No.215175

真・恋姫無双 ~降りし御遣い伝~ 第18話

rin1031さん

気分が乗りました。


誹謗中傷コメは御遠慮下さい。
※5/14本文修正

2011-05-05 18:39:10 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:8657   閲覧ユーザー数:6683

第18話 覇王の憂鬱 そして・・・

 

 

朝をむかえた。

朝はとても気持ちがいい。

朝の陽気はすごく気持ちがいい。

二度寝がしたくなる。

 

ただ・・・。

 

そんな朝も布団から起き上がらなくては味わえない。

そう。おれは今起き上がれないでいる。

右に春蘭、左に秋蘭がいておれの左右から抱くようにして寝ている。

生まれたままの姿でだ。

朝からまた元気になったきちゃった。

 

まぁ、2人とこうなれたことは幸せなことだ。

2人がおれを必要だと、おれのことを愛してくれた。

おれも2人を愛している。

 

 

自分で言うのもあれだけど、おれは節操が無い気がする。

 

呉では雪蓮、魏で春蘭と秋蘭の2人と関係を持った。

責任は取る。

愛しているから。

 

 

一刀は、春蘭と秋蘭と関係を持った。

これで魏に留まらせる口実が出来た。

それなのに・・・それなのに、この気持ちは一体何だというの!?

 

私は・・・私は・・・

 

 

華琳「・・・・・・」

秋蘭「か・・さ・」

華琳「・・・・・・」

秋蘭「かり・・ま」

華琳「はぁ~~~・・・」

秋蘭「華琳さま!!」

華琳「!?な、なにかしら!?」

秋蘭「華琳さま、何か問題でもありましたか?」

華琳「いいえ、何もないわ。心配掛けたわね」

秋蘭「それならいいのですけど・・・」

 

今は庭で華琳は春蘭と秋蘭とお茶を飲んでいる。

しかし、華琳は何か悩みがあるのかずっと難しい顔をしながら、長い溜息を吐く。

春蘭は華琳が何で悩んでいるのか全く分からないようだった。

しかし、秋蘭は勘が良い。

秋蘭は華琳が何で悩んでいるのかなんとなくだが気が付いている。

 

秋蘭「・・・姉者、今日は鍛練はいいのか?」

春蘭「今日は師匠は仕事だからな」

秋蘭「ならば手伝ってやればいいではないか」

春蘭「でも邪魔になってしまっては・・・」

秋蘭「一刀は喜びはすれども姉者を邪魔に思うことは無いと思うが?」

春蘭「そうか!ならば今から行って来よう!華琳さま、失礼します」

華琳「・・・・・・」

秋蘭「ふぅ・・・。華琳さま、昨日の一刀との情事の際部屋の前にいましたね?」

華琳「な、なにを言ってるのかしら?」

秋蘭「華琳さま、失礼を承知で申します」

華琳「なにかしら?」

秋蘭「いつまで縮こまっておいでですか!」

華琳「なっ!?」

秋蘭「覇王ともあろうお方が、1人の男のことで縮こまっているとは笑い草ですな」

華琳「秋蘭!!」

秋蘭「まだ気付きませんか?華琳さまの心にはあの男がいるはずでは?」

華琳「・・・・・・」

秋蘭「一刀は良い男です。そこら辺にいる男とは違います。もう理解しているのではないですか?」

華琳「・・・そうね」

秋蘭「では、なぜまだ悩む必要があるんですか!」

華琳「私は覇王曹孟徳!男にうつつを抜かす必要はないの!!それが例え一刀だとしてもね」

秋蘭「そうですか。ならばもう何も言いません。御無礼をお許しください」

華琳「気にしていないわ。私を想ってのことなのだから」

秋蘭「ありがたき幸せ」

 

それから秋蘭は流琉と一緒に部隊の鍛練へとむかった。

 

華琳「ふぅ~・・・。さすが秋蘭ね」

 

秋蘭に悩んでいることは丸分かりだった。

でも私を慕って集まってくれた民に将や兵士の前で不甲斐ない姿は見れない。

私は覇王曹孟徳!

この腐りきった世の中を変える為に私は覇道を唱える。

その為には私がしっかりしなくてはいけない。

そんな私が1人の男にうつつなんて・・・。

 

 

一刀は1つの決意をした。

そして自己鍛練をしている純のところに行って話をした。

 

一刀「純、いるかい?」

純「一刀様、どうしました?」

一刀「明日出ていこうと思ってる」

純「そうですか。華琳さまにはもうお伝えになられましたか?」

一刀「これから話す」

純「そうですか。それでは私は明日の準備をしてまいります」

一刀「明日は早朝出るから準備しておいてね」

純「はい」

 

 

 

玉座の間にて

 

一刀「華琳、ちょっといいかな?」

華琳「どうかしたの?」

一刀「明日ここを出ていく」

華琳「!!・・・そう、やっぱり行くのね」

一刀「あぁ。おれの記憶が正しければおれは行かなくてはいけないところがあるからね」

華琳「ここに残るつもりはないのね?」

一刀「あぁ」

華琳「春蘭と秋蘭はどうするの?」

一刀「あの2人には悪いと思っている。でも責任は取るけど、それは今じゃない。この大陸が平和になってからだ!」

華琳「それは私がしてみせるわ」

一刀「そうか。ならばおれもおれのやり方でこの大陸を平和にしてみせよう」

華琳「あなたのやり方で?」

一刀「いずれ分かるさ」

華琳「そう・・・。楽しみにしてるわ」

一刀「ありがとう。なにかあれば助けるさ」

華琳「頼りにしてるわ」

 

 

 

翌朝

 

一刀「じゃあまたね」

春蘭「師匠、本当に行かれるのですか?」

一刀「そうだね。鍛練は続けるんだよ?」

春蘭「はい・・・」

秋蘭「一刀」

一刀「どうした?」

秋蘭「いや、何でもない」

一刀「秋蘭」

秋蘭「ん?ん!」

一刀「ちゅ・・・。寂しそうだったから」

秋蘭「ふふふっ。さすがだな」

一刀「まぁ、寂しくさせちゃうのは本当だからな」

秋蘭「あまり長く待たせることは許さんぞ?」

一刀「まぁ、善処するよ」

 

春蘭と秋蘭に別れを告げ(秋蘭にキスをしたのが羨ましかったのか春蘭は不貞腐れていたので春蘭にもキスをすると満足したのか頬を紅く染めていた)

 

凪「・・・一刀様、今度会う時までに今より強くなっています!だからその時はまた鍛錬に付き合ってください!」

一刀「いいよ。じゃあ、約束だ」

凪「はい!」

真桜「なぁ、一刀?」

一刀「なに?」

真桜「次はあの刀の作り方教えてな?」

一刀「どうしようかな」

真桜「そんなイケズーなこと言わんといてぇな!」

一刀「刀の作り方は教えられないけど、他のことなら教えてもいいかな」

真桜「ほんまか!?」

一刀「次に会えたら教えよう」

真桜「さすがは一刀やな!」

沙和「一刀さん、沙和は天の世界の服とか気になるの~」

一刀「あぁ、それならここの服屋の店主に何着か衣装があるはずだよ」

沙和「ほんと~!?」

一刀「あぁ。だからおれの名前を出せば見せてもらえるはずさ」

沙和「ありがとうなの~!」

 

凪はちょっと不機嫌気味だが、真桜と沙和もいつも通り欲望に忠実だったな。

 

一刀「季衣、流琉。しっかり華琳を守るんだぞ?」

季衣「うん!僕頑張るからお兄ちゃんも頑張ってね?」

一刀「もちろんだ!」

流琉「お兄様、今度教えてもらった天の料理を作ってみますから、食べてくださいね?」

一刀「楽しみだな!その時はぜひ食べさせてもらうよ」

 

季衣と流琉は別れが辛かったのか目に涙を溜めながら笑顔でいた。

 

桂花「さっさと行きなさい!もう用はないんでしょ?」

一刀「桂花も来てくれたのか」

桂花「勘違いしないでちょうだい!私は華琳さまに言われて仕方なくよ!」

一刀「はいはい。そういうことにしとくよ」

桂花「本当なの!早く行きなさい!いつまでもいられたら妊娠しちゃうじゃない!!」

一刀「近くにいるだけで!?」

 

桂花は相変わらずおれのことが嫌いみたいだな。

 

一刀「華琳・・・」

華琳「・・・・・・」

一刀「今まで世話になったな。なのに勝手に出て行ってすまない」

華琳「いいわよ。それにいつか恩は返してくれるのでしょう?」

一刀「もちろん。おれは約束は破らない男だからな」

華琳「そっ。ならいいわ。さっさと行きなさい。私たちも暇じゃないのよ」

一刀「そうだな。すまなかった。大切な時間を割いてまでおれの見送りに来てもらって」

華琳「・・・・・・」

一刀「じゃあ、今度こそ行くから。またな」

 

そういって、まだみんなと談笑している純を連れて陳留を出た。

 

秋蘭「よろしかったので?」

華琳「いいのよ、あれで」

秋蘭「分かりました」

 

 

一刀と純が陳留を出て少しして

 

純「一刀様、これからどこに行くのですか?」

 

春蘭と秋蘭にキスをしているところを見ていた純はさっきまで不機嫌だったが、なんとか機嫌を治してもらった。あのキスでなぜか凪や華琳まで不機嫌だったのはなぜだろう?

 

一刀「そうだな、おれの記憶が正しければもう少しで大きな戦が始まる」

純「そうなのですか!?」

一刀「あぁ。だから、そこに行かなくてはならない」

純「それはどこなのですか?」

一刀「そこは・・・」

 

 

                  『洛陽だ』

 

 

 

あとがき

 

無理やり魏を終わらせました。

 

書いてて手抜きだなって思ってしまうほどです。

 

いずれ修正したいと思います。

 

次回は反董卓連合編です。

 

一刀君と純はどちらに味方をし、どうなるのか?

 

そして一刀なりのやり方とは何なのか?

 

どうなるのか、次回をお楽しみに。

 

戦闘シーンが少ないですが、今後嫌というほど沢山出てきますからもう少しお待ちを。

 


 
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