No.204094

妹と共に 外伝 一つの・・・終わり

護衛さん

一発ネタです
華琳、桃香、雪蓮が好きな方は見ないほうがいいですね

2011-02-27 19:43:28 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4083   閲覧ユーザー数:3283

とある外史に仲の良い兄妹が居ました

一番上の兄は優しく、妹たちから慕われてました

三姉妹の内一人は武に優れ、兄に甘えて困らせていました

       は知に優れ、兄と姉妹に心を許していました

       は徳に優れ、兄とともに平和な世の中が来ることを望んでいました

だけど・・・・

乱世と呼ばれる戦乱が収まると・・・各国の王は姉妹たちをほしがりました

魏の曹操は知を

呉の孫策は武を

蜀の劉備は徳を

そして考えたくない現実が彼らを襲うのでした

彼らが居る街に総勢30万の軍勢

軍勢は瞬く間に街を包囲して、一方的な交渉を持ちかけました

『私たちが望む子を渡せば命だけは助けてやると』

もちろん最初は反発しましたが・・・兄が民のことを考えて条件を飲むことになりました

妹たちはそれぞれ自分が望む軍勢に一人あるいていき、兄はその後ろ姿を見送ることしかできませんでした

妹たちがほぼ同時に門を開けると入れ替わりのように兵が街になだれ込み・・・

戻ろうとした妹たちは兵に囲まれ、捕まるしかありませんでした

王たちは望むものを手に入れ上機嫌で自国に戻っていきます

妹たちが街を見ると

街からは黒い煙がいくつも昇って・・・・

街には三国の兵が一人の男を討つためだけに放ちました

男は抵抗もせずただ立っているだけ・・・

立っているだけなのに兵たちは攻撃できずにいました

何もしないまま夜になり・・・

兵たちは帰っていきます

男は失望していました

『三国で平和な世の中にするのではないのか!?』

答えなどありません、ただ三国にとって自分が脅威だったのかと疑問に思い

一人の兵を捕まえて聞いてみました

「一つ聞く、お前の王はなぜこんな無意味なことをした?」

兵は答えません・・・

男は何度も聞きに回りました

『なぜ?なぜこんな無用なことをしたのかと』

そこでようやく一人の兵から話を聞けました

その語られた言葉が後の死神を生むことを知らずに

「あなたが邪魔だったから」

妹たちほしさに簡単に殺そうとするのなら・・・

それは王ではなくただの賊・・・獣ではないのか?

乱世は獣までも王にしてしまったのか

男の心に闇が・・・

「スベテヲコワシテ・・・」

すべてが失われた街で死神が生まれた日

そして・・・・想いは受け継がれる


 
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