No.162406

真・恋姫†無双  ~現代の忍来る~ 第1話

rababasukanさん

ホントすみません。なかなか内容が思い浮かばなず
遅れてしまいました

2010-08-01 14:14:17 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2981   閲覧ユーザー数:2541

「・・・ねぇ・・・大丈夫?・・・起きて!」

 

そんな声と体を揺される感覚に、徐々に意識が浮上していくのを感じた。

 

「………ん。ここ、は……?」

 

 目を覚まし、辺りを見回し、空を見上げれば日が高く………って、日が登ってる!?

 

「よかった、目覚めた・・・」

 

 徐々に冷静になっていく意識を感じながら、目の前にいる少女に声をかける

 

「君は?・・・」

 

「えっとね、私が森を歩いてたらお兄さんがいたの。呼んでも起きなかったからどこか悪いのかと思って」

 

そんな親切な少女の話を聞きながら、不躾だと思いながらも、少女の身なりを観察する。

 

まだ、5歳ほどの少女は頭からは猫耳フードをかぶっている

腕にはその体には似合わない随分大きい本を2冊持っている

題名は孫氏と司馬法って、どんな難しい本読んでんだよ!

少女よ!それ兵法書だぞ!

 

そういえば先程辺りを見回したとき、見覚えの無い場所だった気が……。……どうやら俺は、冷静になったようでまだまだ冷静になりきれていなかったらしい……ι

 

昨日、あの光に飲み込まれた後の記憶は無し。目が覚めたら、知らない場所、明らかに現代ではまずあり得ない。目の前の女性から新たな情報を手に入れようと、声をかけようとするも……。

 

「ところで、ここ穎陰の外れの森なんだけど見たことない服着てるけど

お兄さん商人?旅の人?私の名前はえっとね…姓は荀、名は彧、字はまだないの

 よかったら私の家に来ない?」

 

・・・荀彧・・・彼女の説明の中に含まれた単語とその意味を理解した俺は、再び思考がフリーズしたのだった。

 

 

 

 

盗まれた銅鏡を取り戻そうとする学園の生徒――北郷一刀―が俺と相対したものの、銅鏡を手違いで割ってしまった。

 

 後悔や今後の対処法(属にいう事後処理)を考える間もなく、割れた銅鏡から辺りを覆う光に飲み込まれ、意識を失い、目が覚めるとそこは見知らぬ土地でした………Σっていうどこのファンタジー、SFだよっ!? という、嘘のような現実を目の当たりにした俺は、あり得ない現実にらしくもなく混乱してしまっていた。

 

 

 しかも、そんな俺を目が覚めるまで解放してくれていたらしい少女は三國志に出て来た『姓を荀、名は彧』と同名だったことも手伝い、滅多に無い醜態を少女――荀彧――に晒すことになってしまった。

 

 そして、荀彧から情報を聞き出し、自分の置かれた状況を把握した俺は、かなりの時間をかけて自分が今居る場所が、“三國志の世界である”と結論付けたのだった。

 

 それも、三國志の世界に限りなく近い……けれど俺の知る三國志とは全く別物の世界。所謂、パラレルワールドとか平行世界である。

 

その主たる理由は、荀彧の親とその兄弟、荀緄と荀攸である。荀彧は先の通り、この三人の性別が俺の知る三國志とは違って女性になっている点にある。

 

荀彧に連れられて、着いた荀彧の家で起きた一悶着の後、『私の母と姉です』と紹介されたときには荀彧が女性であったことから、予想していたものの、表情がひきつってはいないかと心配したものだ。

 

そして――

 

 

 

「修二、まだ話おわってないよ!」

 

「おっと、すみません桂花さま、すこし考え事を」

 

膝の上で、俺を見上げている桂花さま

 

「どこまでお話ししましたっけ?」

 

桂花さまに自分の故郷の昔話を話している途中に考え事をしていたため

どこまで話したかを忘れてしまった

 

「んっとね、桃太郎って人が猿、犬。キジを連れて鬼の住む島に行くところだよ」

 

桂花さまに話しているのは日本じゃ誰もが知っている話『桃太郎』

 

「そうでした・・・それで、四人は鬼を退治して、お宝も持っておじいさんとおばあさん

 の家に戻ったとさ・・・おしまいおしまい」

 

「へ~~、桃太郎って人とっても強いだね!鬼を退治しちゃうんなんて!」

 

「そうですね。私じゃとても敵いませんよ」

 

「え~~、修二よりも強いの?」

 

「ええ、いくら私でも鬼はちょっと・・・」

 

あはははは、熊なら大丈夫なんですけど。と俺は返す

 

「ふ~~ん、でも私は修二に敵う人なんていないと思うけどな」

 

「いえいえ、大陸は広いですから」

 

二人で話している俺達に近づく人

 

「桂花、勉強の時間ですよ。また修二さんに迷惑かけて」

 

「おや、凛花ちゃん。気にしないでください桂花さまの相手をするのは好きですよ」

 

桂花さまよりも三歳ほど年上のこの少女は荀攸、真名は凛花

桂花さまとは違い耳がスコティッシュのように垂れ下がっている

 

「修二もこう言っているし、いいでしょ凛花」

 

「まぁ、構いません(私だってされたいのに・・・)」

 

「それよりも、桂花さまお勉強の時間ですよ?」

 

もう少しで、午後の勉強の時間が始まるため俺は桂花さまに話しかける

 

「やだ、修二といる!」

 

そう言って俺の腕に抱きつく桂花さま

 

あぁ、妹というのがこれほどまでに愛くるしいものだったとは・・・

 

「ふふふ、ほんと貴方達は修二くんのことが好きなんですね」

 

 

「珠花さま、」「お母様!」「珠花さま」

 

腕の中に子供を抱いたまま俺たちに話しかけてきた女性は

姓は荀、名は緄、字は延文 真名は珠花

俺が私兵として従っている俺の主である

珠花さまは、三公のうちの太尉を務めている袁成の副官として働いている

ちなみに袁成も女性である。

 

袁成に初めてあった時、部下にならないか勧誘(誘惑ともいう)されたが断った。

娘の袁紹にも会ったが随分と気に入られてしまった

 

 

「桂花さま、珠花さまが来られましたしそろそろ」

 

「う~~~・・・わかった」

 

そう言って渋々俺の膝から降りる桂花さま

とととっと可愛らしい足音を立てて珠花さまの手を握る

 

「それじゃあ。桂花、行きますよ、それじゃあ修二くん」

 

「はい、珠花さま、桂花さまも気をつけて

 最近物騒ですから」

 

「ええ、わかっています」

 

「わたしがピンチになったら、修二が助けてくれるもん!!」

 

「「ピンチ?」」「私の故郷の危機、窮地という意味です」

 

俺の国の言葉を使った桂花さまの言葉に疑問をもつお二人

 

「ええ、私は貴方の剣と翼ですから」

 

「うん!約束だよ!」

 

満面の笑みで俺に微笑み桂花さまに俺の顔は微笑む

 

「いいな~~、桂花・・・」

 

「ホント修二くんは桂花に弱いんですから・・・(すこしうらやましいですね)」

 

それが、俺が見た桂花さまの最後の笑顔だった・・・

 

 

桂花視点

 

「まるたけえびすにおしおいけ♪」

 

私は、修二に教えてもらった歌を口ずさみながら

今、仕事の休憩中の筈であるお母様と修二の部屋に向かっている

 

「あねさんろっかく・・・お母様、修二~~!」

 

部屋の前に着いた私が、扉を開けるとお母様が一人で布団に座って

修二の持っていたカメラっていうやつで、4人で撮った写真が入った

ロケットペンダントを眺めていた

 

「・・・お母様?」

 

「・・・桂花、どうしたの」

 

いつもの元気がないお母様に、私はすこしいやな予感がした

 

「修二は、出掛けちゃったの?」

 

そう私が聞くと、お母様はもう一度ペンダントに視線を落とした

 

「修二くんは・・・どこかに・・・きえてしまいました」

 

「・・・・・えっ?」

 

消え入るような声でお母様が言った言葉に、私は一番聞きたかった名前と一番聞きたくなかった言葉を聞いた

 

「私が、執務室に戻ろうとしたら私達の部屋の方から光が差し込んできて・・

一瞬あたりが真っ白になったと思ったら・・・おかしいと思って急いで部屋に入ったら

さっきまで座っていた場所には、このペンダントが」

 

お母様は、そこまで言って、スッと立ち上がって私の隣を通り過ぎて執務室ではなく個人の部屋へ歩いていった

 

「桂花・・・。ごめんなさい。今日は、笑顔になれないの。」

そう小さく言うと、お母様は部屋の中へと入っていった。

・・・パタンッ

そう静かにしまった扉を見ながら、私は呆然としていた。

(修二が・・・・消えた・・・・)

その言葉が頭に響いて、その日は眠ることができなかった。

 

それ以来、私は修二のことを忘れるかのように勉強をして

いつしか私は男嫌いになっていた

 

 

 あとがき

 

 

本当にすみません!!遅れてしまいました

 

内容を考えている間に時がすぎてしまいすでに8月本当にもうしわけない!!

 

 

 

さて主人公が一刀君が外史に着く前に8、9年前に一度外史にたどり着いています

 

そこでなんと!出会ったのが我らが猫耳軍師 桂花ちゃん!

まだ5、6歳である彼女はまだ純粋無垢です!男嫌いでもない!

 

だが、主人公が姿を消すことで少しずつ彼女に亀裂が!

さぁ、感動の再会はいつか?!書く自分もいまからはらはらどきどきです!

 

 


 
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