No.200614

ハナカゲ

牙無しさん

サイトに飾ってあったssを引っ張り出してみよう! コレをチョイスした理由はSHUFFLE!の現在の影響力の調査とかもっともらしいことをいってみるよ! 鬱ネタは制限なし……でいいんだよね。というかそもそもコレSHUFFLE!で出していいのかな? 一応流血注意

2011-02-09 21:00:53 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1066   閲覧ユーザー数:973

 

 影の色はなんだという問いに答えるならば、それは土色だ。

 正確には土を暗くした、闇に浮かぶ大地の色。

 光を浴びることなどなく、絶えず誰かの背を見上げるだけの存在。

 それが影なんだ。そう、結論付けた。

 

 

 

 

 

 なぜ生きているのか。

 問いに対する回答はわずかな笑みで、それを嘲笑と捉えた彼女は再び物を投げる。今度は置時計。瞬きをすることなく飛来する固形を見届ける。

 やはりリモコンよりも重くて痛かった。

 外れた電池がフローリングを転がって壁にぶつかって止まる音を聞いた。

 ぱたぱたと床に広がる斑点の色は、純粋な赤より少し淀んだ色をしていた。

 避けなかったことに驚いたのか、血が出てきたことに驚いたのか、その両方なのか。

 大きく見開かれた瞳の青に吸い込まれそうになる。

 綺麗だと思った。純粋に。場違いに。

 それぞれの斑点が1つの池になるころに、2階へと上る音を聞いていた。

 

 

 

 

 花の影は地面に這い蹲り、花は影を見下す。

 鮮やかな色合いで空に伸びる。

 無彩色なままに地に伏す。

 侮蔑と、憎悪と、嫌悪。

 隣り合うゆえに生ずる不協和音。

 それでも影は花から離れるわけにはいかない。

 

 影のない花は光の中にはない。

 光を浴びるということは、影を背負うということと同義だ。

 ならば、その影になればいい。

 日光を面に浴びて、咲う花を見ることができるのなら。

 それだけが影の存在理由なのだろう。

 

 たとえその笑顔の先が、影ではなかろうとも。

 

 

 

 

 鏡の中の少年を見つめる。

 上着を脱ぎ捨てた身体の、首から下の面積のほとんどが肌の色ではなかった。

 赤と青と紫。まるで抽象画のようだと他人事のように眺めていた。

 不自然なほどに痛みはなかった。当然だろう。

 影を踏むことに意味はない。影それ自体はこの世界に定着していない。

 身寄りもなく、肉親もなく、友もなく。

 それでもなおこの世に形を残しているのは、偏に花の存在が故。

 首筋と右手の甲、左二の腕に左ふとともと臍の上部。鋭いまでに綺麗な切傷の痕。

 そして右前頭部。触れると鈍く痛む。

 数多ある傷の中で価値を見出せるのは、きっとこれくらいだろう。

 いとおしむように指先でなぞれば、生まれてくる後ろぐらい熱情。

 

 影の死は、花の死。

 儚げな花の花影が恐れることは、ただそれだけ。

 

 

 

 もう一度鏡を注視する。

 紅が糸を引く頬の隣で、昏く輝く瞳の色はこげ茶色。

 

 闇にたゆたう大地の色だった。

 

 

 

 あの、一応SHUFFLE!の過去稟+楓です……。いわなきゃわからんですよねー。鬱ネタです。病んでます、稟が。

 アニメ(空鍋)の脅威で忘れられがちですが、「自分を恨んで楓がよくなれば」なんてことを“軽い”気持ちで考える段階で、かなり稟は病んでいたと思うの牙無しだけですか?

 


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