「かずと～！」

「ただいま雪蓮お姉ちゃん」

学校から帰って来たばかりの一刀を雪蓮は素早く抱きかかえて自分の部屋に連れ込んだ。

「どうしたのそんなに急いで？」

「これよこれ！　孫策無双の最新作が出たのよ！」

雪蓮の手には孫策無双Ⅷが握られていた。

「朝から店に並んでやっと買えたんだからね！」

「ひ、暇してるんだね」

ニートだから出来ることだった。

「そんなことより早く始めましょ！　一刀が帰ってくるの待ってたんだからね」

「そうなんだ。ありがとう」

「ううん。私が一刀とやりたかっただけだから」

そして雪蓮はゲームの用意をして一刀を指定席の脚の上に乗っける。

「うん、この感覚が大事よね♪」

「そういうもんなの？」

「そういうもんよ」

ゲームスタート。

１　黄巾党討伐　←

２　内政

３　無双

「あーっはっはっは♪　死になさい♪」

『ぎゃーーーーーー！』

孫策は一人で敵陣に突撃した。

なんと無傷だった。

１　反董卓連合　←

２　内政

３　無双

「あーっはっはっは♪　死になさい♪」

「へぅ来々！」

孫策は魔王董卓と一騎打ちをした。

孫策は瀕死の重傷を負った。

１　治療

２　内政　←

３　無双

「めーりん（　ﾟ∀ﾟ）o彡°　めーりん（　ﾟ∀ﾟ）o彡°」

「死にたいか？」

孫策は周瑜に叱られた。

孫策は精神に傷を負った。

１　孫呉の独立

２　内政

３　無双　　　　←

「あっ、一刀！　そこよ！　き、気持イイ！　わっ、私どうにかなっちゃいそう～～～～！　足りないわかずとぉ！　もっと！　もっと激しく～～～～～～！　イクーーーーーー！」

「孫呉の女は恐るべし……（ガクッ）」

孫策はみなぎっていた。

孫策は概ね満足した。

１　お墓参り　←

２　内政

３　無双　

「はい、そこっ！」

『ぐわぁー！』

孫策は刺客を撃退した。

孫策は生き残った。

「お～い飯が出来たぞ～！」

『は～い！』

「今日はここまでね」

「うん。結構進んだね。死亡フラグも回避したし」

どうやらなかなか好調のようだ。

「そうね。無双モードがやめられないのよね～♪」

「姉弟で見るもんじゃないよね」

どんなシーンかは秘密。

「あら～？　私は一刀だったらいつでもオッケーよ♪」

「はいは～い。先に下りてるからね」

「あっ、待ちなさ～い」

二人はセーブをして部屋をあとにした。

完。

（*/∀＼*）ｲﾔﾝ