No.220006

恋姫外史・あるところに一刀第14話

アキナスさん

届いた報せは軍の敗北

月の決断の時!!

2011-06-01 15:16:19 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:11150   閲覧ユーザー数:8264

華雄と一刀は休み無しで馬を飛ばし、洛陽へとたどり着いた

 

そして彼らは伝えた

 

董卓軍の敗北を・・・・・

 

 

 

 

その場に居たのは7人

 

月、詠、華雄、一刀、そして張三姉妹である

 

「もう最終手段しか無いんじゃないか?詠」

 

「・・・・・・」

 

詠は無言だった

 

しかし、それが答えでもあった。

 

「とりあえず月と詠、それに三姉妹は普通に逃げられそうだけどな」

 

「どういう事ですか?」

 

月の質問に一刀は

 

「これがいくつか出回っている董卓の人相書きなんだが・・・」

 

そう言って一刀は三枚の紙を取り出す

 

そこに描かれていたのは・・・・・

 

「・・・・へぅ」

 

月が泣きそうな声を出す

 

それも当然である

 

そこに描かれていた絵は・・・・・

 

胸毛モジャモジャのフルチンのオヤジ(女を追い掛け回す図)

 

口から火を吐く顔がデキモノで埋め尽くされた怪人

 

5体が分離した姿で描かれた鎧(胸にバツ印の付いた)を見につけた鉄仮面?

 

である

 

どうみても月とは程遠い

 

「諸侯がこんなの信じてるとは思わんが、意外に素でばれないかもよ?」

 

「・・・かもね」

 

詠は呆れ半分、月への同情半分と言う感じで言った

 

「ただそっちだと、俺と華雄は一緒に行けないけどな、顔知られてるし・・・」

 

「だな」

 

華雄も同意する

 

「もうひとつは、全員一緒に逃げる・・・かしら」

 

詠の言葉に一刀は頷く

 

「ただ、こっちだとすぐ董卓だとばれるな・・・あの軍勢から守りきる自信はねえし・・・」

 

となると、実質的選択肢は一つ・・・・・

 

「天和、地和、人和、おまえらはどうする?普通に逃げても大丈夫そうだが・・・」

 

「もちろん」

 

「一刀と」

 

「・・・一緒に行きます」

 

「そう言うと思ったよ・・・・・」

 

一刀はため息をついた

もう同盟軍は洛陽の目と鼻の先

 

そして一刀達は・・・

 

「それじゃ、お別れだな」

 

「はい、一刀さん、今までありがとうございました」

 

「礼はいらねえよ、なかなか楽しかったしな」

 

「詠、月様の事を頼んだぞ!」

 

「当たり前じゃないの!私を誰だと思ってるのよ!」

 

結局別れ別れに逃げる事にした一刀

 

この作戦はかなり運任せだが、全員で逃げるよりは確率が高いと詠は踏んだ

 

自分はともかく、月なら良家の娘などとごまかせると思ったのだ

 

「一刀!行くわよ!!」

 

すでに逃げ始めていた地和が呼ぶ

 

「それじゃあ・・・・」

 

「またな!」

 

こうして彼らは2手に別れて走り出した・・・のだが

 

「あっ!」

 

途端に月が立ち止まる

 

すでに一刀達の姿は無い

 

「ちょ!どうしたの月!」

 

「へぅ・・・ごめん詠ちゃん、忘れ物しちゃった・・・」

 

「わ、忘れ物って・・・取りに戻る時間なんて・・・」

 

と詠が言い終わる前に月は来た道を逆走していた。

 

「ちょ!月ーーーー!!」

 

詠も慌てて後を追う

 

そして、

 

結局これが原因で洛陽に入場して来た劉備達に見つかり保護される事になるのである・・・・・

そして一刀達の方は・・・・・

 

ギャア!ギャア!

 

怪しい鳥の声が聞こえる

 

しかも日差しが木に邪魔されて届かない

 

「ここは一体何処なのよーーー!!」

 

地和の叫びがコダマした。

 

ここは名も無き樹海

 

あれから月と別れて一週間

 

一刀達は洛陽から離れ、道沿いに行くと軍の人間に出くわす可能性があったため、あえて道から大きく外れて歩いた

 

そしていつのまにか、樹海に迷い込んでいたのだ

 

「もうダメ~~歩けない~~」

 

「私も~~~」

 

天和と地和がダウン宣言した

 

「全くだらしの無い・・・」

 

華雄の言葉にカチンと来た地和は

 

「ちぃ達は身も心も繊細に出来てるの!どこかのガサツな人と違って・・・」

 

「な!誰がガサツだと!?」

 

「怒るって事は認めてるんだ、へぇーーー」

 

「き、貴様ーーー!!」

 

バチバチと火花を散らす華雄と地和

 

「おまえら、いいかげんに・・・・」

 

一刀が場を納めようとしたその時

 

ガサガサ

 

そこの茂みで何かが動いた!

 

一刀と華雄は三姉妹をかばうように前に出る

 

そして警戒しながらその茂みを見つめる

 

ガサガサ

 

また茂みが動いた、そして・・・

 

ピョコン!

 

見覚えのある赤い触角が見えた

 

「「恋!?」」

 

「・・・?」

 

そしてそこから出て来たのは・・・・

 

「・・・一刀に・・・華雄?」

 

最強の少女

 

恋であった・・・・・

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです

 

ようやく反董卓連合編が終わりました

 

長かったような短かったような・・・

 

さて、群雄割拠の戦国時代に入るわけですが、一刀君はどうするんでしょうねえ?

 

それでは次回に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「爆裂!!天地神明掌ぉーーーーっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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