No.225862

恋姫外史・あるところに一刀第41話

アキナスさん

ついにぶつかった宿命の二人

その結末とは・・・

2011-07-02 16:22:57 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:9492   閲覧ユーザー数:7204

一気に距離を詰める両者

 

先に手を出したのは左慈だった

 

「フッ!」

 

勢いのままに一刀の心臓めがけ突きを繰り出す。

 

「うおっと!!」

 

一刀はそれをスライディングで避けてそのまま左慈の足にスライディングキックをお見舞いしようとする。

 

左慈が倒れてきた時の為に剣を上に突き出して

 

「甘い!!」

 

左慈は突きの勢いに乗って一刀を飛び越える。

 

そして互いに体勢を立て直した。

 

「・・・最初っから急所狙いとはえげつない野郎だな」

 

一刀が構えながらそう言ったかと思えば。

 

「あのまま串刺しにしようとした貴様に言われる筋合いは無いな」

 

などと返す左慈。

 

二人は心底楽しそうに

 

相手に向かってほぼ同時に飛び込んだ・・・

 

 

 

戦いは続いていた。

 

「でりゃあ!!」

 

左慈の必殺の蹴りを

 

「何とぉ!!」

 

一刀が受け流しながら避けたり

 

「龍槌閃!」

 

一刀が左慈の繰り出した下段蹴りを飛び上がって避け、そこから振り下ろしの一撃をお見舞いするも

 

「くっ!!」

 

左慈が後ろに飛んで不発に終わったり

 

とにかくお互いに、相手の一撃に当たらなかった。

 

打っては避けられ

 

打たれては避ける

 

その繰り返しであった。

 

ポツポツ・・・

 

いつのまにか雨が降り出した。

 

しかし気にする事なく二人は戦い続ける。

 

そして各国の将、兵士達もその戦いを見つめていた。

 

時間だけが過ぎていく・・・

 

 

 

雨は勢いを増していた。

 

均衡が破れたのは、くしくもその雨によってだった。

 

「せりゃあ!!」

 

左慈のアゴを狙った右足による前蹴り

 

それを一刀は身体を仰け反らせ、寸前で避けたのだが

 

ズルッ!

 

「のあ!?」

 

雨で足を滑らせ、その場に尻餅をつく一刀

 

「終わりだ!!」

 

左慈は先程の前蹴りを弧を描くようにして踵落としに変化させた。

 

一刀の脳天目掛けて振り下ろされる踵。

 

剣を盾にしても砕かれて終わりだろう。

 

そんな状況で一刀は

 

「オラァ!」

 

持っていた剣を左慈に投げつけた!

 

「チィ!」

 

それを左慈は左手で弾く。

 

体勢が崩れて踵落としの軌道は逸れたが、その一撃は一刀の頬をかすめた。

 

かすめた所には刃物で切られたような傷が出来た。

 

ツツー・・・と、血が流れる。

 

それに物怖じする事なく一刀は左慈の懐に飛び込んだ!

 

そして

 

「両刀掌底拳!!」

 

両手で左慈の胸部めがけて掌底を放った。

 

「ガハッ!!」

 

それをまともに喰らって左慈が吹き飛ぶ。

 

「へへ・・・ようやく一発入れたぜ」

 

立ち上がりながら一刀は言う。

 

「・・・・・・」

 

左慈はゆっくりと立ち上がりこう言った。

 

 

 

 

「遊びは終わりだ」

 

 

 

空気が張り詰めていた

 

両者構えたまま動かない

 

お互い、次の一撃で決めるつもりなのだろう

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

そのままの状態がどの位続いただろうか?

 

いつの間にか雨は止んでいた。

 

そして

 

ダッ!

 

またもや同時に駆け出す二人

 

先手は左慈

 

「貴様の負けだ!北郷一刀!!」

 

左慈の渾身の左回し蹴りが一刀を襲った。

 

一刀はそれを

 

「・・・グッ!!」

 

更に前に出て受けた。

 

直撃は避けたが、膝の部分が一刀のわき腹にめり込む

 

歯を食いしばって崩れ落ちる事を拒否する一刀

 

そして一刀は左慈の右顔面へ拳を放った。

 

ギリギリで避けてカウンターでトドメを刺そうとする左慈

 

しかし

 

クン!

 

「!!」

 

一刀の拳から人差し指が伸びてきた!

 

ズコォ!

 

左慈の右眼に一刀の指が突き刺さる。

 

「ガアッ!!」

 

痛みに声を上げる左慈

 

一刀は素早く指を引き抜き、

 

「北斗有情猛翔破!!」

 

別に苦痛を与えない訳でもなく、秘孔を狙ったわけでもない渾身のアッパーカットを左慈のアゴにクリーンヒットさせた。

 

「グハッ!」

 

直撃を食らった左慈は、そのまま仰向けに倒れた。

 

どうやら気を失ったようだ。

 

そして・・・

 

 

 

 

 

「俺が!北郷一刀だぁーーーー!!」

 

 

 

 

 

一刀は握った拳を天に掲げ

 

 

 

 

 

 

男塾の某塾長並みの声量で勝利の雄たけびをあげたのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです

 

最終決戦とはいえ少々やりすぎたかな?と思う今日この頃・・・

 

とにかく決着はつきました。

 

後はエンディング目掛けてまっしぐら・・・かな?

 

多分あと一話か二話で終わると思います。

 

それでは残り少ないですが次回に・・・

 

 

 

 

 

 

 

「全開!気合弾!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
82
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択