No.185567

花蓮✝無双 33時間目 (宴…)

宴…楽しいですよね?
彫刻…難しすぎる…なぜ親はうまく作れるのに俺は作れないんだ~~~!!
…完ぺきに落ち込みモードです…


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2010-11-20 14:29:06 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:3846   閲覧ユーザー数:3214

倒れこんだ一刀を部屋まで運んで華琳に見てもらった。

 

「まったく…だから安静にしなさいって言ったのよ」

 

そういいながら診断の終わった華琳は部屋から出てきた。

 

「華琳どうなの!!」

「どうなんだ華琳!!もし何かあったらたとえご主人様護り隊のメンバーだったお主とて容赦はせぬぞ」

「華琳さんお父様は大丈夫ですよね」

「曹操…どうなんだ!!」

 

部屋の外では一刀大好き同盟のメンバーがいた。

凪は先の戦いの事で冥琳から説教を受けていた為姿がなかった。

華琳は一刀の状態を話した。

 

「騒がないの…とりあえず気絶していただけだから」

「どうしてなの!!完治しているのよね」

「そんなわけないじゃない…あんたの旦那…治ってないのに動いたから痛みで気絶したのよ」

「一刀…素敵…私に逢う為に無理するなんて…」

 

その言葉を聞いて蓮華はウットリしていた。

華琳は呆れながら話の続きを話した。

 

「はいはい…惚気はいいわ…とりあえず傷は開いてないから問題ないわ」

「よかった~」

「さすがご主人様だ…」

「お父様…」

「よかった」

「とりあえず2,3日安静よ…その後定期的に状態を確認すれば問題ないわ」

「「「「ほ…」」」」

「完治するまで私が見てあげるわ…ところで蓮華」

 

そして華琳は蓮華の方を見た。

 

「なに?」

「今日はやっちゃ駄目よ…分かった?」

「無理…今すぐ二人っきりになりたい!!」

 

あまりに予想通りの回答が帰ってきたので華琳は頭を抱えた。

 

「は~…言うと思ったわよ。……するなとは言わないわ。一刀に無理させない…それなら分かるでしょ」

「分かったわ!!」

 

そういうと蓮華は足早に一刀が眠っている部屋に入っていった。

その姿を見て華琳は少し思った。

 

「全く…馬鹿夫婦は…まあいいでしょ……確か祝勝会あるんでしょ」

「はい」

「流琉が来ているし…腕を振るいますか…」

 

そうして4人は祝勝会が行われる玉座の間に向かった。

 

祝勝会side

 

厨房に向かった華琳を除いた3人が玉座の間に着いた頃…。

会場はもういつでも開始できる準備が整っていた。

そして花蓮が舞台に立ち挨拶を始めた。

 

「みなしゃんぱぱとかれんをたちゅけてくれてありがとうございます♪」

「花蓮ちゃん緊張しなくていいのよ」

 

本当なら火王の一刀か代理の蓮華がやるのが普通なのだが二人ともいない為天の御遣いであり二人の娘である花蓮が挨拶をする事になったのだ。

やはり緊張していたのだろう所々噛んでいた。

桂花はそれに気付き花蓮の隣に行き頭を撫でてあげた。

花蓮は緊張が解けご機嫌になった。

 

「わるいひともいなくなってうれしいです♪」

「花蓮…そろそろ酒やメンマとか食べたがっているから…ね」

「そうよ花蓮ちゃん」

 

本当は自分達も騒ぎたかったのだかあえてそういわなかった。

 

「は~い♪ぱぱとままがいないので花蓮がいいます♪かんぱ~い♪」

「「「「「「かんぱ~い」」」」」」

 

花蓮の乾杯の音頭で祝勝会は開始された。

 

「花蓮ちゃん、このお料理美味しいよ」

「そうだぞ流琉が作っているからな…花蓮いっぱい食べるんだぞ」

「は~い♪」

「メンマもいっぱい食べるのだぞ」

「は~い♪」

 

花蓮の周りには食べ物がたくさん来た。

主に春蘭と桂花が持ってきているのだが…。

 

「月さん…ここは私がしますので」

「そうですか…麗羽さん御願いします」

「ええ…斗詩、あなたは厨房を手伝いに行きなさい」

「はい」

 

月はメイドとしてあちこちグラスなどを配っていた。

 

「華琳さん、流琉さんお手伝いに来ました」

「斗詩さんありがとうございます」

「それじゃあ皿とか並べていって」

「はい」

 

厨房では華琳と流琉が料理を作っていた。

 

「翠よ…この前のレース……よかったな」

「ありがとよ……それより思春はいつレースに出られるんだ」

 

勝負士2人は称えあっており。

 

「恋!!大食い勝負なのだ!!」

「鈴々ちゃん…駄目だよ~」

「……負けない」

「恋園長無茶すんなよ~」

「ボクだって負けないよ!!」

「おっけ~審判はアタイがやるよ…3・2・1・スタート!!」

 

タレント部隊は大食い勝負を開始した。

 

「ご主人様かっこよかったな~」

「当たり前です…お父様ですから」

「本当に…一刀さんに何も無くてよかったです」

「だな…本当なら一刀様の面倒は全てみたいのだが…」

「呉羽…抜け駆けはなしだぞ」

 

そしてある集団は王の事を思っていた。

 

この風景を肴に少し離れた所で呑んでいる2人。

 

「桔梗と飲むのは久しぶりね」

「そうじゃの…でも驚いたぞ璃々の事や天の国の事は」

「まあそうでしょうね…」

「そんな事は儂には興味ないことじゃがの…ところで焔耶どうしたのだ…みんなと騒がないのか」

 

みんな楽しそうに呑んでいるのだが焔耶だけはあまり呑んでいなかった。

その表情は少し暗かった。

 

「ええ…何か申し訳なく思うので」

 

焔耶は不安だった。

一度一刀達の誘いを袖にし最悪の時に敵として再開たからだ。

紫苑と桔梗はその事がわかり微笑みながら言った。

 

「なに気にしとるんじゃ…みんな敵と思ってないだろ」

「そうよ…焔耶ちゃん気にしすぎよ…ご主人様は気にしてないしみんなも同じよ」

「そうですよね…」

「焔耶よ…どこの集まりにいくのじゃ?御館様の話をしている所かの?」

 

桔梗の言葉に本当に焔耶は凪の事を思い出した。

 

「い…いえ…それは勘弁してください。御館様のことは確かに尊敬していますが…あそこはいくと何されるかわからないので」

「それじゃあ花蓮ちゃんの所はどうかしら?」

「いきたいですけど…人見知りするのでは」

「大丈夫よ。花蓮ちゃんはそんな事無いから」

「わかりました!行って来ます!!」

 

焔耶はすぐさま花蓮の所に行った。

犬だったら尻尾を振って走りまわっているように本当に嬉しそうな表情だった。

 

「まったく焔耶は可愛い者には目が無いからのう」

「まあいいじゃない」

「紫苑…隣いいか?」

「紫苑さん、穏さんど~も~」

 

火の保護者組も紫苑達のテーブルに座ってみんなを肴に酒を呑んだ。

 

宴も時間が経てば酔っ払いのたまり場になりつづあった。

花蓮のテーブルではちょっとした争いが起こっていた。

 

「メンマ取ってきたぞ」

「ぶ~メンマもういや」

「何を言う花蓮殿…メンマさえあれば何でもできるぞ」

「星…花蓮ちゃんをメンマ馬鹿にさせるんじゃないわよ!!」

「そうだ!花蓮が嫌がってるじゃないか!!花蓮特攻隊の隊長である私が許さんぞ!!」

 

そういうと春蘭は星を睨んだ。

焔耶は少し驚いた。

 

「荀彧さんそんな隊あるんですが?」

「あるわよ…私も隊員になってるもの」

「い~な~」

 

花蓮特攻隊とは春蘭が立ち上げた花蓮大好き+甘やかし部隊だった。

メンバーは春蘭を隊長とし補佐役に桂花そしてその下に斗詩となっており顧問として華琳,麗羽が入っていた。

焔耶は羨ましそうに言った。

その言葉を聞いた桂花は焔耶に聞いた。

 

「そう?…なんなら入る?」

「いいんですか?」

「ええ…一つだけ守ってくるなら」

「なんですか?」

「どんなことがあっても花蓮ちゃんを裏切らない事…出来る?」

「ハイ!!」

「入隊を許可しましょう…真名は桂花よ」

「ありがとうございます!!桂花さん!!」

 

こうして花蓮特攻隊に新たな隊員が加わった。

 

勝負士2人は完璧に酒に呑まれていた。

 

「馬では負けるかもしれんが艇では絶対負けんぞ!!」

「何言ってんだよ!!艇でも私が早いわよ!!」

「艇と馬では操作方法から違うんだぞ!!」

「土だろうが水だろうが何人たりとも私の前には走らせない!!」

「ほ~ならば今すぐ白黒つけるぞ」

「お~よ」

 

そんなやりとりをし続けていた。

大食い勝負をしてるテーブルにも少し異変が現れた。

 

「まだまだ食べられるのだ!!!!」

「……おいしい」

「ボクだって!!」

 

鈴々達は大食い勝負をしていた…。

 

「現在三人共横一線って所だな!!……リーチ」

 

しかしその審判をしているはずの猪々子が麻雀していたのだ。

麻雀のしているメンツは猪々子,月,詠,霞で解説及び点数管理を朱里がしていた。

月と詠は麗羽に頼まれて大食い大会の中止をお願いに行った。

そして声をかけると猪々子が「アタイたちも暇だし麻雀しよ~ぜ」と言い今に至っている。

詠は初めこそ渋っていたがやり始めると本気になってしまい押さえる人間がいなくなってしまった。

 

「へぅ~」

「おもろいやんけ!!」

「甘いわよ!!ロン!!」

「まさか…」

「九蓮宝燈よ!!」

「えっとですね…詠さんのロンで…はわわ!!猪々子さん3位に陥落でしゅ」

 

その頃月達が麻雀をしていると知らない厨房では曹操が悩んでいた。

本当なら料理も作り終わって自分達も宴に参加できると踏んでいたのだ。

 

「月たちはなにしているの!!」

「スイマセン…大食い大会を阻止する為に行ったの悪かったみたいで」

「仕方がないわね…流琉と私で料理をするわ」

「わかりました」

「斗詩は私達の補助と盛り付けを御願い」

「はい!」

「それで麗羽は配膳を頼むわ」

「了解ですわ」

「この難所…曹孟徳が見事乗り切ってあげるわ!!行くわよ!!」

「「「了解!!」」」

 

こうして厨房の戦いが始まった。

 

一刀大好きっ子のテーブルでは…

誰が一番大好きかで口論になっていた。

 

「私が一番だぞ~ご主人様のことを考えているのだぞ~ご主人様の服いっぱい持っているしな~」

「なにを言っていってんのよ!!お父様とお風呂に入った事無いくせに~!!私なんかよくお父様とお風呂入ってましたよ」

「フ…一刀様とお風呂といっても小さい頃だろう……私は口付けまでしたぞ…妻の目の前でな」

「皆さん羨ましいです…一刀さん私には何もしてくれないですもん…」

 

その風景で酒を呑んでいる火軍保護者組は…

 

「ホントみんな無事でよかったのう」

「そうですね…」

「これだけの仲間が北郷親子を護りたいと思ってくれている…」

「みんなの為に私達もがんばりましょう」

「ええ」

「じゃな」

「当たり前だ」

 

新たに火軍を護る為、花蓮や一登刀夫婦を護る為全てを掛けようと心に誓ったのだった。

 

夫婦side

 

「……ここ…わ」

 

宴が開始した頃一刀は目を覚ました。

 

「一刀…おはよう」

 

起きたのに気付いた蓮華は一刀に口づけをした。

口づけを受けた一刀はある事に気がついた。

 

「そうだ!!同盟…」

「心配しないで一刀…連合軍は退いたわ。当分こっちにちょっかいを出さないわ」

「よかった~」

「よくないわよ!!」

 

同盟軍が撤退したのを聞いて一刀は安堵したが蓮華は怒った。

 

「一刀に何かあったら…私……わた…し」

 

蓮華はそう言いながら涙を流していた。

さすがに今回は無茶をしてしまったと反省する一刀。

 

「ごめん…ちょっと無茶したかな…」

「本当よ…馬鹿…」

 

そう言いながら一刀は蓮華が泣きやむまで頭をなで続けた。

 

「でも無事で良かったな…」

「そうね…ところで一刀、おなか減ってない?」

「空いた…」

 

確かに一刀はお腹をすかせていた。

矢で怪我をしてから何も食べていなかったからだ。

 

「そうよねちょっと待ってね」

(蓮華の後姿いつ見てもいいな~…本当なら少しイタズラしたいけど今の体じゃな~)

 

蓮華は一刀の為に夕食の準備をした。

一刀はその姿をみて脳内でイタズラしている妄想していた。

その視線に蓮華は気がついた。

 

「一刀どうしたの?」

「な…なんでもないよ」

「ふ~ん…エッチ」

「ばれてたか」

 

などと会話をしているうちに一刀の夕食は出来てしまった。

 

「一刀できたわよ」

「美味しそうだな」

 

夕食と言っても御粥だった。

体に優しい物を食べさせようと考えた結果だ…。

 

「それじゃあ一刀…ふ~ふ~…あ~ん♪」

 

蓮華は御粥をレンゲですくい一刀の口まで持ってきた。

 

「もしかして…」

「そうよ…あ~ん♪」

 

一刀は頬を赤くしながら食べさせてもらった。

 

「あ…あ~ん」

「美味しい?」

「美味しいよ…でも恥ずかしい…」

「まだまだあるわよ…あ~ん」

 

そう言いながら御粥を食べてしまった。

 

「ご馳走様」

「お粗末さまです…じゃあ片付けるね」

 

そういうと食器を台所に持って行った。

食器を洗っている蓮華を見て自分の獲物の事を思い出した。

 

「そういえば…“雪月花”知らないか」

「な…何のこと…かしら」

 

蓮華は言葉に詰まってしまった。

一刀はその事に気が付き蓮華を問いただした。

 

「れ~ん~ふぁ~」

「なによ」

「何か隠してるだろ」

「ごめんなさい…実は…」

 

蓮華は“雪月花”を持って一刀に謝った。

一刀にしてみたらなぜ謝られたのか分からなかった。

 

「実は?」

「折っちゃったの」

「折ったって?」

「これ…」

 

そう言って蓮華は鞘から折れた雪月花を見せた。

 

「仕方がないよ…でもよく今まで持ってくれたな」

 

一刀は折れた雪月花を見て刀を労わった。

 

そして一刀は雪月花を鞘におさめ蓮華に言った。

 

「さてと…蓮華には“雪月花”を折った罰を与えなくてはいけないな」

「…はう~」

 

蓮華は罰と聞いて少し落ち込んだ。

一刀はその仕草を見て少し悶えてしまった。

一刀としても大きい罰を与えるつもりもなかったので冗談で言った。

 

「罰として…俺の刀が折れるまでご奉仕してもらう…」

「!!」

「な~んてな…嘘だ」

「……」

「でもどんな罰を…って蓮華さん」

 

蓮華は服を脱ぎ始めたのだった。

さすがの一刀も驚いた。

 

「なに?」

「話し聞いてました…?」

「ええ…でも一刀も私を心配させた罪があるもの…」

 

そういうと少し顔を赤らめながら一刀に言った。

 

「だから罰として一刀の刀を私の鞘に納める刑にする♪」

 

それを聞いた一刀は覚悟を決めた。

 

「わかったよ…その代わり鞘の中はちゃんと熱くしとけよ」

「もちろんよ…ちゃんと一刀の大業物…私の鞘の中で鍛え直してあげる♪」

 

そしてこの夫婦は夜通し楽しんでいた。

当然次の日、検診にきた華琳に怒られたのは言うまでもない…。

 

つづく


 
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