No.217285

真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第33話

黒山羊さん

へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。『第1回同人恋姫祭り』に向けて、色々考えていますが、なかなか思いつかない。
『夏』か………。
早いが夏らしいことしてみるか。
夏…夏……夏………

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2011-05-17 22:15:08 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2751   閲覧ユーザー数:2311

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

CRISIS CORE FINAL FANTASYⅦのジェネシス・ラプソードスが来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

まあ、CCFF7が分からなくても楽しめるように書いたつもりです。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです。

 

 

 

 

視点:華琳

 

圧倒的だった。

春蘭、秋蘭、霞、季衣、流琉、凪、真桜、沙和をもってしても、武の御遣いを倒すことはできなかった。

そればかりか、全く歯が立たなかった。

 

「一刀、武の御遣いは何なの?」

 

『何者』ではなく、『何』とあえて聞く。

アレの動きは人間の動きだと思えなかったから。

 

「ジェネシス・ラプソードス。俺が知っている限り、最強の剣士。」

 

「そ…。彼は人間なの?」

 

「……………少し変わっているが、間違いなく人間だ。」

 

「………。」

 

どういうつもりで一刀は武の御遣いを人間と言ったのかしら?

 

我が覇道である大陸統一において、劉備の所を攻めるのは最後ね。

麗羽、袁術、馬騰、孫策、公……の領地を手に入れ、配下に加え、武官をたくさん揃えてからじゃないとアレは倒せないわ。

私が腕を組んで考えていると春蘭が私の前に居ることに気が付いた。

 

 

 

 

 

 

「申し訳ありません。華琳様!」

 

いきなり、春蘭が私の前で土下座をし、額を何度も地面にぶつける。

額はキレ、血が出ている。

 

「……ちょっと、止めなさい!春蘭」

 

「しかし、華琳様!私は許せないのです。

華琳様を降らない奴と侮辱したあの無礼な男を叩きのめすことが出来なくて悔しく、不甲斐無い自分が許せないのです。」

 

「春蘭……。」

 

春蘭は泣きながら土下座を続けた。

本当に悔しかったのね。本当に許せなかったのね。

でも……。

 

「春蘭。止めなさい。

そんなことしても無意味よ。負けたことが悔しいのなら、自分が許せないなら、強くなりなさい。

そして、我が覇道に貢献しなさい。良いわね。」

 

「華琳様……。」

 

「皆も良いわね。強くなってあの男を倒せるようになりなさい!」

 

「「「はっ!」」」

 

「これから、平原の都に入るわよ!」

 

その後、平原の都に入りした。

本当は自分の国の本拠地に戻りたかったが、もう深夜。無理な行軍は兵の士気を下げる。

兵達を休ませている間に一刀の案内で宮殿内部を見て回る。

食料庫は空。此処を出る際に麗羽の軍の助長にならないよう、全部持って行くか、民に配ってしまったらしい。

武器庫も空。これも同じ理由から、矢は燃やされ、剣や槍は折られていた。

 

そして、私達は書庫の前に来ている。

此処に居るのは私と一刀、桂花だ。

 

「書庫の中は無事なのね。」

 

「ああ、税の取り立てに関する書物は焼いたが、此処に来てから思いついた事や研究して分かった事、天の知識が書かれた物は大抵残っている。

税に関することも俺の頭に大抵のことは入っているから、大丈夫。」

 

一刀は書庫の近くのある植木鉢の前に立つ。

 

「アンタ。何しているのよ!さっさと開けなさいよ!」

 

桂花が一刀を罵倒する。

でも、何で植木鉢?

 

「まあ、ちょっと落ち着いてくれ。荀彧。」

 

一刀はそう言うと植木鉢を持ちあげた。そこにあったのは鍵だった。

 

「一刀…。アンタなんてところに鍵を隠しているのよ。」

 

私は呆れながら一刀に言う。

一刀は鍵を拾うとこっちに歩いてくる。

 

「うん?ああ、これは天の国の習慣みたいなもんなんだ。

家の鍵を携帯していなくても、鍵のある場所さえ分かっている家族は家に何時でも入れるように考えられた習慣らしい。

まあ、隠し場所は様々だ。」

 

「そう言われてみれば、そうね。」

 

少し一刀の言っている事に感心する。

いつの間にか書庫の扉は開けられていた。

私達は一刀に案内されて書庫に入る。

 

書庫には結構な本が有った。

 

法律、制度、産業、教育、経済、数学等々。

 

「少し、見るわよ。」

 

私は医療に関する棚から「誰でも分かる簡単な医学書」という書簡を取りだし、真ん中の方を開く。

 

【殺菌とは、病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことである。温度や薬理作用などを用いて細菌などの組織を破壊するか、生存が不可能な環境を生成することで行われる。病原体の除去(感染症の予防)、食品の鮮度保持、などが主な目的である。】

 

……………何……これ?

 

知らない単語の羅列だった。

細菌?ウイルス?微生物?

 

私はこの本を読むのを諦め、机の上に置く。

次は水産業の棚から「内水面複合養殖業・研究報告書」を引っ張り出す。

これなら、私でも分かるでしょう。私は料理をするから、魚の名前ぐらいは分かる。でも、内水面複合養殖って何かしら?

今度は最初から読み始めた。

 

【平原は内陸であるため、蛋白質源は内水面漁業もしくは狩猟に限られてくる。この報告書では、内水面水産資源の安定供給の為に養殖業の研究の報告を主としている。中でも蚕と桑、鯉を組み合わせた「施肥混養」の改良し更なる生産性を求め研究することを主流の物とする。「施肥混養」を改良したものを本書では、内水面複合養殖と言い、その産業の事を内水面複合養殖業と呼ぶことにする。平原に水圏に生息する魚を調査し生態を調べる必要がある。……】

 

なるほど、内水面複合養殖とは「施肥混養」の改良の事ね。

しかし、蛋白質って何?また知らない語句が出てきた。

だけど、私にはこの国では考えられない高度な知識や技術、発想であることは分かった。

つまり、この本を書いたのはこの国の人間じゃない。

私は桂花に本を渡す。

 

「一刀、あれは貴方が書いたの?」

 

「ああ。正確には俺が1冊目は朱里に書かせて、2冊目は自分で書いた。

此処にある書簡の半分は俺が俺の知識をもとに誰かに書かせたか、それを元に研究させ、その結果に関するものだ。」

 

「これが天の知識ってことね。」

 

「ま、そういうことになるな。」

 

「一刀。貴方は何なの?」

 

また、『何』と聞く。

天の御遣いの行いは私達の常識からは逸脱していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は1800年後の世界の人間だ。」

 

私は一刀の言葉の真偽はどうでも良かった。ここにある本が真実であるならそれで良い。

 

「いいわ。一刀。

貴方はこの書庫を完成させなさい。人手や資金が足りないなら、桂花に言いなさい。」

 

私はすごいモノを通行料としてもらったみたいね。

私はこの世に生を受けて初めて神を信じ、感謝した。

 

 

 

 

視点:ジェネシス

 

あの曹操という女、おの男に似ている。

俺が最も嫌悪する人間の内の一人。

 

神羅カンパニー社長、プレジデント神羅。

 

だからこそ、あの女は嫌いで下らないと思った。

金、権力、軍事力、そんな力で全てを捩じ伏せて、自分に従わせることで、平和へと導こうとする。

 

もう一度言う、だからこそ、あの女は嫌いで下らないと思った。

あの女に何を言っても俺の夢なんてものは理解できないだろう。

時間の無駄だ。

だから俺はあの場から去った。

俺には桃香の方が眩しく見え、桃香の夢を叶えるために力を貸したいと俺は思う。

 

 

それより、桃香達に合流するか、俺は人気のない森に入ると翼を広げ、飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

「あれか…。」

 

 

平原から遥か南の街道を約10万の集団が南下していた。

『劉』の旗を掲げている。間違いないな。

俺は合流地点を探す。着陸地点から近い方が楽だ。袁紹軍という雑魚とは言え大軍を相手にし、その後、魏の将相手に戦い、現在飛行中だ。正直、疲れた。

最近、戦後処理する北郷達に代わり、平原内の見回りや賊退治をしていたから、元々疲労がたまっていた。

俺も鍛え直す必要があるな。

 

着陸地点はあそこにしよう。

森の中なら、翼を誰にも見られる恐れも無いだろう。あそこは森の中でも少し開けた場所。着陸するのに最適だ。

さらに、桃香達の軍と俺の着陸地点の間には山があり、着陸間際の姿は見られにくいだろう。

それに街道にも近い。着陸地点から数分歩けば、街道に着く。

桃香達との合流はあいつらがスピードを落とさない限り、30分後か。

 

俺は空き地に降りた。確かここから、東に…。

 

あった。

この道だ。

俺は道の端にあった石に座りこみ、休憩を取るために半分仮眠を取ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

左の方から足音が聞こえてきた。複数。

十や百と言う数では無い。しかも、馬や車輪の音も聞こえてくる。

ああ、桃香達が来たのか。

俺は完全に起きることにした。

 

「『劉』の牙門旗。やはり桃香達か。」

 

俺は桃香達に合流しようと立ち上がる。

桃香は俺の存在に気付いたのか。

軍を止め、こっちに走って来て、俺に抱きついてくる。

 

「ジェネシスさん!

良かった。ジェネシスさんに会えたよ。良かった…。」

 

桃香は泣いている。

仕方あるまい、桃香はかなり北郷のことを好いていた。

そんな奴との突然の別れ、情緒不安定になってもおかしくない。

 

「ジェネシスさん、ご主人様が!」

 

「知っている。」

 

「え?」

 

「平原を出る時に北郷と話した。

もしかしたら、通行料として誰かを差し出せって曹操が言ってくるかもしない。

桃香は君主。

関羽、鈴々、星には軍を率いる必要がある。

朱里と雛里は我が勢力の頭脳。

月、詠、華雄は正体がばれてしまうと殺されるおそれがあるし、曹操が通行料として納得できるか疑わしい。

俺には知識しかないから、通行料としても価値もあるし、これからの蜀入りの為の戦闘にそれほど影響は無い。

だから、俺が通行料になるのが良いと言っていた。」

 

「そんな…じゃあ、ご主人様は最初から……。」

 

桃香はその場で泣き崩れる。

関羽は桃香に駆け寄り、桃香を抱きしめる。関羽は下唇を強く噛み、泣きたいという衝動を必死に押えている。自分が泣いては平や民達が不安になるという使命感から必死に衝動を抑えようとしているようだ。だが、関羽は衝動を抑え切れていなかった。目から涙が少しこぼれている。

鈴々と星は俯き、槍を持つ手が震えている。

朱里は手で顔を隠している。手の隙間から涙が落ちていく。そんな朱里を雛里は隣で支えている。

月と詠、華雄は同行している魏の将達に見られない様に輜重隊の率いる荷車の中に居るのか此処からは見えない。

 

「さっき、曹操と共に関所で会った北郷から伝言を預かっている。」

 

桃香、関羽、鈴々、星、朱里の肩が一瞬ピクッと動き、止まる。

桃香の咽び泣く声も、関羽の涙も、鈴々と星の震えも止まっていた。

俺は続ける。

 

 

「【『君よ 希え

   命育む女神の贈り物を

   約束のない明日であろうと

   君の立つ場所に必ず舞い戻ろう』

俺達は平和を求め飛び立った。曹操も形は違えど、それを望んでいる。だから、俺達はまた会える。

だから、待っててくれ。そして、俺は待ってる。】だ、そうだ。」

 

「「「「「……………。」」」」」

 

誰もが無言で止まっている。まるで時が止まったようだ。

 

「今日は好きなだけ泣いておけ。明日には立ち上がれるだろう。

お前達は明日の無限の可能性に掛ければ良い。今日は俺が護ってやる。」

 

俺は桃香の横を通り過ぎ、雛里の方へと歩いて行く。

雛里に軍を率いて、南に向かうにはどうしたらいいのか聞こうとする。

 

「雛里、俺は何をすr」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、そんなことないよ。ジェネシスさん!」

 

鼻声混じりで震えているが、しっかりとした芯のある強い声が聞こえた。

俺は声のする方へと振り向く。そこには、愛する人との別れで泣き崩れ咽び泣く桃香は居なかった。

 

 

 

震えながら、涙を流しながらも2本の足でしっかりと立つ桃香が居た。

 

「泣いている場合じゃないよ!

今の悔しさを超えなきゃ!今日立ち上がれなきゃ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日なんて来ないんだよ!!」

 

 

 

 

「…………………フッ、そうか。」

 

強いな。

俺は踵を返し桃香の方に歩いて行く。

桃香の顔はグシャグシャだ。

俺はハンカチを差し出す。

 

「だったら、これで顔を拭け。君主が泣いていては民が心配する。」

 

「うん、それにご主人様がこんな顔見せたら、『何て顔してるんだ』って笑われちゃう。」

 

「桃香は、北郷のこと好きなんだな。」

 

「ううん、違うよ。」

 

「??? では、嫌いなのか?」

 

「そんなことないよ。

私はご主人様のこと好きじゃない。大好きなんだよ。」

 

「……………………そうか。」

 

桃香の答えに俺はドッと疲れた。

かつて感じた事の無いほどの疲労感だ。

桃香はハンカチを受け取り、顔を拭き始めた。

 

「…………疲れた。俺は寝てくる。」

 

そう言い残すと、俺は先頭集団から離れ、輜重隊の開いていそうな荷車を探しに行く。

後ろからは桃香、関羽、鈴々、星、朱里、雛里の声が聞こえてくる。

どの声もハッキリと聞こえ、涙が交じり聞き取りにくいような声は無かった。

行軍は再開。南下開始の指示を桃香達は出す。

 

 

 

 

 

もう、コイツらは大丈夫そうだな。

 

しかし、凄いものだな。『恋』や『愛』というものは……。

 

愛する人との平穏を求める恋する人間の気持ちは強大だな。

 

 

 

………北郷よ。

 

お前の抜けた穴も大きいが、お前の桃香達の為に残した物も大きいようだ。

 

お前こそ英雄なのだろうな。

 

「『惜しみない 祝福とともに

  君は女神に愛された

 

  世界を癒す 英雄として』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は誰も愛せないし、何も残せない。

 

俺は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソルジャーだ………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………眠いな。」

 

 

 

 

視点:桃香

 

ジェネシスさんから顔を拭く布を受け取り、顔を拭く。

 

泣いてなんか居られない。

 

誰だって好きな人との別れは辛い。

でも、私は君主、劉玄徳。皆の前で泣いてなんかいられないよ。

泣くなら誰も居ないときに泣こう。だから、今は我慢しようと心に決めた。

 

「桃香様の言葉で立ち上がれました。頑張りましょう。」

 

「頑張って、お兄ちゃんに会いに行くのだ!」

 

「ご主人様に早く会いたいです。」

 

「今日立ち上がれなくて、明日立ち上がれるはずがない。全くその通りですな。」

 

愛紗ちゃんも、鈴々ちゃんも、朱里ちゃんも、星ちゃんも

誰も泣いてはいなかった。

 

「ごめんね。雛里ちゃん。

もう大丈夫だから、荊州に向かおう。」

 

「はい!」

 

「あれ?ジェネシスさんは?」

 

さっきまで私の前に立っていたジェネシスさんが見当たらない。

キョロキョロと周りを見る。

雛里ちゃんが私の服を引っ張ってくる。

 

「あわわ…。桃香様…ジェネシスさんなら…その………。」

 

「ジェネシスさんなら?」

 

「疲れた。寝る。と言って、輜重隊の方へ向かいました…。」

 

「何!こんな大事な時に寝るだと!」

 

愛紗ちゃんが叫ぶ。

雛里ちゃんは愛紗ちゃんの怒鳴り声にびっくりして、私の後ろに隠れる。

 

「まあ、待て。愛紗。

ジェネシス殿は平原の最北で袁紹軍を足止めして、今、我々に追いついたばかりなのだ。

疲れていない方がおかしいというもの。お主ならできるか?」

 

「うぐっ!それはそうだが。しかし…。」

 

愛紗ちゃんは歯切れが悪い。

でも、私達は行軍中1刻毎に休憩を入れていたことや、袁紹さんに追撃されずに曹操さんから通行許可を貰えることが出来たのはジェネシスさんが時間稼ぎをしてくれたこと、これから荊州攻めをするのだから休める時に休んだ方が良く無理は厳禁だと、朱里ちゃんが言うと愛紗ちゃんは納得してくれた。

 

 

 

 

 

 

「道案内再開しても大丈夫ですか?」

 

そう私達に声を掛けてきたのは程昱ちゃん。

頭に可愛い人形の乗った長髪の女の子。年は鈴々ちゃんと同じぐらいに見える。

声がすごいのんびりした感じの声。

 

「うん。大丈夫だよ。」

 

「そうですか。ところで聞いて良いですか?」

 

「何かな?」

 

「先ほどのお兄さんは誰ですか?」

 

「武の御遣い様だよ♪」

 

「おぉ、今のお兄さんが武の御遣い様ですか。本当に強いんですか?」

 

「あの御仁は強いぞ。風。」

 

私達の会話に入ってきたのは星ちゃん。

星ちゃんの話によると程昱ちゃんと郭嘉さんと星ちゃんは三人で旅をしていたらしく、真名を許しあった仲だそう。

 

「星ちゃんがそう言うってことはよほど強いのですね。」

 

「ああ、我らの武官全員が一斉に掛かっても軽くあしらわれる。」

 

「そうですか。

それと、知の御使いのお兄さんにもついて聞きたいのですが……。」

 

「すまない。風。それに関しては答えられない。」

 

「そうですか。星ちゃんも乙女ですね。」

 

「……………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、平原を出てから五日後。

荊州との国境に着いた。

 

「では、ここでお別れなのです。

華琳様の事ですから、劉備さんをすぐには攻めないと思うので、安心して下さい。

でも、余りにも力を着けるのが遅いとシビレを切らして攻めるかもしれないので、頑張ってくださいなのですよ。」

 

「曹操さんとご主人様……北郷一刀さんに伝言をお願いしても良いですか?」

 

「良いのですよ。」

 

「ご主人様を絶対に迎えに行くからと伝えて下さい。」

 

「分かったのです。」

 

 

 

 

 

程昱ちゃんと別れ、私達は新天地、荊州南陽に入った。

 

「荊州の城を攻める前に、一度、休憩を入れませんか?」

 

後ろから朱里ちゃんが声を掛けてくる。

疲れている今、攻城戦をしても上手く行くものも上手く行かないよね。

 

「うん!休憩しよう。でも、どれぐらいが良いかな、朱里ちゃん?」

 

「3日ほどが良いかと。

それぐらいでしたら、食糧的には問題はありません。」

 

「そうだね。兵や私達の見張りも交代でして、ついてきた皆には休んでもらおう。」

 

私は華雄さんと一緒に着いてきた民達に見て回っている。

お昼だったから、皆御飯を食べている。

私もお腹が減ったから、皆と一緒にお昼ご飯となっちゃった。

今日のお昼ご飯は干し肉か魚の燻製、野菜の漬物、糒(ほしい)が少し。

子供がお母さんにもっと欲しいと言っているのが聞こえたので、そっちを見ると母親みたいな女の人が子供に自分のご飯をあげていた。

私はそのお母さんに自分のご飯をあげたかったけど、取り合いになっちゃうかもしれないから、私は喉まで来た言葉を頑張って飲み込んだ。

私は皆と話をして皆を元気づけることしかできなかった。

 

この人達に今必要なのは落ち着ける場所。

つまり、定住地。

 

だから、次の戦いがこの人達の今後を決める重要な戦い。

 

 

 

「頑張らなくっちゃ。

 

 

 

 

ご主人様…。私……絶対にこの人達を幸せにしてみせるから、だから、待ってて。」

 

 

 

私は空に向かって呟いた。

 

 

 

 

 

 

この想い、御主人様に届きますように。

 

 

 

 

へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。

 

桃香達が荊州入りしました。次回は樊城攻めです。果たして誰が待っているのでしょうか?

それより、『第1回同人恋姫祭り』の作品を書かなければ……。

その前に取材でもするか…。

でも、取材する時間あるのか?

 

勉強の合間や勉強やラーメンタイム以外の時間を執筆活動に費やしています。

ラウンジには起きている時は常にインしています。

10h/dayのペースで勉強しています。そして、執筆に2h/day掛けています。それでも、進みが遅い。

 

それより、ラーメンタイムって何かって?

 

そんなの読んで字の如く、ラーメンを食べる時間ですよ。

ウチの近くに美味しいラーメンが有るんですよ。

週2で行ってます。店長にも顔覚えられちゃった。

それに、注文の時に『いつもの(とんこつラーメン出来るだけコッテリ出来るだけネギ多め)』と言えば注文が通り、店長と目が合うと店長が『替え玉、細麺の粉落としか?』と聞いてくるほどになりました。

 

 

 

 

 

 

そして、先日、店長に言われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君、そろそろ、血管詰まるから、出来コテ(出来るだけコッテリ)止めた方が良いよ。」

 

 

店長ストップが入りました。

やはり、食べすぎだったか。反省。

食生活を見直したら、えげつない生活をしていた。

 

朝:ドカ食い

昼:ラーメンorカップメン

夜:ドカ食い

 

俺死ぬなww

ということで、最近習慣を改めました。

 

朝:ドカ食い

昼:サンドイッチ+野菜生活+コカコーラ0 時々 ラーメン

夜:野菜only

 

この食生活してから、体の調子が良くなったようなww

当分、この生活をしようと思います。

 

それでは最後になりましたが、

いつものをします。それでは御唱和下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へぅ( ゚∀゚)o彡°

 

 


 
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