No.173040

真・恋姫無双 夜の王 第20話

yuukiさん

真恋姫無双夜の王第20話、
第19話の続きです

2010-09-17 17:00:20 投稿 / 全18ページ    総閲覧数:13344   閲覧ユーザー数:9009

この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

ご理解をお願いいたします。

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一刀が国作りを決めた頃、魏

 

華琳「そう、一刀は孫策の元に居るのね」

 

張勲「はい~。おかげでコテンパンにやられちゃたんですよ」

 

華琳「別に一刀が居なくてもあなた達じゃ孫策には勝てなかったでしょう?」

 

張勲「あはは」

 

袁術「そんなこと無いのじゃ!鳳薦さえ居なければ孫策なんてケチョンケチョンにしてやったのじゃ!」

 

袁術の言葉にその場にいた者は呆れ、張勲だけが一人盛り上がっていた

 

張勲「きゃー、さすが美羽様!そのどこから湧いてくるか解らない自信!そこにしびれるあこがれるー!」

 

などと言って一人盛り上がっていた

 

 

張勲達の話を聞いた春蘭は慌てた様子で華琳に話しかける

 

春蘭「華琳様!今すぐ孫策に攻め入りましょう!」

 

華琳「何故かしら?」

 

春蘭「鳳薦を孫策から取り戻すんです!」

 

季衣「そうですよ。兄ちゃんを助けなきゃ!」

 

凪「華琳様!」

 

真桜「大将!」

 

流琉「華琳様!」

 

 

 

華琳「助け出す、ね。まあ、別に呉に攻め込むのは良いのだけれど。

   あなた達一刀と戦う覚悟はあるのかしら?」

 

春蘭「へっ、」

 

季衣「兄ちゃんと戦う?」

 

凪「、、、」

 

華琳「一刀は仕える価値の無い人間には仕えないわ。

   もし孫策に仕える価値が無いなら今頃、孫策の首を持って戻ってきている、

   それなのに戻ってきてないという事は一刀は孫策に本気で仕えているという事よ。

   なら、もし私達が呉に攻め入れば一刀は孫策達を守るため私達を殺しに来るわ、本気でね。

   そうなった時、今のあなた達に一刀と戦う覚悟はあるのかしら?」

 

真桜「一刀様と戦うなんて、、、」

 

沙和「そんなの、、無理なの」

 

桂花「でっですが華琳様!あいつは華琳様を救う為に仕方なく孫策達の味方になったんですよ!

   だから孫策の為に戦っているのも部下を人質に取られているからという可能性も」

 

風「それはありませんねー」

 

桂花「なんでよ!」

 

風「そんなことしたらそれこそお兄さんは怒り狂って呉の兵を皆殺しにしちゃいますし、

  そうなったら此方にも少しは情報が来るでしょうけど何も無いとなると

  やっぱりお兄さんは孫策の元でおとなしくしているんだと思いますよ」

 

桂花「だから、人質を取られて動けないのかもしれないんじゃない」

 

凪「そっ、そうです!一刀様には数名、本当に仲の良い部下もいたようですし。

  その者達を人質に取られているのかもしれません」

 

季衣「そうだよ。兄ちゃん優しいからきっと、、」

 

流琉「そうです!動きたくても動けないでいるんですよ」

 

華琳「、、、、優しいね」

 

華琳は少し残念そうな顔をしながらそう呟く

 

 

 

春蘭「秋蘭も華琳様を説得してくれ」

 

秋蘭「、、、、、、」

 

春蘭「秋蘭?、、霞達も何故だまっているんだ!」

 

霞「、、そのな、えっと」

 

風「風にはお兄さんが仕方なく呉に居るとは思えないのです、、、」

 

稟「同じく」

 

春蘭「なっ、」

 

華琳「風達の言うとうりね。一刀は間違えなく自分の意思で呉に居るわ。

   それと、あなた達は一刀の事を誤解しているようね。  

   まあ、一刀は本心はあまり人には見せたがらないようだし、

   凪達は知る機会も少なかったのかもしれないけど」

 

桂花「誤解、ですか?」

 

華琳「ええ、確かに一刀は優しい、けれどそれは味方にだけ向けられる優しさよ。

   そして、一刀は気にしないわ、人質なんて」

 

真桜「そりゃ、敵に優しさなんて普通敵に向けんけど、、」

 

凪「気にしないとは、どういう意味なのですか?」

 

華琳「たかだか一人や二人、人質に取られたくらいで一刀は服従しない、、

   、、、一人や二人の命など気にもしないでしようね」

 

凪「!!そんな事はありません!一刀様は!」

 

華琳「いえ、一刀は切り捨てるわ。たった数人の命で部隊全員の自由が得られるならね」

 

凪「そんな、ことは」

 

華琳「もし百人の命で千人の人が救えるとしたら、、

   一刀は迷うことなく自分の手で百人を切り捨てる、千人の人を救う為にね。

   一人でも多くの人を救う、その為なら手段を選ばない。

   誇りよりも忠義よりも、なにより大義を重んじる、、一刀はそういう男よ」

 

凪「、、、、」

 

真桜「なら、優しさは味方にだけ向けられるってのはどういう意味なんですか?」

 

華琳「そのままの意味よ。一刀は敵に容赦はしない、

   反董卓連合の時に戦った春蘭達なら分かるんじゃないかしら」

 

春蘭「、、、はい」

 

季衣「、、、」

 

流琉「、、、」

 

華琳「もし一刀と戦うのなら、袁紹との戦いで行われた

   虐殺が次は私達の軍に行われる。敵である私達にね」

 

季衣は涙を堪えながら話始めた

 

季衣「でも、でも兄ちゃんはずっと一緒に居てくれるって、、そう言って、たんだよ、、

   なのに、なのに、兄ちゃんがそんなこと、する訳無いじゃないですか!華琳様は間違ってます!」

 

華琳「、、、いえ、間違ってなどいないわ。認めなさい。一刀は敵になった、それが事実よ」

 

季衣「なら、、華琳様は戦えって言うんですか。兄ちゃんと、戦って殺せって、、」

 

華琳「季衣、あなたは勘違いしているわよ。

   私は一刀を殺すつもりはない。もちろん一刀に殺されるつもりもね」

 

季衣「えっ、」

 

華琳「私は今まで欲しいモノは全て手に入れてきた。そしてそれはこれからも変わらないわ、

   一刀が孫策の元に居るというなら奪い取るだけよ」

 

季衣「、、、華琳様」

 

華琳「季衣、あなたも一刀が欲しいのでしょう。なら、一緒に一刀と戦いなさい一刀を手に入れる為に」

 

季衣「は、はい!」

 

華琳「今はまだ呉には攻め込まない、しかし時が来たら呉に攻め入り

   一刀を手に入れましょう。他の皆もそれで良いわね?」

 

春蘭「はい!」

 

秋蘭「御意」

 

桂花「、、、はい」

 

真桜「はい」

 

凪「分かりました」

 

沙和「はーいなの」

 

流琉「はい!」

 

風「はーい」

 

稟「御意」

 

霞「おう!」

 

 

華琳「(一刀、あなたが自分の道を行くというならそれでいいわ。

    それなら私も私の道を歩むだけ、けど必ず、私の道の途中であなたを手に入れてあげる。

    そうしたら次はもう逃げられないくらい骨抜きにしてあげるから覚悟してなさいよ)」

 

それから数日後、、風は一人、部屋で悩んでいた

 

風「、、お兄さんは呉に居る、、むー、華琳様という主が居ながら

  お兄さんと一緒に居たいと思ってしまうなんて。風は悪い子なのです」

 

逆狗「、、そのまま悪い子で居てくれた方が私にとっては良いのですが」

 

風「!!びっくりしました、、あなたは何で風の部屋に居るのですか?風を襲いに来た変態さんですか?」

 

逆狗「残念ながら違います。ご安心を怪しい者じゃありません」

 

風「全身黒い人がそんなこと言っても説得力がありませんねー」

 

逆狗「全身が黒いのでは無く、全身に黒い服を着ているんです」

 

風「ぐうぐう」

 

逆狗「、、、怪しい人の前で寝るのはどうかと思うが」

 

風「おお!ついに自分から怪しい人だと認めましたー」

 

逆狗「違います。私は、、一刀様からの使者です」

 

風「お兄さんからですか?」

 

逆狗「ええ、程昱様。あなた個人に伝えることがあります」

 

風「それで、どんな要件なんですか?」

 

逆狗「簡潔に言いますと、我が主は国を作りろうとしています。

   そこに程昱様が加わることを一刀様は望んでおられます」

 

風「なるほど。簡単に言うと、風に華琳様を裏切れってことですねー」

 

逆狗「身も蓋も無い言い方をするとそうなりますね」

 

風「お兄さんの国、それは呉という訳では無いのですよね?」

 

逆狗「はい、呉でも魏でも蜀でも無い。一刀様を王とし、一刀様の理想を叶える為の国」

 

風「お兄さんの理想って何なんですか?大勢の女の子を侍らせることですかー?」

 

逆狗「いえ、全てを手に入れることです。富も民も権力も、そしてその先で

   決して朽ちることの無い平和を作る事、それが我が主の理想です」

 

風「平和、ですか。」

 

逆狗「はい、全ては平和のために」

 

風「むーーーー」

 

逆狗「返事は今でなくても構いません。

  お心が決まりましたら明日の夜、許昌の外の平原にお越しください」

 

風「たった一日では短いのです。もう少し待ってくれませんかー」

 

逆狗「申し訳ない。それ以上は待てません」

 

風「まあ仕方ないですね。誘ったのは風だけでは無いのですから」

 

逆狗「!!何故それを」

 

風「あー、駄目なのですよこんなひっかけに掛ったら」

 

逆狗「、、、なるほど、確かにあなたが居れば主の力になりますね。

   程昱様。よく考えてご決断ください、主もそれを望んでおります。では、私はこれで」

 

        フッ

 

風「おおー、煙のように消えてしまいました。さすがお兄さんの部下ですねー」

 

風「、、、、どうしましょうか。稟ちゃんなら悩んだ後に華琳様を選ぶでしょうし、

  桂花ちゃんなら全然悩まないで華琳様を選んだフリをしながら悩んだ末に華琳様を選びますしー。

  むーーーーーーーーーーーーーーー。決めました、どうやら風は本当に悪い子のようです。稟ちゃん」

次の日の夜、

 

風「むう、確か場所はここだったと思うのですが。誰も居ないのです」

 

 

風「もしかして風は騙されてしまったのでしょうか、、ぐう、ぐう、

  おお、ショックのあまり寝てしまいました。、、

  むー、誰も居ないとつまらないのです。あ、あれっておーい。凪ちゃーん。」

 

凪「!!ふっ風様!何故こんな所に、、」

 

風「風は少しお散歩に。凪ちゃんはこんな所で何をしてるのですか?」

 

凪「いっいえ、別に用があるという訳ではなく、その、あの、」

 

風「ふふふ、そんなに慌てなくても良いのですよ。凪ちゃんもお兄さんの所に行くのですか?」

 

凪「えっ、そのもしかして風様もですか、、」

 

風「はい」

 

凪「そうですか」

 

 

風「そういえば真桜ちゃん達は一緒じゃないのですか?」

 

凪「はい、一刀様の元に行くかどうかは個人で決めようという事になりましたので、、

  しかし、ここに居ないとなると真桜達はたぶん「おーい、凪ー、遅いでー」こない、、と、、」

 

真桜「こっちや、こっちー」

 

沙和「あー、風ちゃんも居るのー。おーい」

 

風「ふふ、良かったですね。凪ちゃん」

 

凪「っはい!」

 

風と凪ちゃんが真桜ちゃん達の元に向かうと

そこにはあの全身が黒い人「違います、服が黒いんです」が居ました

 

 

逆狗「さてと、では行きますか。これ以上は待てませんし」

 

真桜「なあ、一刀様んこと行くのってウチらだけなん?」

 

逆狗「いえ、将はあなた達だけですが兵士は大勢居ますよ。この先で待機しています」

 

凪「将は私達の他に誘った人は居るんですか?」

 

逆狗「ええ、張遼様、郭嘉様をお誘いしましたがお二人には断られてしまいました」

 

沙和「えー。稟ちゃんなら分かるけど霞様も断ったの?」

 

逆狗「はい、なんでも一度敵として一刀様と戦ってみたいと言って。

   郭嘉様はおそらく程昱様が行くから自分は残ると言ってました」

 

風「むー、稟ちゃんに風の行動が読まれてしまいましたか」

 

凪「季衣様達は誘わなかったのですか?」

 

逆狗「はい、一刀様から誘うようには言われていなかったので」

 

凪「そうですか、、」

 

 

一刀に仕える兵士達と合流、用意してくれていた馬に乗りながら風達は進んでいた

 

真桜「ところでウチらこれから何処に行くん?」

 

沙和「沙和もそれ知りたいの」

 

逆狗「南方に向かいます。呂布様と袁紹様達が城をいくつか落としている筈ですからそこへ」

 

沙和「えっ、呂布ってあの飛将軍呂布なの!」

 

逆狗「はい」

 

凪「一刀様も元々は董卓軍に居たのだから不思議ではないが、すごいな」

 

真桜「それで、袁紹って華琳様にコテンパンにやられた袁紹か?」

 

逆狗「はい、その袁紹です」

 

風「なるほど、お兄さんは随分と面白い人たちを集めているようですねー」

  翌朝

 

華琳「風と凪達が居ないか、、」

 

秋蘭「はい、凪達の部屋には魏を出るとの手紙が」

 

稟「風の部屋にも置手紙がありました」

 

霞「そか、行ったんか。凪達は」

 

春蘭「何か知っているのか?霞」

 

霞「実はな、、」

 

華琳「一刀の元に行ったんでしょう。風達は」

 

稟「!!知っておられたのですか?」

 

華琳「ええ、昨日の晩。私の部屋にこんな手紙が置いてあったから」

 

桂花「これって、アイツの字」

 

華琳「一刀からの手紙よ」

 

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    華琳へ

 

月は満ち、夜は広がりを始める。

 

数多の星を呑み込みながら、天の全てを覆う為に

 

我は今、天座へと登る。我が道に敗北無し、我が道に後悔は無い

 

止められる者なら止めてみよ、覇を冠せし王よ

 

                     一刀より

 

追伸、

 

連れて行った者のことは心配するな、俺が責任を持つ。

 

あと季衣に謝っておいてくれ、約束を破って悪かったって

 

お詫びに俺の知ってる珍しい料理の作り方を手紙と一緒に入れておく

 

流琉と作ってやってくれ。

 

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春蘭「なあ、秋蘭。結局鳳薦は何が言いたいんだ?」

 

秋蘭「つまりは一刀は華琳様と相対する道を選んだという事だ」

 

春蘭「はあ、、、、」

 

秋蘭「後で姉者には分かりやすく説明してやる」

 

桂花「どうしますか華琳様?風達を追いますか?」

 

華琳「いえ、風や凪達は自分の意思で一刀の元に向かった。それを止める権利は私には無いわ」

 

桂花「分かりました」

 

 

華琳「、、、♪」

 

秋蘭「楽しそうですね、華琳様」

 

華琳「ええ、楽しいわよ。一刀程の者と雌雄を決することが出来るのだから」

 

秋蘭「そうですか」

 

華琳「挑んできなさい、一刀。あなたを完膚無きまでに破った後でたっぷり慈しんであげるから」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

同刻、呉では一刀による超難関!!小蓮説得作戦が行われていた

 

小蓮「一刀、本気で言ってるの?新しい国を作るなんて」

 

一刀「ああ、本気だ。だから俺は呉を出る、シャオお前も一緒に来ないか?」

 

小蓮「シャオは呉のお姫様なんだよ。そんなこと出来ると思ってるの」

 

一刀「出来るか出来ないかはお前が決めることだ」

 

小蓮「でも、、戦う事になるんだよね。お姉ちゃん達と」

 

一刀「ああ、」

 

小蓮「そっか」

 

一刀「別に無理にとは言わない来ないならそれでもいい」

 

小蓮「なんで?行くよ、シャオは」

 

一刀「来るのか?」

 

小蓮「うん。当たり前じゃない」

 

超難関!!小蓮説得作戦終了

 

一刀「、、、、なんかこう、もう少し悩んだり。苦悩したり、

   あなたと一緒には行けない、だからあなたを殺して私も死ぬ!みたいな展開は無いのか?」

 

小蓮「なんでシャオが一刀を殺したうえに自殺なんてしなきゃいけないの?」

 

一刀「いや、忘れてくれ。あんまり簡単に事が進んだから混乱しただけだ。それで、本当に良いんだな?」

 

小蓮「うん。だってシャオは一刀の妃だもん。一緒に行くのは当たり前でしょう」

 

一刀「そうか、自分に正直だなシャオは」

 

小蓮「だって正直に生きた方が楽しいもん。

   それに、一刀はシャオのこういう所が好きなんだもんね♪」

 

一刀「まあ、嫌いじゃないけどな」

 

小蓮「もー、素直じゃないなー。一刀は」

 

 

一刀「まあいい。さて、あと一人誘う奴が居る。ついて来てくれ」

 

小蓮「誰を誘うの?」

 

一刀「明命だ」

 

小蓮「どうして明命なの?」

 

一刀「優秀な隠密は欲しいからな、ウチにも一人居るが多い方が良い」

 

小蓮「なるほど。思春じゃ駄目なの?」

 

一刀「蓮華大好き思春ちゃんが俺についてくるわけないだろう?」

 

小蓮「それもそっか」

 

一刀「まあ、明命も簡単にはついて来てくれないと思うが、誘うだけ誘ってみる」

 

そして超難題!!忠犬懐柔作戦が行われようとしていた

 

明命「はい!お供させていただきます。一刀様!」

 

小蓮「よかったね!一刀」

 

超難題!!忠犬懐柔作戦、二行で終了、、

 

一刀「、、、、、、」

 

小蓮「一刀?なんで頭抱えてるの?」

 

明命「お具合でも悪いんですか?」

 

一刀「、、でだ。なんでお前達はそんな簡単に俺につくんだ?」

 

明命「はあ、駄目だったのでしょうか?」

 

一刀「駄目じゃないが、、。もう少し悩んで欲しかったな」

 

小蓮「どうして?」

 

一刀「俺はここ数日、どうやってお前達を仲間に引き入れるか説得の言葉を考え続け、

   それでも無理だった場合はどうやって安全に呉を抜けるか考え続けたんだ。

   それなのにあまりにも簡単に降られると、、、なんかな。それに、、」

 

小蓮「それに?」

 

一刀「思いっっっきり、手抜きだと思われるだろ、、これ」

 

明命「??誰にですか?」

 

一刀「いろんな人にだ!」

 

小蓮「ふーん?大変だね、一刀は」

 

一刀「ああ、そうだよ。はぁ、まあいい。今日の夜に呉を出るから準備をしておいてくれ」

 

小蓮「はーい」

 

明命「はい!」

次の日の朝

 

蓮華「姉さま!小蓮がいなくなったというのは本当ですか!」

 

雪蓮「ええ、本当よ。それと明命もいないわ」

 

蓮華「なら早く捜索隊を!一体だれが小蓮を」

 

冥琳「犯人は分かっているぞ。一刀だ」

 

蓮華「一刀?、、、小蓮は一刀と遊びにでも行ったのですか、、、」

 

冥琳「いや、一刀は新しい国を作るため呉を出て行った。小蓮様と明命はそれについて行ったようだ」

 

蓮華「なっ、新しい国を作るだと、一刀がか。なら、なおさら一刀達を追わなければ!」

 

雪蓮「いやよ。追わないわ」

 

蓮華「何故です!姉さま!」

 

雪蓮「蓮華もこれを読めば分かるわよ!!」

 

蓮華「これは、」

 

冥琳「一刀からの置手紙だ」

 

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    雪蓮達へ

 

日は欠けて、夜は広がり始める

 

数多の星を呑み込みながら、大地の全てを覆う為に

 

我は今、天座を欲す。我が心に迷いなく、我が願いに偽りなし

 

故にいずれ相対すること心得よ。民を守りし英雄達よ

 

             一刀より

 

追伸

 

シャオと明命のことは心配するな。俺が責任を持つ

 

あと、雪蓮と祭は酒を控えた方が良い、早死にするぞ。

 

冥琳は一度体を医者に診てもらえ。

 

華陀という腕も良い医者が居る、そいつに診てもらえ

 

 

追伸 明命

 

皆さんごめんなさい!!明命は一刀様と行くのです!

 

亜莎、抜け駆けごめんなさいです!!

 

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蓮華「たっ確かに明命達は自分の意思で行ったようですが、、だからといって追わない訳にはいきません」

 

雪蓮「違うわ。もう少し下を読みなさい」

 

蓮華「下?」

 

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追伸 シャオ

 

正義も家柄もシャオを救わなかった!この裏切りは愛だ!!

 

とっ言う訳で、シャオは一刀と駆け落ちしまーす♪

 

お姉ちゃん達、追ってこないでねー

 

あっでも、一刀に貰って貰わなきゃ売れ残り確定だって思うなら

 

可哀想だしシャオの一刀を貸してあげるから追って来ても良いよー

 

 あははははー

 

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蓮華「、、、、、、」

 

雪蓮「、、、、、で、追う?蓮華」

 

蓮華「追いません、小蓮も、もう大人ですから。自分の道は自分で決めるでしょうし」

 

雪蓮「そうよね。今は国を安定させるべきだと思わない?タタカイノタメニ」

 

蓮華「ええ、そうですね。タタカイノタメニ」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

数日前、蜀

 

劉備「朱里ちゃん、恋ちゃん達まだ見つからない?」

 

諸葛亮「はい、、、申し訳ありません」

 

関羽「まったく、何処に行ったんだ恋達は」

 

超雲「袁紹達も一緒に消えたというのが気になるな。

   もしかしたら袁紹達の馬鹿に付き合わされているのかもしれん」

 

諸葛亮「うーん。音々ちゃんも一緒みたいですから大丈夫だと思うんですけど、、」

 

 

そんな時、慌てた様子の鳳統が駆け込んできた

 

鳳統「桃香しゃま!たっ大変でしゅ」

 

劉備「どうしたの?雛里ちゃん?」

 

鳳統「恋さん達が見つかりました!」

 

劉備「本当!良かった-」

 

鳳統「でっですが、その、えっと、南方が、、」

 

関羽「南方、、まさか南蛮が動いたのか!」

 

鳳統「いっいえ、そうではなく、、恋さん達が南方に進撃、南蛮近くの幾つかの城が落とされましゅた!」

 

 

鳳統の言葉を聞いた劉備は驚きを隠せなかった」

 

超雲「まさか、それは」

 

関羽「恋が、我々を裏切ったということか」

 

鳳統「、、、はい」

 

劉備「そんな、そんなのウソだよ!恋ちゃん達が裏切る訳無い」

 

諸葛亮「雛里ちゃん、それって確かな情報なんだよね?」

 

鳳統「うん、朱里ちゃん」 

 

諸葛亮「桃香様、、」

 

劉備「でも、、そんなの」

 

関羽「どうなさいますか、、桃香様」

 

超雲「、、、、、」

 

劉備「恋ちゃん達の所へ行こう。きっと、、何か理由があったんだよ。それを聞かなきゃ」

 

関羽「分かりました」

 

超雲「御意」

 

 

鳳統「(朱里ちゃん、もしかしてあの噂って)」

 

諸葛亮「(うん、本当だったのかもしれない)」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一刀が恋達の元に向かっている途中、風達との合流を果たしていた

 

風「お兄さん~」

 

凪、真桜、沙和「「「一刀様!!」」」

 

一刀「よく来てくれたな。風、凪、真桜、沙和」

 

凪「はっはい!」

 

風「まったく、国を作るなんてお兄さんも馬鹿なことをしますね~」

 

真桜「そうや、びっくりで」

 

一刀「そうかもな。だが、必要なことだった」

 

沙和「ところで、後ろに居るのって誰なの?」

 

沙和は一刀の後ろに居た小蓮と明命を見ながら言った

 

一刀「呉の孫尚香と周泰だ」

 

凪「なっ、本当ですか!」

 

小蓮「よろしくー」

 

明命「はっ始めまして」  

 

凪「いっいえ、こちらこそよろしくお願いします」 

 

一刀「挨拶は城に行きながらしてくれ。行くぞ」

 

風「はーい」

 

沙和「はーいなの」

 

 

一刀「霞と稟は来なかったか」

 

逆狗「はい、申し訳ありません」

 

一刀「いや、いいさ。ご苦労だったな逆狗」

 

逆狗「はっ、」

 

 

数刻後、一刀達は城に到着した

 

恋「一刀、、」 スリスリ

 

一刀「恋、久しぶりだな」

 

恋「うん、、恋、頑張った」  

 

一刀「ああ、ありがとう恋」 ナデナデ

 

恋「♪~////」

 

真桜「なんや、、見てるとイライラすんな」

 

小蓮「奇遇だね。シャオもだよ、、」

 

 

音々「まったく、感謝するのですよ。城が制圧できたのはほとんど恋殿のお力なのです」

 

一刀「そうなのか?」

 

顔良「はい、、」

 

文醜「うう~、ウチらも頑張ったんだぞ!」

 

音々「あんまり役にはたたなかったですがね。袁紹殿なんて足を引っ張ってただけなのです」

 

一刀「そうか、まあ制圧出来たならいい。顔良と文醜もありがとな。それで袁紹は何処に行ったんだ?」

 

恋「、、、お風呂」

 

一刀「そうか、なら顔良、文醜、急ぐように言ってきたくれ。すぐに戦の準備を始める」

 

風「すぐにですかー?」

 

一刀「ああ、おそらくもうここに劉備が向かってるはずだからな。

   だからちゃんとした顔合わせは劉備との話が終わってからだ」

 

風「わかりました~。じゃあ陳宮ちゃん、風もお手伝いするのです」

 

音々「お願いするのです!」

 

凪「真桜、沙和、急ごう。孫尚香様達もお願いしてもよろしいですか」

 

小蓮「もっちろん!行くよ明命」

 

明命「はい!」

 

 

兵士「この先に布陣している部隊があります!」

 

関羽「恋達か?」

 

敵兵「はい、呂旗と袁旗。しかしそれ以外にも楽に周、桃色の孫旗などいくつもの旗が」

 

関羽「なんだと、どういう事だそれは」

 

諸葛亮「楽はたぶん魏の楽進さん。桃色の孫旗は孫呉の末娘の孫尚香さんだと思います」

 

超雲「なぜ魏と呉の将が一緒に居る、まさか手を組んだのか?」

 

諸葛亮「いえ、たぶん違うと思います。伝令さん、確認できた旗はそれだけですか?」

 

伝令の兵士は青ざめた様子で喋りだす

 

兵士「いっいえ、それが、中央に白銀の鳳旗が」

 

超雲「なっ、」

 

諸葛亮「やっぱりですか、、、」

 

劉備「どういうことかわかるの?朱里ちゃん」

 

諸葛亮「はい。実は少し前から噂が流れてたんです。鳳薦さんが国を作るという噂が」

 

超雲「なるほど。あの将達は鳳薦が魏と呉から引き抜いた将という訳か。

   確かにそれなら恋達が裏切った説明もつく」

 

劉備「鳳薦さんが国を」

 

関羽「どうしますか?桃香様」

 

劉備「鳳薦さんと話し合いに行こう。愛紗ちゃんと朱里ちゃん、ついて来てくれる?」

 

関羽「御意」

 

諸葛亮「はい」

 

劉備「ありがとう。星ちゃん達はここをお願いね」

 

超雲「お任せを」

 

鳳統「はい」

 

 

音々「桃香殿達が出てきましたね。どうするのですか?」

 

一刀「話し合いで済むならその方が良い、恋と風はついて来てくれ。

   袁紹、ここの指揮権はお前に任せる。

   劉備達に敵意があると思ったら攻撃して構わないただし、慎重にな」

 

袁紹「わかりましたわ」

 

一刀「音々達は袁紹の補佐を頼んだぞ」

 

音々「わかったのです」

 

顔良「はい」

 

 

風「お兄さん、なにをする気なのですか~」

 

一刀「何がだ?」

 

風「なにか企んでいる顔をしているのです」

 

一刀「別に話し合いをするだけさ。平和的にな」

 

一刀はそういうと薄い笑みを浮かべる

 

風「それは平和的な話し合いをする人の顔ではありませんね~」

 

一刀「久しぶりだな。劉備」

 

劉備「はい、鳳薦さん」

 

馬に乗ったまま話始める一刀と劉備、劉備には関羽と諸葛亮、一刀には風と呂布が付き

後方には両軍がそれぞれ対峙している

 

恋「桃香、、ごめん」

 

一刀「劉備、出来れば恋の事を責めないでくれないか?恋が裏切ったのは俺の責任だ」

 

劉備「はい、責める気はありません。恋ちゃん達が選んだならことならそれでいいですから」

 

一刀「そうか、相変わらず優しいな」

 

劉備「いっいえ。そんなこと」

 

一刀「それで、劉備達も俺に言いたい事があるんじゃないか?」

 

一刀の言葉に笑みを浮かベていた劉備は真面目な顔に変わる

 

 

諸葛亮「鳳薦さん達はなぜあの城を攻めるようなことをしたんですか?」

 

風「おや、元々あそこは蜀に忠誠を誓っている人たちの城では無いのです。

  責められる筋合いはありませんね~」

 

諸葛亮「それはそうですが、、私達の領土に近い城を攻めるということはつまりは、、」

 

風「ふふふ、どうでしょうねー」

 

関羽「鳳薦、まさかお前は」

 

関羽は一刀を睨みながらそう呟いた

 

 

劉備「大丈夫だよ愛紗ちゃん、朱里ちゃん」

 

関羽「桃香様?」

 

劉備「鳳薦さん。鳳薦さんが作りたいモノって平和なんですよね?」

 

一刀「(この顔は、信じているんだな。人の優しさを、俺の善意を、、)」

 

一刀「ああ、そうだ」

 

劉備「なら目指すモノは私と同じはずです。だから私と一緒に「違うな」、、えっ」

 

一刀「間違っているぞ劉備。確かに俺が果てに作りだすモノは平和だ。

   だが、国を作り目指すモノはお前と同じではない」

 

劉備「なら、鳳薦さんが目指すモノって何なんですか?」

 

 

一刀は思い出す、、自らの思いを、、

 

『平和を求める者が居るのなら、争いを求める者が居る』

 

『ならば救わぬと言うのか、死にゆく者を、そんなモノを本当に正義と呼べるのか』

 

『一切の理由なく争いを起こし、道理は無く、自らの欲望の為だけに人を殺す』

 

『誓ったからだ、全てを失った時必ず平和を、俺の理想を取り戻すと』

 

『なぜ罪を犯した人間が罰を受けねばならない?そもそも罪とは何だ?』

 

『強者が弱者を虐げる世界こそが正常、真実だ』

 

そうだ、世界に悪も正義もない、だからこそ、俺は、、、

 

『全ては平和のために、故に大義は我らにある』

 

『我が理想を叶える為ならば、俺は世界を敵に回そう』

 

恐れているな俺は、失う事を。一片の迷い無く己が道を貫く、、、簡単なようでなんて難しいことか

 

一刀「歩もう、俺の道を。全ては平和のために、ならば捨てよう。そんなモノ」 ボソ

 

劉備「えっ、」

一刀「俺が目指すモノ、、それは世界征服だ」

 

劉備「世界、、征服?」

 

一刀「ああ、かっこいいだろ?」

 

関羽「どういう意味だそれは?」

 

劉備と関羽は一刀の言葉の意味がわかっていなかった。諸葛亮一人だけがその言葉に青ざめていた

 

諸葛亮「まままってください!鳳薦さん、その世界っていうのは大陸のことですか?」

 

一刀「いや、五胡や南蛮に至るまでの全てだ」

 

諸葛亮「、、、そんな」

 

劉備「??どういう意味なの?朱里ちゃん」

 

諸葛亮「鳳薦さんは全てを手に入れる気です。文字どうり全てを、、、力で、戦いで」

 

関羽「なっ、」

 

劉備は驚いた様子で一刀を見る

 

劉備「それって、、つまり」

 

一刀「ああ、戦いを起こし、多くの者を殺そう。その果てで、その先で俺は手に入れる」

 

一刀はそれに手を伸ばす、まるで天を掴むかのように。

 

そして遠くにいる兵達にも聞こえるように、己の道を語りだす

 

一刀「俺は手に入れる。天を、大地を、全ての権力、人民、領土を世界の全てを支配する。

   悪も、正義すらも、、その先で俺は至る、天座へと。支配の果てで、戦いの果てで

   世界征服、それこそが俺の目指すモノだ。劉備玄徳」

 

劉備「それは敵に回すってことですか?漢を」

 

一刀「漢王朝は既に死んだ。そんなモノに何の価値もない」

 

関羽「なん、だと。それがどういう意味かわかっているのか!」

 

一刀「ああ、わかっているさ。だからこそ、俺が新たな支配者になる」

 

 

一刀の言葉を聞いた劉備の兵士達に動揺が走る、、

 

沙和「あ~あ、一刀様ホントに言っちゃたの」

 

凪「言ってしまったな」

 

真桜「世界征服、なんだか悪者みたいやなー」

 

袁紹「あら?そうですか?大陸制覇、世界征服、素晴らしい響きじゃありませんか。おーっほっほっほ!」

 

文醜「まあ、麗羽様は好きそうですよね。それに似合ってます。なあ斗詩」

 

顔良「うん、そうだね」

 

 

関羽「、、、、、キサマ」

 

一刀「これくらいの覚悟が無ければ、、平和など訪れない。そうだろ関羽」

 

関羽「、、、、、、」

劉備「違います、、そんなの、戦って全てを手に入れるなんて

   鳳薦さん、あなたが作りたいのは平和なんじゃないんですか!」

 

一刀「ああ、俺が作るモノは平和だ」

 

劉備「なら、どうして全部を支配するなんて言うんですか」

 

一刀「作る為に決まっているだろう、平和を。俺は全てを支配する、そしてその先で作りだす。

   あらゆる悪に屈することなく、どんな正義にも淘汰されることない平和を、支配の先で」

 

劉備「力で無理やり作る平和なんて、そんなの間違ってます!」

 

一刀「間違ってなどいない。お前が理想や大徳で平和を作るというのなら、

   俺は支配と武力を持って平和を作る。ただ方法が違うだけだ」

 

劉備「そんなこと、出来ると思っているんですか」

 

一刀「出来るさ。独善独悪、もはや我が道に迷いはない」

 

劉備「、、、民の人々が協力してくれると思ってるんですか!鳳薦さん、そんな道に味方なんて居ません」

 

一刀「居ないのならば作れば良いだろ?」

 

劉備「力で脅してですか!」

 

一刀「言っただろ!独善独悪、必要だというのなら。俺は悪にもなろう!」

 

劉備「、、、、私は、認めませんそんなことは」

 

一刀「なら、どうするというんだ?」

 

劉備「やめてください。そんなことは、お願いします。鳳薦さん」

 

一刀「無理だな。劉備」

 

劉備「なら、私は鳳薦さんを止めます」

 

一刀「どうやってだ。戦うかって止めるか?」

 

劉備「、、、今の鳳薦さんが私達に勝てると思っているんですか?この兵力差で」

 

一刀「俺の力を否定しておきながら、自らは力で恫喝するのか?」

 

劉備「違います!私はただ話し合いで」

 

一刀「いや、間違っていないぞ。お前は」

 

劉備「えっ、」

 

一刀「すぐに俺達を攻撃せずに話し合っているんだからな。平和的だよ、とても」

 

劉備「鳳薦さん、、」

 

一刀「俺もあまり戦いは好きじゃない、平和主義者だからな」

 

劉備「なら、鳳薦さん。もう「だから」えっ、、」

 

一刀「だから、、話し合いで終わらせようと思う。平和的に」

 

一刀はそういうと薄い笑みを浮かべる

一刀「劉備、お前は言ったな。俺の味方は居ないと、だがそれは間違えだ。味方なら居る」

 

劉備「戦いを望む人なんて居ません」

 

一刀「ああ、そうかもな。だが、悪を望む者は居る。

   正義を望む者が居るように、悪を望む者は確かに存在する」

 

劉備「どういう意味ですか?」

 

超雲「桃香様!」

 

そんな時、一刀達の元に超雲が駆け込んできた

 

劉備「どうしたの、星ちゃん」

 

超雲「はっ、それが大勢の者が我が軍を取り囲むように

   此方に向かって来ています。その数はこちら数倍かと」

 

劉備「そんな、、」

 

劉備は驚き、一刀を見つめる

 

 

諸葛亮「そんな、どうしてそんな多くの人々が鳳薦さんに従って、、」

 

一刀「これは俺の独善を持って集めた者たちだ。それだけ聞けばお前ならわかるんじゃないか?諸葛亮」

 

諸葛亮「まさか、、、集めた人たちって」

 

諸葛亮は驚きの表情で一刀を見る

 

一刀「ああ、そうだ諸葛亮。俺が集めた者達全て殺人や略奪、

   罪を犯した者達、お前達の国の法ならば死罪が科せられる者達。

   そんな者達に俺は救うと言った、俺の国ではこれまで犯した罪を罰せぬと

   我が独善を持ってな。そしてその者たちの数は劉備、お前の兵を越えている」

 

劉備「そんな、、」

 

一刀「言っただろ、味方ならば存在する。劉備、お前達に狩られし盗賊

   曹操に敗れし敗残兵、孫策により呉を追われた者達

   この大陸に存在する全ての敗者、それが俺の味方だ」

 

劉備「、、、、」

 

一刀「お前には二つの選択肢がある。俺の国の建国を認めるか。

   それとも、俺と戦いここに居る全ての兵を失うかだ」

 

劉備「っっ、、」

 

劉備は涙を堪えながら一刀を見る

 

一刀「さあ、話し合おう。平和的に」

 

 

沈黙がその場を支配した

 

劉備「、、、、」

 

一刀「、、、、」

 

劉備「わかりました。認めます、あなたの国を」

 

一刀「そうか」

 

劉備「でも、あなたの考えは認めません。だから、」

 

一刀「ああ、挑んで来い。己の力を持って、この俺を止めてみよ」

劉備達は去り、その場には一刀達だけが残された

 

風「ものすごい悪役ぶりでしたねー」

 

一刀「そうか?」

 

恋「 コクッ 」

 

真桜「正直怖かったわ」

 

沙和「ねー」

 

小蓮「ねー」

 

一刀「そうか、ならいい。それよりやる事は山ほどあるんだ。

   劉備が攻めてこないうちに全部終わらせるぞ」

 

明命「はい!」

 

音々「わかっているのです!」

 

 

こうして、一刀達の新しい道が始まって行く。その先で平和を作る為に

        後書き

 

今回は2話に分けてやろうと思ってたも物を1話にまとめました、

 

その方が流れ的に良かったので。

 

次回は一刀の国が完成します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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