No.219380

己の信ずる道を行け

銀雷さん

頑張れ!頑張れ!俺!ゴホッ!・・・

そろそろ・・・あれかな?・・・

2011-05-29 12:08:19 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:750   閲覧ユーザー数:709

ここは、夏口に駐屯している黄祖の支配下の一つの町である・・・

 

 

 

 

 

 そこでは一人の男が、都督を務めていた。名を、蘇飛・・・

 

 

 

 

 

 この蘇飛は、文武両道のお手本とも言え、武は孫策にも匹敵するとも言われ、智は周喩にも劣らず、その上優しさもあるため、この当たり一帯では、かなりの評価を得ていた・・・

 

 

・・・!・・・!・・・!

 

蘇飛「騒々しいな・・・何の音だ?」

 

甘寧「うーん・・・どうした?」

 

じっくり聞いてみると・・・カンッ!カンッ!カンッ!、鐘の音?・・・

 

バダン!!タッタッタ!!・・・

 

 

 

 

魯粛「はぁ、はぁ、蘇飛様、大変です!」

 

走ってきたようなので、息が乱れている・・・

 

蘇飛「何があった?」

 

魯粛「それは、移動しながら話しますので、早く!そこのあなたも!」

 

甘寧「私もか?」

 

カチャ、と鍵をはずして牢屋から外に出る道をひたすら走る・・・

 

 

門の近くまで来ると・・・

 

蘇飛「これは・・・」

 

報告書のようなものを預かった、それには用件だけが簡単に書いてあり・・・

 

【孫堅軍が突如襲撃!至急、襄陽に救援求む!!】

 

蘇飛「しかし、何故この時期に・・・」

 

魯粛「恐らく、袁術の差し金でしょう・・・」

 

しばし考えた後・・・

 

蘇飛「まぁいい!それより、兵の準備は整っているか?」

 

魯粛「はい!ですが、即席の軍ですのであまり良い状態ではありません・・・」

 

蘇飛「仕方あるまい、甘寧!「なんだ?」お前には今から俺と一緒に襄陽に向かってもらう!」

 

甘寧「わかった・・・」

 

蘇飛「魯粛は一応、此処の防衛をしていていてくれ、敵が来たときに指揮官がいないと困るからな・・・」

 

魯粛「はい!」

 

馬に跨り、掛け声を出す・・・

 

蘇飛「よし!では今から、我らは襄陽に向けて強行軍で出陣する!」

 

一同「おう!」

 

時間が経ち・・・・・・・・・・・・・・・

 

蘇飛「あと少しだ、急げ!」

 

兵士「はい!」

 

甘寧「(此処まで兵の指揮が取れているとは・・・)襄陽に着いたらどうするつもりだ・・・」

 

蘇飛「現場で判断する・・・だが、あの内容からして恐らく撤退しか道は無いだろう・・・」

 

甘寧「そうか・・・」

 

ふと視線を上げると・・・

 

蘇飛「見えてきたぞ!」

 

味方の軍の旗が見えた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵たちは傷だらけであった・・・

 

蘇飛「黄祖様!ご無事でございますか!!」

 

黄祖「おお!やっと、来たか!ならば、これより反g「お待ちください!」どうした?」

 

蘇飛「失礼を承知で申し上げますが、この状態ではとても戦にはなりません・・・」

 

黄祖「撤退しろと?「はい・・・」ならん!そのような事は断じてならん!!」

 

蘇飛「しかし!「くどい!」っ!わかりました・・・」

 

黄祖「ならば、反撃するぞ!!」

 

蘇飛は最後まで反対した・・・

 

甘寧「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

味方兵士「ぐわっ!」(ズシャ!)

 

味方兵士「ぎゃ!」(スパッ!)

 

孫堅「この程度か?つまらん・・・一気に攻め立てるぞー!!」

 

孫堅軍兵士「おぉーーー!!!!」

 

あっという間に、自軍は壊滅寸前・・・

 

 

 

蘇飛「やはりこうなったか・・・全軍撤退!!」

 

黄祖「くっ!こうなっては仕方ない・・・」

 

味方兵士「敵の凌操が、単独で追撃してきます!!」

 

蘇飛「分かった!俺が足止めをする!」

 

甘寧「私も行こう!戦場に来たのに戦わずして徹底というのは御免だ・・・」

 

蘇飛「いや、お前は殿を頼む!「だがっ!」これは命令だ!甘興覇!「っ!・・・わかった」

 

そういって、自分が出て行く・・・・

 

甘寧「・・・っ!」(ダッ!)

 

兵士「あ!甘寧様!弓を持ってどこに!?」

 

 

 

 

黄蓋と容姿が似ている女性が・・・

 

凌操「逃がすか!黄祖!」

 

数機の騎馬隊と共に黄祖を追いかける・・・

 

すると前方から・・・

 

蘇飛「そこのお前たち此処から先は通さん!!」

 

凌操「餓鬼か?・・・」

 

蘇飛「うるさいぞ・・・お・ば・さ・ん」

 

凌操「前言撤回だ・・・容赦はしないぞ!」(ダッ!)

 

そういって、凌操がこちらに向かってきたとき、『ヒュッ』空気を切り裂いて何かが飛んできたそれは、凌操の胸に刺さった・・・

 

凌操「グッ!?伏兵か!」

 

蘇飛「なんだと!」

 

後ろを振り返ると・・・

 

甘寧「・・・・・・・」

 

甘寧が弓を構えて立っていた・・・

 

蘇飛「(これで、足止めが出来た)退くぞ、甘寧!」

 

甘寧「何故止めを刺さない!今なら「『俺』の目的は足止めだからだ・・・」・・・・」

 

蘇飛は甘寧の腕を掴むと走り去った・・・

 

 

『さてこれから・・・』

 

【続く】

 


 
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