まじこい†無双 体験版
○某月某日 昼 秘密基地
いつもの秘密基地、百代と大和はいつものように談笑している。
百代 「なぁ大和、この鏡なんだ~?」
大和 「姉さん……前回の金曜集会の時に話題になったんだけど……?」
百代 「ああ……なんかどっかでキャップがもらってきたってやつか」
大和 「そ、三国時代の物らしいけど……って姉さんそんなに雑に扱ったら……!!」
百代 「ん~? 落としたりしないさ……あ”」
大和 「あ”」
案の定、百代が鏡を落とす。それが地面に落ちて割れた瞬間、部屋中に光が溢れる!!
大和 「っ姉さん!!」
百代 「大和ぉ!!」
そのまま光の中に消える二人。
○???
荒野で目を覚ます百代、隣には気を失ったままの大和が横たわっている。
百 代「ん……? 何が起きたんだ……っ大和!!」
大 和「……ぅ……」
百 代「良かった……気を失ってるだけか、起きろ大和」
大 和「ん……あ、姉さん……一体なにが……ってここどこ?」
百 代「私が知るわけ無いだろう、でこれからどうする?」
大 和「……いきなりだね、まあ姉さんらしいか……とりあえず人をさがそう……って」
近づいてくる三人の男。
チビ 「アニキ!! こんなところに襲ってくれと言わんばかりの獲物がいやすぜ!!」
デブ 「ほんとなんだなっ」
アニキ「どれどれ……おおっ女の方は上玉だな、男の方は身包みはいで殺しちまえ!!」
言いつつ二人に近づいてくる凸凹トリオ。
百 代「と、言ってることは物騒だが……どうする大和?」
大 和「ん~正直、コスプレの類じゃないと思うし、あの剣本物だよね?」
百 代「ああ、なまくらもいいところだがな。しかし見ただけで真剣かわかるなんて流石私の弟だな、よしよし」
大 和「ん……そりゃ、あれだけ本物が身近にある生活をしてればね……」
そのやり取りに凸凹トリオが逆上する。
チ ビ「い、いちゃいちゃしてんじゃねぇ!!」
デ ブ「う、うらやましいんだな……」
アニキ「ちっくしょう!! さっきは戦で負けてここでも負け気分だ!! ……この憂さ晴らさせてもらうぜぇへっへっへ」
若干うんざりしつつ。
百 代「……そろそろ星にしちゃっていいか?」
大 和「そろそろっていうか早速でしょ姉さん……まあ、まともに話も聞けそうにないし、ほどほどにね」
百 代「っよーし!! 喜べお前ら、未知の体験をさせてやるぞ?」
チ ビ「なんだ? 抵抗しようってのか!?」
デ ブ「む、無駄なんだな」
アニキ「けっ、おい!! 一気に畳み込んじまえ!!」
凸凹トリオ「おおおぉぉぉぉぉ!!」
百 代「せいっ♪」
凸凹トリオ「ああああぁぁぁぁ……」
瞬間、彼らは星になった。合掌。
百 代「なんの歯ごたえもなかったなぁ……それで……」
傍らの岩に目をやり。
百 代「そこのお前ら~、あいつらの仲間なら一緒に星にするぞ~」
???「!? お待ちください」
岩陰からこれまた三人組が姿を現す。
???「……お気づきであったとは恐れ入りますな。」
???「もし助けが必要ならと様子を伺っていたのですよ~」
???「最も必要なかったようですが……」
百 代「…………三人ともかわいいなぁ、大和~」
大 和「そこで俺に振らないでよ姉さん……」
???「私達はかわいいそうですよ? 凛ちゃん」
???「風!! そこは流すところですよ!!」
大 和「……えっと風……さん?」
大和が一人の少女を呼んだ瞬間空気が一変する。
???「っ貴様!!」
???「~~~~~~~~!!」
???「あなた!!」
三人は敵意どころか一人からは明確な殺意すら発せられている。ワクワクと戦闘態勢に入る百代。
百 代「すごい殺気だなぁ……♪」
大 和「待って姉さん!! なにか失礼なことをしたなら謝ります!! だから話をさせてください!!」
???「ほう……これだけのことをしておいて話をしたいなどと……!!」
大 和「せめて何がいけなかったのかだけでも教えてくださいっ!!」
???「あなたは相手の許しも得ずに真名を呼んだのですよ!? 問答無用で首をはねられても文句は言えません!!」
大 和「あの…………真名って……なんですか?」
???「……真名を知らない? 言い訳にしても無理がありますなっ!!」
大 和「本当に知らないんですっ」
???「まずは訂正なさい!!」
大 和「わかりました訂正します!! だから、話をさせてください」
???「…………結構」
三人からの敵意が消える。
???「……いきなり真名で呼ぶなど、どこの世間知らずなのだ……まったく」
大 和「えっとその真名というのは……?」
???「心を許し、許可された人間しか呼ぶことを許されない名前のことです」
大 和「……そんな風習があるんですね……知らなかったとはいえすみませんでした……」
???「あなたには真名がないんですか~」
大 和「真名という風習がありませんからね、あっ自己紹介がまだでした俺の名前は直江大和です大和が名前なので
そう呼んでください、それで俺の姉貴分で」
百 代「川神百代だ、百代でいい。弟が粗相をしたようですまなかった」
???「いえ~私は程立と申します~」
???「今は戯志才と名乗っています」
???「常山の趙子竜とは私のことだ」
大 和「ん? 程立に戯志才に趙子龍……」
百 代「どうした? 大和」
大 和「まさかフルネームは趙雲子龍ではないですよね?」
趙子竜「ふるねいむ? というのはわからんがいかにも私は趙雲子龍だ、どこかでお会いしていたかな?」
大 和(これ以上つっこむとまた疑われることになりそうだ……それより当初の聞きたかった質問をしよう)
大 和「いえ……会ったことはないです。……それでこの近くに町はありますか?」
戯志才「? それなら先日まで私達が逗留していた町が近くにありますよ」
程 立「ここからだと1日も歩けば着くかと~」
大 和「ありがとうございます、失礼なことをしてすみませんでした」
程 立「いえ~初対面の人の前で真名を呼び合っていた私達も迂闊でしたし~」
大 和「そう言ってもらえると助かります。では俺たちはその町に行ってみます」
趙 雲「護衛……は必要ありませんな、また会えた時には手合わせを願いたいものです」
百 代「こちらこそ、ああ~きっと楽しいだろうなぁ……」
程 立「では~道中お気をつけて~」
大 和「程立さんたちも」
三人と別れた大和と百代、近くの町を目指して移動を始める。
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本当に思いつきでつらつらと書いてみました。
圧倒的に自分の文章力が足りないので皆さんの想像力で補間していただけるとうれしいです。