No.206844

真・恋姫無双 ~降りし御遣い伝~ 第8話

rin1031さん

北郷一刀像が自分の中でぐちゃぐちゃになってきている・・・。
申し訳ないです。

今回は一刀にどんなことが待ち受けているのか。
それでは第8話始まります。

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2011-03-18 07:38:57 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:10813   閲覧ユーザー数:8020

 

第8話 助けてもらった恩

 

 

 

恋とねねと別れて少し後のこと・・・。

 

一刀「そういえば服、恋に斬られてたな・・・。しかたない、制服に着替えるか」

 

そういうと、一刀はこの外史に来た時に一緒に来ていた旅行バッグの中から制服を出した。

 

しかし、制服をバッグの中に閉まった時と今こうして着替えるために取り出す時に気付かない一刀もさすがだが、この時一刀は気付かなかった。

 

このバッグの中に隠された秘密を・・・。

 

そして、その秘密を知る瞬間が刻一刻と近づいていることを・・・。

 

 

 

 

 

 

 

一刀「う~・・・腹減った・・・」

 

恋たちと別れ、かれこれ数日。

 

一刀に土地勘は無く、ただただ当てもない旅を続けていた。

 

一刀「村でもらったお金、アルバイトして貯めたお金も無くなった。誰か天の恵みを!おらに力を!」

 

当然こんなことで恵みがくるわけでもない。

 

一刀「黒燕はいいよなぁ。俺もお前が食ってる草食えるかな・・・」

 

黒燕「ぶるんっ!」

 

無理だと言った気がした・・・。

 

しかし、一刀は空腹のあまり、黒燕が食ってる野草を食ったが、すぐに後悔した。

 

一刀「ただただ苦かった・・・」

 

それからまた数日が経ち、一刀は荊州南陽の近くで倒れていた・・・。

 

そんな倒れた一刀を見下ろす影。

 

???「・・・・・・」

 

 

 

 

 

一刀「・・・ん?ここは?」

 

???「やっと目を覚ましたか?」

 

一刀「えっと・・・誰?」

 

???「誰とは不躾な奴じゃのう・・・。儂がお主をあそこで拾っていなければ今お主はこうしてここにはおらんじゃろうに」

 

一刀「あっ、それはすみませんでした。俺の名前は北郷一刀と言います。好きに呼んでください」

 

???「ふむっ。儂は名は黄蓋、字は公覆と言う。以後、見知りおけ」

 

一刀(黄蓋さんってことは呉か・・・。って、いつの間にかおれ呉に来ちゃってたよ!!)

 

祭「?・・・どうしたんじゃ?気分でも悪いのか?」

 

一刀「いえ、ちょっと考え事を・・・」

 

祭「?」

 

一刀「それより、俺はどうしてここにいるんですか?」

 

祭「それがのう、儂が遠征から帰ってきたらお主が倒れておっての。しかもお主のその恰好から察するにそれ相応の出だと分かる。だから保護したまでじゃ」

 

一刀「それはありがとうございました。それと、近くに黒い馬はいませんでしたか?」

 

祭「お~、あの馬ならずっとお主を心配そうに周りをぐるぐる回ったり、お主を気遣っておたぞ。今は厩におるぞ」

 

一刀「本当にありがとうございました」

 

一刀は感謝をこめて頭を下げた。

 

祭「そこまでせんでもよいわ!なんだか恥ずかしいわい」

 

一刀「それでも黄蓋さんは俺の命の恩人です。ありがとうございます」

 

祭は一刀に根負けしたのか、顔を俯かせて素直に聞き入れてくれた。

 

 

バーーーン

 

 

???「祭~!例の子起きた~?」

 

祭「策殿!?」

 

一刀「!?」

 

いきなりドアを壊すんじゃないかといういきおいで開けて入ってきた人物こそ、呉の国王・孫策であった。

 

祭「策殿、そのように開けていてはいずれドアが壊されますぞ?」

 

雪蓮「別にいいじゃない。壊れてないんだし」

 

祭「はぁ~。これは冥琳に報告しなくちゃなりませんな」

 

雪蓮「あぁ~ん。祭のイケズー。けちんぼー」

 

???「私が・・・何かしら?」

 

雪蓮「い、いえ~。なんでもございません」

 

???「はぁ~。お騒がせしてすまない。私は周瑜という」

 

一刀「いや、気にしてないよ。俺は北郷一刀と言います。さっき黄蓋さんにも言ったけど、好きに呼んでもらって構いません」

 

冥琳「分かった。それでは北郷よ。お前はどうして倒れていたのだ?」

 

一刀「あ~・・・恥ずかしいんだけど、空腹で・・・」

 

それを聞いて盛大に笑い出す約1名。

 

雪蓮「ぷっ。あはははははは!聞いた?一刀、空腹で倒れたんだって!それで何日食ってなかったのよ?」

 

一刀「え~っと、2日ぐらいかな」

 

祭「よく我慢できたものじゃ・・・」

 

冥琳「ふむ。それでは、また倒れられても困るので飯を用意させよう。付いてくるがよい。雪蓮、笑いすぎだ!」

 

ごんっ!

 

まだ笑っていた雪蓮に冥琳は拳骨を1発入れた。

 

雪蓮「いった~い。冥琳ったらひど~い。これ以上バカになったらどうするのよ!」

 

冥琳「安心しろ。それ以上バカにはならん」

 

一刀(うわ~・・・。周瑜って実はかなり怖い人?)

 

 

 

一刀「ふぅ~。食べた~」

 

冥琳「ふふ。気持ちいいくらいに食べるのだな」

 

一刀「そ、そうかな///」

 

一刀は冥琳にそう言われて若干照れてしまった。

 

祭「それで、北郷よ」

 

一刀「ん?」

 

祭「お主はこれから行く当てでもあるのか?」

 

一刀「俺は旅をしているんだ。この世界で大切なものを見つけるために」

 

雪蓮「ねぇ、一刀」

 

一刀「なんだい?」

 

雪蓮「私のところに来ない?」

 

一刀「は?」

 

冥琳「ちょっと、雪蓮!」

 

雪蓮「なぁに?」

 

冥琳「どういうつもりだ!」

 

雪蓮「だから、呉に来ないかってこと♪」

 

冥琳「そういうことを聞いているのではない!たった今こうして出会ってばかりの人間をどうして呉に誘う!?」

 

雪蓮「だって、面白そうじゃない♪」

 

冥琳「はぁ~・・・。それじゃあ、聞くが伯府よ。こやつがどこかの間者だったらどうする!」

 

雪蓮「それはないと思うわ」

 

冥琳「なぜ・・・あ~言わなくていい」

 

雪蓮「さすが冥琳♪」

 

周瑜は分かったらしいが、俺には分からなかったから理由を聞いてみた。

 

一刀「なぜ俺が怪しくないと?」

 

雪蓮「勘よ♪」

 

一刀「へ?」

 

冥琳「あきらめろ北郷。こういう奴なのだ・・・」

 

一刀「(一国の王がそれでいいのか?)旅に出たいけど恩もあるから・・・ちょっと考えさせてもらってもいいかな?」

 

雪蓮「いいわよ♪」

 

一刀「ありがとう(ニコッ)」

 

雪蓮「・・・///」

 

雪蓮、陥落!!

 

雪蓮「か、一刀。私のことは雪蓮と呼んで」

 

一刀「それは真名だろ?いいのか?」

 

雪蓮「うん♪私、決めたから♪」

 

一刀「何を?」

 

雪蓮「内緒♪」

 

一刀は首を傾げていたが、周瑜は分かったのか、溜息をもらしていた。

 

冥琳「雪蓮が預けたのだ。私も預けよう。私の真名は冥琳だ。よろしく頼む」

 

一刀「うん。こちらこそよろしく(ニコッ)」

 

冥琳「・・・///」

 

冥琳、陥落!!

 

 

さすがは我らが種馬!!俺たちがやれないことを簡単にやってのける。そこに痺れる、憧れる!!

 

 

祭「北郷よ、儂と一戦交えんか?」

 

一刀「えぇ~!?いきなりどうしたの?」

 

祭「いや、北郷の実力が知りたい。お主は隠しているつもりかもしれんが、儂には分かるぞ。お主は強い」

 

一刀「じゃ、じゃあ、戦わなくてもいいんじゃ?」

 

祭「嫌じゃ!それに儂はもう火がついてしまったからのぅ」

 

一刀「(どうしてこの時代の人たちはみんな好戦的なんだよ・・・。でも嫌な気はしないからな)いいよ」

 

祭「それじゃ、準備をして外に行くぞ」

 

 

 

 

冥琳「雪蓮は北郷とやらなくて良かったのか?」

 

雪蓮「まぁね~♪興味はあったけど、呉に来てくれればいつでも戦えるし♪」

 

冥琳「ふっ。そうだな。しかし、政務もしっかりやってもらうからな」

 

雪蓮「あ、あははははは・・・」

 

 

祭「さぁ、北郷かかってこい」

 

一刀「いくぞ!!」

 

 

 

一刀(それにしても黄蓋さんは弓か・・・)

 

祭「かかってこぬのか?ならば、こちらからいくぞ!」

 

そういうと、矢を3本とり、一気に射ってきた。

 

一刀「!?(あれは反則だろ!)」

 

一刀はいきなりの3本同時に戸惑っていた。

 

黄蓋は一刀を休ませることなく、次々と矢を放って行く。

 

しかし、これこそ一刀の策であった。

 

一刀は打つ矢が無くなるのを待っていた。

 

祭(このままでは矢が無くなってしまう)

 

一刀(まだだ。まだ。その時を待つんだ。)

 

祭「しまった!・・・矢が!」

 

一刀「今だ!」

 

一刀は勝ちを確信した。

 

しかし、黄蓋は奥の手を隠していた。

 

弓だけではなく、剣も使えるのであった。

 

さすがは老将。それなりに場数は踏んでいない。

 

さすがは年のこ・・・歴戦の勇者。

 

祭「ふぅ~。危ないところじゃったの~」

 

一刀「やっぱり強いなぁ・・・」

 

祭「何を言っとるか。全然本気を出しておらんくせによく言うわい」

 

一刀「ははははは。(俺もまだこっちに来てから本気出してないんだよなぁ。この前の恋とした時はちょっと出しそうになったけど・・・)」

 

祭「さっさと本気を出して戦わんか!」

 

一刀「なんで怒られてんの!?」

 

祭「北郷が本気を出さんからじゃ」

 

一刀「じゃあ、ちょっと出すから許してください!」

 

祭「まぁ、よかろう。さぁ、再開じゃ」

 

一刀(じゃあ、やるか!)

 

一刀は恋と戦った時のように氣を体に纏わせた。

 

一刀「黄蓋さん、動かないでください」

 

祭「?」

 

一刀「北郷流奥義『白炎(かげろう)』!!」

 

雪蓮・冥琳・祭「「「!!!?」」」

 

次の瞬間一刀が3人に増えた。そして・・・

 

黄蓋の剣は一刀の奥義により三等分に斬られ、その切り口から炎が上がり燃えた。

 

祭「今・・・何が?」

 

祭は動くなと言われても、動くことが出来なかった。

 

一刀「今の奥義は斬った対象の切り口から炎上させる技なんだ」

 

祭「見えなかった・・・」

 

冥琳「雪蓮・・・お前に今北郷は見えたか?」

 

雪蓮「いいえ。一刀が3人に増えて気付いたら祭の剣が燃えてたわ・・・」

 

一刀「3人に見えたのは、影分身って術なんだけど・・・。まぁ、この日本刀じゃなければ耐えられないんだけどさ」

 

雪蓮「ニホントウ?」

 

一刀「そう。おれの国で作られた、人を・・・殺すための道具だよ・・・」

 

一刀は言い終わると悲しい表情を浮かべた。

 

一刀(大丈夫だ!ここに来るまでに人を助けるために黄巾党の奴らをたくさん殺してきたじゃないか。いや、あれは襲われた人たちを助けるためだったんだ!おれはじいちゃんの言う大切なものを守るために・・・大切なもの?)

 

一刀「ぷっ。あははははははははっ!」

 

雪蓮「ちょ、ちょっとちょっと!どうしたの?いきなり笑ったりして!」

 

一刀(あぁ~。簡単なことだったんだなぁ・・・。今まで俺は難しく考えすぎていたんだ。難しく考える必要なんてなかったじゃないか。俺は大切なものがなんなのか探して旅をしていた。その中で色んな出会いがあった。魏の曹操、蜀の劉備、恋、呉の孫策、その他にも色んな出会いがあった。もう俺は見つけてたんだ。大切なものを。俺の大切なもの、それは――――)

 

一刀「雪蓮、ちょっと提案があるんだけど、いいかな?」

 

雪蓮「なになに?」

 

一刀「おれをここに客将として置いてくれないか?」

 

冥琳「!?」

 

一刀「無理な相談だとは思ってる。でも、おれは「いいわよ♪」・・・えっ?いいの?」

 

雪蓮「もちろん♪客将としてじゃなく呉に迎えたかったわよ♪」

 

一刀「いや、客将で十分だ」

 

冥琳「ちょ、雪蓮!勝手に決めるな!」

 

雪蓮「あら、冥琳は一刀じゃ不満?」

 

冥琳「誰も不満だとは言っていない!ただ、勝手にそういう大事なことを決めるなと言っているんだ!」

 

雪蓮「いいじゃない別に♪」

 

冥琳「はぁ~・・・分かった。もう何も言わん」

 

雪蓮「じゃあ一刀、冥琳から許しも出たから客将として頑張ってね♪」

 

一刀「あぁ、任せてくれ!」

 

 

祭「北郷、言い忘れておったが儂の真名は祭じゃ」

 

一刀「うん。ありがとう」

 

冥琳「おい北郷、まだ紹介していなかったが、うちの軍師をしている陸遜だ」

 

穏「はじめまして。私は陸遜と言います。みなさんはもう真名を預けたそうですので、私の真名は穏と言います。よろしくお願いしますね♪」

 

一刀「俺は北郷一刀と言います。呼び方は好きに呼んで下さい」

 

雪蓮「ねぇねぇ、一刀。さっき俺の国って言ってたけど、一刀の国ってどこにあるの?」

 

一刀「あ~・・・。東の方にある島国だよ」

 

一刀は本当のことを言おうかどうか迷っていた。

 

結局自分が天の御遣いであることは言わなかった。

 

 

 

こうして助けてもらって一宿一飯の恩を返そうとする一刀。

 

その中で自分なりの覚悟を見つけた。

 

一刀の覚悟が本物である限り彼はこれからも強くなるであろう。

 

しかし、逆ならば・・・。

 

これからも一刀の旅は続く。

 

彼がこの外史で見つけた覚悟、彼の見つけた大切なものを守るために!!

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

どうでしたか?

 

奥義とかかなりチートじゃありませんでした?

 

しかも結構やっつけ感出てませんでした?

 

かなり悩んでるんです!!

 

色々と本を買って勉強中なんです!!

 

忍術の書かれている本だとか、日本妖怪大辞典に、日本の神話、仏像etc

 

面白いけど、読む時間が中々無いですねぇ・・・。

 

ちょっと更新速度遅くなっていくかもしれないです。

 

今回から、√を分けていきます。

 

なので、今考えている√が終わったら次の√に入って行く感じにしたいと思います。

 

それから、気分転換に番外編のような話も書いていきます。

 

最強の一刀君が現代にいたら。

 

という話にしようかなと思っていますが、未定です。

 

最後に、これからバンバンオリキャラを出していきます。

 

が、そのオリキャラをイラストした方がもっと読みやすくなるんじゃないかと思ったので、私の知り合い(だいぶ後輩)に頼んで書いてもらいます。

 

それを今後完成したものからインスピレーションのところにでも載せていこうかと考えています。

 

私はイラストレーター得意じゃないんで・・・。

 

奥義は一応、今回は白炎でしたが、こんな感じで二字熟語だとか四字熟語だとかで今は考えています。

 

何かいいのがあったらコメント欄に書いてくれたら嬉しいです。

 

今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

また次回お会いしましょう。

 

さよなら。さよなら。さよなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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