No.164890

「真・恋姫呉√アナザー~戦場に響く二つの鈴の音~第十二話

秋華さん

ども!秋華です。
最近暑くて、頭が沸騰し…甲子園をみて心が沸騰しています。
青春っていいね!!
…そんな感じです。

続きを表示

2010-08-11 00:44:50 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:9638   閲覧ユーザー数:7765

~北郷隊陣営~

 

雪蓮の掛け声と共に戦闘が始まる。

これまでそれなりに戦場を経験してきた一刀だが、いまだにこの独特の空気は馴染めなかった。

死と生が隣り合わせで、力がなければ強者によって食いちぎられてしまう…

そこには慈悲はなく、救いもない…

あるのは”思い”だけ…

どれだけ思いが強いのか?もしかしたらそれが勝敗を決めるのかもしれない

そんなことを思いながら、一刀は戦場を眺めていた。

 

絢音「一刀様~冥琳様から伝令が届きました。」

 

一刀「内容は何だ?」

 

絢音「火を使うと言うことですが…多分これは本陣を火矢で焼き尽くすと言うことでまず間違いないと思います。」

 

一刀「そうだな…俺もそう思う。…晴歌!これより俺達も攻撃を仕掛けるぞ!敵の状況は?」

 

晴歌「ちょっとまってくれ……はぁ~なんだよこれは…」

 

一刀「どうした?」

 

晴歌「…敵なんだけど、陣形もあったもんじゃない。ただこっちに突撃してくるみたいだよ?雪蓮様の方はもう敵崩れかかってるし…」

 

一刀「……まぁ…楽できると思えばいいじゃないか。それに…皆が死ぬ確立が減ったからな。」

 

晴歌「そうだけど…なんか悪い気がして…と言うより気の毒なのか?」

 

一刀・絢音『………』

 

絢音「…とにかくこちらにとっては好都合なのですから、そろそろ戦闘を開始しましょう。」

 

一刀「そうだな。…よし。北郷隊よ!これより戦闘を開始する!皆死ぬなよ!」

 

絢音「”虎咆隊”前に出てください。彼らの攻撃の後”虎爪隊”で突撃し、最後に”虎牙隊”で殲滅します。」

 

『は!!』

 

晴歌「皆ちゃんと指示を聞けよ!」

 

『敵迎撃可能地点まで接近しました!!』

 

一刀「……さて北郷隊の戦いってやつをここにいるやつら全員に見せ付けてやろうぜ!!」

 

ウオオオオオォォォォ………

 

~孫呉本隊~

 

冥琳「ん?北郷隊が攻撃を開始したか……ふむ。どんな隊をつくったのだろうな…」

 

そう言って北郷隊を眺めていた。

すると、近くに居た穏も気になるようで、同じ方向を見ていた。

 

穏「そうですね~たしかに気になる所ではあります。…それにこういっちゃなんですが、雪蓮様の方はもうすでに終わってしまいそうですし…」

 

そう言って二人とも別のところに目をむけると、そこには縦横無尽に駆け回る”孫”の旗と”黄”の旗があった。それを見るだけでももう勝敗は決してしまっているように感じ、少しため息をつきながらも北郷隊に視線を戻した。

 

冥琳「ほう…前には盾を中心とした兵たちで、その後ろは剣兵部隊か…そして一番後ろに…あれはなんだ?皆同じ武器ではなく別の武器を持っているな…どういうことだ?」

 

穏「さあ~ちょっと分からないですけど…それにしてもこの配置から見ると、敵の突撃を受け止めた後剣兵で迎撃して、最後にあの混合部隊で駄目押しをするって言うことなんでしょうか~」

 

冥琳「ふむ…たしかそうも取れるのだが…」

 

穏「あや~冥琳様は何か気になることがあるのですか?」

 

冥琳「ああ…穏よ。普通盾で突撃を防いだ後は弓で攻撃するべきだとは思わないか?」

 

穏「あ!たしかに~、それはそうですね~。」

 

冥琳「まぁ別に弓じゃなくてもいいんだが…それでも槍とか攻撃範囲が広い武器で攻撃するのが常道と言えよう。そんなことは一刀たちもわかっているはず…無駄に兵を失うことを一刀たちがするはずないしな。だから少々疑問に思っていてな…」

 

穏「たしかにそうですね~一刀さんやさしい人ですからそんなことはまず考えないでしょう~。…そうなると先ほど私が言ったようにはならないかもしれませんね…」

 

冥琳「うむ…つまりはこれは何かあるな…」

 

穏「そうですね~なんだが体が火照ってきました~/////」

 

冥琳「……穏。ここは戦場だ…そういうことは雪蓮だけで十分だからやめてくれ……」

 

穏「あはは~すいませ~ん。」

 

そう言って突っ込みいれている冥琳も、そして笑っている穏もその目つきは真剣そのもの。

しかしそれは当たり前のことなのだろう、なぜなら今まで隊を持たせていなかった一刀だがその実力は本物。一緒に勉強をしてきた彼女らだからこそ分かっているのだ…

 

彼はきっと私達の期待に応え、そして良い意味で裏切ってくれるのだと…

~北郷隊~

 

「敵さらに接近してきます!!」

 

晴歌「皆落ち着けよ、大丈夫だ鍛錬通りにやればきっとうまくいく。それだけのことを私達はやらしてきた、そしてその期待に皆答えてくれた。だからじっとその時を待てばいい。」

 

敵が接近してきて、初めて戦場に出る兵たちはやはりと言っていいのか…動揺をしていた。

しかしその動揺を見透かすように晴歌の声によって、目の前に向かってくる恐怖と戦い動揺は収まっていく…そして一刀の号令を待ち続けていた。それは一刀に対する絶対の信頼があったためであろう…兵たちが一刀たちを信頼するように、一刀たちも絶対の信頼を兵たちに向けていた。

その”絆”こそが隊としての強さであり、また初めて戦場に出る北郷隊の今唯一心の支えになっている”強さ”であった。

 

一刀(もう少し…もう少し近づかないと…これはある意味一発勝負…時期を見損なうと兵たちにさらに負担をかけてしまう…だから…もう少し我慢してくれ…)

 

戦場を見つめる一刀の額から汗が流れ落ちる…

しかしその顔には不安などは見えない…いや見せていないのであろう…

どんな時でも冷静に…それが兵たちの命を預かるものとしての最低限の心得である。

そういい聞かせ一刀は我慢する。

 

 

あと…少し…

 

 

もう少し…

 

 

あせるな……

 

絢音「一刀様…」

 

もう少しだ…あと…

 

晴歌「一刀!!」

 

今だ!!!

 

一刀「”虎砲隊”!!前方の敵に向かって攻撃を開始せよ!!」

 

晴歌「皆聞いたな!!今まで良く我慢した…発射ぁぁぁ!!」

 

一刀の掛け声を受け、晴歌が兵たちに告げる。

その掛け声を聞き兵たちがいっせいに攻撃を開始する。

その攻撃に、目の前の黄巾党だけでなく、遠くから見ていた冥琳たちも驚くことになる…

 

なぜなら……

 

盾に触れる前に…次々と兵たちが倒れていったのだから…

~黄巾党~

 

戦闘を開始してから目の前の敵に突撃をしていたんだ。

 

だってそうだろ?

 

目の前の敵は、あっちの”孫”や”黄”の旗のやつらと違っていきなり前に盾を持ってきて守っていたんだから…

 

あっちにいたらすぐに殺されちまう…それだったら、こっちの弱そうなやつらから殺すのが当然ってものだ。

 

だから何も考えず突撃をした。

 

相手も攻撃してくるものだと思ったのに、何もしないまま、ずっとこちらを待っていた。

 

好都合だ…

 

俺は運がいい…

 

そう思っていたのに…

 

何でだ?

 

もう目の前に盾の壁が見えていたのに…

 

気がついたら、前にいたやつらが死んで…隣にいたやつも倒れていたんだ…

 

いったい何をやったんだ…

 

妖術でも使ったのか?

 

呆然と周りを見渡していると、目の前には剣を持った兵が突撃をしていた…

 

そして…そっちに気が向いた瞬間…

 

俺の目の前は真っ暗になっていたんだ…

~北郷隊~

 

晴歌「一刀!!攻撃成功したぞ!!」

 

一刀「良くやった!!虎砲隊は第二射の準備、そして前に移動する準備を…虎爪隊!!虎砲隊が撃ちもらした敵を殲滅せよ!!虎牙隊!!俺に続け!!動揺している敵を一気に本陣に押し込むぞ!!」

 

オオオオォォォォォ………

 

一刀「絢音!晴歌!いくぞ!!」

 

晴歌「いよっしゃあ…一気にいくぞーー!!」

 

絢音「はい!」

 

こうして、虎砲隊の攻撃が成功した後、虎爪隊によりその場で呆然としている賊を一人残らず倒し、虎牙隊と一刀たちの突撃により、黄巾党は混乱しそして本陣に後退をしていく…

その時を待っていたかのように、天から降り注ぐ火の矢。

逃げ場を失った黄巾党は、反撃をする暇もなく殲滅していくのであった…

 

雪蓮「この戦い我々の勝利だ!………皆勝どきを上げよーーー!!」

 

 

ウオオオオォォォォォォォ…………

 

 

 

こうして北郷隊の初戦は圧倒的な勝利によって飾られることとなる。

 

すこしの負傷者は出たものの…戦死者はなし。

 

そのことに皆歓喜し、そして一刀の顔も笑顔になるのだった…

~天幕~

 

雪蓮「あ~勝った後のお酒は美味しいわね~」

 

祭「うむ。うまいのう」

 

戦闘が終わったあと、袁術の報告も適当に済ませてお酒を飲んでいる雪蓮と祭さん。

袁術のところでまた嫌なことがあったのだろうか…そのペースはいつもより速かった。

 

冥琳「雪蓮に祭殿、ほどほどにしてください。明日お酒の飲みすぎで政務が出来なくなっても私は知りませんからね。」

 

雪蓮「も~冥琳ったら真面目なんだから~…そんなことばっかいっているとしわがふえるわよ?」

 

冥琳「ほう…よっぽどお仕置きされたいのだな…よろしいちょっと外に行こうか?孫伯符殿?」

 

雪蓮「あ、あははは……助けて~一刀~」

 

冥琳の脅しに怖くなったのか、雪蓮が俺の後ろに隠れた。

 

一刀「ちょっ!俺を巻き込むな…」

 

冥琳「なんだ一刀?雪蓮をかばうつもりか?」

 

そういった冥琳の背後には鬼が見えた…

やはり、冥琳こそが孫呉の中で一番強いのだと改めて思うのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

 

そうして、皆でお酒を飲んでいるとずっと気になっていたのか…冥琳が今日のことについて話しかけてきた。

 

冥琳「では、そろそろ話を聞きたいのだが…一刀。今日のあの盾…いったいどういうことなのだ?」

 

雪蓮「あ、それ私も気になってたの。一体どういうこと?なんで盾で守っていたはずなのにいきなり敵が死んでいったの?……まさか妖術じゃないでしょうね?」

 

そう言うと雪蓮の目がいきなり鋭くなり、少し殺気を出していた。

 

一刀「妖術って…違うよ。あれはれっきとした武器なんだよ。」

 

祭「ほう…元来盾と言うのは身を守るものじゃが、それが武器というのか?」

 

一刀「ああ…そうだな…この説明は晴歌がいいかな?」

 

晴歌「ええ!!私がするの?」

 

急に一刀に説明を頼まれ、驚く晴歌。その顔は実にめんどくさそうだった…

 

冥琳「頼めるか?」

 

晴歌「うう…わかったよ。」

 

しかし、冥琳に頼まれてはめんどくさいと言えるわけもなく…晴歌はあの盾のことを喋りだした。

晴歌「盾についてなんだけど、アレを考えたのはまず一刀なんだ。それで仕組みなんだけど実はかなり単純で、ただ盾に弩 を付けただけなんだよ。」

 

穏「ええ~!!でもそんなものなかったように見えたんですけど~どこにあったんですか?」

 

晴歌「それは簡単だよ。盾の後ろに取り付けてあったんだ。ま、仕組みを説明すると、まず盾に矢が通る穴をつけてそこにあわせるように弩 を取り付けるんだ。んで、その穴がばれないように表側をうまく隠す。今回の場合だと時間もなかったから簡単に穴が目立たないように黒く塗ってたんだけど、そこはこれからもう少し改良するつもり。それで後は敵が近づいてくるのを見計らって撃つだけだよ。これの利点は盾が地面に刺さるようにしているから反動が強いものを使っても一人で撃てると言う事、あと皆も驚いたようにまさか盾が攻撃できるって思わないだろうから、相手を警戒させないことかな…だけど二つ目についてはばれたらそこまでだからこれから使い方を考えないといけないけどね…。弱点としてはやっぱり移動速度かな。この盾結構重いものだから運ぶ時は二人で運ぶのが丁度いいんだよ。さっきの戦闘でもそうやって運用していたしね。」

 

冥琳「なるほど…これはおもしろいな。しかし一回発射されてからまた次撃つ時に時間が掛かるんじゃないのか?」

 

絢音「そこについては私から説明を…冥琳様が言った事はもっともな事なので、もう一人の人は弓で攻撃してもらいます。もちろんこの弓も盾の後ろに隠していて、その時まで存在を隠すようにしています。それともう一つ、先ほど晴歌も言ったように盾に備え付けることによって通常より強力な弩 を付ける事ができました。そのお陰で、これを撃つと敵を貫通して一片に多くの賊を倒すことが出来るのです。ただし、一片に倒すには今回のようにギリギリまで敵を引き付ける必要がありますが…もしそんなことをしなくてもいい場合は普通のものより攻撃範囲も広くなっているため遠くからの攻撃も可能となります。そのために今晴歌に頼んで角度を付けれるように考えてもらっています。」

 

雪蓮「へ~すごいじゃない。良くこんなの思いついたわね。」

 

そう言って雪蓮がほめると、他のものたちも同じ事を思っていたのか頷く。

その視線をくすぐったく感じ、テレて頭をかきながら一刀が答える。

 

一刀「ん~なんていうか弓とかを扱っているとどうしてもその間無防備になりがちだろ?そこをどうにかできないかなぁ~って考えた時に”盾つけたらいいんじゃね?”って安易な発想が出てきたんだよ。まぁそれが実現できたのも晴歌のおかげだけどね。」

 

そう言って一刀が晴歌の方に視線を向けると、晴歌はちょっとテレた顔をしながら一刀の視線を外した。

 

穏「なるほど~それじゃあこれから一刀さんの隊は迎撃が主の守りの部隊と言うことでしょうか?」

 

一刀「いや?今回はたまたまそうだっただけで、突撃や殲滅するための運用も出来ると思うよ?そのために兵を三つの部隊に分けたんだから。」

 

冥琳「なるほど…状況に応じて流動的に隊を変えていくということか…」

 

一刀「それが理想だね。だけど今回はそこまでは出来なかった。だから俺が考えている中でもっとも基本的な戦い方を今回はしただけだよ。これからの鍛錬でどんどん理想に近づけていくつもりだけどね。」

 

そういう顔には、先ほどまでテレていた少年の顔ではなく、強い光を目に宿した男の顔になっていた。

その顔に多くの人が、見ほれていると先ほどから静かに説明を聞いていた祭が笑いながら声をかけてきた。

祭「なるほどのう…一刀は両方を選んだと言うわけじゃな?この欲張りめ…」

 

一刀「ははっ…新しい部隊をつくれって言われたから正直これしか思いつかなかっただけだよ。」

 

そう言う顔はまたさっきまで男の顔から、あどけない少年のかわいい顔になってテレていた。

 

祭「あっははははっ言うよるわこの馬鹿弟子が…だがよくやった。ほめてやるぞ!」

  (本当にいい男じゃのう…それにこのコロコロ変わる顔といったら…たまらん////)

 

雪蓮「ええ。本当に素晴らしい隊をつくってくれたわ。これからも期待しているからね♪」

   (もう…かわいいったらありゃしない////こんな顔されたらもう襲うしか選択肢がなくなっちゃう♪)

 

冥琳「ああ…正直期待以上だ。こんど鍛錬する時は私も呼んでくれ。今少し考えていたがもっと面白い事ができそうだ。」

   (やはり一刀はいいな////これは本格的に私の婿として迎える準備をしなくてはいけないな…)

 

穏「ほんとビックリですよ~。一刀さ~ん…こんど一緒にお勉強しましょう~いろいろ教えてくださ~い」

 (ああん♪もう穏我慢できませ~ん///こんな知的好奇心を揺さぶられる人なんて一刀さんしかいませんよ~///)

 

一刀「ええ!!穏と勉強……ごめん。それはちょっと…」

 

そう次々に賛辞の言葉を言ってもらえるが、なぜか全員の視線が怖い…

なんていうか、獲物を狩る前の猛獣の目をしているような気がする…

特に穏の言葉に身の危険を感じた俺は、少し身震いをしながら答えを返すのだった。

 

穏「なんでですか~!!」

 

そう言って穏が両手を挙げて抗議し、皆で大笑いをしているとすぐ近くでブツブツと声が聞こえるので視線を向けると…そこにはある意味想像していた通り。穏の言葉に一気に妄想の華が咲いたのか、絢音が真っ赤になりながら妄想を口にする。

 

絢音「穏しゃまと一刀しゃまが勉強!!そ、それはつまり…普通の勉強だけじゃないくて体の…しかも男と女の勉強も…ああんそんな…穏しゃまだめです~一刀しゃまのハジメテは…わ、わたしが~……」

 

その姿にため息をついていると、さらに追い討ちをかけるように晴歌が服に手を掛け始めた。

 

晴歌「ああ~それにしても戦いがあったから汗かいちゃったよ…よし!脱ぐか♪」

 

雪蓮「お♪いいぞ、いいぞ~脱げ脱げ~♪」

 

祭「ほら一刀もっと飲め~♪」

 

一刀「ちょっと絢音こんなところで変な妄想を…晴歌は脱ぐな~!!って祭さんちょそんなに飲めないって…ゴボゴボゴボ…め、冥琳た、たすけて…」

 

この中でただ一人の常識者である冥琳に助けを求めてみるが…そこにはまるで目の前に広がる惨劇に気がついていないのか、顔に手を当てて考え込んでいる冥琳の姿があった…

 

冥琳「ふむ…まずどうやって機動力のなさを無くすかだが…いやしかしそれでは…」

 

一刀「だ、だれかこの状況を何とかしてくれ~!!」

 

一刀の心からの叫びは誰にも届かない………

黄巾党との初戦を見事なまでの勝利で飾った一刀たち。

 

そしてそこで手に入れた北郷隊という力強い仲間。

 

これからもっと厳しい戦いが待ち受けているはずなのに、そこには暗い顔など一切なく笑顔があふれていた。

 

戦場は過激に、普段は陽気に…これこそが孫呉の力なのだろう…

 

孫呉の絆はますます強く深くなっていく

 

そう感じずにはいられない夜。

 

今この時だけは戦を忘れ、幸せが続きますように…

 

その後………

 

一刀「も…もう…だめ…(ガク」

 

雪蓮「あら一刀?もう潰れちゃったの?……仕方が無いわね私が貴方の天幕に連れて行ってあげるわ♪」

 

祭「む!あたかも自然に言ったようじゃがそうはいかんぞ策殿…一刀は師匠であるワシが連れていく」

 

雪蓮「チッ…」

 

冥琳「それを言うなら私も師匠ですので、私が行きましょう////」

 

雪蓮「ちょ…冥琳いつのまに戻ってきたのよ…」

 

冥琳「?なんのことかわからんが……って穏黙って連れて行くとは…どういうことかな?」

 

穏「あや~皆が争っていくうちにって…思ってたんですけど…ばれちゃいました?」

 

祭「穏よ…本当にお前は抜け目がないのう…」

 

雪蓮「とにかく王である私が連れて行くの!!」

 

祭「いやワシが!!」

 

冥琳「いえ私が行きましょう。」

 

穏「いくら皆様でもこれだけは譲りませんからね~」

 

晴歌(なあなあ…この戦い参加するべきか?)

 

絢音(ええ!!で…でも…まだ心のじゅ…準備が…////でも…でも~)

 

晴歌(今妄想するな~!!)

 

兵士「なぁ…俺達で連れて行くべきか?」

 

兵士2「お前あの中に飛び込む度胸があるのか?」

 

兵士「……すまん…無理だ…」

 

兵士2「俺達に出来ることは一つだけだ…」

 

兵士「ああ…」

 

兵士・兵士2『北郷様……無事をお祈りします…』

皆様暑い中ご苦労様です。秋華です。

 

思春「こう暑いと水浴びがしたくなるな…思春だ」

 

今回ですが、とうとう北郷隊の全貌が明かされることになりましたが、どうだったでしょうか?

 

思春「ふむ。よく考えたような気がするが…皆いまいち分からないのではないか?特にあの盾なんか…」

 

そうかもしれませんね。なので少し補足を…

 

あの盾なんですが、言ってみれば地上砲台みたいなものと考えてください。

よく映画などで出てくる砲台ですね。あれって砲身がでて人がいる場所には鉄製の壁がありますよね?あんな感じをイメージ知れもらえればいいかと…

もちろん規模は全然違います。なんていったって人で運べるものですから…

 

思春「というか…あれはあの時代に作れるものなのか?」

 

簡単だと思いますよ?

作品の中でも書いたようにくっつけるだけなので…

 

思春「そうか?まぁ…皆様が納得できるならいいとは思うがな。」

 

うーんだめかなぁ…

 

思春「それは分からん。それより次回の予告をしろ。」

 

はいはい。

 

えー次回ですが、前から言っている様に一刀視点から思春視点に切り替わります。

一刀のことを心配している思春(戦闘のことも女の子とも…)

それをうまく書ければなぁと思っています。

 

思春「やっと私の出番か…」

 

そうですね。ここからはずっと一刀と一緒ですよ?

 

思春「なるほど…楽しみにしておこう」

 

ということなので次回もお楽しみに……

 

さて、今日の思春ちゃんですが…皆様に暑中見舞いもかねてお送りしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずばり……チアガール思春ちゃんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「……なんでちあがーるなんだ?」

 

今甲子園やってるので、それにちなんでです。

さぁ思春暑い中頑張っている皆様にエールをしてください!!

 

思春「ちっ…そう言われてしまえばするしかなくなるじゃないか…」

 

ということなので皆様暑い日が続きますが頑張っていきましょう!!あでゅー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「ふん///暑い中毎日ご苦労様だ。…汗水たらして働いているお前たちがわ…私はす…好きだぞ////ふ…ふれー、ふれー○○!!暑さなんかに負けるなーー/////」

 

だれかチア思春描いてくれないかな…もちろんパンチr…

 

思春「暑さで頭がおかしくなったのか?(チャキ」

 

い…いえ…何でもありません……

 

思春「/////頑張ったやつは風呂で汗を流してやろうか?」


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
72
6

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択