一刀

 

も星からお猪口を貰い、同じく一杯やっていた。

 

「この一杯が何とも言えませんな」

 

「星は、酒とメンマだけあれば、いいんじゃないか?」

 

「……主は、私を何とお思いですか……」

 

星は一刀にそう言われると、やや拗ねながら酒を飲んでいた。

 

そしてしばらくすると一刀が何か考えている様子に見えたので星は一刀に

 

「主、こんな美女を目の前にして何か考え事とはいただけませぬな」

 

「いや考え事というよりは、俺は星たちのにとって主として旦那として上手くやっているかと急に思

 

ってな……」

 

「何を言っているのですか、主は?」

 

「主は女性関係はともかく、国の主としては立派にやっていますぞ」

 

「女性関係はともかくとは酷い言われようだな……」

 

「では主、改めて言わせて貰いますが、主は月たちを立派に救い出し、そして政もきちんとやってお

 

りまする、そして女性関係については、皆、紫苑がいるにも関わらず、自らの意志で主と想いを遂げ

 

たかったのです、そして美しき花に蝶は群がり、その中で蝶たちは我こそは主にとっての一番を目指

 

すのです。だから主は我らのことを気にする必要はありませんぞ」

 

星が一刀にそう言うも、まだ吹っ切れていない一刀を見て、星は口に酒を含み、そして一刀の顔を両

 

手で挟み込むと顔を自分の方に向けてさせて、強引にキスをして自分の口に含んでいる酒を一刀の口

 

に注ぎ込んだ。

 

星の突然な行為に驚きを隠せない一刀に

 

「目が覚めましたかな、主」

 

「ああ…」

 

「今更ですが、主、私はあなたに全てを捧げているのです、だからそんな顔をしないで下され、主に

 

悲しい顔は似合わないですぞ」

 

一刀は星にそう言われるとようやく気持ちも落ち着き

 

「すまん星、ここまで心配して貰って、ここからはせっかくのデートだから楽しまないとな」

 

一刀がそういうと星は

 

「そうですぞ主、今日1日は他のことを忘れて、私だけを見て下され…」

 

最後はやや照れながら言う星に一刀は

 

「そんな姿を見る星も新鮮で可愛らしいよ」

 

と言いながら、2人は自分たちの世界に入った……。

~翠編~

 

「御遣い様、まいどありがとうございました~」

 

一刀は町で食事を終えた後、店を出て、しばらく歩いていると

 

「ご主人様~!お姉様捕まえて~!」

 

どこからか蒲公英の声がしたので、一刀は周りに目をやると、すでに目の前に全力疾走している翠が

 

来ており、翠が一刀に

 

「あ…危ない!ご主人様!退いてくれ~!」

 

と言うも、流石に急すぎて避ける間もなく

 

「ドーン!」

 

2人は正面衝突をして、その場で倒れてしまった。

 

「イテテ……」

 

「退いてくれって、言ったのに何で退いてくれないんだよ……」

 

「流石にあれは無理だぞ…翠」

 

一刀が翠を嗜めていると

 

「お姉様、やっと捕まえた~」

 

「蒲公英しつこいんだよ!」

 

2人が言い争いを始めようとしたので、一刀が仲裁に入るような形で

 

「蒲公英どうした?翠を追い掛けていたみたいだけど?」

 

「ご主人様聞いてよ!お姉様たら、服を買いに行こうとしたら、急に逃げ出したの!」

 

「蒲公英!誰が服を買うと言った!?お前最初に飯食べようと言ってたのに、何で服を買う話になっ

 

てるんだよ!」

 

「確かに騙して悪かったけど、お姉様って服とかおしゃれに全然気を遣ってないじゃん?そんなこと

 

じゃご主人様に嫌われちゃうよ!」

 

「えっ!?ご主人様そんなことないよな…?」

 

蒲公英が最後に言った一言が気になり、動揺している翠を見て、一刀も流石にからかう気にはなれず

 

「心配するな翠、そんなことで嫌うはずがないだろう、でも何で服を買うのがそんなに嫌なんだ?」

 

「いや…私みたいながさつな女に似合う服なんてないだろう?」

 

自分の容姿に自信がなさげな翠を見て、一刀と蒲公英は顔を見合わせて、意志は統一されてしまっ

 

た。

 

これは何としても服屋に連れて色んな服を着させようと……。

「でも翠、たまには普段と違う服を着てみるのも面白いと思うけどな、もしかしたら戦の時に合う服

 

があるかもしれないぞ」

 

一刀は翠が興味を引くように戦闘服について語ると蒲公英も

 

「お姉様も戦の時、動きやすいてカッコいい服の方がいいでしょう?」

 

「まあ…、戦の服を選ぶのだったら、いいけど……」

 

2人からそう言われると、さすがに翠も折れて、3人で服屋に行くになった。

 

そして服屋に行くと蒲公英が色々選んでいたが、翠は気にいるものが無かったので

 

「もう~お姉様どんなのがいいのよ!」

 

「仕方ないだろう!私の気にいったのがないから」

 

「じゃご主人様、お姉様に服何か選んでよ」

 

急に蒲公英が一刀に選ぶように言ってきたので、一刀は

 

「おいおい男の俺が選ぶのも、どうかと思うぞ」

 

一刀が返事をしたが、すると蒲公英が一刀に耳打ちして小声で

 

(「ご主人が選んで、お姉様にこれ着てくれと笑顔で言ってくれたら、お姉様も着てくれるから

 

さ」)

 

蒲公英は自信満々に言うので、一刀は翠に

 

「翠、もしお前が良かったら、俺が選ぶけどいいか?嫌なら嫌と言ってくれよ」

 

一刀がそう告げると

 

「え?ご主人様が?……う~そんなの絶対に断われないじゃないか~」

 

「ぜ…絶対に変なのを選ぶなよ、そんなの選んでも絶対に着ないからな!」

 

顔を赤くしながらも一刀に服を選んで貰うことに同意した翠に蒲公英が

 

「素直じゃないな、お姉様は」

 

「う…五月蝿い、蒲公英!」

 

そして2人が言い合いしている間に、一刀がすでに目を付けていた服を取り出して、翠にその服を示

 

すとそれを見るなり

 

「こ…こんな可愛らしいヒラヒラした服着られるか!」

 

「え~お姉様、可愛いじゃん、嫌なら蒲公英が貰うよ」

 

2人の反応に大きな差があったが、一刀が示したのは黒色を基調としたメイド服であった。

 

これは一刀や紫苑、璃々が現代風の服に着慣れたこともあり現代風の服を何点か作成されていたが、

 

その時に紫苑は再び一刀にメイドが付くことを想定して、予め作成していた。

 

しかし璃々の話では、一刀にメイドが付かなかった場合、

 

「その時はこれ、私が着ようかしら♪」

 

紫苑はメイドをする気満々の話をしていたらしい・・。

 

メイド服を見て翠は

 

「こんな可愛い服が私に似合う訳ないだろう!」

 

「え?そうかな、翠に似合うと思うけどな…」

 

「じゃあ、翠には色々と感謝しているから、これ贈るよ」

 

一刀は言い出すと

 

「はぁ~~!?」

 

「お姉様、ご主人様からの贈り物を受け取らないって失礼なことをしないよね~」

 

翠は驚くも蒲公英から逃げ道を防がれると

 

「わ…分かったよ!受け取ればいいんだろう!で…でもまだ気持ちの整理が付かないから、着るのは

 

ちょっと待ってくれよな」

 

「分かったよ、着る時は必ず見せてくれよな」

 

一刀からそう言われると翠は小さく頷いた。

 

翠は一刀から服を受け取ると

 

「ご主人様、ありがとう…」

 

小声で礼を言うと、一刀が清算している間に逃げ去ってしまった。

 

そして清算した後、店を出ると蒲公英が待っていて一緒に歩いて城に帰っていると蒲公英が

 

「ありがとうご主人様、あのままだったら、絶対お姉様、服を買わなかったよ」

 

「別に礼を言われることじゃないけど、でも蒲公英にも何か買ってあげたらよかったな」

 

「じゃご主人様、一つお願い聞いてくれる?」

 

「聞ける範囲だったら聞くけど・・」

 

「じゃ耳貸して(ゴニョゴニョ)」

 

「別にいいけど…しかしどうするんだ?」

 

「それは蒲公英が考えるから、その時はご主人も協力してちょうだいね♪」

 

「じゃ蒲公英用事があるから、またね~」

 

蒲公英は一刀にあるお願いをして、その場を去ったが後日蒲公英のこのお願いが翠にとって散々な目

 

に遭うことになるとは知るよしもなかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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