~管輅side
・・・温かい。布団の中にでもいるのだろうか?
でも僕は寝室まできた覚えがない。寝てしまった僕を北郷一刀が運んでくれたのだろうか?
・・・もしそうだったらお礼くらいは言ってやろう。
昨日は色々なことがあった。
町の人達と団結し賊を撃退したり、その祝いだと言い宴を開いたり、北郷一刀を・・・だ、抱きしめたり。
北郷一刀を抱きしめた時は顔が熱くなって笑顔でお礼を言われたらもっと顔が熱くなった。
熱くて熱くて仕方なかったので町の人にもらったお酒を飲んだ。
そこで記憶が・・・変なことをしていなければいいが。
そんなことを思いながら寝返りをうった。
ぽすり・・・
僕の顔がいいにおいのする物に包まれた。
お日様みたいなそんなにおい・・・僕はそれにさらに顔を埋めた。
いったいこれはなんなのだろうか?見たいのだが見れない。それは僕がこの物体に顔を埋めているからである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どれくらい時間が経ったであろうか。
僕はこのいいにおいがする物体のおかげでぐっすり眠れる事ができた。
名残惜しいがそろそろこの正体を見ることにしよう。
僕はその物体から顔を離し目を開けた。
そこにはTシャツ姿の北郷一刀がいた。
~一刀side
・・・あぁなんて温かくていい香りがするんだ・・・
まるで人肌の温もりのような感じ、甘いミルクのような優しい香り。
最高だ・・・
そう思いながら俺はその物体を抱きしめ頬ずりをした。
サラサラとした髪の感じ、抱きしめたことにより香りはさっきより強く感じる事ができた。
その時、
はっ!!殺気!?
俺は殺気を感じ取りその物体を離してベットから転がり落ちた。
そして次の瞬間・・・
ゴシャ!
そんな音と共にベットが真っ二つになった。
そんな光景に唖然としていると。
ふらっと管輅が立ち上がった。その手にはあの分厚い本が・・・
管輅「・・・この、種馬がっ・・・!」
そしてその本が俺に向かって振り下ろされた
管輅「・・・そういう事は先に言う。」
一刀「言う暇すらなかったじゃん・・・。」
俺は自分の頭にできた大きなタンコブをさすりながらそう言った。
あの後、殺されそうになった俺は昨夜の事を話してなんとか助かった。
一刀「それにしても昨日はすごかったぞ?」
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昨夜
管輅「む~・・・おしゃけ~っ!!!」
一刀「だーめ、もうおしまいです。」
同じような話を何回聞いただろうか・・・
管輅「けちー!!ぼくはしごとぁほんろーかじゅとのかんしぃーでしゅ!!」
一刀「はーい、管輅ちゃんはストーカーさんなんだね。」
管輅「・・・あぃ!・・・・うぇ?」
一刀「まったく、キャラが崩壊し過ぎでウケるわ。」
管輅「ねむぅ~・・・」
そう言うと管輅が舟を漕ぎ始めた
一刀「仕方ない・・・運ぶか。」
俺は管輅をお姫様だっこして部屋まで運んだ。
管輅「すーすー・・・」
寝室に着き管輅をベットに寝かせ起きないようゆっくり出て行こうとしたが・・・
きゅ・・・
管輅に裾を掴まれてしまった。
管輅「さーこいっ!」
そう言い管輅はベットの空いたスペースをぽんぽんと叩く。
一刀「いや、寝ませんけど。」
管輅「やーっ!!」
管輅がベットの上でジタバタする。可愛い・・・これがギャップ萌えっ!?
一刀「で、でもな?」
管輅「ふぇ・・・。」
ヤバい今にもなきそうだ・・・
一刀「あぁもうっ!わかったから泣くな。」
管輅「ねりゅ?いっしょ?」
一刀「寝てあげるから泣かないの。」
管輅「ねりゅー♪」
さっきとは打って変わって満面の笑みである。くそっ!謀ったなっ!?
女の涙には弱いってか・・・はは、泣けるねぇ~・・・
そんな事を思いながら俺は眠りについた。
一刀「あの時の管輅、可愛かったなぁ。」
管輅「・・・わすれたほうが身のため。」
一瞬目が本気になった。
一刀「は、はい・・・。」
管輅「賢明な判断、朝食にに行く。」
そう言い管輅は部屋を出て行ってしまった。
俺はそれを追いかけるように部屋から出た。
泊っていた宿で朝食を取り今は少し管輅とのんびりしているところである。
朝から管輅が目を合わせようとしてくれない。やはり怒っているのだろうか?
ここは謝るべきだろうか・・・だがなんと言って?理由もなしに謝るのも嫌だしなぁ。
そんな事を考えていると外がなにやら騒がしいのに気づいた。
一刀「なんか外が騒がしいな、行ってみない?」
管輅「・・・行く。」
俺達は外に出た。
外に出ると町人達が文句を言っていた。
一刀「あの、何があったんですか?」
町人「御遣い様っ!それが町を捨てた県長の野郎が帰って来たんです!!」
一刀「県長が?」
俺はみんなが罵声を飛ばしている方向を見ると兵士に囲まれた偉そうな男が立っていた。
町人2「町を捨てた野郎がなにしに戻ってきやがったっ!!」
町人達「「「そうだ、そうだっ!!」」」
県長「黙れっ!!ここは私の町だっ!!!文句がある奴はその首斬ってくれるわっ!!!」
県長がそう言うと周りにいた兵士達が町人達に暴力を振るいはじめた。
兵士「いいか!今後このような事があったら全員死刑だ!!よく見ておけっ!!!」
一人の兵士がそう言い町人の一人に剣を振り上げた。
一刀「やめろっ!!」
俺は声を荒げた。
周りは静まり返り兵士の動きも止まった。
俺が前に進もうとすると人だかりが二つに割れ簡単に前でに行くことができた。
俺は県長の前に立った。
県長「・・・何者だ?」
一刀「北郷一刀・・・天の御遣いだ。」
町人達「「「御遣い様ぁー」」」
県長「天の御遣いだぁ?それが“私”の町になんのようかね?」
一刀「町を勝手に捨てたくせに“私”のか。」
県長「私の町だ、捨てようが何をしようがわたしの勝手だろう?賊が来た時は焦ったがこの馬鹿共が頑張くれたおかげで助かったが。」
一刀「・・・。」
県長「まぁ、ここに住まわしてやっているのだから当たり前か。なのにこいつらはこの私に牙を剥けたのだ。」
県長「まったく愚かな連中だよ。」
そう言い鼻で笑った。
一刀「・・・この町が好きだといって戦った人達を・・・」
県長「ん?」
一刀「守りたいといって戦った人達を馬鹿だと?」
俺は県長の胸倉を掴み宙に浮かせた。
県長「ぐぇ!?」
一刀「この町の死んでいった人達を愚かだとっ!!」
県長「た、助け・・・」
一刀「何もしないで逃げたお前に・・・みんなを馬鹿にする権利などないっ!!」
そして俺は県長を勢いよく投げ捨てた。
県長「ごはっ!!・・・・や、奴を殺せ・・・。」
だが県長の言葉に反応する兵士は一人もいなかった。
兵士はただただ立ちつくしていた、王の気質を持った青年を見ながら。
一刀が兵士達のほうを向いた。
その瞬間、兵士達は全員跪いた。
一刀「お前達はこの町が好きか?」
一刀は兵士達に問うた。
兵士達は何も言わずただその話を聞いている。
一刀「お前達にこの町を守る力はあるか?」
一刀「お前達にはその力があるはずだ。なのになぜ守らない!?救えるものを救おうとしないっ!!」
その声は大気を揺るがし・・・
一刀「もう一度聞く。お前達にこの町を人を救う力があるか?」
兵士達「「「ありますっ!!!」」」
そして人の心さえ奮わせた。
一刀「ならば救えっ守れ!!愛する町を愛する人々をっ!!!!」
町・兵達「「「「おおぉーーーっ!!!!!」」」」
町の全ての人間が叫けび、その叫びはしばらく止む事はなかった。
町人「本当に行ってしまわれるのですか?」
町の人々が泣いている。
一刀「はい、まだ俺は目的を見つけてないから・・・。」
町人「そうですか、どうかお気をつけて・・・」
「ありがとうございます。」
俺はお礼を言いこの町から出た。
管輅「・・・よかったの?」
一刀「なにが?」
管輅「君に着いて行きたいって人、いっぱいいたのに。」
一刀「・・・いいんだよ。あの人達は町にいたほうが幸せになれる。」
きっとあの町は大きくなるだろう、ならば俺に着いてくるよりよっぽどいい事である。
・・・あの県長も脅しておいたし。
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一刀「おい。」
県長「な、なんだ。」
一刀「俺がもう一度この町に来た時にこの町が栄えていなかったら・・・わかるな?」
チンッ!刀を鳴らせる。
県長「ひぃ~!わ、わかりました!!」
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管輅「そう。」
そう言って管輅は俺の少し前を歩いた。
一刀は管輅と自分の距離が少しずつ近づくのをうれしく思うのでした。
どうだったでしょうか?
GWという事で少し長めにしてみました。
これでやっと話を進ませる事ができます。いったい誰と会うのでしょうか?
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ちわです、コイケヤです。
GWなんで頑張って書いていきますっ!!