No.192567

恋姫無双~奇人商人一刀~8話

武中さん

今年最後の投稿になると思います。
とりあえず奇人商人は最後まで書き上げることとします。
え?他の?予定は未定です。


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2010-12-29 22:54:54 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:7747   閲覧ユーザー数:5950

武中の作品ですので

 

「読みにくい!」や「誤字脱字ばっかじゃねぇか!」や「なんか文法ちげぇよ!」が

 

大量にあるはずです。

 

ご指摘いただければありがたいです。

 

あと「こんなん一刀ちゃう!」とか「恋姫の原型とどめろや!」とか

 

「キャラ崩壊するな!」があるでしょうが、

 

自分のはこんなもんです。あしからず。

 

ではでは

 

母がいつも言っていた。人は最も大事なことは誰にも言わず抱え込んでいるのだと

  ~徐元直語録より~

 

 

いつの時代も食は争いの火種の筆頭である。

ヨーロッパでは[一切れのパンの為に人を殺す]というのがある。

しかしそのパンがないとなるとどうなるか。

言葉では言い表せないような阿鼻叫喚の地獄絵図が出来上がるのだ。

 

 

徐庶は兗州に入ったとき、ここはこの世で最も悲惨な場所ではないだろうかと思った。

人の腐乱死体はあちこちに転がっているし、その死体には所々に齧られたような跡がある。

中心街に入るとそこまでではなかったが、まったくないという訳ではなかった。

徐庶は自分がこの惨劇の片棒担いだのかと思うと良心が痛むのであった。

 

「お初にお目にかかります。北商会副代表の単福と申します。」

「曹操よ。こちらは軍師の荀彧。 それで突然食料を売るとは一体どういう風の吹き回しかしら?」

曹操と荀彧の顔はよく見ると少しばかりやつれていた。

徐庶は太守がやつれるほど切羽詰っているのかと思ったが、今は商談に集中することにした。

「幻庵様は大変後悔しております。己の一時の感情で罪無き民が飢えることになったことに。

そこで食料は提供させていただきます。量は・・・この程度でしょうか。」

「この程度って・・・」

荀彧は改めて商会の大きさを痛感した。この程度と言っても提示された量は、

少し切り詰めれば一年は食べていける量であった。

曹操も同じく商会の経済的大きさを痛感していた。

 

 

「提供ですって?売るのではないのかしら?」

「いえ、3つ条件を守っていただければ提供いたします。」

来た。と曹操と荀彧は思った。一体どんな無理難題が飛び出すのか。

将の首と言われれば当然断るし、もしかするとこちらに文官を送り込んでくのかもしれない。

しかし徐庶の出した条件は思いがけないものであった。

 

 

「一つ、今後曹操様に連なるものは優先的に我が商会で買い付けること。

一つ、今後決して我が商会の不利益となる様な行為を行わないこと。

一つ、飢餓による死者を弔うために祭壇を建設する許可を頂きたい。 以上です。」

これには曹操も荀彧も驚いた。ふたつはまだ理解はできる。

別に守れぬような条件であるわけでもないし、商会との連携が強くなると考えればこちらにも利がある。

しかし三つ目、これは理解できない。

彼女らの見解では北幻庵はこのようなことをする人間ではない。

利がないのだ。確かに民への心象は良くなるかもしれない。だが商会は人々の生活と密着している。

例え心象が悪かろうと人は物を買わざる負えないのだ。

 

 

「祭壇?別に構わないけど、どこに、どのくらいの大きさで建てるのかしら?」

「それについては後日追って連絡いたします。・・・それで条件は飲んで頂けるので?」

「ええ・・・ 今回はこちらの不手際だったわ。謝罪をするわ。北幻庵に伝えてもらえるかしら?」

「はい。では、私は食料の運搬の指示を行いますので失礼させていただきます。」

つつがなく商談は終わった。曹操と荀彧は心から安堵していた。

食料に関してはしばらくは問題ない。不利益を被るかと思っていたがそのようなこともなかった。

いくらか気が抜けたのか曹操の口から言葉が漏れた。

「今後一切、北幻庵とは敵対すべきではないわね。」

「そうですね。今回ばかりはさすがに堪えました。」

「敵対すると我々は米一粒に困ることになるわ・・・やっかいな男・・・・」

 

 

洛陽へ戻った徐庶は一刀へ報告をしていた。

「・・・よって曹操側は全ての条件を飲みました。」

「そうか!よくやったぞ、雲!大手柄だ!!」

徐庶は一刀がいつもより興奮しているのに疑問を感じた。

いつも報告ときは無表情で淡々と受け答えしているのだが、今日はやたらと興奮している。

「その、一刀様?なにやらよろしい事があったのですか?」

「ん?あぁ・・・ずっと読みたかった書物を手に入れたんでな。読むのが楽しみなんだ。」

「そうですか・・・」

嘘をついている。徐庶はわかっていた。一刀は嘘をつくとき目が一瞬上を向くのだ。

今も上を向いたし、少し歯切れが悪かった。

だが別に指摘することでもないので徐庶は黙っておくことにした。

 

 

「そうだ!祭壇完成後なんだが、祈祷をしなくちゃならない。そこでだ、雲。お前に任せようと思う。」

「えぇ!?わ、私ですか!?」

別に出来ない訳ではないが、徐庶は驚いた。第一死者を弔う祈祷なんて滅多に無い。

私塾生時代に諸葛亮から少し教えてもらった程度なのだ。そこまで本格的なのはできない。

「あのぉ・・・そこまで本格的なのは出来ません。やはり専門の方に頼んだ方が・・・」

「いや、やり方はこの竹簡に書いてあるから大丈夫だ。この通りにやってくれ。」

一刀はそう言って徐庶に竹簡を手渡した。

その内容を読むうちに徐庶の顔色がみるみる青くなっていった。

少し震えているようにも見える。

 

 

「か、一刀様?こ、これは?」

「そういや・・・雲。お前のお袋さん死んでたよな?ま、賢いお前なら分かると思うがな。

おぉ!言うのを忘れてた。祈祷の時期はこっちから指示するから。

俺は雲を信じてるぜ?この世の誰よりもな。」

「はい・・・」

一刀は執務室を出て自室に戻っていった。

一人残された徐庶は、ただ呆然とそこにすわっているだけであった。

 

 

孔明は呪術士としても才能があるようだ。

時々、豊胸術とかなんとか言っているが効果はないようだ。

  ~趙子龍語録より~


 
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