No.315487

寂しがり屋の女の子の為に…… 伍話

DOWANNGOさん

こんにちわ~
今回は一刀達が五胡と戦います。
戦闘描写がしょぼいですがよろしくお願いします。
では、はじまり~

2011-10-09 21:39:43 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4434   閲覧ユーザー数:3810

俺達は今五湖の戦場の前線にて軍議を開いている。

軍議を主に進めているのは美蓮。

何でも涼州には美蓮程優秀な軍師は居ないから美蓮が進めている。

 

「え~まずは、部隊の編成を決めるのです。

まず先鋒は翠ちゃんと牡丹さんです。

次に右翼は劉郷さん、左翼は蒲公英さん」

 

「え?蒲公英一人?」

 

「そこら辺は大丈夫なのです」

 

「そ、そう?」

 

「はいなのです」

 

「なら策はどうするんだ?美蓮」

 

「策は要らないと思うのですよ?こちらの数は二万、相手の数は三万残り一万の差は何とかなるのです」

 

そう言いながら美蓮は俺を見た。

成程、俺に何とかしろと言う訳か……了解だ、美蓮。

 

「美蓮がそう言うならそうなんだろう。

では、軍議終了」

 

そう言うと軍議に参加していた全員が各々退場して行く。

いや、お前等俺が客将だって忘れて無いか?

何で従うんだよ……

戦場

 

「では、行ってきます」

 

「ああ、言って来い」

 

牡丹は口上の為に全軍の前に立つ。

やっぱり慣れているんだろう。

牡丹の堂々とした姿に少し憧れを持つ。

そんなことを考えていると牡丹が口上を始める。

 

「涼州連合の兵士達よ!

今まで幾度も無く我等の領地に攻め入って来た五胡の蛮族達がまたも攻め入って来た!

だが、我等は何度五胡の蛮族達が攻めてこようとも我等は退く訳にはいかぬ!

退けば涼州の民は五胡の蛮族達に殺されてしまう!

ここで何としても五胡の蛮族達を止めるのだ!」

 

『うおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!』

 

「全軍突撃!」

 

その声と共に全軍が五胡の軍へ向かって突撃し始めた。

第三者視点

 

「はぁっ!」

 

ザシュッ!

 

「ふぅ……俺一人で一万の差を埋めなくちゃいけないなんてどんな無茶ぶりなんだよ……ふっ!」

 

ザシュッ!

 

そんな悪態をつきながら一刀は順調に五胡の兵士を減らしている。

一振りで確実に一人を減らしていき、その戦いを見ている者は敵味方関わらずこう思うだろう。

まるで舞いを見ている様だと。

確かに一刀の戦い方は美しいだろう。

だが、その舞を見ている敵は死へと一瞬で近づきその命を刈り取られる。

 

「ふう……全くきりないな……でもま、まだ準備運動だから良いか」

 

それを聞いて周りに居る兵士は驚く。

一刀は自分で一万は倒さなければならないと言っていたがもう既に一万五千は倒している。

一刀はただ刀を振うことに集中しすぎて倒した数が分からなかった。

 

「一万五戦も倒すなんて……化け物だ!」

 

「あり?もう一万五千も倒してたのか?数え忘れてたな。

ま、まだまだ倒さないといけないんだけど」

 

そう言いながら一刀は刀を構える。

ふと、右翼を見ると右翼の五胡の敵が撤退してるのが見える。

 

「ん?あっちはもう片付いたのか?

翠が追い打ちしようとしてるな、それを牡丹が止めてると……成程」

 

「劉郷殿!どうします?姫が無理な追撃を!」

 

「どうせ美蓮が止める様に指示を出すさ」

 

一刀がそう言うと翠の部隊が止まる。

すると翠の部隊が一刀の方向へ向かってくる。

 

「ん?こっちの援軍は要らないんだけどな……」

 

一刀はそう言いながら左翼を見る。

 

「あ、そう言うことか。

美蓮の差し金かな?」

 

一刀の言葉に一人の兵士が首を傾げる。

 

「どう言うことですか?」

 

「見ろよ」

 

一刀が指したのは蒲公英が居る左翼。

左翼では蒲公英の部隊が苦戦していた。

 

「蒲公英達を助けるために行かせたんだろ。

流石美蓮だな……」

 

一刀はすでに分かっていた。

何故蒲公英が一人だったのか。

美蓮は最も危険な策をとったのだ。

 

「はぁ~……しょうがないか……」

 

一刀はそう言いながら前線を見る。

 

「俺も行きたいけどしょうがないな……」

 

一刀がそう呟くと五胡の兵は撤退していく。

 

「流石翠達だな。早い。

さて、俺は美蓮に怒りの矛が行った時の為に

心の準備をしておくかな……」

 

一刀は疲れた様にそう呟いた。

一刀side

 

本陣

 

「美蓮!あれはどう言うことですか!」

 

そう叫びながら牡丹は美蓮に駆け寄って来る。

俺は美蓮の前に立ち美蓮を守れるようにする。

 

「美蓮は確かに危険な策をとったが翠の為にその策をとったんだ」

 

「……どう言うことですか」

 

牡丹は殺気の放出を止めなかったが話しを聞く気にはなったようだ。

 

「良いか?確かに今回の様な場合は翠を一人にして

 

牡丹と蒲公英二人を同じ場所に配置するべきだっただろう。

 

だが、五胡はどうしてもこちらの主戦力の牡丹と翠を殺したかった。

 

もし、殺したい相手が目の前に居たらどうする?

 

どんな手を使ってでも殺す筈だ。それが人間の本能なんだから。

 

その証拠に今回翠が居る方は罠を使った。

 

あれは罠じゃないかもしれないが結果翠は無茶な追撃をしようとした。

 

今回は牡丹が居たから止められたようなものだが居なかったら死ぬ確率が増えたぞ?

 

それに俺達の目的は名を上げること、それなら先鋒の方が良いのに

 

お前達が蒲公英を助けやすくなる様に俺を右翼にしてお前等を先鋒をにした。

 

そんな判断をした美蓮をお前達はは責めるのか?」

 

「「「………」」」

 

俺の言葉が余程響いたのだろう。

皆俯いて黙ってしまった。

 

「まぁ、しょうがないさ。

皆これから美蓮のことを信じてくれ。

それが俺の言えることだ」

 

「「「うん(はい)(ああ)!」」」

 

「美蓮も事前に俺に相談しろよ?」

 

もう牡丹の殺気を浴びたくないからな。

 

「はいです」

 

「ああ、それと牡丹、出ていくと言っておいて何だけど

しばらくやることがあるから美蓮を預かっててくれないか?」

 

「分かりました、

どれほど預かればよろしいですか?」

 

「ん~……二年位?」

 

「長いです!

一体何をするんですか!?」

 

美蓮はそう言いながら俺の首を絞める。

あ、やばい……意識が……

 

「美蓮!やめろ!劉郷が!」

 

「ああ、ごめんなさいです」

 

美蓮はそう言って俺を解放してくれた。

あ~危なかった……後一秒でも遅かったら死んでたな……

 

「で?何をするんですか?」

 

怖っ!後ろに鬼神が……あれ?俺って盗賊から鬼神って呼ばれてるんじゃ無かったか?

俺の株を一つ奪われた……おっと!そんな場合じゃないか。

 

「言っても止めないか?」

 

「内容によりますです」

 

俺は頭を掻きながらこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「五胡を滅ぼしたいんだよ」

後書き

 

今回は今回はここまでです。

次回はまぁ、予告しなくても分かるでしょう。

それと途中の一刀のセリフの書き方を変えたのは読みにくいだろうと思って

書き方を変えました。

では、また次回です。


 
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