No.206666

真・恋姫†無双 魏伝改伝 ~月夜に浮かぶ一輪の華~ 拠点Ⅰ 「心の鎖」

らるぱさん


どーも鋼河です。地震大丈夫ですかね?何回か少し大きい地震来ましたしー。いやー怖いですね・・・・・
夜が一番怖いですね。大きいの来たら一目散に逃げるぞー(笑
そういえば停電もありましたねー。イヤイヤ地震・・・・・恐ろしい奴ですよ・・・・(笑
はい!今回の話と、言いますと、華琳、風、霞、桂花、の拠点となってます。(一応、4つに区切ってますが、)

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2011-03-16 23:20:33 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:4985   閲覧ユーザー数:4182

 

 

 

~華琳の一日~

 

華琳「・・・・・・・はぁ」

華琳は酷く落ち込んでいた。理由は、そう、もちろん一刀関係だ。

華琳「会いたい・・・・・・」

ここの所、一刀とちゃんと会って話していない。最近の一刀は、仕事だったり、先約だったりでいつも部屋に居ないのだ。

華琳「・・・・もう夜も遅いし・・・・・・明日の朝早く起きて行こう・・・・」

華琳は暗い顔のまま眠りについた――――――――

―――朝

華琳「今日こそは・・・・・」

華琳は先日の宣言通り、一刀の部屋の前に向かっていた。

華琳「・・・抜き足、差し足、忍び足・・・・・・・って私ったら何を口走ってるのかしら・・・・」

そうは言いつつ、一刀の部屋に侵入成功だ。朝早く出たので、幸い誰にも会っていないし、誰も部屋に居なかった。

華琳「・・・・・良かった・・・・・・・ふふっ、可愛い寝顔ね・・・」

一刀「すぅ・・・・・か、り・・・ん」

華琳「っ!?」

華琳「(い、今私の名前・・・・・読んだ・・・・・よね・・・?)」

一刀「・・・・・・もう・・・食べられ・・・・ない・・・・」

華琳「まったく・・・・どんな夢を見てるのかしらね・・・・・よいしょっと・・・」

おもむろに一刀の寝台に侵入。そのために来たと言っても過言じゃないのだから。

一刀「か、りん・・・・・・・」

華琳「ふにゃっ!?」

ギュッと一刀に抱きしめられたため、思わず声が出てしまった。

華琳「久しぶりの一刀の感触・・・・・・来・て・・よ・・・かっ・・・・た・・・・・」

そうして華琳は一刀の腕に抱かれながら眠りに落ちた―――――――

一刀「・お・・・い・・・・・りん・・・・か・・りん・・・・・華琳!」

華琳「ふにゃぁ・・・・どーかしたのぉ・・・・・?」

完全に寝ぼけてるのか、今までの鬱憤が溜まりすぎたのか、なんなのかはしらないが、心を縛る鎖が外れて、凄くスッキリした表情の華琳がいた。

一刀「か・・・・華琳・・・・・・・?(やばいって!可愛いにもほどがあるだろ!これっ!)」

一刀の身体に抱きつつ、若干上目遣いで居られるとドキドキして仕方がない。

華琳「ねえ?どーしたの?かずと?」

一刀「え?な、なんでもないよ」

華琳を抱き上げ、平然を装う。恐らくいつもの華琳と様子が違うので気づかれてはいないだろう。

一刀「と、ところで華琳?」

華琳「なーに?」

一刀「華琳は何か用があって俺の部屋に来たんじゃないの?」

すっかり忘れていた。華琳がなにをしに来たのか、それがわからないとこれから行動できないからだ。

華琳「か、かずとに・・・・・」

一刀「え?」

華琳「一刀に会いたかったから・・・・・・・・・・」

一刀「そ、それだけ・・・・?」

正直言うと、一日買い物に付き合わされるか、どこかに連れて行かれるのかと思ったら、華琳の口から「会いたかった」なんてのが出てきたもんだからビックリだ。

華琳「か、華琳にとってはそれだけじゃないもん!」

自分のこと華琳なんて呼んでるぞ?ますます普段の華琳から離れてきたな・・・・・

一刀「そうなの?」

”それだけ”じゃない?一体なんなんだ?いつもと違うから余計わからなくなってきたぞ・・・・?

 

 

華琳「だって・・・だって・・・・一刀最近忙しいみたいで部屋に会いに行っても居なくて・・・」

華琳「ずっと・・・一刀に会えなくてっ・・・・会いたかった・・・のに・・・・居なかったからっ・・・ぐすっ・・・・」

ポロポロと華琳の瞳から大粒の涙が流れ出す。

一刀「かっ華琳!?ど、ど、ど、どうしたの!?」

華琳「うぅ・・ぐずっ・・・かじゅとぉ・・・ぐすっ・・かじゅとぉ・・・・・」

泣きながらトテトテと一刀に近づき一刀の胸に抱きついた。

一刀「(なんか・・・いつもの華琳と相当様子が違うぞ・・・・?酔ってる?いや・・・・・幼児化?ま、可愛いから結果オーライ?)」

華琳「かじゅとぉ・・ぐすっ・・・・じゅっとじゅっとしゃびしかったのぉ・・・・・・かじゅとぉ・・・・・」

もう泣きすぎてところどころ発音がおかしくなってしまっている。幼児化?してしまったので仕方がないと言えば仕方がないのか?

一刀「華琳・・・・・・ごめんよ、これからはなるべき華琳の近くに居るようにするよ、だから華琳も思いっきり甘えてくれ。俺だって華琳のことを全部わかってるわけじゃないからね。」

華琳「・・・・ぐすん・・・ぐすっ・・・・ほんとぉ?」

俺の一言に瞳をキラキラさせる華琳。あぁ、やっぱり華琳可愛いなぁ・・・・・・・・

一刀「あぁ、本当だよ(ニコッ☆」

景気付けに、いま出来る最高峰の笑顔をしてみる。

華琳「あぅぅ・・・///////」

なぜか顔を朱に染めて俯いてしまった。なんでだろう?

一刀「ふぅ、とりあえず、華琳がどうして俺に会いにきてくれた理由がわかってよかったよ。」

そう言って、換気のために立ち上がろうとしたたろころ、華琳に裾を掴まれた。

華琳「・・・・・・・お仕事・・・?」

まるで子猫のような目で見詰められたらどうにもできないよなぁ。いつもの凛々しい華琳からは程遠い表情だしね。

一刀「今日は一日華琳と一緒だよ。今の華琳を一人にするわけないだろ?俺だって華琳の悲しむ顔は見たくないよ。」

そう言うと、華琳の落ち込んだような表情が、見る見るうちに笑顔に変わった。

華琳「うんっ!」

かくして、この一日は華琳と過ごすことになった。

一刀「で、だ。華琳」

華琳「なにー?」

一日一緒に居るとは言ったが、特に予定があるわけでもない。どうしたものか。

一刀「これからどうしたい?」

とりあえず華琳の希望を聞いてみた。

華琳「んーとね、華琳お腹すいたー!」

そういえばまだ朝食がまだだった。

一刀「この状態の華琳を民に見せるわけには・・・・よし!せっかくだから流流にでも作ってもらおう!」

華琳「おー!」

そう言うと俺は華琳と手を繋いで部屋を出た。

 

 

一刀「(今日・・・・桂花居ないんだっけ・・・・・良かった・・・・・・)」

100%見つかったら色々言われるに決まっている。多分華琳が止めてくれると思うけど。

一刀「とりあえず流流の部屋に行ってみようか」

華琳「うん!」

かくして二人は・・・・・流流の部屋までやってきた。

一刀「コンコン・・・・流流~?居るか~?流流にしか頼めないことがあるんだがー」

流流「ふぇ?に、兄様!?な、な、な、なんでしょうかっ!?」

扉の前で喋っていたら、背後から驚く声が聞こえた。その声の主はもちろん流流だ。

一刀「やぁ、おはよう、流流」

華琳「るー☆」

華琳さん!?それどこで覚えたの!?

流流「る、るー?」

華琳の発言に疑問を持ちながらも、一応は答える流流。

流流「あ、あの、兄様?頼みごとってなんでしょうか?」

おぉ!忘れるところだった。朝食だよ朝食。

一刀「えーっとね?「一刀ーお腹すいたー」という訳なんだよ・・・・」

流流「あぁ、そういうことですね?わかりました!事情は良くわかりませんがお作りしましょう!」

一刀・華琳「おぉー!」

物分りの早い流流で助かったよ。あとでちゃんと事情を話しておかないと。

流流「♪~~・・・よっと、はい、できましたよ♪」

出てきたのは、普通にいつも食べているものと同じ、だが、流流が作ったのだから普通のものも旨いが、その倍は美味しくなるのだ。

一刀「うめー!やっぱり流流は料理凄い上手いな!」

流流「あ、ありがとうございます/////」

華琳「美味しいー!」

華琳も喜んでいるようだ。なにかを思い出したように、流流が、

流流「あの、華琳様って・・・・」

一刀「あぁ、あれはね・・・・・・カクカクシカジカでさぁ・・・・」

華琳が朝食に夢中になっている間に朝の出来事を一通り説明した。

一刀「あ、そうだ。悪いんだが、春蘭と秋蘭にこのこと伝えておいてくれないか?できれは他の皆にも。」

さすがに春蘭は今のこの状況を見たら確実に俺を殺しにかかるだろう。なので先に言っておいてもらおうという魂胆だ。

流流「わかりました・・・・なんとかしてみます!」

一刀「ありがとう、流流(ニコッ♪」

流流「い、いえっ大した事ではっ//////」

華琳「ごちそうさまー!」

俺と流流が話している間に華琳の食事が終わった。

一刀「よし、着替えもあるし一回部屋行こうか?」

華琳「うん!」

 

 

一刀「じゃあ流流、朝食ありがとうね。ほんと助かった。」

流流「いえっ、ご飯ぐらいだったらいつでもお作りしますので!」

俺たちは流流に別れを告げ、とりあえず華琳の部屋に向かった。

一刀「じゃ、じゃあ、俺ここで待ってるよ。」

さすがに今の華琳でも着替えるときくらい外で待っていたほうが良いだろう。と思ったのだが。

華琳「だ、だめっ!」

一刀「・・・・・え?」

突然華琳が大きな声を出したので、少々驚いた。どうしたのかと、華琳の表情を窺おうと顔を見ると、華琳の目尻には薄っすらと涙が浮かんでいた。

一刀「か、華琳・・・・・?」

華琳「だめ・・・・だめなのぉ・・ぐすん・・・・今日は・・・一刀と一緒に居るのぉ・・・・もう寂しいのはイヤなのぉ・・・・・一緒に居てよぉ・・・・・かずとぉ・・・・」

とうとう泣き出してしまった。泣きながら胸に飛び込んできて、一刀を離さないようにギュッと少し強く抱きついていた。

一刀「ごめんよ華琳・・・・俺が悪かったよ・・・・一緒に居るって言ったもんな?」

一刀はその場で華琳を優しく抱きしめる。華琳の泣き声は少しずつ小さくなっていった。

一刀「華琳、俺も中に入るけど本当にいいんだね?」

泣きながら一緒に居てくれなんて言われたのにもう一度聞くのもあれだが、念のために聞いておこう。

華琳「か、一刀だったら見られても恥ずかしくないもん・・・・・・べ、別に触られたってい、イヤじゃないもん・・・・・・・」

一刀「(い、いやいや華琳さん!?な、なにを考えてモジモシしてらっしゃいます!?)」

一刀「ははっ、華琳にそう言ってもらえて嬉しいよ。さあ、とりあえず部屋に入ろう?」

華琳「うん♪」

と、俺と華琳が部屋に入ろうとすると―――――

??「北郷ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

一刀「な、な、な、なんだ!?」

華琳「な、なに!?」

ビクッとして華琳は俺の影に隠れる。いつもの華琳だったら問題ないだろうが、今は幼児化華琳なのだから無理もない。

??「あ、姉者・・・・・ま、待ってくれ・・・・・速過ぎるだろ・・・・」

一刀・華琳「「秋蘭?なにやってるの?いま何かが・・・・・」」

秋蘭「あ、あれは姉者だ・・・・・流流から話は聞いたぞ・・・・大変だったみたいだな?」

一刀「え?まぁそうでもないよ?華琳も素直でいい子にしてるしね。」

華琳「華琳いい子ー♪」

秋蘭「華琳様はいい子ですね~今日は楽しいですか~?」

物凄くなれた言い方で華琳の相手をする秋蘭。絶対、前にもあっただろ・・・・絶対・・・・・。

一刀「な、なぁ・・・秋蘭・・・・・聞きたいんだが・・・・・」

 

 

秋蘭「あ、あぁ、華琳様は何か悩みが溜まって、精神的に弱っている状態で朝を迎え、一定の時間を過ぎるとこうなるみたいだ・・・・・・・」

秋蘭は、俺が質問の内容を言わずともわかったいたようだ。

一刀「あ、やっぱりそうなんだ・・・・どうりで慣れてるわけだ・・・・・ところで秋蘭?この事春蘭は?」

まぁ知らないだろうな。春蘭の事だ、絶対会いに行って厄介事を増やすに決まっているだろう。

秋蘭「ん?あぁ・・・・北郷もわかっているだろう?教えるわけないだろう。」

一刀「やっぱりそうだよね・・・・・って事はいままで全部秋蘭が?」

もしそうだったら相当大変じゃないか?それをこなしながら仕事をきっちり終わらせているのだから凄いとか言う問題じゃない気がする。

秋蘭「ま、まぁ、まだこうなったのは今回を入れて4回目だからな、大したことはないよ。」

い、いや・・・・・・相当大した事あると思いますよ・・・・・?

華琳「ねーねー一刀ー部屋の中に入ろー?」

ずっと立っているのに疲れたのであろう、華琳が話の区切りが付いたところで話に入ってきた。

一刀「あぁ、そうだね・・・・秋蘭はどうする?」

秋蘭「あぁ・・・私は「北郷ぉぉぉぉぉ!!!!!」・・・・・姉者・・・・・・・」

物凄い勢いで春蘭が帰ってきた。一体どこまで俺を探しに行ったんだよ・・・・

春蘭「見つけたぞ!北郷っ!貴様!華琳様に何をした!!」

流流の説明を聞いてどう解釈したらそうなるんだよ・・・・・・

一刀「お前・・・・・なにか勘違いしてないか・・・・?」

秋蘭「そうだぞ姉者、とりあえず落ち着け。」

春蘭「しゅ、秋蘭までもが言うのなら・・・・・」

秋蘭の説得の甲斐あって、春蘭も落ち着いて話を聞く気になってくれた。

春蘭「は、話は聞いてやる!だ、だがっ!北郷貴様少しは華琳様から離れろ!!」

一刀・秋蘭「(華琳(様)が絶対嫌がるな・・・・・・)」

と、小声で秋蘭と一刀の意見がハモる。すると――――――

華琳「だめっ!だめなのっ!・・・今日は一緒じゃなきゃだめなのっ!」

春蘭「か、華琳様ぁ・・・・・・・・」

華琳にそんなことを言われてしまっては諦めるしかない。渋々春蘭は引き下がった。

一刀「(た、助かった~華琳がああ言ってくれなかったら俺確実に死んでたぞ・・・・・)」

秋蘭「あぁそれでだな?カクカクシカジカ・・・・と言った感じでな」

春蘭「?じゃあ華琳様はなにか悩みでも溜まっていたと言う事なのか?」

一刀「気になるとこそこっ!?」

思わず言ってしまった。だが、春蘭の言っていることが可笑しいわけじゃない。悩みが溜まってこうなった、と言っても過言じゃないからだ。

春蘭「わ、悪いか!」

一刀「い、いや、悪くないよ?うん。ごめん、俺が悪かった。」

今回は素直に謝る一刀。さすがに間違ったことを言ってないのに非難するのは酷いだろう。

春蘭「わ、わかればいいのだよ!わかれば!」

秋蘭「姉者も北郷も少し落ち着け。とりあえず、姉者の疑問だが、華琳様は悩みが溜まらなければああはならない。と、言う事は・・・・・」

一刀・春蘭「「と、言うことは?」」

 

 

秋蘭「多分・・・・・・北郷関係だろうな」

秋蘭の推測は正しい。朝華琳に「会いたかったから」そう言われた。俺に会いたかったが、運悪く会えず、悩んでいた。そういうことだ。

春蘭「北郷・・・・・・・?」

殺気が見る見るうちに膨れ上がってゆく春蘭、これはさすがに怖い。

一刀「ちょっ!?怖っ!春蘭!?ね、ねえ秋蘭とめて!このままじゃ話が進まないよっ!?」

秋蘭「姉者、人の話は最後まで聞くことだ。最後まで聞かずに突っ走るのは姉者の悪いところだぞ。」

春蘭「しゅぅらぁん~」

一刀「た、助かった~・・・・・ん?華琳?どうしたの?つまんなくなっちゃった?」

危機が去ってゆき、安堵していたら、華琳が可愛らしく足をぱたぱたさせて寝むたそーにしていた。

華琳「華琳・・・・・眠くなってきちゃっ・・・・た・・・・・」

朝食も食べたし、時間もちょうど良く昼寝の時間帯だ。華琳が眠いのも無理はないだろう。

秋蘭「北郷、姉者には私から良く言っておくからお前は華琳様を寝台へ」

一刀「了解した」

華琳「むにゃ・・・・かずとぉ・・・・だっこぉ~・・・・・」

一刀「行くよ~、良いっしょっと・・・・」

そうして、俺は華琳をお姫様抱っこで寝台へ運ぶ。ってすぐ後ろなんだが。

華琳「うぅ~・・・・・かずとぉー・・・・こっちきてー」

華琳のやつなにする気だ?あそこで口付けしてなんていわれたらやばいぞ・・・・・なんかうまい言い訳考えておかなきゃな・・・・春蘭に殺されかねないからな・・・・

一刀「ん?どうしたの?華琳?」

さて華琳・・・・なにを言う気だ・・・・?なんかわかんないけどすっごいドキドキしてきたぞ?

華琳「かずともぉ・・・・・一緒に寝るのぉ・・・・・寝てくれなきゃヤダ・・・・・・・」

一刀「え!?か、華琳?そ、それ本気?本気で言ってるの?」

ば、馬鹿っ!俺の馬鹿!こんなこと言ったら華琳が・・・・・・・

華琳「かずと・・・・・ぐすん・・・・・華琳と一緒に寝るのイヤなの・・・・?」

や、やっぱり泣きだしそうだよ・・・・・俺わかってたのになに言ってんだよ・・・・・

一刀「か、華琳!?わ、わかった!一緒に寝るよ?華琳と寝るのがイヤな訳ないだろう!」

華琳「ほんと・・・・?」

一刀「本当だよ・・・・華琳と寝るのがイヤな男なんている訳ないだろう?」

華琳「うん♪」

あぁ・・・・やっぱりこうなっちゃったよ・・・・・まぁ・・・・・仕方が無い・・・・よね・・・?

秋蘭「ほ、北郷?その話は本当か・・・?」

一刀「秋蘭?あ、あぁ、華琳がどうしてもって聞かなくてね・・・・・・」

秋蘭「そ・・・そうか・・・・」

なんか残念そう・・・・?てか春蘭は・・・?

一刀「ね、ねぇ秋蘭?春蘭どこに行ったの?」

秋蘭「姉者は少し黙ってもらうために気絶してもらっている・・・・」

一刀「以外と容赦ないよね・・・・秋蘭・・・・」

一刀「あ、あのさあ・・・・もし二人が良かったらなんだけど・・・・秋蘭と春蘭も一緒に寝る・・・?」

えぇ!?俺なに聞いてんの!?絶対無理でしょ!特に春蘭とかっ!

 

 

秋蘭「え?・・・・・ま、まあ、ほ、北郷が良いのならお言葉に甘えさせてもらうが、姉者がなんて言うだろうか・・・」

秋蘭「(ほ、北郷と一緒に寝れる・・・・・・・・久しぶりに北郷と・・・・・♪)」

秋蘭が心なしか喜んでいるように見えるのだが・・・?勘違いかな?

春蘭「わ・・・私は構わない・・・ぞ・・・・・」

一刀「えぇ!?い、いいの!?」

春蘭「先ほども言っただろう?私は構わない、と。」

まさか春蘭が良いと言うなんて・・・・なにが起きたんだ?・・・そもそも気絶してたんじゃ・・・・?

春蘭「(久しぶりに北郷と密着できる機会が目の前にあってそれを見逃す私ではない・・・・北郷と・・・♪)」

春蘭も秋蘭とほとんど同じ様に嬉しそうだ。そんなに華琳と寝るのが嬉しいのか・・・・?

華琳「かずとぉ・・・・早くぅ~」

そろそろ華琳が痺れを切らして呼びにきた。そんなに眠いならなんで待っていてくれるんだ・・・?まぁいいか。

一刀「あ、華琳、ごめん、ごめん、待たせちゃったね・・・ところでさ?春蘭と秋蘭も昼寝一緒にしたいって言ってるんだけどいいよね?」

華琳「うん・・・・いいよ・・・・・・かずとぉ抱っこ・・・・・」

眠そうに眼をこすりながら了承する華琳。どんだけ眠いんだ・・・?

一刀「わかったよ・・・・よいしょ・・・っと・・・・」

さっきと同じように華琳をお姫様抱っこで寝台へ運ぶ。この時の華琳は凄く嬉しそうだった。春蘭と秋蘭はなぜか羨ましそうな視線を送っていた。

華琳「早くぅ・・・・・・華琳眠い・・・・・」

華琳を寝台に寝かせ、それに続いて一刀も寝台に入る。それと同時に華琳は一刀に抱きつく。

春蘭「私達はどうしようか・・・?」

秋蘭「私はこちらからにしよう・・・・」

そう言って秋蘭は一刀の背中に抱きついた。抱きついたときに、むにゅっと胸の感触が背中に伝わってきて、理性が保てるかが少し心配になってきた。

春蘭「よし、でわ私はこちらから・・・・」

春蘭は、秋蘭の反対、一刀の正面、華琳を挟んで、と言った形になった。

一刀「(うぅ・・・三人とも微妙に胸の感触がぁ・・・・・・)」

一人一刀は自分の理性と奮闘していた。

華琳「(一刀の匂い・・・・感触・・・・・全部久しぶり・・・・・大好き・・・・・・)」

秋蘭「(北郷にこうして抱きつける日がくるなんて・・・・夢のようだ・・・・・北郷の背中・・・ふふっ良いものだな・・・・)」

春蘭「(か、華琳様とほ、北郷に抱きついてるなんて・・・・・まるで夢心地だ・・・・・・)」

 

ある者は思い人の匂いと感触に喜び―――――――――

ある者は思い人の背中に酔いしれ――――――――

ある者は君主と思い人に抱きついた事に感動し――――――――

――――――――それぞれの夢へ落ちていった――――――――――

 

 

次の日――――――

桂花「華琳様、ただ今帰りま・・・・・・し・・・・た・・・・」

昨日あのまま次の日の朝まで寝てしまったため、今の華琳達の状況は昨日のままだ。

桂花「ちょっと!なにやってるのよ!あんた達っ!!」

桂花が怒鳴ると、

秋蘭「ん・・・?私達はあのまま寝てしまったようだな・・・・・・」

秋蘭だけが起きました。

桂花 「春蘭っ!あんたも起きなさい!!」

春蘭「ん・・・?一刀ぉ?いや・・・・・・・桂花か」

秋蘭・桂花「(今サラッと一刀って読んだよね!?)」

桂花「な、なにが桂花か。よ!あんた華琳様の部屋でなにやってんのよ!!」

春蘭「なにって昼寝・・・・・・・ってなんで桂花がここに居るんだ?他国に出ていて帰ってくるのは明日だったはず・・・?」

桂花「もう朝よ!!」

秋蘭「私達はあのまま、華琳様の部屋で一晩眠っていた、と言うことになるんだよ、姉者」

春蘭「ふむ、そういうことか。」

一刀「ふあぁぁ~・・・・・良く寝たぁ・・・・って桂花がなんでここにいるんだ?」

秋蘭「我々はあのまま一晩眠っていたと言うことだ。」

桂花「まったく!寝すぎよ!」

一刀「ははっ、まったくだ。」

桂花「三人とも一刀と寝てたなんて・・・・・羨ましいなぁ・・・・・」

春蘭「桂花?なにを一人で言っておるのだ?」

桂花「な、なんでもないわよ!」

華琳「ふにゃぁ・・・・騒がしいわね・・・・・?あら?私・・・・・・カァァァァ////」

起きてから、昨日のことを思い出した華琳が、顔を真っ赤にして俯いた。

一刀「あ、華琳、もとに戻ったんだね、良かった良かった。」

春蘭「華琳様、無事でなによりです。」

秋蘭「ふふっ・・・よかったですね、華琳様。」

華琳「え、えぇ、皆がよ、よかったと言うならよかったのでしょう。」

内容は良くわからないが、秋蘭にはすべて見抜かれている。そう見えて仕方がない一刀だった。

華琳「そう言えば一刀・・・・?思いっきり甘えていいのだったわね・・・・・?」

一刀「え?あ、あぁ!俺にできる範囲内であればどんどん甘えてくれ!」

このとき一刀はイヤな感じがした、なにか、この状況でよくないことが起きる気がしてならなかった。

華琳「じゃ、じゃあこっちに来なさい・・・・」

一刀「お、おう・・・」

一体なにをさせられるんだ・・・・?

華琳「じゃ、じゃあ甘えさせてもらうわよ・・・・」

そう言うと華琳は一刀の首に腕を回し、一刀の顔を近づけた。

一刀「か、華琳?なに・・・・・チュッ・・え・・・・・?」

少し触れ合うだけの口付けをした。一刀は驚いたが、なぜか表情には出なかった。その分、周りの三人の表情はすごかった、どんだけ驚いてんだってぐらい口を開けてるやつもいた。

華琳「・・・・・大好き・・・・愛してる・・・・・・」

耳元で華琳が囁いた。負けじと一刀も、

一刀「・・・俺だって大好きだよ・・・・愛してるさ・・・・・」

華琳「・・・・ばか・・・・・」

その後、一刀だけはなぜか、春蘭と秋蘭と桂花にもの凄く怒られましたとさ。めでたし、めでたし――――――――――

 

 

~あとがき~

 

鋼河「どうも皆さんこんにちは、鋼河です。楽しんでいただけましたか?」

鋼河「今回の作品は、自分では良く出来たほうかと思います。」

一刀「俺も今回の華琳は可愛かったと思いますよ。」

鋼河「ですよね~、華琳さんの普段と違う一面を作ってみました。」

一刀「明命の時の猫化のようなものですね。」

鋼河「そのとーり!今後何度か幼児化華琳ちゃん使って行こうかと・・・・・」

華琳「ま、まぁその分一刀を思いっきり独り占めできるから好都合なのだけど・・・・・辛いわね・・・・」

鋼河「ま、まぁそう言わずに、あぁそれと次回は風さんの拠点となっています」

風「やっと風の番ですねー、待ちくだびれて寝てしまうところでしたよー」

華琳「風・・・あなたさっきまで寝ていたでしょう・・・・・」

風「ありゃ?ばれてましたか。これは失敬、失敬。」

鋼河「ははっ私は別に気にしませんからね?はい!では気を取り直して、次の話は風さんのお話です!」

鋼河「次回も読んでもらえると嬉しいです♪」

一刀「せーのっ!」

全員「見てねー!」

 

    To Be Continued........

 


 
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