No.222814

恋姫外史・あるところに一刀第28話

アキナスさん

史上最大の決戦が今、幕を開ける・・・

2011-06-15 10:46:26 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:10870   閲覧ユーザー数:8081

ここは官渡・・・からいくらか離れた荒野

 

曹操軍の軍師たちは官渡での戦いを望んだが

 

「あんな川がごちゃごちゃある所でやりあいたくね~。パーッと行こうぜ」

 

と言う一刀の意見(というかわがまま)により、場所はここになった。

 

そして両軍は真っ向から睨みあう

 

曹操と一刀が出てきた。

 

「遂にアナタと戦えるわね、北郷一刀」

 

「ああ、全力でお相手するぜ?曹操」

 

「ええ、では・・・」

 

「始めようか・・・」

 

お互い本陣に戻っていく・・・

 

そして

 

「魏の精兵達よ!我が覇道の障害となるかの軍を打ち倒せ!!」

 

曹操の叫びと

 

「生に涯はあれど名に涯はなし!!この戦いに勝利し、歴史に名を刻むぞ!お前ら!!」

 

一刀の叫びが

 

「「全軍突撃~~~!!」」

 

重なった・・・

戦場のど真ん中、魏武の大剣夏侯惇と許緒は中央にて足止めを喰っていた。それというのも・・・

 

「でや~~!!」

 

ブオン!

 

「フン!」

 

ギン!

 

許緒の一撃を横薙ぎの一撃で軌道を変える

 

「ウオー!!」

 

ゴウ!

 

「・・・っと」

 

ヒョイと夏侯惇の振り下ろしを避ける

 

「え~い!貴様やる気があるのか!?」

 

「無論だ。悔しかったら当ててみるがいい」

 

「おのれ~~!!」

 

そして次々と攻めてくる夏侯惇と許緒

 

しかし当たらない

 

そして戦線は膠着する

 

攻撃の起点である彼女達

 

それを押しとどめるのが、今戦っている華雄の役目だった。

 

(常に周りに気を配る・・・相手の動きをよく見る・・・)

 

一刀の戦い方を吸収し、更に強大な武人となった華雄

 

今の彼女を抜ける者は、大陸にどれほどいるのか

 

時間だけが過ぎていく・・・

左翼にて

 

「でりゃあー!!」

 

ギイン!

 

「くっ!」

 

「凪ちゃん!」

 

「今助けに行くで!!」

 

楽進、于禁、李典の三人が左翼の攻めを請け負っていた。

 

「させません!!」

 

ドゴーン!

 

「ひゃあ!」

 

「危な!」

 

轟音と共に地面にクレーターができ、二人の行く手を遮る

 

「サンキュー!斗詩!」

 

「気をつけてね!文ちゃん!」

 

この三人を食い止めていたのは猪々子と斗詩、そして

 

「皆さん!一人たりともここから通すんじゃありませんわよ!!」

 

「「「「はい!袁紹さま!!」」」」

 

左翼指揮官の麗羽であった。

 

「何であんなに強いんや!?」

 

「こんなの聞いてないの~~!!」

 

そう、猪々子と斗詩もかなりの成長を遂げていた。

 

「・・・いつもあんな化物たちと立ち合ってればなあ」

 

「うん・・・それに一刀さんも随分悪い所指摘してくれたもんね・・・」

 

そう、二人は華雄、呂布との訓練に加えて鬼コーチ一刀の熱血指導も受けていたのだ。

 

「アタイはそっちの方が辛かったな・・・アニキ容赦ねえんだもん・・・」

 

「私はいつも感心してたけど・・・」

 

「斗詩は真面目だからな」

 

などと会話を交わしていると

 

「貴方達!無駄口を叩いてないで仕事をしなさい!!」

 

麗羽の叱咤が飛ぶ

 

「アイアイサー!」

 

「は~い!」

 

二人は再び楽進達と対峙したのだった・・・

右翼

 

「エーイ!」

 

「フッ!」

 

ヨーヨーと弓矢の連携攻撃を仕掛ける典韋と夏侯淵

 

「・・・無駄」

 

その攻撃を難なく弾く恋

 

「秋蘭様・・・どうしたらいいんでしょう」

 

「・・・正直私達では抜けそうにないな。押さえ込むのが精一杯か・・・」

 

何度攻撃しても全く動じない

 

むしろ余裕すら感じられる

 

「・・・もう来ない?・・・だったら先に行く」

 

スッと前に出る恋

 

「行かせんよ!」

 

ヒュッ!ヒュッ!

 

速射で足止めする夏侯淵

 

「・・・ん」

 

サッと無理せず元の場所に下がる恋

 

このように

 

曹操軍は全く前に進めない状態であった・・・

「こらー!やる気あんのかい!?」

 

「大有りだ!これも私の戦い方なんだよ~~!」

 

霞は遊撃部隊として、迂回して敵を削り取って行こうとしていた。

 

しかし、白蓮率いる白馬義従とぶつかってしまい、まず白蓮から片付けようとしたのだが・・・

 

「よーし!逃げるぞ~~!!」

 

ある程度近づくとすぐに逃げ出した。

 

「・・・何や、つまらん」

 

そう言って左翼に当たろうとしたのだが

 

「ファイエル!!」

 

白蓮の、一刀に射撃の時の叫びとして教えられた台詞と共に騎兵から矢が放たれた。

 

「ちょ!何するんや!?」

 

突然の射撃に動揺する霞の騎兵隊

 

そしてすぐにまた距離を取る白蓮達

 

そんなこんなで霞は白蓮になかなか追いつけず、かと言って他の部隊の援護にも行けずその特性を発揮できずにいた。

 

「・・・そうか、こういう戦い方が・・・」

 

白蓮は一人呟いていた。

 

部隊の調練の時の、一刀の言葉が脳裏に浮かぶ

 

「お前の部隊はとことん騎射の訓練を頼む。逃げるフリで敵の部隊を引きつけられるようにしてくれ。忘れるなよ?その戦い方が出来るのは、ウチの軍でお前と白馬義従だけなんだからな・・・」

 

頼りにしてるぜ、と言ってくれた一刀

 

その期待に絶対に答える!

 

「逃げんで戦えや~~卑怯者~~!!」

 

霞がそう叫びながら追いかけてくるが

 

「何とでも言えばいい!私はこの戦い方に誇りを持っている!!」

 

愛する人の為に

 

白蓮は己の戦いを続けるのだった・・・

「・・・流石ね、北郷一刀」

 

曹操は伝令の情報を聞いて思わず一刀を褒めた。

 

「まずいですね・・・こちらの攻撃の要が全て足止めされているとは・・・」

 

「しかし~、あちらも全ての将で防いでいる訳ですから~、結局はどちらも攻められませんね~~」

 

郭嘉と程昱はそれぞれ意見を述べる

 

「・・・何が狙いだと思う?風?」

 

「・・・グゥ」

 

「寝るな!」

 

「おお!」

 

郭嘉に起こされる程昱

 

「う~ん、そうですね~~・・・」

 

程昱は考え込むが

 

「下手に部隊を動かすとそこから崩れてしまうかも知れませんし、うかつに動けませんね~~」

 

「・・・腹立たしいわね。あの男、本当にイヤらしい戦術を取ってくるわ」

 

荀彧が苛立った口調で言う

 

「・・・こうして戦いを長引かせるという事は、何かを待っているのではないでしょうか?」

 

「それが何か、分かる?稟?」

 

「残念ながら・・・」

 

郭嘉は首を横に振る

 

「・・・何を待っているのかしら?一刀」

 

呟く曹操

 

 

 

 

戦線は

 

 

 

 

以前として膠着状態にあった・・・

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです

 

決戦が始まりました。

 

そしてやっぱり戦争シーンは難しいです。

 

一刀君はこの戦場で、どんな行動に出るのでしょうか?

 

それでは次回に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「その股座にロケットパァーーンチ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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