No.244452

恋姫外史アナザー・とりあえず一刀第十二話

アキナスさん

突然現れたニューヒーロー。

その活躍は・・・

2011-07-29 15:53:43 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6912   閲覧ユーザー数:5606

前回の事件の後、シャドーブレードの噂は瞬く間に広まった。

 

その正体は?

 

そしてシャドーブレードとはどう書くのか?

 

街の人々の関心は、完全にシャドーブレードに向いていたのだった。

 

そしてある日の深夜、シャドーブレードは街に出ていた。

 

「せいや!せいや!」

 

ザクッ・・・ザクッ・・・

 

大通りの端にしきりに穴を掘るシャドーブレード。

 

そして、ある程度掘れた所で

 

「よっと!」

 

ドスッ!・・・ドスッ!・・・

 

ある物を穴に突き刺した。

 

そしてその穴に再び土をかけて埋める。

 

完全に穴を埋めきると、彼は

 

「これでよし・・・と」

 

満足気にそう言って、その場から立ち去って行った・・・

 

 

 

 

そして朝が来た。

 

ざわ・・・ざわ・・・

 

シャドーブレードが作業していた場所に人々が集まっていた。

 

そこにあったのは、立て札と大きな口が開いた木製のポストであった。

 

立て札にはこう書いてあった。

 

(皆様のお悩み、何でも解決します。ご用件の方はその内容を簡潔に書いて、この中にお入れください・・・正義の味方、斜憧武麗努)

 

「これって、昨日の・・・」

 

「だよな?」

 

「本当に何でもいいのかな?」

 

皆、興味深そうにその立て札を見ていた・・・

 

 

 

 

「さて・・・」

 

ちょうど正午あたりに、ポストの中を見に来たシャドーブレードの姿がそこにあった。

 

皆、遠目にひそひそと話している。

 

正義の味方とは言っているが、華蝶仮面と敵対しているようだし、まだどんな人間なのか分からないので近づいてくる人間はまだいなかった。

 

ポストを裏から開けるシャドーブレード。

 

そこには五つの投書があった。

 

早速読み始めるシャドーブレード・・・だったのだが

 

「イタズラか・・・」

 

ふぅとため息を吐いた。

 

五つのうち四つは悪口、または華蝶仮面のファンからの誹謗中傷であった。

 

「・・・ん?」

 

五つめもそんな物だと思っていたのだが、それは確かな依頼であった。

 

その内容とは・・・

 

 

 

 

「いや~、すみませんなあ」

 

「気にする事はありません。人々を助けるのが正義の味方の使命ですので・・・」

 

ザクッ!・・・ザクッ!・・・

 

そう言いながら畑を耕すシャドーブレード。

 

五つ目の文の内容は、ある老夫婦からの依頼であった。

 

おじいさんが腰を悪くしてしまい、畑仕事が出来ない。手伝いに来て欲しい・・・と言うものだった。

 

それを読んだシャドーブレードは、すぐにその老夫婦の家を訪ねた。

 

そして今、おじいさんに代わって畑仕事をしていたのだった。

 

やり方が良くわからないので、おじいさんに教わりながら・・・

 

「一休みしてくださいな。お茶を入れますから」

 

おばあさんがそう言って、シャドーブレードを呼びに来た。

 

「それでは遠慮なく・・・」

 

おばあさんについていくシャドーブレード。

 

ちなみにお茶は、ヘルメットをずらして口の部分を出して飲んでいた。

 

老夫婦と談笑して、その後仕事へ戻ったシャドーブレード。

 

そんなこんなで仕事を終わらせ、頭を下げる老人二人に手を振りながらシャドーブレードは去っていった。

 

「ありがたい事じゃ」

 

「助かりましたねえ、おじいさん」

 

二人はこの事を知り合いなどに話した。

 

「ふ~ん、うちでも依頼してみようか・・・」

 

「意外にいい人なんだねえ・・・」

 

人づてに、シャドーブレードの良い噂は流れていった。

 

 

 

 

そして、少しずつシャドーブレードへの依頼は増えていき

 

 

 

 

その依頼を解決する事で

 

 

 

 

シャドーブレードの庶民からの人気は上がっていった・・・

 

 

 

 

「フゥ」

 

寝台に寝転び、一息つく一刀。

 

あれから依頼の数が増えて、少々疲れ気味の一刀であった。

 

「人手が欲しいなあ、誰か適役いないかなあ・・・」

 

忙しさについそんな事を言う一刀。

 

人気は上々であったが、便利屋家業をやるには流石に手が足りなかった。

 

ヒーローとしての戦力も不足しているし・・・

 

「・・・・・・」

 

目を閉じる一刀。

 

そのまま眠ろうとしたのだが

 

「そうだ!仕事から抜けても大丈夫そうなあいつ等にやらせよう!!」

 

ガバッと起き上がり、机に向かう一刀。

 

彼は竹簡を取り出すと、何やら書き始めたのだった。

 

そして、それは魁へと送られた・・・

 

 

 

 

 

「麗羽様~~」

 

「何ですの?斗詩さん?」

 

「一刀さんから文が来てます」

 

「貸しなさい」

 

麗羽は斗詩から竹簡をひったくると、目を通しはじめた。

 

そして麗羽はこう言った。

 

「斗詩さん、猪々子さんを呼んできなさい。すぐに準備して蜀へ向かいますわよ」

 

麗羽の発言に面くらう斗詩。

 

「ちょ!私達には仕事が・・・」

 

「問題ありませんわ。一刀さんがすぐ来るように言っていますもの」

 

「いいのかな~~・・・」

 

斗詩が何か言いたげに麗羽を見るが、麗羽は全く気にせず、

 

「さあ!わたくしは準備を始めますから、早く猪々子さんを呼んできなさい!」

 

「・・・は~い」

 

麗羽に逆らえず、斗詩は猪々子を呼びに行った。

 

 

 

 

 

「最近退屈でしたから丁度よかったですわ。待っていなさい一刀さん!おーっほっほっほ・・・」

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

なんというか、民からの信頼を得るためとはいえ、これってヒーローなんでしょうか?

 

こちら〇〇の何でも屋・・・ってかんじですよね?どっちかって言うと(汗)

 

なんでこうなったんだろう・・・

 

そして、シャドーに参加するのは彼女たち!?

 

いったいどうなってしまうのでしょうか?

 

それでは次回に・・・

 

 

 

 

 

 

 

「トライダー・バード・アタァーーーック!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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