No.189369

孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝15

Seigouさん






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2010-12-12 21:42:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:33966   閲覧ユーザー数:23586

汜水関の城門突破に連合軍が散々にてこずっている間に、虎牢関へ悠々と退却した一刀達

 

しかし、虎牢関で待っていたのは

 

 

 

 

 

 

 

恋「かずと~~~~~~~~♪♪♪」

 

ぎゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!

 

一刀「うおおおおおおおおおおおおお!!!恋!ギブギブ!!」

 

虎牢関についた途端に恋に抱き締められる一刀

 

恋は皆の目なんか関係なしに一刀に自身の胸を押し付けるが、恋の鬼神の如き力に一刀の肋骨はミシミシと悲鳴を上げる

 

恋「恋・・・・・かずとが居なくてずっと寂しかった・・・・・(スリスリスリスリ)」

 

だが、この言葉と同時に胸に顔を擦りつけられ、肋骨の痛みはどこかに行ってしまった

 

一刀「・・・・・ごめんな、それとありがと恋」

 

なでなでなでなで

 

そんな恋が可愛くて、一刀は恋の頭を心を込めて撫でてあげた

 

恋「♪♪♪~~~」

 

恋は頭を撫でられてご満悦だった

 

菖蒲「・・・・・・・(ピト)」

 

一刀「え?菖蒲?」

 

一同「!!??」

 

一同は物凄く驚いた

 

あの男性恐怖症のはずの菖蒲が一瞬躊躇したとはいえ、一刀の背中に抱きついてきたのだから

 

菖蒲「一刀様、わたしも一刀様が心配で心配でしょうがなかったのです///////」

 

これでも菖蒲はかなり勇気を出して一刀に抱きついたのである

 

金剛刀が少し邪魔臭いが、菖蒲の今回の自分の採点は120点だった

 

一刀「・・・・・ごめんな菖蒲、心配掛けて」

 

なでなでなでなで

 

一刀は背中越しに菖蒲の頭を撫でてあげた

 

菖蒲「あ・・・・・えへへへ//////////」

 

始めて一刀に頭を撫でられた菖蒲は自身でも信じられないくらい心満たされた

 

霞「・・・・・あの菖蒲があそこまで変わるとはな」

 

嵐「ああ、驚きだ」

 

徐栄「やはり北郷隊長は偉大な御方です!」

 

三人が一刀と恋と菖蒲の和気藹々振りに和んでいると

 

音々音「・・・・・・・・・・」

 

雫「どうしたのですか?怒らないのですか?」

 

恋が一刀といい感じになっているというのに、音々音はその光景をじっと見たままであった

 

音々音「ふんっ、ねねはもう子供じゃないのです、この光景を見れば分かるのです」

 

そう言って、音々音は汜水関から帰ってきた兵士達を見た

 

音々音「見たところ、殆ど兵の数が減っていませんからな」

 

雫「それはそうでしょう、なにせ一人の戦死者も出していませんしね」

 

音々音「な!?なんですと!?」

 

音々音はありえないといわんばかりに目を皿にしていた

 

そう本来ならありえないのだ

 

戦いの規模に関係なく、一回の戦争で必ず戦死者は出るのである

 

そのはずなのに、この三日間の防衛で一人の死者も出さなかった一刀の軍の統率振りに、流石の音々音も感服だった

 

音々音「・・・・・まあ要するに、ねねも一刀のことは認めているということです」

 

雫「・・・・・(ねねさんも変わりましたね)」

 

この時音々音は初めて恋以外の者を完全に認めたのである

 

霞「・・・・・どうでもいいけど、はよ戻って来てや~」

 

嵐「あまり見せ付けてくれるな」

 

徐栄「見ていてこちらが恥ずかしくなってきますよ」

 

一刀「え?・・・・・あ!恋!菖蒲!そろそろ!」

 

菖蒲「は、はい!//////////」

 

菖蒲は自分が物凄く恥ずかしいことをしてしまったと改めて思い、一刀から離れた

 

それに対して恋は

 

恋「ん・・・・・まだかずとと離れたくない」

 

一刀「あ、あのね恋、気持ちは嬉しいんだけど戦いの準備をしなくちゃいけないから、ね///////」

 

恋「・・・・・・・・・・わかった」

 

恋は名残惜しそうに一刀から離れた

 

一刀「(ああ、そんなに残念そうにしないでくれ、なんか理不尽な罪悪感が)」

 

一刀は残念そうな恋に『本当にごめんなさい!!』と心の中で謝るのだった

 

一方菖蒲は

 

霞「それにしても菖蒲も大胆になったな~♪」

 

菖蒲「え?え?え?」

 

嵐「ああ、ちょっと前の菖蒲だったら考えられないぞ」

 

菖蒲「い、言わないで下さい~///////////」

 

耳まで真っ赤になってしまった

 

恋「・・・・・・・・・・」(じ~~~~~~~~~~~~)

 

一刀「ん?どうしたんだ、恋?」

 

恋「・・・・・かずと、似合ってる」

 

恋は一刀のポニーテールを指差した

 

一刀「え?ああ、ありがと」

 

なでなで

 

恋「♪」

 

本当に一刀と恋は仲がよかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連合軍側

 

 

 

 

 

 

 

 

次の虎牢関の戦いのための軍議が開かれていた

 

 

 

 

 

 

 

麗羽「次の虎牢関の戦いは、この袁本初!自らが打って出ますわ!」

 

一同「!!??」

 

一同は、『いきなり何を言い出すんだこいつは!!』と大声を上げたかった

 

華琳「ちょっと!何を言っているのよ!?あなたはこの連合の総大将でしょ!こんな戦の序盤から前線に出るなんて馬鹿げているわ!!」

 

その中で麗羽と旧知の仲である華琳が異議を申し立てる

 

しかし麗羽は

 

麗羽「なぁ~~にをおっしゃいますの華琳さん?皆さんは三日の間にあの汜水関を落としたのでしょう、ならば虎牢関ぐらいならわたくしの30万の大軍が一気に攻め落として差し上げようといっていますのよ!」

 

華琳「・・・・・わかったわ、あなたの好きにしなさい」

 

華琳はもう諦めたような顔をしていた

 

麗羽は昔からこうである

 

いつでも無意味に自信過剰で、自分は紛れもない完璧超人であると信じている

 

流石に大人になれば変わると思っていたが、むしろ悪化している

 

華琳「でも!討ち取られるようなことにはならないでよね、総大将のあなたが死んでしまえばその時点でこちらの負けなのだから」

 

麗羽「な~~~にをおっしゃっていますの華琳さん、わたくしの軍があ~~~んな田舎者の軍に負けるなんてありえませんわ!お~~~~~~っほっほっほっほっほっほ!」

 

華琳「・・・・・はぁ」

 

もはや何を言っても無駄と思う華琳であった

 

美羽「麗羽が行くならわらわも行くのじゃ!」

 

七乃「あ~~~ん、そんな考え無しに死地へと赴く美羽様素敵です、きゃ~~~~♪」

 

美羽「うはははは~~~~、も~~~~と褒めてたも~~~~♪」

 

彩「ふんっ!虎牢関の一つや二つ楽勝であります!」

 

美羽「おお~~~、頼もしいのじゃ彩♪」

 

彩「ははっ!ありがたき幸せにございます!」

 

美羽「うははははは~~~~~♪」

 

もはや手の付けられないやんちゃぶりである

 

その光景を見て雪蓮は

 

雪蓮「(ふふっ♪そのまま死んじゃえばいいのに♪)」

 

恐ろしいことを考えていた

 

冥琳「(雪蓮、分かっているとは思うが・・・・・)」

 

雪蓮「(分かってるわよ、危なくなればちゃんと助けに入るから)」

 

冥琳「(ならばいい)」

 

袁術が危機だというのに助けなかったとなれば、客将の立場である雪蓮達は、袁術の豪族達によって厳しい立場におかれるのは明白である

 

雪蓮と冥琳はアイコンタクトで互いの意思を理解した

 

断金の契り恐るべしである

 

華琳「(桂花、やることはわかっているわね)」

 

桂花「(はっ!癪に障りますが、総大将が討たれてしまえば、こちらの負けは決定してしまうので)」

 

華琳「(それでいいわ)」

 

こちらはひそひそ話しである

 

桃香「(朱里ちゃん、今回は・・・・・)」

 

朱里「(お待ちください桃香様!汜水関でわたし達の軍はかなりの損害を被っています!それに兵士さん達は、北郷さんを怖がってまともに動ける状態ではありません!)」

 

桃香「(そうだよね、これ以上は無理だよね・・・・・)」

 

桃香としても、これ以上自軍の兵士達が倒れていくのを見たくないという思いがあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劉備陣営

 

 

朱里「とういうわけで、今回はわたし達が後方待機ということになりました」

 

愛紗「ちょっと待て!朱里!袁紹が前線に出るというのは本当なのか!?」

 

星「たちの悪い冗談だな」

 

桃香「冗談なんかじゃないよ!本当に袁紹さんが前に出るんだから!」

 

愛紗「情報では虎牢関には、飛将軍呂布と徐晃がいるそうだぞ!」

 

星「ああ、おまけに汜水関で奮戦した張遼、華雄、一刀殿もそれに加わる」

 

鈴々「にゃ~~~、総大将が討たれちゃったら、それだけで鈴々達の負けなのだ~」

 

どうやら麗羽より鈴々の方が頭はいいらしい

 

桃香「でも、もしもの時は・・・・・」

 

雛里「はい、わたし達が助けに入るしかないでしょう」

 

愛紗「だが良いのか?わたし達の兵は北郷殿に脅えてまともに動けないのだぞ」

 

朱里「こればかりは、袁紹さんが危機的状況に陥らないことを祈るばかりです」

 

桃香「それしかないよね」

 

「・・・・・はぁ」

 

もはや溜息しか出ない一同

 

そこに

 

純夏「失礼する」

 

星「これは太史慈殿!」

 

桃香「え~~~~と・・・・・誰?」

 

星「桃香様、わたしとこの方が話しているところを見ていましたでしょう」

 

純夏「いいえ、ことらもちゃんと名乗っていなかったから、あたしは姓は太史、名は慈、字は子義、孫策軍の将よ」

 

桃香「わたしは劉備、字は玄徳よろしくね子義ちゃん♪」

 

純夏「ちゃ、ちゃんって・・・・・まぁいいか、こちらに来たのは一刀について聞こうと思っていたからよ」

 

星「一刀殿についてですか?」

 

純夏「ええ、情報だとあなた達三人は一刀と戦ったんですってね」

 

星「ええ、その通りですが」

 

愛紗「はっきり言って想像以上でした」

 

鈴々「にゃ~~~~、めっちゃ強かったのだ~~」

 

純夏「そう、それでなんだけど、あなた達の武器はどんな状態なの?」

 

星「?・・・・・どんな状態といわれても・・・・・」

 

星は自分の愛槍、龍牙を見る

 

星「っ!!?・・・・これは!?」

 

今まで何故気付かなかったのか

 

星の龍牙は傷だらけだった

 

愛紗「!?・・・・・わたしの青龍堰月刀が!」

 

鈴々「にゃにゃ~~!?鈴々の蛇矛が!?」

 

愛紗の堰月刀と鈴々の蛇矛もぼろぼろだった

 

戦いのことばかりに夢中になっていて、自分の手元にまで気が回らなかったようだ

 

純夏「やっぱりね、どうやら思春の言っていたことは本当だったか」

 

桃香「なになに?どういうこと?」

 

純夏「実は、こっちも汜水関の戦いで一刀と戦ったんだけど、こちらの将全員の武器を一刀一人にボロボロにされたのよ」

 

桃香「え~~~~~!?」

 

星「な、なんと」

 

愛紗「・・・・・・・・・・」

 

鈴々「・・・・・・・・・・」

 

四人は信じられないような顔をする

 

純夏「だからそっちは、一刀の武器について何か知っていないかと思って来たんだけど」

 

星「いえ、一刀殿からは何も・・・・・」

 

純夏「そう、分かったわ、こっちの用件はそれだけだから、では劉備さんあたしはこれで」

 

純夏は桃香達の陣営から離れていった

 

 

 

 

 

 

 

桃香「それにしても、北郷さんの持っている武器って凄いんだね、こっちの武器がみんなボロボロだなんて」

 

愛紗「はい、わたしの青龍堰月刀は平原の名のある鍛冶職人に作って貰ったのですが・・・・・」

 

星「一刀殿の武器か・・・・・確かにあのお方の武器は、この大陸にあるものとは形も使い方も異なっていたからな・・・・・まずは一刀殿の正体を突き止めないといけないな」

 

雛里「北郷一刀さんは、巷で噂の天の御遣いだと言われていますが」

 

星「流石にその程度の情報では何も分かるわけがあるまい」

 

桃香「そうだよね~」

 

皆が一刀の武器についてあれこれ議論している中

 

鈴々「関係ないのだ!」

 

桃香「鈴々ちゃん!?」

 

愛紗「鈴々!?」

 

鈴々「敵を倒すのは鈴々達、武器を振るうのも鈴々達なのだ、だから相手の武器のことなんて関係ないのだ!」

 

鈴々は武器を振るう者の自分なりの心得を大声で語った

 

桃香「鈴々ちゃん・・・・・うん!そうだよね!武器のせいにしちゃいけないよね!」

 

星「ははっ・・・・・まさか鈴々に諭されるとはな」

 

愛紗「くくっ・・・・・まったくだ」

 

鈴々「あ~~~~~!皆どうして笑うのだ!?」

 

朱里「違いますよ、鈴々ちゃん」

 

鈴々「にゃ?」

 

雛里「みなさん鈴々ちゃんのことを褒めたんですよ」

 

鈴々「にゃ~~~~♪ならいいのだ♪」

 

鈴々は載せられやすい性格である

 

星「では、少しみっともないような気がするが、この戦いが終わるまではこの武器で行くしかあるまい」

 

愛紗「そうだな、贅沢は言ってられないしな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして始まる虎牢関の戦い

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・ん?どういうことだ?」

 

霞「ありゃ?袁の牙門旗が前に出てきとるな」

 

嵐「ということは、あっちは袁術か?」

 

菖蒲「総大将が前面に出てくるなんて」

 

雫「あまりに前線に出すぎていますので、罠を張ることも出来ませんね」

 

恋「・・・・・・・・・・」

 

音々音「敵の総大将は、相当なアホでありますな」

 

虎牢関の上から一同が見たものは、連合軍の総大将のはずの袁紹の牙門旗とその従姉妹の袁術の牙門旗が堂々と前に出ている光景だった

 

董卓軍一同は、連合軍のやっていることが理解できなかった

 

一刀「・・・・・そうだ!もしかしたらこの戦勝てるかもしれないぞ!」

 

雫「わたしも同じ事を考えました」

 

音々音「ねねもですぞ~♪」

 

霞「ええなそれ♪載ったわ♪」

 

菖蒲「え?え?どういうことですか?」

 

嵐「言っている意味が分からんが」

 

恋「???」

 

この戦は絶対に勝てない戦だと一刀から言われていたのに、勝てるというのはどういうことだろうと3人は不思議だった

 

一刀「見てみなよ、あいつらの装備を、あれは完全に攻城戦の装備だ、ならばあえて打って出て袁紹を討ち取ることが出来れば・・・・・」

 

菖蒲「あ!そうですね!攻城戦の装備は突撃には弱いです!」

 

嵐「なるほど、その勢いで袁紹を討ち取れれば」

 

恋「・・・・・恋達の勝ち」

 

一刀「よし!そうと決まれば作戦は・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袁紹軍

 

 

 

 

麗羽「さあ皆さん、雄雄しく、勇ましく、華麗に進軍ですわ~~~~~~♪」

 

斗詩「うう、なんでこんなことに・・・・・」

 

猪々子「もう諦めようぜ、斗詩」

 

斗詩「文ちゃんはいいかもしれないけどわたしは気が気じゃないんだよ!」

 

悠「ま、こういうことも面白いだろ、もっと気楽に行ったほうがいいぞ斗詩♪」

 

斗詩「・・・・・悠さんは楽しければ何でもいいくせに」

 

悠「おう!人生楽しんでナンボだからな♪」

 

斗詩「・・・・・はぁ・・・・なんだかすごくやな予感がするよう」

 

麗羽「お~~~~~っほっほっほっほっほ!お~~~~~~~~~っほっほっほっほっほっほ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袁術軍

 

美羽「麗羽に遅れを取ってはいかんぞ!七乃!彩!」

 

七乃「はい~~~♪分かっていますよ~~~♪美羽様~~♪」

 

彩「美羽様の槍であるこのわたしが美羽さまをお守りしましょう!」

 

そういって彩は袁術親衛隊正式彩用槍を振るう

 

彩「全軍!前へ!」

 

袁術軍は前線へと進んでいく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麗羽「さあ!董卓軍の皆さん!この数の差を覆すことなど出来はしませんわよ!大人しく降伏しなさい!お~~~~~~っほっほっほっほっほ♪」

 

美羽「わらわの軍門に下るのじゃ~~~~~♪うははははは~~~~~~~♪」

 

そんなふざけたことを大声での賜う迷家?の頭領二人組み

 

しかし虎牢関からは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シィ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麗羽「・・・・・あら?お返事がありませんわね、きっとこの圧倒的な数の差に怖気付いているのですわ、お~~~~~~~~っほっほっほっほっほ!」

 

斗詩「・・・・・ねえ文ちゃん、悠さん」

 

猪々子「なんだ、斗詩?」

 

悠「どうした、斗詩?」

 

斗詩「何で姫って、ああも自分本位に考えられるんだろう」

 

猪々子「そりゃおめぇ・・・・・袁家だからさ」

 

悠「もちろんそりゃ・・・・・袁家だからだ」

 

斗詩「・・・・・そんな答えしか返ってこないんだね」

 

哀れ斗詩、僕達は君の味方だよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽「見よ七乃!彩!やつらわらわのことを怖がって出てこないのじゃ!今のうちにあの虎牢関とか言う門を壊しにかかるのじゃ!」

 

七乃「はい~~~~♪美羽様~~~~~♪」

 

彩「もはや虎牢関は我々の手によって落ちたも同然ですな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、虎牢関へあと100メートルといったところで

 

ジャーーーーーーーーーン!!!ジャーーーーーーーーーン!!!ジャーーーーーーーーーン!!!

 

麗羽「な、なんなんですの!?」

 

美羽「うわわ!?な、なんなのじゃ!」

 

突然虎牢関から銅鑼の音が響いたかと思えば

 

ギギギギギギギギギギギギギ

 

猪々子「っ!?おいおい!?」

 

斗詩「ま、まさか!?」

 

悠「これは・・・・・」

 

七乃「ええ!?」

 

彩「拙いぞ!!」

 

五人が事の重大さに気付いたが、時すでに遅し

 

虎牢関の城門が完全に開かれ、そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「行くぞーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

霞「張遼隊!自慢の神速見せたりやーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

嵐「極限の力を見せてやれーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

恋「行く!!!」

 

菖蒲「行きますよーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

一刀、霞、嵐の二万5千は袁術軍に

 

恋、菖蒲の二万は袁紹軍に突撃する

 

一刀「全軍声を張り上げろ!!!袁家の兵を一兵も生かして返すなーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

董卓軍兵士達「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」

 

董卓新鋭防衛隊を含めた4万5千の兵士が乾坤一擲の精神で突撃を開始

 

そのあまりの勢いに袁家の兵士達は

 

袁紹&袁術軍の兵達「う、うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

もともと攻城戦をするつもり満々だったため、彼らにとってこれは不意打ち以外の何者でもなかった

 

前線にいた兵士達は我先に逃げ出そうとする

 

麗羽「な、何をしてるんですの!!?あなた方は栄えある袁家の兵士でありますのよ!!」

 

斗詩「無理ですよ麗羽様~!!董卓さんの兵士の勢いが凄過ぎてとても統率できません!!」

 

猪々子「まずいぞこりゃ!!マジで混乱しちまっている!!」

 

悠「そりゃそうだろう!!こっちは城攻めするつもりだったんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽「な、七乃!!彩!やつらが物凄い勢いで迫ってくるのじゃ!!はようわらわを安全なところへ避難させるのじゃ!!」

 

七乃「はい~~~、彩さん、後は頼みますよ~~」

 

彩「おう!!袁術親衛隊の諸君!!おまえ達はわたしの訓練を耐え抜いた!!栄えある精兵たちだ!!恐れることは無い!!やつらを向かえ打つぞ!!」

 

親衛隊「「「「「「おう!!!」」」」」」

 

彩が鍛えた袁術親衛隊3万の力は全体的に脆弱な袁術軍の中でもぬきんでていた

 

その力量は華琳の精鋭部隊にも劣らないといえよう

 

しかし、もともと袁紹軍30万、袁術軍20万

 

この大郡がお互いを邪魔しあい圧死者が続出

 

さらに、そこへ董卓軍4万5千の兵士達が一斉に襲い掛かってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「一刀から教えられた陣形行くで!!!張遼隊!!」

 

張遼隊「「「「「「遼、来々!!!遼、来々!!!」」」」」」」

 

霞「車掛かりの陣や!!!」

 

霞が使ったのは、かの川中島の合戦で上杉謙信が武田信玄の鶴翼の陣を破るために使ったと言われている車掛かりの陣である

 

騎馬を円を描くようにして走らせ、次々と間断なく槍を相手の陣形に突きこんでいく

 

さらに一刀達はこのときのために通常の槍よりも1.5倍長い槍を大量に作っていた

 

それを張遼隊一万が行えば神速の台風の出来上がり

 

リーチと速さの差で一方的にねじ伏せらせていく袁術軍

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嵐「華雄隊!!張遼隊に遅れを取るな!!神速に対し、我らは極限の力で相手を威圧するぞ!!」

 

華雄隊「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」」

 

華雄隊一万は陣形も何も考えなしに敵陣に突っ込んでいく

 

これが桃香や華琳や雪蓮の軍だったら通用しなかったろうが、相手はまともに統率の取れていない袁術の軍

 

華雄隊の迫力に押されてさらに圧死者が続出し、目も当てられない状態となっていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

シャギン!!シュギン!!ジャギン!!ジュギン!!シュバン!!シュギン!!ジャギン!!ジュギン!!シャギン!!

 

一刀は狛煉から降り、縮地を使い袁術軍の中枢へと斬り込んでいく

 

袁術親衛隊「「「「「「ぐぎゃ!がはっ!ごはっ!ぐはっ!ごはっ!」」」」」」

 

袁術親衛隊兵士「どうなってんだ!!?こっちの鎧は鉄でできているんだぞ!なのになんで切れるんだ!!?」

 

そう思うのも当然である

 

袁術親衛隊の鎧は、袁家の財力もあってか、鉄で作られていた

 

しかし、一刀はそんなものは関係無しといわんばかりに、袁家の兵士達を忠久で鎧ごと斬り捨てていく

 

日本刀というのは使い手の腕さえあれば鉄をも断つ剣

 

徹底的に斬鉄、斬鉄、斬鉄

 

折れず、曲がらず、よく切れる、この三つを高次元で両立させている日本刀の性能がいかんなく発揮される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋「ふっ!!!」

 

ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 

袁紹軍兵士達「りょ、呂布だーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

恋の方天画戟の一撃により次々と吹き飛んでゆく袁家の兵士達

 

黄巾党三万を単身で防いだ天下無双の力がいかんなく発揮され、それが味方を奮い立たせ、敵は恐れおののく

 

呂布隊「「「「「「おらーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」」」

 

それに呂布隊一万が加勢し次々と敵兵を屠っていく

 

呂布隊の兵士達は一個人の強さが董卓軍の中でもぬきんでていた

 

かつて一刀率いる董卓新鋭防衛隊が呂布隊と模擬演習を行ったことがあるが、呂布隊の強さに散々に梃子摺らされたことがあるのである

 

菖蒲「わたし達は、恋さんの隊の補助をします!!」

 

徐晃隊「「「「「「おう!!!」」」」」」

 

呂布隊の露払いをするのはなかなかの万能性を誇る徐晃隊

 

呂布隊が討ち洩らした兵士達を次々と討ち取っていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫「・・・・・我が軍ながら凄いですね」

 

音々音「恋殿~~~~♪やはり恋どのは最高ですぞ~~~♪」

 

雫「・・・・・・・・・・」

 

雫は打って出る前の一刀の言葉を思い出していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「よし!そうと決まれば作戦は、全軍打って出るぞ!」

 

雫「一刀様!?いくらなんでも全軍というのは!」

 

一刀「いや、確かに袁紹と袁術の兵士達は両方合わせて50万とちょっとだ、だけど兵士一人一人の質はそう高いものじゃない、それに全軍といっても防衛隊を補助として虎牢関の門の横側に配置しておくんだ、そうすればもしここに攻め込まれたときや袁紹を討ち取れなかった時、撤退するための時間稼ぎが出来る」

 

嵐「何を言っておるのだ一刀!絶対に討ち取ってこの戦を終わらせるぞ!!」

 

一刀「もちろん、俺もそのつもりでやる!霞と嵐は袁術軍の相手をしてくれ、その間に俺は袁術に突っ込む!」

 

霞「よっしゃ!」

 

嵐「承知した!」

 

一刀「徐栄は、ここの防衛を」

 

徐栄「わかりました!隊長!」

 

一刀「恋と菖蒲は、袁紹の相手を頼む」

 

恋「わかった」

 

菖蒲「わかりました!」

 

一刀「雫とねねには城壁の上から常に連合軍を見張って貰って、俺達が飛び出す時期と撤退する時期を合図してくれ」

 

雫「分かりました」

 

音々音「分かったのです!」

 

一刀「袁紹と袁術が危なくなれば、他の諸侯達が助けに入るだろう、だから特に撤退する時期は細心の注意を払ってくれ」

 

 

 

 

 

 

以上回想終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫「(この軍を生かすも殺すも、わたし達の判断しだい、失敗は許されません)」

 

音々音「(恋殿!みんな!ねねに任せておいてくださいですぞ~!)」

 

二人は真剣なまなざしで戦場を見渡していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋「ふっ!!はっ!!」

 

ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!ドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

袁紹兵達「「「「「「うぎゃーーーーーーーーー!!!ぐあーーーーーーーーーーーーー!!!」」」」」」

 

恋は、これでもかといわんばかりに次々と敵兵を吹き飛ばしていく

 

しかしそんな中

 

ズドーーーーーーーーーーーーーーン!!!ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!ボギン!!!

 

恋「!!??」

 

恋の力と衝撃に耐え切れず、方天画戟が折れてしまった

 

この方天画戟は月の陣営に入る以前から使っていて、一刀との試合も経て今に至っている

 

それが致命的だった

 

一刀との試合で龍滅金剛刀の一撃を何回も受けていたために武器としての寿命が大幅に短くなっていたのだ

 

袁紹兵「!?い、今だ一気に畳み掛けろ!!」

 

袁紹兵達「「「「「「おおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」

 

恋の武器が使えなくなったのを見た袁紹の兵士達が一斉に恋に攻めかかる

 

恋「んっ!!」

 

バキッ!ドカッ!ドゴンッ!

 

袁紹兵達「「「「「ごはっ!!ぐはっ!!がはっ!!」」」」」

 

だが、恋は天下に名を轟かせる飛将軍

 

武器が使えなくなった程度で怯むはずもない

 

袁紹兵「大丈夫だ!!奴の武器はもう使えない!!数で押し切れ!!」

 

袁紹兵達「「「「「おあああああああああああああああ!!!!!!」」」」」

 

恋「くっ!!」

 

しかし、流石に武器無しでこれだけの数を相手にすることは恋にもできずじりじりと押されていく

 

菖蒲「!?恋さん!今助けに!」

 

菖蒲は恋の危機に駆けつけようとするが

 

菖蒲「邪魔です!」

 

ズバン!ザン!

 

袁紹兵達が邪魔で近寄れない

 

絶体絶命の恋

 

一刀「っ!!?恋!!!使え!!!」

 

その時、恋の危機にいち早く気付いたのが一刀であった

 

恋「!?・・・・・かずと!!」

 

一刀は、自身の金剛刀を恋の元へ投げた

 

ドスッ!!

 

金剛刀は恋のすぐそばに突き刺さった

 

恋「んっ!ふっ!」

 

方天画戟の柄に付けていたセキトのストラップ?を懐にしまい、恋は金剛刀を抜き取り袁紹軍に振り抜いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怒轟御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御音!!!!!

 

怒我亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!!

 

袁紹軍兵士達「うっぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

今までとは比べ物にならないほどの衝撃波が袁紹軍を襲う

 

恋「・・・・・すごい」

 

自分で振るっているにも関らず恋は感嘆の声を上げる

 

菖蒲「・・・・・・・・・・」(パクパク)

 

菖蒲は夢でも見ているのではないかといわんばかりに驚いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・おいおい、恋が使った方がいいんじゃないか?」

 

自分よりもうまく金剛刀を使いこなしている気がしてならない一刀だった

 

なぜこれほど威力に差があるのかというと、恋は自身の武器を使っている時は壊さないように常に力をセーブしているのだ

 

しかし、決して壊れることのない龍滅金剛刀の場合は話は別

 

武器が壊れる心配がないため本気の力で振るうことができるのだ

 

一刀「おっと、自分の仕事をしなくちゃな!」

 

一刀は金剛刀無しで袁術軍に斬り込んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「拙いわね!」

 

桂花「華琳様!ご指示を!」

 

華琳「分かっているわ!春蘭!秋蘭!季衣!流琉!凪!沙和!真桜!零!」

 

春蘭「はっ!」

 

秋蘭「はっ!」

 

季衣「はい!」

 

流琉「はい!」

 

凪「はっ!」

 

沙和「はいなのー!」

 

真桜「おうさ!」

 

零「はっ!」

 

華琳「癪に障るでしょうけど、あの馬鹿の救援に行きなさい!」

 

そして華琳率いる曹軍は、しぶしぶ袁紹の救援に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「朱里ちゃん!雛里ちゃん!このままじゃ!」

 

朱里「わかっています!」

 

雛里「皆さん、お願いします!」

 

愛紗「わかっている!!」

 

星「ったく!世話の焼ける!」

 

鈴々「まったくなのだ!!」

 

平原の将達も袁紹の救援に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥琳「雪蓮!これは拙いぞ!」

 

雪蓮「はぁ・・・・・な~んであんな奴の客将なんてやってるんだろ、私・・・・・」

 

穏「でも、討ち取られてしまったら大問題ですよ~!」

 

雪蓮「分かっているわ・・・・・純夏!思春!明命!祭!」

 

純夏「おう!」

 

思春「はっ!」

 

明命「はいっ!」

 

祭「おうさ!」

 

雪蓮「癇に障るでしょうけど、袁術の救援に行くわよ!」

 

そして呉の将達は、いやいや美羽の救援に行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斗詩「ま、拙いよ文ちゃん!」

 

猪々子「数なんてお構い無しかよ!」

 

悠「物凄いな・・・・・」

 

呂布は一人で自兵をなぎ倒しながら確実にこちらへ近づいてくる

 

麗羽「何をしていますの!?斗詩さん!猪々子さん!悠さん!あなた方は栄えある袁家の将ですのよ!何とかしなさいな!」

 

そう言っている間にも

 

恋「・・・・・おまえが・・・・・袁紹か?」

 

恋は、一気に麗羽との距離を縮めてついに麗羽の前に立った

 

麗羽「うっ!?・・・・・あなたは一体誰ですの!?」

 

恋「・・・・・董卓軍将軍・・・・・呂奉先」

 

猪々子「!!?・・・・・こいつが天下無双の呂布か・・・・・」

 

斗詩「この人が・・・・・」

 

悠「通りで凄いわけだ・・・・・」

 

恋「袁紹・・・・・その首・・・・・もらう」ゴゴゴゴゴゴゴ

 

恋の殺気が一段と強くなっていく

 

猪々子「っ!・・・・・させるかよーーー!!斬山刀斬山斬!!」

 

猪々子は自身の愛刀である斬山刀を恋に振り下ろす

 

斗詩「文ちゃん!?・・・・・えーーーーーーーい!!」

 

斗詩も自身の武器、金光鉄槌を恋に振り下ろした

 

恋「・・・・・ふっ!」

 

怒我亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!!

 

怒轟御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御音!!!!!

 

猪々子「うわわわっ!!」

 

斗詩「きゃあああああ!!」

 

猪々子の斬山刀と斗詩の金光鉄槌は恋の振るう金剛刀によって粉砕される

 

一瞬で戦闘不能になってしまった二人

 

悠「ったく、どうやって勝てって言うんだよ」

 

悠は自身の武器、鉤爪の風月を構えるが、どう考えても勝てる気がしなかった

 

そんな中

 

春蘭「ちょーーーと待ったぁ!!」

 

愛紗「そこまでだ!!呂布!!」

 

悠「(助かった~~~~~!)」

 

悠は、死ぬ寸前をギリギリで回避した

 

恋「・・・・・おまえ達・・・・・だれ?」

 

春蘭「曹操軍将軍、夏侯元譲だ!」

 

愛紗「劉備様一の家臣、関羽だ!」

 

恋「・・・・・おまえら、全員で来い・・・・・恋は・・・・・絶対負けない」

 

そう言って恋は、一刀から渡された龍滅金剛刀を肩に担ぐ

 

星「な!?それは!?」

 

鈴々「にゃにゃ~~~!?お兄ちゃんの武器なのだ!」

 

愛紗「どうして貴様が北郷殿の武器を持っているのだ!?」

 

秋蘭「なんだと!?」

 

零「どうゆうことなの!」

 

凪「あの大剣は・・・・・」

 

沙和「え!?あの剣ってもしかして・・・・・」

 

真桜「山賊狩りの大剣やないか?」

 

季衣「え!?あれって、山賊狩りさんの剣なの!?」

 

流琉「・・・・・大きい」

 

恋「・・・・・恋の戟・・・・・壊れちゃったから・・・・・かずとから借りてる」

 

「・・・・・・・・・・」

 

恋「・・・・・行く!」

 

こうして恋VS春蘭&秋蘭&季衣&流琉&凪&沙和&真桜&零&愛紗&星&鈴々&悠の戦いが切って落とされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽「七乃!七乃!早く孫策を呼ぶのじゃ!」

 

七乃「もう呼んでいますよー!」

 

彩「くっ!なんたることだ!」

 

自軍の兵士20万がたった2万の敵兵に一方的に討ち倒されていく

 

彩「あいつは!?」

 

彩は、自軍に単身で切り込んでくる一刀を凝視した

 

彩「あいつが原因か!」

 

その間にも一刀は美羽との距離をみるみる縮めていく

 

一刀「・・・・・おまえが袁術か?」

 

美羽「ぴいっ!?」

 

一刀「(何でこんなに小さい子が袁術なんだ?)」

 

一刀はもう慣れたとはいえ、こんなに小さい子が袁術というのはどうにも納得がいかなかった

 

彩「はああああああああああああああ!!!」

 

一刀「!・・・・・しっ!」

 

ガキーーーーーーーーーーーーーーン!!!ギリギリギリ!!

 

一刀の忠久と彩の三尖刀、袁術親衛隊正式採用槍がぶつかり合い鍔迫り合いになる

 

彩「ぬっ!我が一撃を受けきるとは!やるではないか!」

 

一刀「あんたは?」

 

彩「袁術軍大将、紀霊だ!」

 

一刀「!?・・・・・俺は董卓軍客将、北郷一刀だ!」

 

ガキーーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

彩「うおっ!・・・・・おまえが山賊狩りの北郷か」

 

彩は二合打ち合っただけで一刀の実力を理解した

 

そんな中

 

雪蓮「北郷一刀!それ以上は進ませないわよ!」

 

思春「今度は負けん!」

 

明命「お覚悟を!」

 

祭「前のようにはいかぬぞ!」

 

呉の将達が再び一刀の前に立ちはだかる

 

その中で純夏は

 

純夏「待って一刀!あんた背中の大剣はどうしたの!?」

 

山賊狩りの象徴とも言われる大剣が背中にないことに気付く純夏

 

一刀「恋・・・・・呂布の武器が壊れてしまったからな、しばらく貸しているんだ」

 

純夏「・・・・・なんにせよ、あんたを相手に手を抜くことは出来ないわね」

 

純夏は予備の槍を構える

 

雪蓮「そういうことよ♪」

 

思春「不本意ではあるが、仕方がない」

 

明命「北郷殿!お覚悟を!」

 

祭「この好機は逃さないぞ!」

 

他の将達も予備の武器を構えた

 

純夏「一刀!すまないけど、あたし達に降って貰うわよ!」

 

一刀「・・・・・へぇ、純夏達はこの状態の俺に勝てると思っているのか?」

 

純夏「その通りよ!」

 

一刀「・・・・・愚かだな」

 

純夏「え?うわっ!!」

 

雪蓮「きゃっ!!?」

 

思春「何!!?」

 

明命「うわわっ!!?」

 

祭「がっ!なんだと!!?」

 

彩「ぐわっ!!」

 

ガキーーーーーーーーーーーン!!カアーーーーーーーーーーーーーン!!キイーーーーーーーーーーーン!!

 

バチーーーーーーーーーーーーーーン!!ゴキーーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

全身に氣を纏い、前よりも鋭い速さで敵将達を翻弄していく一刀

 

雪蓮「前より速い!?」

 

純夏「ちょっと、どういうことなのよ!?」

 

一刀「錘がなくなって、身軽になっただけだよ」

 

純夏「っ!・・・・・どうやら舐めて掛かったら死ぬのはこっちね」

 

こうして一刀VS雪蓮&純夏&思春&明命&祭&彩の戦いが切って落とされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「せーーーーーーーーーーーーーーい!!!」

 

ブンッ!!

 

星「はあああああああああああああああ!!!」

 

シュン!シュン!シュン!

 

鈴々「うりゃりゃりゃりゃりゃーーーーーーーーー!!!」

 

ブオンッ!

 

春蘭「どりゃーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ブンッ!!

 

秋蘭「はっ!!」

 

ヒュン!ヒュンヒュン!

 

季衣「でーーーーーーーーーーーい!!!」

 

ゴウワッ!

 

流琉「はーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

ブオッ!

 

凪「はああああああああああああああああ!!!」

 

シュバッ!

 

沙和「せいやーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

シュン!ヒュン!

 

真桜「どおらーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ギュイイイイイイイイイイン!!

 

零「はいやーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

フォン!フォン!

 

悠「おらおらおらーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ブンブンッ!!

 

恋「・・・・・ふっ!」

 

ガキーーーーーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーーーーーーーン!!!ガキーーーーーーーーーーーン!!!

 

カアーーーーーーーーーーーン!!!キイーーーーーーーーーーーーン!!!バチーーーーーーーーーーーーン!!!

 

ゴキーーーーーーーーーーーーン!!!キイーーーーーーーーーーーーン!!!バチーーーーーーーーーーーン!!

 

ガキーーーーーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

愛紗「ぐああっ!!!」

 

星「なにっ!!!?」

 

鈴々「あぶぶっ!!!」

 

春蘭「うおお!!!?」

 

季衣「うわわ!!!」

 

流琉「きゃあ!!!」

 

凪「ぐああっ!!!」

 

沙和「きゃあーーーーー!!!」

 

真桜「なんやて!!!」

 

零「おうわ!!!」

 

悠「うおおおっ!!!?」

 

1対12、圧倒的な数の差にも関わらず、恋はこの12人の攻撃を撥ね返していく

 

秋蘭「姉者!はあっ!!」

 

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!!

 

秋蘭は餓狼爪で矢を間断なく発射していくが

 

恋「ん!」

 

ガガガガ!!!

 

龍滅金剛刀に迎撃される

 

秋蘭「くっ!!よくもあんな大剣をあれほど自由に振り回せるものだ!」

 

春蘭「これが天下無双と言われる呂布か・・・・・」

 

愛紗「なんという剛力、腕が折れそうだ・・・・・」

 

恋「・・・・・・・・・(フルフル)」

 

星「な、なんだ?」

 

恋「恋・・・・・天下無双じゃない・・・・・恋・・・・・かずとに負けた」

 

一同「!!!!????」

 

一同は目玉を丸くして驚いた

 

これほどの怪物に勝てる一刀の実力を想像できない

 

「・・・・・・・・・・」

 

一同は自分の中の何かを砕かれたような気がしてならなかった

 

そんな中で

 

凪「・・・・・・・・・・」(キラキラキラキラ)

 

凪だけは一刀の尊敬に一層磨きを掛けていた

 

恋「(・・・・・あ・・・・・間違えた・・・・・引き分けだった)」

 

季衣「・・・・・でぇーーーーーーーーーーい!!!」

 

流琉「季衣!?・・・・・はぁーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

季衣と流琉は、何とか心を折られないようにと恋に攻撃を仕掛ける

 

しかし

 

恋「・・・・・ふっ!」

 

怒轟御御御御御御御御御御御御御御御御御御御御音!!!!!

 

怒我亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!!

 

季衣「ええ!!!?」

 

流琉「そ、そんな!!!?」

 

季衣の岩打武反魔と流琉の伝磁葉々は見るも無残に砕かれた

 

春蘭「季衣!!流琉!!うおおおおおおおーーーーーーーーーーーー!!!」

 

恋「・・・・・ふっ!」

 

ガキーーーーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーーーーーーン!!!キイーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

バチーーーーーーーーーーーーーーン!!!ゴキーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

春蘭「(一体私は何をしているのだ!!季衣と流琉があれほど頑張っているというのに!!)」

 

春蘭は乾坤一擲の精神で恋に挑んでゆくが

 

恋「・・・・・ふっ!」

 

ジャキーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

春蘭「ぐおっ!!・・・・・なんだと!!?」

 

春蘭の七星餓狼は金剛刀によって真っ二つにされた

 

秋蘭「姉者!!はぁっ!!」

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!

 

凪「春蘭様!!はあああああああああああああ!!!猛虎蹴撃!!!」

 

ゴオオオオオオオオオオ!!!

 

秋蘭は矢を恋に浴びせかけ、凪は手甲閻王から氣弾を放つ

 

恋「・・・・・うっとうしい」

 

ガガガガガ!!ズバシュン!!

 

矢を全て叩き落し、凪の氣弾を真っ二つにする

 

秋蘭「ちっ!はあっ!!」

 

凪「であああああああああああああ!!!」

 

それでも二人は恋に挑んでいく

 

沙和「凪ちゃん!!秋蘭様!!ええーーーーーーーい!!」

 

真桜「沙和!?くっ!どりゃーーーーーーーーーー!!!」

 

秋蘭と凪に加勢する沙和と真桜

 

しかし

 

恋「・・・・・ふっ!」

 

カアーーーーーーーーーーーン!!!キイーーーーーーーーーーーン!!!バチーーーーーーーーーーーン!!!

 

凪「ぐうあ!!!」

 

沙和「きゃあーーーーーーーーーーーー!!!」

 

真桜「おおおわ!!!」

 

三人の攻撃は恋に瞬時に叩き落された

 

秋蘭「みな!!・・・・・くそっ!!矢が尽きたか!!」

 

零「ったく!こんな規格外聞いてないわよ!!」

 

零は鉄扇、黒翼乱舞で恋に挑む

 

悠「まったくだ!!」

 

悠も鉤爪風月で恋に挑む

 

愛紗「・・・・・くっ!!行くぞ!!鈴々!!星!!」

 

鈴々「合点なのだ!!」

 

星「やられっぱなしで終われるか!!」

 

5人は恋に挑みかかっていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「・・・・・なんてこと」

 

桂花「・・・・・こんなことが」

 

自軍の将達と他の将達が束になっても呂布に触れることも出来ないでいる

 

決して将達が互いの足を引っ張っているわけではない

 

始めて共に戦っているにはかなりいい連携である

 

にも拘らず、目の前の呂布は掠り傷一つ負っていない

 

華琳「・・・・・ふふふ」

 

華琳は一刀に加えて恋も欲しくなってきた

 

これほどの武を持つものが味方になってくれればどれほど心強いか

 

そんなことを考えていたのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「・・・・・そんな」

 

朱里「これほど束になっても敵わないなんて」

 

雛里「あわわわわわ・・・・・」

 

自分達の誇る一騎当千の将達が一気果敢に挑んでいるのに、まったく持って歯が立たない

 

三人は、ただただ祈るしかなかった

 

どうか怪我をしないで無事に帰ってきてくださいとしか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫「・・・・・っ・・・・・そろそろ限界ですね」

 

音々音「口惜しいですが、そのようです・・・・・」

 

各諸侯が加勢しこちらの軍を押し始めている

 

さらには、戦場の左翼と右翼から回り込みこちらに向かい始めている諸侯もいる

 

いくら5千の董卓新鋭防衛隊が虎牢関前にいるとはいえ、これ以上の戦闘は危険であった

 

雫「ねねさん、銅鑼をお願いします」

 

音々音「わかったです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「であああああああああああああああああああ!!!」

 

ガキーーーーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーーーーーーン!!!キイーーーーーーーーーーーーン!!!

 

バチーーーーーーーーーーーーン!!!ガアーーーーーーーーーーーーン!!!

 

雪蓮「くっ!まだまだーーーー!!!」

 

純夏「でりゃーーーーーーーー!!!」

 

思春「はあああああああああ!!!」

 

明命「へあーーーーーーーーー!!!」

 

彩「はあーーーーーーーーーーーー!!!」

 

祭「うおおおおおおおお!!!」

 

バチーーーーーーーーン!!!ゴキーーーーーーーーーン!!!キンキンキン!!ガアーーーーーーーーーーン!!!

 

ガキーーーーーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーーーーーーーン!!!キンキンキン!!

 

一刀「はああああああああああああああああああ!!!!」

 

全身に氣を纏い、縮地を駆使して祭の放つ矢をかわしながら雪蓮達を攪乱し攻撃を捌いていく一刀

 

完全に一進一退の攻防

 

しかし、次の瞬間

 

ジャーーーーーーーーーーン!!ジャーーーーーーーーーーーーン!!ジャーーーーーーーーーーン!!

 

一刀「っ!!?」

 

虎牢関から響く銅鑼の音

 

一刀「くっ!駄目だったか・・・・・」

 

戦場を見渡し悔しそうに歯軋りをした一刀は虎牢関へと引き返していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮華「お姉様!大丈夫ですか!?」

 

雪蓮「大丈夫よ・・・・・ふぅ~~~~~~、あの大剣がなくてもここまで戦えるなんてね」

 

純夏「はっきりいって言葉もないわね・・・・・」

 

思春「・・・・・それにしてもどういうことなのでしょうか?」

 

冥琳「ん?なんだ?」

 

思春「北郷一刀は、こちらの武器ばかりを狙ってきているんです」

 

雪蓮「・・・・・そうね」

 

純夏「・・・・・ええ、それは私も感じたわ」

 

穏「どういうことですか~?」

 

明命「こちらに明らかに隙があるのに、全くと言っていいくらい打ち込んでこないんです」

 

雪蓮「まるでこっちを殺す気なんてないといわんばかりね」

 

祭「武人としては屈辱的だが、北郷には他に目的があるように思えるな・・・・・」

 

彩「その目的とは一体なんなんだろうな?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

一同は考えるが、今回の戦でこっちを生かすことに意味なんてあるのかと疑問に思う

 

かつて一刀が言っていた『あなたは、まだ死ぬべき人じゃない』

 

この意味がどんなに考えても分からないのだ

 

彩「はっ!そうだ!美羽様!」

 

彩は急いで美羽の元へ駆けつけた

 

美羽「七乃ぉ~~~~、彩ぁ~~~~~~、わらわは北郷が怖いのじゃ~~~~~」

 

七乃「まさか、たった二万とちょっとの兵に、これほど一方的にやられてしまうとは思いませんでした・・・・・」

 

彩「・・・・・申し訳ありません、美羽様」

 

雪蓮「・・・・・・・・・・」

 

雪蓮は美羽のそんな姿を見て少し感傷に浸っていた

 

冥琳「どうした?雪蓮」

 

雪蓮「なんでもないわ」

 

蓮華「お姉様、追撃は・・・・・」

 

雪蓮「必要ないわ・・・・・したとしても追いつけないでしょうね」

 

穏「・・・・・ですね」

 

向こう側は今回は騎馬で打って出てきている

 

追撃をしたとしても追いつく前に虎牢関へ逃げられてしまうだろう

 

雪蓮「・・・・・それにしても、予備の武器も、すでにボロボロね」

 

純夏「そのようね・・・・・一刀が相手じゃどんなに武器があっても足りないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャーーーーーーーーーーーン!!ジャーーーーーーーーーーーーーン!!ジャーーーーーーーーーーーン!!

 

霞「!!?・・・・・そろそろ頃合か・・・・・嵐!退くで!」

 

嵐「くっ!・・・・・分かった!」

 

霞「張遼隊!虎牢関へ退くで!」

 

張遼隊「「「「「「おう!!!!」」」」」」

 

嵐「華雄隊も退くぞ!怪我人を優先して運んで行け!」

 

華雄隊「「「「「「おう!!!!」」」」」」

 

霞と嵐がそう号令を下すと張遼隊と華雄隊は虎牢関へと退き揚げていった

 

追撃をするものは居ず、いや、出来なかったのだ

 

みな董卓軍の圧倒的な迫力に押されて、追撃する気力も残っていなかったのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャーーーーーーーーーーーン!!ジャーーーーーーーーーーーーーン!!ジャーーーーーーーーーーーン!!

 

恋「!?・・・・・行かなきゃ」

 

カアーーーーーーーーーーーーーン!!キイーーーーーーーーーーーーーーン!!バチーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

ゴキーーーーーーーーーーーーーーーン!!キイーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

愛紗「ぐうあ!!」

 

星「うおっ!!」

 

鈴々「にゃにゃ~~~~~!!!」

 

零「うわっ!」

 

悠「うおっ!」

 

恋「菖蒲・・・・・行く」

 

菖蒲「はい!恋さん!」

 

全員に一撃を見舞い恋と菖蒲はそのまま虎牢関へ撤退していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星「あれが天下無双と言われる呂布か・・・・・」

 

愛紗「本当にあの鬼神に北郷殿は勝ったんだろうか?・・・・・」

 

鈴々「にゃ~~~、信じられないのだぁ~~・・・・・」

 

麗羽「・・・・・・・・・・」

 

斗詩「・・・・・・・・・・」

 

猪々子「・・・・・・・・・・」

 

袁紹軍の三人は揃って顔が青を通り越して紫になっていた

 

そしてこちらの武器も見事なまでにボロボロにされていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして虎牢関

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「皆・・・・・すまない、袁術を討ち取れなかった」

 

恋「恋も・・・・・袁紹を討ち取れなかった」

 

霞「もうええて、済んだことはことはしょうがないんや」

 

嵐「あそこで撤退しなければ、こちらもただでは済まなかっただろうからな、雫とねねの判断は正しかった」

 

雫「・・・・・申し訳ありません」

 

音々音「・・・・・すまないです」

 

菖蒲「もういいんですよ」

 

徐栄「・・・・・・・・・・」

 

董卓軍一同はかなり落ち込んでいた

 

袁紹、袁術の軍に大損害を与えたとはいえ、この戦いの唯一の勝機を逃してしまったのだから

 

一刀「・・・・・落ち込んでいてもしょうがないな、徐栄!怪我人を重症のものから連れてきてくれ!」

 

徐栄「・・・・・はっ!隊長!」

 

徐栄は部下達に指示を出しに行った

 

その後一刀は、五斗米道(ゴットヴェイドー)で部下達を癒していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「(今回の俺の判断は本当に正しかったのか?ただ無駄に犠牲者を増やしただけじゃないのか?)」

 

流石に今回ばかりは董卓軍にも戦死者がかなり出てしまった

 

自身の天幕で蹲り自問自答に陥っている一刀

 

そんな中

 

恋「・・・・・かずと」

 

恋が一刀の天幕に入ってきた 

 

一刀「?どうした、恋?」

 

恋「・・・・・これ・・・・・返す」

 

恋は一刀から貸して貰った龍滅金剛刀を一刀に返してきた

 

一刀「それは拙いだろう!?恋の武器はもう使えなくなったんだから、この戦いが終わって恋の武器が出来るまで使ってくれていいよ」

 

恋「・・・・・でも」

 

一刀「いいんだよ・・・・・そうだ、金剛刀を持つには鞘が必要だからな」

 

一刀は、自身が背負っていた龍滅金剛刀の鞘を右肩から抜けるようにして恋に渡した

 

恋「ありがと・・・・・・・かずと」

 

一刀「なんだい?っ!?」

 

恋は、一刀の顔を自分の胸に押し付ける形で抱き締めた

 

一刀「・・・・・///////」

 

恋「かずと・・・・・辛そうだったから」

 

一刀「・・・・・恋」

 

恋「恋・・・・・絶対・・・・・なにがあっても、かずとの味方だから・・・・・」

 

そう言って恋は、金剛刀を背中に背負い一刀の天幕を出て行く

 

恋「・・・・・忘れないで////」

 

出て行くときの恋の頬はほんのりと赤くなっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・本当にありがとう・・・・・恋」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、seigouです

 

はい!この物語の本当のチートは一刀の龍滅金剛刀を装備した恋でした!

 

一刀の金剛刀を装備した恋は、天下無双の化身と化します

 

ここで龍滅金剛刀とそれを収める鞘について説明を付け加えたいと思います

 

龍滅金剛刀は物語の中にも少し触れましたが、鬼が龍を切り倒すために鍛えたという文章があります

 

これはただ単にこんな言い伝えがあればいいなと思っただけであり深い意味はありません

 

それと鞘についてですが、金剛刀の鞘は峰の部分が全部開いていて、なるべく抜きやすくなっています

 

普通の刀と同じような鞘では抜きにくくてしょうがありませんからね

 

さらに左肩と右肩どちらにでも背負えるようにベルトをつけなおすことも出来ます

 

それと急遽、零にドジっこ属性を付け加えることにしました

 

これからも零のドジっこぶりを堪能してください

 

それでは次回も、楽しみに待て


 
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