劉備軍は進む。
董卓軍本陣に直行する。
其の兵の目は恐怖以外何もなかった。
唯でさえ勇将関羽が戦死してしまったのだ。普通であったら立て直すのが定石だが、劉備は進軍を宣言した。
むろん、早まってはならないと諸葛亮は進言した。
しかし、帰ってきた答えは肯定でも否定でもない・・・剣であった。
有ろう事か劉備は諸葛亮を斬り“捨てた”のだった。
まるで役立たずを見るような冷めた目で。
最早、劉備の頭は亡き義妹の復讐、弔い合戦しか無かったのだった。
これには、もう一人の義妹・将・参謀ましてや兵達をも身を凍らせた。
この劉備軍、今や修羅の軍にしてその数2千。迎え撃つ月(ゆえ)の本陣には2万もの兵がいるが、生死を越えた修羅兵を相手に、ましてや賈駆・李儒と文官しかいない本陣では月の元に辿り着くは勢いの問題である。
其の危機を風で感じた益荒男が一人・馬嵯禍、袁紹の陣の中腹にいた。むろん其処に行くまでには数多の袁紹の兵達を潰していったからだというのは割愛しよう。
本陣目掛け突進する緑の旗から、禍々しい気を感じていた。
(このままでは・・・月の身が・・・)
そう思い、本陣に戻ろうとして後ろを向いたその時
「トス」
と、右肩に一本の矢が刺さっていた。
普通だったら、刺さったのかと思うが馬嵯禍は違う。其の肉体は「神の試練(ゴットハンド)」で守られているはずなのだ。弓のサーヴァント以外で唯の矢が馬嵯禍の肉体に刺さるはずがない。
思わず右肩を見ようとした瞬間、
シュルシュルシュル・・グサグサ
と突然矢から根っこみたいのが張り付いてきたのだ。
馬嵯禍は以前イリヤに“もしもの時の危ない宝具”を教えられていてこれに似た武器があることを知っていた。
それは、様々な種類の樹木に寄生し特に繁茂が激しい場合には宿主を枯らしてしまうと。
その枝で作られた剣は、いかなる武器でも傷つけることは出来ない光の神を殺して見せた。
故に、『宝具封じ』と『神殺し』の概念を持つ最強の部類に当たる宝具『光神射殺す宿木の剣(ミストルティン)』には気をつけて、と。
馬嵯禍はこれをどうするかと同時に何故これがこの世界にあるのか考えた。
これを放てるのは『盲目のアース(ヘズ)』・『狡知の神(ロキ)』しかおらず、ましてや要る気配すらしない。
考え事をした瞬間、そんなことなどどうでも良くなった。
月が、我が主の悲鳴が聞こえたのだ。
理由はそれだけでいい。今はどんなことでも月を守らなければならない。
それが、満月と亡き主(イリヤ)に交わした誓いなのだから。
~戦場近くの森~
「・・・ふむ。成功じゃな。さ~て、とこれであの狂戦士はこの世界から外れるじゃろ。」
そういうと腰に宝石で出来た剣を帯びている老人はまるで最初から居なかったが如く、消えたのだった。
最近応援メールでの非難が多すぎる。駄作なのは分かるが非難だけというのが気に入らない。思ったことを書くのはいいが、せめて「ここをこうしたら」「このキャラは~」などの指摘などを入れてくれればこっちも書くのが楽しくなるのに。と、言うことで感想板の荒らしは別に良いが応援メールでの非難はやめてくれ。応援してくれたんだなと嬉々としてみたら
“これ読んでる奴いんの?
設定糞じゃね?w”
・・・・ないわ
また、楽しみにしている人。気まぐれに(リアルで暇な時)に更新するんで応援お願いします。
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応援メールでの非難はやめてくれ。書くなら感想板に書いてくれ。