No.263271

学習(naruto:サイサク)

あみさん

初期くらいの設定でのサイ×サクラ
サイト再録です。

2011-08-07 09:30:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2310   閲覧ユーザー数:2305

「お前って、ホント最低なおとこだなぁ~」

 

里では割と有名なうどん屋“喜八”。

そこで麺をすすっていると聞こえてきたのは若い男(といっても僕と変わらない年齢)の声だ。

箸を止めそちらを見ると、一般人と思われる男が二人向かい合って喋っている。

食事はもう終えたようで、空の器が横によけられていた。

 

「お前、一体“何股”かけてるんだよ」

「んー・・・Aちゃんに、B子に、C美に・・・・・」

 

指折り数え上げた名前は、6つ。

 

「ひっで!」

「別にひどくねーだろ。浮気なんて男の甲斐性だって!」

「すっげぇ言いよう。」

 

インプット:浮気は男の甲斐性。

 

「それに、自分の恋人がいろんな女にもてるのは、彼女だってうれしいだろう?」

「そんなもんかねぇ」

 

インプット:いろんな女性にもてる方が、彼女もまた喜ぶ。

 

と、そこまで聞いて箸をもちなおそうとしたとき、正面から彼女の手がにゅっと伸びてきて、僕の襟首をぐっと掴んだ。

驚いて彼女に目を向けると、彼女はエメラルド色の目に怒りの炎をゴウゴウと燃やしていた。

 

「サイ、あなたね、今の言葉を本気にして浮気なんてしたら、どうなると思う?」

「どうなるんです?」

「木の葉の里のはずれにある集合墓地に、墓碑銘のないお墓が一つできるのよ」

 

剣呑な顔と・・・正反対に柔らかな声は・・・しかし、それだけに凄みがあった。

彼女は僕の襟首から手を離すと、うどんの器を両手で持って上品に“つゆ”をすする。

 

データ・・・オール・クリア


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択