No.180744

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん 魏ルートあふたぁ6

暴走モード継続!

2010-10-27 19:05:41 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:11411   閲覧ユーザー数:8532

 

 

「おや、これは弟さんではないですか」

「何してるの風?」

 

 

陽気な午後に一刀はあずまやに来ていた。

そこには魏の軍師三人が居た。

 

 

「休憩時間にちょっと碁を打ってるのですよ~」

「そうなんだ。今は桂花と稟が対局中か」

 

 

桂花と稟は一刀が来たことに気付かないほど熱中していた。

 

 

「風は疲れたのでお休みしてたのです」

「それじゃあ邪魔しちゃ悪かったかな」

「いえいえ~、こうしてくだされば風は満足なのですよ~」

 

 

そう言って風は一刀を抱きかかえた。

 

 

「抱き心地が何とも言えませんね~」

「そんなにいいもんかな?」

「至福の時です」

 

 

よほど効能があるらしい。

 

 

「ムキー! 悔しいわ!」

「今回は勝たせていただきました」

 

 

どうやら稟が勝利したようだ。

 

 

「二人ともお疲れ様」

「一刀くん殿!?」

「一刀くん!」

 

 

いつ間にか桂花は一刀くんと呼ぶようになっていた。

 

 

 

 

「私の勝つところを見ていたのですね」

「おお! 稟ちゃんが珍しく強気なのです」

「うん。おめでとう」

 

 

一刀に褒められて鼻血を出しそうになる稟。

 

 

「……羨ましい。稟、もう一回勝負しなさい!」

 

 

一刀くんにいいところを見せたい桂花は再度勝負を挑む。

 

 

「懲りないですね。いいでしょう。木端微塵にしてみせましょう」

「木端微塵にしてどうすんだよ」

 

 

やはり稟も少々壊れ気味のようだ。

 

 

「なら風も参加するのですよ」

 

 

軍師三人の腹積もりは一刀に褒められるという一点のみだった。

 

 

「ならば私も参加しよう」

「秋蘭!?」

 

 

どこから現れたのか緊急参戦する秋蘭。

 

 

ここに囲碁大会が開催された。

 

 

公正な抽選によるトーナメント戦で行われる。

 

 

 

 

風VS桂花

 

 

「貴様には地獄すら生ぬるいのですよ~」

「恐怖の暴凶星は死すべき時が来たのよ!」

 

 

何の戦いか分からなくなりそうな前振りから戦いは始まった。

 

 

「ふふ。今の私には天の加護があるのよ」

「むう。それは手強いですね」

 

 

次々に盤上を埋め尽くす白と黒の石。

二人とも思考能力が神の域まで達しているのか一手に数秒しかかからない。

 

 

「これで決まりなのです!」

 

 

風が終わったと言わんばかりの決め台詞と共に打つ。

 

 

「甘いわね! そこに打たせるのが私の狙い! くらいなさい!」

「ひでふう!」

 

 

勝者桂花。

 

 

「風に勝つなんてやっぱり桂花は凄いんだな」

「もちろんよ。…………もっと褒めなさいよ」

 

 

最後にボソッとつぶやく。

 

 

桂花の強い要望で対局を見学していた一刀は、秋蘭VS稟の戦いを見ることにした。

 

 

 

 

 

そこには膝に手を着いた稟がいた。

 

 

「あれ? もう終わったの?」

 

 

桂花VS風はもの凄く短時間だったため、こちらはまだ続いていると思ったのだがそうではなかった。

 

 

「おお! これはなんという一方的な……」

「そんなにすごいの?」

 

 

いまいち碁が分からない一刀は風に尋ねる。

 

 

「簡単に言えば、雪蓮さんと小蓮ちゃんくらい違うでしょう」

 

 

何がとは言わない。

 

 

「そんなに!? 完全に完封負けじゃん!」

 

 

実際に味わった一刀は知っていた。

 

 

「…………なにが起こったのかわかりません」

 

 

稟はただ俯くのみだった。

 

 

 

 

桂花VS秋蘭(暴走モード)

 

 

「稟が勝ちあがってくると思っていたのだけどまさか秋蘭とはね……」

「稟では神の一手にはたどり着けないのでな」

 

 

自分ならいけると言わんばかりの台詞。

 

 

「まあいいわ。勝つのは私だし」

「フッ」

 

 

余裕の笑みを浮かべる秋蘭に桂花の怒りのボルテージがあがった。

 

 

「粉微塵にしてあげるわ」

「無に帰す」

 

 

何の戦いだ。

 

 

「右上角、小目」

 

 

秋蘭の先行で始まった。

 

 

 

 

「…………負けました」

「フッ」

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

ある日一刀は張三姉妹のコンサートを見に行った。

 

 

「やっぱり天和たちの歌は最高だな」

 

 

それを聞いた秋蘭。

 

 

「みんな、私が好きか?」

『ほあああああああああああああああああああああああああ!』

 

 

舞台に立つ秋蘭がいた。


 
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